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外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
初のイベントは…… キング&クイーンからの挑戦状!? 新人生産プレイヤーモナ、ついに機神を選ぶ?
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「あんなのズルい! ちゃんと私と闘いなさいよ!」
モナのサポートユニットの小型スパイダー部隊【ミニダーズ】の多方面多重攻撃を受けて、敗けたツグミが不満顔で再戦を迫ってくるが……
「あのですねぇ…… 私は、トイボックスと言うクランに入団に来た訳では無くって……」
「じゃあ、何でカノンとカンナに近付いたのよ!」
「え~っと…… すみませんが…… カノンさん?と、カンナさん?って、誰ですか?」
「ぼくが、カノンだよ」
ツグミの後ろから、少し小柄な少年と……
「わたしが、カンナ♪」
少年に、よく似た少女が現れた。
「あの時は、巻き込んでごめんなさい!」
「あっ、え~っと…… カノンくんとカンナさん? 気絶状態の私を運んでくれて、ありがとうございます」
「カンナが悪いんだから、当たり前だよ」
「巻き込んだ? どういう事?」
「ツグミちゃん…… あのねぇ~……」
ツグミに、カノンとカンナがモナを冒険屋に連れて来た理由を説明すると……
「すみませんでした!」
モナにツグミが瞬時に土下座する。
「なんと言う早とちりを…… こうなれば、切腹を!」
「ツグミちゃん、介錯は私に任せて!」
「いいやいいや、カンナも切腹する方だよ。介錯するなら、僕が……」
(せ、せっぷく……? か、かいしゃく……? 何の事?)
ツグミとカンナにカノンのやり取りが解らずに、モナが困惑していると……
ピコーン♪
「あれ? 何の音?」
「お知らせの通知かな? イベントでもやるのかも?」
「イベント通知動画のリンクがあるよ」
「とりあえず、見てみようか?」
「そうだね」
4人で、イベント通知にあるリンク先の動画が見始めると……
『やあ、みんな!』
暗い舞台の上で…… スポットライトに照らし出された人物がマントを翻して振り返る!?
『俺の名は……【キング】! 新世界の機神プロレスの〝暫定王者〟だ。そして……』
『我が名は【クイーン】!〝暫定女子王者〟である』
ライトアップされた舞台の上で…… スポットライトを浴びて、大型の猫科肉食獣の様な覆面マスクをした男女が名乗る。
「ざんてい?」
キング&クイーンが〝暫定王者〟なのは…… 物産展イベントで二人を倒した〝あの謎の女子タックペア〟がその後、姿を消してしまったから……
その二人に再戦するまでは、キング&クイーンが自ら機神プロレスイベントでは〝暫定〟と名乗る様にしているから…… だったりする。
『新規プレイヤーも増えて、新世界も賑やかになっているが…… 俺達には、少し残念な事態が起きた様だ』
マスクマンが額に手を当て、嘆く素振りをすると……
『新規ボーナスで機神を選ぶ…… 新規プレイヤーが少ない様なのだ』
嘆く素振りのマスクマンを支える様にして、マスクウーマンが言葉を続けると……
『そこでだ! 俺達、機神プロレスから…… 新規プレイヤーに挑戦状を送る事にした!!』
『ルールはかんたん! イベント期間中に初期機神1機プレゼントするので、機神プロレスの我等、〝機神レスラー〟と戦うのだ!!』
『新規プレイヤー以外にも、挑戦できる様にランク別の〝機神レスラー〟に挑める様にした。機神レスラーを撃破して、ファイトマネーと景品をゲットしてくれ』
覆面の男女がキメポーズをすると……
『みんなの挑戦を』
『我等は』
『『待っている(ぞ)!!』』
と、動画が終わる。
「機神が貰えるの?」
「イベントに参加すれば…… だけどねぇ」
「どうしようかな…… 私の機神…… お父さんと兄ちゃんが作るって、言ってたし……」
「機神…… ロボットの事かな?」
動画を見終えて、それぞれにイベントの確認を始めると……
「あっ…… このこ…… 可愛い……」
イベントに参加するとプレゼントされる初期機神の中から、モナが1つの機神に目を止めた。
「え~っと…… 謎の空中城塞の大破機神を復元した機神達の小型人型機神の復元モデル〝通称フェアリー〟…… ロボットの妖精さん?」
モナの頭には…… あの混沌神が「モナちゃん♪」と、優しく微笑み自分を呼ぶ姿が過った。
(まさか…… フェアリーガーデンの機神が元なのかな?)
