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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

白銀の方舟フリーアークの真価!? モナ達、初の艦隊戦…… 地下世界からの脱出!

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「ミサイル、次が来るよ!」

「迎撃レーザー起動! カノン君、火器管制をお願い!」

「了解!」

「モナちゃん! あそこ、フリーアークの上空に大地の切れ目があるよ!」

迫り来るミサイルをレーザーで迎撃するカノン。その時にカンナが、太古の邪神機が落ちた大地の切れ目を見付けた。

「あの間隔…… このままだと通れない」

このまま地形に水平のまま浮上するには…… 大地の切れ目は、狭すぎた……

「船首を上げるには、攻撃が激しすぎる」

飛来するミサイルの数が増える。

「敵は…… ドワーフ国?」

「いや、アレは…… 悪魔達だ!」

「地獄の蓋が開いたの!?」

モナ達が乗るフリーアークに迫る艦隊は…… 禍々しい髑髏などの生態的なフォルムと機械が一体化した様な、地獄の種族達の戦艦だった。

「地上への景気付けで…… 噂の邪神機達でLv上げする気だったが、中々に高性能そうな戦艦が出て来たじゃない…… 野郎供! 叩き落として、あの艦をいただくよ!」

フリーアークに攻撃する艦隊の中…… 一番大型の戦艦のブリッチで、指揮官の女性悪魔プレイヤーが不敵に笑う。

「ミサイルで誘導しつつ…… 主砲で島に落とすよ! 間違っても、マグマの海に落とすんじゃないよ!」

女性悪魔プレイヤーの指示で、さらなるミサイルがフリーアークに降り注ぐ!

「きゃ~!」

「くっ! ミサイルの数が多すぎる…… 迎撃が間に合わない!?」

「この感じは…… 誘導されてる!? 前方にバリアをフル展開して! 主砲が来るよ!!」

「「「きゃ~!!」」」

ユキの言葉に反応したモナが、フリーアークの前方にバリアを展開した瞬間!?

敵艦隊の主砲からの一斉射が、フリーアークを襲う!

「このままだと…… バリアがもたない……」

フリーアークの船体データを見ながら、モナは賭けに出る!

「ドラゴンウイング展開! フリーアーク、羽ばたけぇ~!!」

フリーアークの船体から巨大な竜の翼が現れると…… マグマの海に急降下を開始した!

「モナちゃん!?」「墜ちてる~!?」「みんな、掴まって!」

マグマの海に向かって急降下しながら、モナがカノンに指示を出す。

「なんとかするから! カノン君、副砲でマグマを射って! 主砲の発射待機!」

「!? サブビーム砲発射!」

フリーアークから放たれたビームが、マグマの海を切り裂いて、フリーアークの道を作る!

「くっ!? 状況は?」

「マ、マグマの波が来ます!」

「緊急回避!!」

フリーアークのビームで切り裂かれたマグマは、波になって敵艦隊に迫り、敵艦隊が慌てて回避行動を取る。

「今だ! 上がれぇ~!!」

モナは、フリーアークの船首を90度まで上げると…… 大地の切れ目に飛び立つ!

「モ、モナちゃん……」

「ちょっ…… 狭い!?」

「ぶつかる!?」

「カノン君、主砲発射!」

「主砲、ビーム砲発射!!」

「回れぇ~!!」

モナがフリーアークをきりもみ回転させながら…… 大地の切れ目に飛び込んだ!

「な!?」

「これ…… どうなってるの?」

「たぶん…… フリーアークの艦内は、重力制御でGを感じないだ」

「それもなんだけど…… 何で、フリーアークの主砲ビームが大地を掘ってるの!?」

「船体を回転させる事で…… ビーム砲とバリアの一部をドリルの様にしたんだと思う。たぶん…… それで、フリーアークの当たる部分の大地だけを削り取ってるんだ」

その光景を見て、敵艦隊の司令官の女性悪魔プレイヤーが指示を飛ばす!

「に、逃げる気か! ミサイルでも砲撃でも何でも良い! あの船を足を止めろ!!」

敵艦隊からの攻撃が激しさを増すが……

「こ、これは…… ダメです! あの船が砕いた大地の欠片でミサイルは誘爆、主砲は…… その欠片がマグマに落ちた時の飛沫の影響で、照準が定まりません!」

「チィ、これ以上は弾薬の無駄か…… 大地の欠片が止むまで後退するよ。あの欠片が止んだら島を調査し、あの船の情報を集めるよ! 絶対に手に入れてやる」

 ・
 ・
 ・

フリーアークで、大地の切れ目を掘り進むモナ達は……

「かなり進んだけど…… 追撃は?」

「来ないみたいだよ」

「どの道…… 此処まで来たら引き返せないけどね……」

「前方に光が…… 出口が近いよ!」

「フリーアーク…… つらぬけぇ~!!」

大地を削り取って…… フリーアークが大地の切れ目から飛び出す!

「やった! 空だ!」

「地上に戻って来た!」

フリーアークのブリッチで、モナ達が地上の姿に安堵するが……

ビー、ビー、ビー、フリーアークのブリッチに警報が鳴り響いた。

「な、なに?」

「これは……!? 動力部の出力が低下してる! このままだと……」

「「「「「このままだと……」」」」」

「墜落しちゃう!」

「「「「「!?」」」」」

「なんとかしないと……」

「さっきの戦闘で無理し過ぎた…… 全部の動力部に問題が発生してる…… 補助動力部の出力も低下中……」

「つ、つまり?」

バッチン! フリーアークのブリッチの照明が消える。

「今ので、動力部が完全に停止…… 後は墜ちるだけ……」

「「「「きゃ~!?」」」」

動力を失い…… フリーアークが自由落下を開始した瞬間……

「あれ…… フリーアークの全システムが停止したのに…… 落下のGが来ない?」

「ねぇ…… これって、浮いてない?」

「たぶん…… あの艦に誘導されてる……」

カノンが指差す方には…… フリーアークを超える巨大な戦艦が姿を現した。

「に、逃げる?」

「全システムが停止中…… 逃げるにも、この高さは…… ちょっと」

「まあ、なるようになるから…… おとなしく誘導されましょう」

年長者のユキの言葉に従い…… モナ達は、フリーアークごと誘導されて巨大な戦艦の中に入るのだった。

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