新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

天界を目指して、神国の霊峰へ…… 登る手段は混沌神風に?

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「気を付けて…… 次は、ゆっくりと遊びに来てね?」

「「「「はい!」」」」

「それでは、また来ますね」

マリー様がユキに近付いて、握手すると……

「次は、初代さんも一緒にね」

と、耳打ちしたら……

「ええ♪」

ユキは微笑みながら小声で返し、モナ達と魔法国を後にした。

 ・
 ・
 ・

「え~っと…… 次は、神国のお山に登るんだっけ?」

「そうだけど…… 神国の聖地みたいだから、入っていいか聞かないとかな?」

「それなら、知り合いがいそうなので、大丈夫だと思うよ」

「知り合いって?」

「行ってからのお楽しみかな」

カンナの追求をカノンがはぐらかしながら、モナ達は神国の聖都に向かうと……

『その陸上艦、止まれぃ!!』

モナ達の前に、白に金の縁取りをした見た目豪華絢爛の機神達が現れて、道を塞いだ。

「何だろう?」

「嫌な感じがする…… 何時でも動ける用意を!」

『こちらにおわすは、神国の聖教会元老員のヨバデュースⅡ世様なるぞ! 姿を見せよ!!』

「なんか…… 教会の偉い人みたいだけど……」

「私達には関係ない話ですね」

「だね。とりあえず、自分達は姿を見せないでこっちには出て来いって言うのが…… ちょっとねぇ~」

『無礼な! 早く姿を見せよ!』

『武装集団相手に姿見せる人は居ません!』

『おのれ~…… 無礼討ちにしてくれる!』

聖教会を名乗る集団の機神が、ライフルをモナ達が乗る陸上戦艦型機神に向けて発砲したが……

ガッキャン!
『ふぅ…… 間に合ったか』

大盾を構えた騎士型の機神が、モナ達に向けられた砲弾を弾いた!

「あれはポーン…… いや違う、たぶんナイトのカスタム機神かな?」

『私は、【救世主メシア】の〝聖女の盾〟だ。 貴様等か…… 最近、聖教会を名乗る野盗共は?』

「「「めしあ?」」」

「救世主の事だけど…… 神国で1番大きいクランの名前だね」

「聖女の盾さん…… 元気になったみたいで良かった」

『チィ! たかが1機の機神が増えたところでぇ~!?』ガッシャン!

声を上げていた聖教会の機神が、無残に頭から地面に突き刺さると……

『やれやれ、回りが見えて居らんな』

武器を持たない1体の機神が現れる。

『ヒイィィィ!?』『コイツ! 何時の間に!?』『射て! 早く射てぇ!!』

武器を持たない機神に、聖教会を名乗る機神達が一斉にライフルを向けたが……

『遅いわ!』

武器を持たない機神が流れる様な動きで、聖教会を名乗る機神達の1体を掴む!

『そりゃ!』

『うぎゃあぁぁぁ!?』『ウヒイィィィ!?』

そのまま流れる様に、他の聖教会を名乗る機神達に投げ付けた!

『まだまだ! 必殺の機神地獄車じゃあ!!』

 ・
 ・
 ・

 ~ 数分後…… ~

『この程度…… 不甲斐ないのう』

聖教会を名乗った集団の絢爛豪華な機神達は、見るも無残なスクラップに成り果ていた。

「あの機神…… たぶん違うかな? 機神のパイロットがスゴいんだ」

「流石だね。ひいおじいちゃんは……」

「「「「「えっ!?」」」」」

武器を持たない機神のパイロット…… それは、混沌神にお仕置きされた聖女の代わりに、クラン救世主メシアをまとめ、現クラン顧問の一人になった。

カナエの祖父にして、カノンとカンナの曾祖父だった。

「久しぶりじゃな…… おっと、こっちでは、初めましてじゃな」

「うん、初めまして、カノンだよ」

「カンナだよ。ひいおじいちゃん、元気?」

「おお、元気じゃぞ!」

「こっちは、ツグミちゃんとモナちゃんに、マコお姉ちゃんとユキお姉ちゃんだよ♪」

「これこれは…… 家の曾孫と仲良うしてくれて、ありがとう」

「こ、こちらこそ!」

「カノンもカンナも仲良しだよ。もちろん、モナやクランのみんなも♪」

「良い子ですから……」

「うん、この子達は…… 皆、良い子ですよ!」

「そうかそうか」

「でね。ひいおじいちゃん、僕たちは天界に行く為に、神国の霊峰に登らないと行けないんだけど……」

「霊峰かぁ…… ちょっと前は聖地扱いだったんじゃが、今は巨大な危険モンスターの巣になっとる…… それでも行くかのう?」

カノンを始めに、モナ達は頷く。

「わかった! 霊峰の入り口までは一緒に行って、警備兵に話を付けるとしようかのう」

「本当!? ひいおじいちゃん、ありがとう!」

「「「「ありがとうございます!」」」」

「ひいおじいちゃん、ありがとう♪」

「じゃあ、ちぃと待っとれ、お~い……」

聖教会を名乗る集団を、聖女の盾と後から来た救世主メシアのメンバーに任せて、カノン達のひいおじいちゃんを連れたモナ達は、神国の霊峰を目指した。

その道中……

「じゃあ、この機神の基本フレームはボーイズ型なんですか?」

「そうじゃあ、わしに合わせて特別な関節部をしておるがの…… 柔道の投げに特化したセッティングになっとる。じゃから、宇宙や水の中ではまともに動かんがのう。かっかっかっかぁ~」

「近接戦闘型…… しかも、投げに特化した……」

モナは、ひいおじいちゃんの機神の説明を聞いて、驚愕していた。

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