などと…… プレゼント機神の一覧を見ながら、モナが考え事をしていると……
「あっ! その機神がいい♪」
何時の間にやら、モナの隣に来ていたカンナが声を上げたので、モナの吃驚した身体が跳ねる。
「カンナ、覗くのはダメだよ」
「ゴメンなさい……」
「あっ、え~っと…… 大丈夫だよ」
兄のカノンに注意されて、カンナが素直に謝るのを見たモナは……
(仲良し兄妹さんかぁ…… 私も、優しいお兄ちゃんかお姉ちゃんが欲しいなぁ……)
「それでねぇ…… モナちゃん?」
「えっ? あっ、ごめん…… 何かな?」
「だからねぇ…… 一緒にイベントに参加しない?」
「えっ……」
「ルールでは…… 相手が機神レスラーなだけで、参加者は普通に機神戦らしいんだけど……」
「やるなら、キングとクイーンと「闘いたい!!」」
カンナとツグミは、最難度の王者戦に参加する気らしい。
「だからねぇ…… 僕達の機神を…… モナちゃんに改造して欲しいんだ」
このカノンの一言で……
モナは、イベントの参加と…… 4機の機神を改造する事が決定したのだった。
モナのサポートユニットの小型スパイダー部隊【ミニダーズ】の多方面多重攻撃を受けて、敗けたツグミが不満顔で再戦を迫ってくるが……
「あのですねぇ…… 私は、トイボックスと言うクランに入団に来た訳では無くって……」
「じゃあ、何でカノンとカンナに近付いたのよ!」
「え~っと…… すみませんが…… カノンさん?と、カンナさん?って、誰ですか?」
「ぼくが、カノンだよ」
ツグミの後ろから、少し小柄な少年と……
「わたしが、カンナ♪」
少年に、よく似た少女が現れた。
「あの時は、巻き込んでごめんなさい!」
「あっ、え~っと…… カノンくんとカンナさん? 気絶状態の私を運んでくれて、ありがとうございます」
「カンナが悪いんだから、当たり前だよ」
「巻き込んだ? どういう事?」
「ツグミちゃん…… あのねぇ~……」
ツグミに、カノンとカンナがモナを冒険屋に連れて来た理由を説明すると……
「すみませんでした!」
モナにツグミが瞬時に土下座する。
「なんと言う早とちりを…… こうなれば、切腹を!」
「ツグミちゃん、介錯は私に任せて!」
「いいやいいや、カンナも切腹する方だよ。介錯するなら、僕が……」
(せ、せっぷく……? か、かいしゃく……? 何の事?)
ツグミとカンナにカノンのやり取りが解らずに、モナが困惑していると……
ピコーン♪
「あれ? 何の音?」
「お知らせの通知かな? イベントでもやるのかも?」
「イベント通知動画のリンクがあるよ」
「とりあえず、見てみようか?」
「そうだね」
4人で、イベント通知にあるリンク先の動画が見始めると……
『やあ、みんな!』
暗い舞台の上で…… スポットライトに照らし出された人物がマントを翻して振り返る!?
『俺の名は……【キング】! 新世界の機神プロレスの〝暫定王者〟だ。そして……』
『我が名は【クイーン】!〝暫定女子王者〟である』
ライトアップされた舞台の上で…… スポットライトを浴びて、大型の猫科肉食獣の様な覆面マスクをした男女が名乗る。
「ざんてい?」
キング&クイーンが〝暫定王者〟なのは…… 物産展イベントで二人を倒した〝あの謎の女子タックペア〟がその後、姿を消してしまったから……
その二人に再戦するまでは、キング&クイーンが自ら機神プロレスイベントでは〝暫定〟と名乗る様にしているから…… だったりする。
『新規プレイヤーも増えて、新世界も賑やかになっているが…… 俺達には、少し残念な事態が起きた様だ』
マスクマンが額に手を当て、嘆く素振りをすると……
『新規ボーナスで機神を選ぶ…… 新規プレイヤーが少ない様なのだ』
嘆く素振りのマスクマンを支える様にして、マスクウーマンが言葉を続けると……
『そこでだ! 俺達、機神プロレスから…… 新規プレイヤーに挑戦状を送る事にした!!』
『ルールはかんたん! イベント期間中に初期機神1機プレゼントするので、機神プロレスの我等、〝機神レスラー〟と戦うのだ!!』
『新規プレイヤー以外にも、挑戦できる様にランク別の〝機神レスラー〟に挑める様にした。機神レスラーを撃破して、ファイトマネーと景品をゲットしてくれ』
覆面の男女がキメポーズをすると……
『みんなの挑戦を』
『我等は』
『『待っている(ぞ)!!』』
と、動画が終わる。
「機神が貰えるの?」
「イベントに参加すれば…… だけどねぇ」
「どうしようかな…… 私の機神…… お父さんと兄ちゃんが作るって、言ってたし……」
「機神…… ロボットの事かな?」
動画を見終えて、それぞれにイベントの確認を始めると……
「あっ…… このこ…… 可愛い……」
イベントに参加するとプレゼントされる初期機神の中から、モナが1つの機神に目を止めた。
「え~っと…… 謎の空中城塞の大破機神を復元した機神達の小型人型機神の復元モデル〝通称フェアリー〟…… ロボットの妖精さん?」
モナの頭には…… あの混沌神が「モナちゃん♪」と、優しく微笑み自分を呼ぶ姿が過った。
(まさか…… フェアリーガーデンの機神が元なのかな?)
などと…… プレゼント機神の一覧を見ながら、モナが考え事をしていると……
「あっ! その機神がいい♪」
何時の間にやら、モナの隣に来ていたカンナが声を上げたので、モナの吃驚した身体が跳ねる。
「カンナ、覗くのはダメだよ」
「ゴメンなさい……」
「あっ、え~っと…… 大丈夫だよ」
兄のカノンに注意されて、カンナが素直に謝るのを見たモナは……
(仲良し兄妹さんかぁ…… 私も、優しいお兄ちゃんかお姉ちゃんが欲しいなぁ……)
「それでねぇ…… モナちゃん?」
「えっ? あっ、ごめん…… 何かな?」
「だからねぇ…… 一緒にイベントに参加しない?」
「えっ……」
「ルールでは…… 相手が機神レスラーなだけで、参加者は普通に機神戦らしいんだけど……」
「やるなら、キングとクイーンと「闘いたい!!」」
カンナとツグミは、最難度の王者戦に参加する気らしい。
「だからねぇ…… 僕達の機神を…… モナちゃんに改造して欲しいんだ」
このカノンの一言で……
モナは、イベントの参加と…… 4機の機神を改造する事が決定したのだった。
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