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最終章 妖精少女の夢は月光に…… 新世界を優しく煌めき照らす編 

もうじゅう戦隊 クマカジャー 第10話 二代目あらわる? 翼持った熊の王にさらなる力が…… 超多獣合体ハイパーもうじゅう王登場!!

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「ふむ、後はわしだけで充分じゃ! お主は行くがよい!」

「はい…… ユメはここまで、カナエに戻ります」

地の最高神のコスプレと精霊化を解錠して、力を消耗したユメの〝最後の切り札〟を切る!

「混沌なる神の写し身たる我が身を対価に、顕現せよ混沌なる神よ」

ユメの左目が光輝き魔法陣が現れると…… ユメの身体に重なる様にしてカナエの姿が現れると、眩い光を放って〝ユメとカナエ〟が1つになって混沌神カナエが現れる……

「ほう……〝神降ろし〟か」

「邪神との決戦ですからね。もう一人の私ユメの力も上乗せする事しました」

「そうじゃな。だが、急がんと魔物と邪神機共めが増えるぞ」

「大丈夫です。あの子達が来ましたから…… 道作りは任せたよ。〝二代目〟」

ユメの力で顕現した混沌神なカナエが見る先に…… 浸食された始祖の機神から、放出される魔物と邪神機に突っ込む宇宙コンテナ船が見えた。

 ・
 ・
 ・

『改装されたこの艦ならば…… このまま敵陣に突入します!』

宇宙コンテナ船が、邪神機達の中に突っ込む!

「複数の邪神機との衝突を確認! 偽装装甲の損傷が甚大!」

「偽装解錠! 偽装装甲を邪神機ごと爆破で切り離す!」

突入して来た宇宙コンテナ船に、邪神機達が蟻の様に群がると…… 群がる邪神機達を道連れに大爆発!?

その様子を見ていた月面都市で、報告が飛び交う。

「所属不明のコンテナ船が邪神機に撃墜され爆発!? コンテナ船の爆発から、何かが出て来ます!」

「アレは…… 魚?」

爆発から現れたのは、コンテナ船の偽装装甲を脱ぎ捨てた【リボルバーサーモン】だった。

「リボルバーセット! ベア王、ウイング3、続けて発進!」

「ベア王……「「「「「発進!!」」」」」」

「ウイング3……「「出ます(るぜ)!」」」

リボルバーサーモンから、【ベア王】と【ウイング3】が発射されると……

「みんな…… 行くぜ!」

「「「「「「「「はい(おう)!!」」」」」」」」

「「「「「「「「「多獣合体!!」」」」」」」」」

クマカジャーとヨクユウジャーの掛け声で、ウイング3が分離して変形し、ベア王と合体してナレーションが流れた!!

『今此処に、二つの王が合わさり大いなる翼を持った熊王……【ウイングベア王】が生まれた』

宇宙そらを舞う翼で」

「熊の様に猛るぜ!」

『グオォォォォ!!』

翼を持ったベア王が、邪神機の大軍へと飛ぶ!

『必殺!』

『『『『『『『『『トルネードクロー』』』』』』』』』

きりもみ回転したウイングベア王が、群がる邪神機達を切り裂き突き進む!

ギャカン!
1体の巨大な影が、ウイングベア王の爪を止めた。

『ふざけた機神め…… 調子に乗るなよ!』

巨大な影は…… 光と闇の最高神に剥がされた穢れを吸収した【魔神ロザウィン】だった。

その姿は…… 高純度の穢れを取り込み吸収し、さらに邪神機を取り込む事で……

重騎士の様な邪神機と化して居た。

『これはこれは…… 新たな邪神機の素材に良さそうですね? いただくとしましょうか♪』

邪神機化したロザウィンの横に…… 複数の顔と手を持ち、足が無い邪神機が現れる。

『さあ…… この【魔幻門神の悪夢ナイトメア】とその愛機邪神機【夢幻】の手に堕ちなさい』

ウイングベア王の前に、二人の魔神が立ちはだかる!

『クマカジャーとヨクユウジャーがピンチよ!』

『くっ! 先行し過ぎだ! 邪神機と魔物が邪魔で助けに行けん!』

『せめて援護射撃を……』

『やってはいるが…… ダメだ! 邪神機と魔物が盾になってやがる!』

二人の魔神の登場で、ウイングベア王が孤立無援のピンチに陥るが……

「大丈夫ですかね?」

「大丈夫……〝二代目〟達を信じましょう」

始祖の機神に向かう為に、キャスルガーの機動を始めたカナエは…… 信じて居た。

二代目司令と副司令して、カナエとせつなの〝もうじゅうチェンジャー〟を託した二人を……

「二代目、クマカジャーとヨクユウジャーが危険です!」

「【ごーるどういんぐ】と【しるばんせん】のはっしゃじゅんび…… わたしたちがでます!」

リボルバーサーモンのブリッチに、幼い声で指揮が飛ぶ


艦長姿の【マコ】と【エリ】が構える! その手には、マコにはカナエの、エリにはせつなの、ゴールドとシルバーの〝もうじゅうチェンジャー〟が装着されていた!

「いくよ! エリちゃん」

「はい!」

「「もうじゅうチェンジ!」」

「きんにかがやく、もうじゅうのせんし……にだいめ、【もうじゅうごーるど】」

「銀に輝く…… 猛獣の戦士…… 二代目、【もうじゅうシルバー】です」

〝二代目〟のゴールドとシルバーが、新たなもうじゅうマシンに乗り込む!

「あーす、おねがいね」

『了解です。ゴールド』

『ゴールドウイング、シルバンセン、発射!』

金色に輝くシャトルと銀色のリニアモーターカーが…… ウイングベア王へ飛ぶ!

「二代目達が来た!?」

『猪口才な…… 我が討ち取ってくれる!』

ウイングベア王の救援に来たゴールドとシルバーに、魔神ロザウィンが巨大なバトルアックスを構えて切り掛かる瞬間!? カナエが呟く……

「全てのもうじゅうマシンの封印を解く……〝超多獣合体〟承認!」

『ウイングベア王確認! 初代司令より超多獣合体承認を確認! ハイパーストリーム!!』

ゴールドウイングから発生した竜巻が、魔神ロザウィンを撥ね飛ばし、ウイングベア王を飲み込む!

竜巻の中で…… 金色のシャトルが鬣を持ち翼を生やしたフェンリルに変わり、銀色のリニアモーターカーが尾を咬む大蛇のウロボロスに変わる。

その2体が変形合体すると…… それぞれのもうじゅうマシン分離して変形し、1つの猛獣の王に合体した。

『おのれ…… 竜巻ごと切り裂くのみ!』

魔神ロザウィンが、穢れを集束して巨大化したバトルアックスを竜巻に叩き付け様とした時!?

竜巻が回りの魔物と邪神機達ごと吹き飛ぶ!

『完成!』
『『『超多獣合体!』』』
『『『『『『ハイパーもうじゅう王!!!』』』』』』

「このもうじゅうのきば…… こわくないなら、かかってきなさい!」

『グオォォォォォ!!!』

金色の放熱を放ちながら、銀色の稲妻を纏う……

鋼の猛獣機神王が誕生した瞬間だった。

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