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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

必殺の一撃!?〝カノン〟ボールキャノン!!!

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『やあ~!!』

3.5メートル級のカンナ機が大剣で斬り込む!

『中々の斬り込み…… だが!』

可動域を見極めて、キングが最小の動きで避けながらも、カウンターを放つ瞬間!?

『!? おっと!』

キングが反撃を止めて後方に下がると、ダン!…… キングの機体が居た場所を弾丸が通り過ぎた。

「避けた…… 流石…… だ!」

初撃の狙撃を避けられたカノンが、カンナ機の動きに合わせて、二撃目を放つ!

『はぁ!』

『チィ…… こいつの隙をカバーする様に狙撃が来やがる!(この動き…… 六道神鳴流か? 技が甘いのは、機体が追い付いていない?)』

カンナが機神の可動域ギリギリの動きで、習っている武術の型を再現するが……

「くっ、ヤバ!?」

機神の関節部の可動域を見誤り、関節部が悲鳴を上げる!

『もら!?』

その隙に反撃に転じ様としたキングの機体に、カノンの放った弾丸が迫り、キングが退いて機体を掠める。

『狙撃がうぜぇ……(大剣持ちの機神は、関節部の限界が近いな)それなら!』

『な!?』

踏み込むカンナ機の動きに合わせて、キングが動き脚部を掴む!

『悪いが…… 盾にさせてもらうぜ!』

掴んだカンナ機を盾に、キングがカノン達に迫ろうとするが……

「そう来る…… と、思った!〝抜剣〟…… 切り裂け」

カンナ呟いた瞬間に機体の脚部装甲が展開する!

『くっ、隠し武装か!?』

急いで掴んだ脚部を放したキングを、回転する〝光の刃〟が付いた蹴りが襲う!

『やあ!!』

『あぶな!? ビーム系のチェンソーを仕込んでやがる!』

咄嗟に鋼の爪を出して、キングがカンナ機のレッグビームチェンソーの刃を弾いた!

「ツグミちゃんとカンナちゃんの機体限界が近い…… キングとクイーン相手に修復も無理か……」

カンナとツグミの戦いを後方で見て、モナがツグミ達の機神の可視化した耐久値を確認し、ツグミに支援用のスパイダー達を格納庫から発進させていると……

『このままでは、カンナとツグミが墜ちる…… そうなると敗けが確定だ。〝あれ〟をやろう』

カノンから覚悟を決めた通信が入る。

『O.K…… ツグミと私が、キング達の動きを止める!』

『了解…… 一かバチかで捕まえるから、誘導お願い』

「解りました…… カノンくんの誘導狙撃後に、〝キャノンモード〟に変形しながら、リフレクトドローンと多段頭ミサイルで追い込みます」

『『『了解!』』』

『ライフルをレーザーに切り換え……』

「リフレクトドローン射出…… ミニダーズとリンク開始…… カノンボールフォーメーションスタート!」

『先ずは…… 僕から!』

カノン機が構えた狙撃ライフルから閃光が放たれると……

「着弾位置送信…… 誘導ミサイル発射!」

変形を開始したモナ機から、ミニダーズの誘導を受けた多段頭ミサイルが放たれる!

『な!?』

『味方ごと吹き飛ばす気か!?』

降り注ぐミサイルを避けるキングとクイーンだが……

『チィ!』

『多方向からレーザーだと!?』

リフレクトドローンに反射されたレーザーが、さらに追撃する!

『くっ!? これは……』

『ああ…… やられたな』

ミサイルとレーザーを避ける内に、キングとクイーンが背中合わせになっていた。

『さて……』

『次は…… 何かのう?』

キングとクイーンの辺りは、ミサイルの爆煙で視界が狭まっていた。

バッシュウ!

煙の中から糸が、キングとクイーンに飛ぶ!

『ぬ! こちらの動きを封じる気か?』

『だが…… 甘い!』

『でも…… 『捕まえた!』』

『『!?』』

鋼の爪で糸を切り裂いたキングとクイーン。しかし、ツグミは糸で、カンナは〝大剣を変形させた鞭〟で、キングとクイーンの動きを止めた瞬間!

「照準…… ロックオン! カノンボールキャノン発射!!」

〝カタパルトキャノン〟に変形したモナ機から、〝カノン機〟が発射された!

『『『当たれ~!!!』』』

弾丸となったカノン機が、キングとクイーンに飛ぶ!

『なめんな!』

そのカノン機に合わせたキングがカウンターパンチがカノンに突き刺さろうするが……

『どう!?』

キングのパンチが刺さったカノン機が…… 砕け散る!?

『なめてない…… だけど、僕達の勝ちだよ』

砕け散るカノン機の後方から現れた〝本物〟のカノン機のキックが、キングの右腕部を破壊しながらクイーンに突き刺さる!

『チィ…… 敗けた……』

『見事じゃ……』

右腕部を破壊されて吹き飛ぶキングに、カンナ機が加速して内腕部に仕込んだパイルバンカーを突き刺すと同時に…… クイーンのコックピットをカノン機のキックが貫いた。

このカノン機を弾丸としたカタパルトキャノン攻撃こそが、ガルジとテッシンのブルバインの盾を割った必殺コンビネーションだった。

『やっ…… た……』

『勝った……』

『ああ…… 初イベントで初勝利だよ』

限界を超えたせいで、カノン達の機体が煙を上げて起動停止してしまったが……

通信から、疲れながらも嬉しそうな声を聴いたモナは……

「…… やった…… 勝ったぁ~♪」

イベント勝利の通知を見ながら…… 小さいガッツポーズを取って、嬉しそうに笑うのだった。

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