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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?

シルフ改良型の完成と…… 燃える漢の親子合体機神!? 超重装機ブルバイン参上!!

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「やあ!」

大剣を構えた両手足が特殊武装の妖精シルフ型機神が斬り込むが!?

『甘いわ!』

クレーンのアームに弾かれた処に、パワーショベルのアームが襲いかかる!

『くっ!?』

「させない……」ダン!

殺り合う機神達から離れた場所から、スナイパーライフルを構えたシルフ型が狙撃!

放たれた弾丸は、パワーショベルのアームに着弾して動きを反らすと……

『ハァ!』

鎧武者の様なシルフ型が刀を鋭く振り、大剣を持つシルフ型から敵を引き離そうとするが……

ガキン!
『な!?』

大盾で斬撃を止められてしまう。

『おせぇよ…… そんなんで〝キングとクイーン〟に勝てると思うなよ!』

『チィ…… でかくて速いなんて反則でしょ!〝父さん、兄さん〟』

大剣を持つシルフ型には【カンナ】、鎧武者のシルフ型には【ツグミ】、後方で狙撃したシルフ型には【カノン】が……

そして、そのカノンの後方では……

「な……」

特殊な車両に乗るシルフ型の中で……

『なんでこうなるのぉ~!』

自分達の前に立ちはだかる40メートル超えの機神を見て……

【モナ】が叫ぶのだった。

 ・
 ・
 ・

 ~ 数日前の冒険屋 機神格納庫…… ~

キング&クイーンに挑むイベントが迫る中……

「あう~…… ダメだぁ……」

思う様に機神の改良が進まないモナは…… 頭を抱えていた。

「カンナさんの手足武装が上手く小型化できないし…… 大剣が決まらない! 妖精型の大剣って…… サイズ的にポーン系のロングソードと変わらない! それじゃあダメだよね? でも…… でか過ぎるとバランスが……」

デザインや粗方の武装は決まったのに、モナは再現出来ずにもがいていた。

「やっぱり…… 全体的に私のLvが低過ぎる! こんなんじゃあ……〝コックピットの復元〟が出来ない!」

モナが妖精型機神シルフの改良を始めた時に、シルフのコックピットにて〝解析の神眼〟が発動した。

あの妖精の様な混沌神に授かりしEXスキル【技術者の叡智】は…… 解析の神眼を使って、フェアリーガーデン製機神達の〝本来の操作システムが存在する〟と、モナに見せたのだ。

「これは…… 乗る人の動きを再現できる操作システム!? このシステムが有れば…… カノンくん達なら、キングとクイーンに勝てるかも……」

そこから、モナの試行錯誤が始まる。

構造的にシンプルなカノンとツグミのリクエスト改良は、コックピットの復元以外の目処が立ったが……

「どうしても…… これ以上の特殊武装の小型化が出来ない……」

カンナのリクエストの両手足の武装の小型化に難航してしまい…… コックピットの復元どころでは無くなってしまったのだ。

「おっ! 新入りかい? おもしろそうな物作ってるじゃないか…… 手伝いは、欲しく無いか?」

「えっ!? 皆さんは?」

機神の改良に悪戦苦闘しているモナに……〝4人のプレイヤー〟が話しかける……

その4人は、ツグミの両親と兄夫婦の【ガルジ】と【千鶴】に【テッシン】と【イズナ】だった。

ツグミから、ツグミを負かした新入りの話を聞いて…… その戦い方から、ガルジとテッシンがモナに興味津々になる。

そして……

「イベントの為に、モナが一人で機神を用意してくれてるけど…… 機神に付いては知らないから…… どうしたら、モナの手伝い出来るかな?」

娘とは言え、プロプレイヤーであるガルジと千鶴は…… ツグミ達に直接の協力を躊躇していた為、ツグミの相談に歓び、モナの処に現れたのだった。

「この特殊武装なら…… あの武装ユニットを改良すれば、小型化が出来るなぁ」

「大剣じゃが…… 変形機構を組み込んだら、どうじゃ?」

ガルジとテッシンの協力で、カンナの機体の改良の目処が立ったので……

「後は…… コックピットなんですけど……」

モナは…… コックピットの復元に取り掛かる事にしたのだが……

「時間も無いし…… 無理に復元しないで、モナの嬢ちゃんの〝パワードアーマー〟みたいに〝着るコントローラー〟作っては、どうじゃ?」

フェアリーガーデン製の操作システム〝ダイレクトリンクシステム〟を知っているガルジとテッシンは…… 無理に復元しないで、代用品のコックピット内で機体と動きがリンクしたパワードスーツを着て操作するシステムを薦める。

これは、モナの武装の小型スパイダー【ミニダーズ】の技術が応用可能だったからである。

ミニダーズは、モナのライトアーマーからモナ情報を送受信する事で、モナにとっての最善を選び、モナの安心安全と目的達成を補助するサポートユニット。

その装着者の情報を送受信するシステムを機神に応用する事で、機神に装着者の動きを送受信して〝機体に操縦者の動きを伝えて同じ動きをさせる〟事にしたのだった。

そして……

「よし! 完成したな…… と、言う訳で! 試運転で儂等と模擬戦じゃ!」

ガルジの一言で……

モナ達が乗る3メートル級機神達の前には……

ガルジの重装機【ブルダン】とテッシンの重装機【トラバイン】が合体した……

燃える漢の親子合体機神! 超重装機【ブルバイン】が、合体した重機のアームをフル展開して立ちはだかるのだった。

『さあ、儂等に……』

『お前達の力を……』

『『見せてみろ!!』』

モナ達の3メートル級機神達に迫る40メートル超えのその姿は…… ロボットアニメの巨大な敵役その物だった。

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