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最終章 妖精少女の夢は月光に…… 新世界を優しく煌めき照らす編
崩壊する月!? それぞれの決断
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脱出した月面都市から、崩壊を始めた月を眺めて居た月の上層部……
「月帝様、どうしたら……」
「このままでは、崩壊した月の破片が重力に引かれて地上に…… そうなれば地上は壊滅です!」
「悲しいですが…… 月の欠片を我々で、さらに砕くしかありません…… 月面都市全域に戦闘の準備を、蒼人達に依頼を出して下さい!」
「この都市の全兵力を持って、地上を護るぞ!」
「勇者達にも出撃を頼みましょう…… これは、邪神との聖戦です!」
・
・
・
~ 地上のナインアール王国 ~
「報告! 帝国より迫る兵力を確認…… 魔人だとの事です!」
「魔人だと!? 帝国は邪神に堕ちたか…… 月が今にも割れそうな時に!」
「狙ってたんだろうね…… 月への対策を妨害するつもりかな?」
「王よ…… どう致しますか?」
「先王を追放した時から、ある人の協力で地下に国民と動植物を護るシェルターを作って正解だったわね」
「王妃様、シェルターとは?」
「私達の親友がね……〝王国の地下にレアアースの鉱脈が在りますから…… 掘って良いですか?〟って、聞いて来たから許可したら……〝けっこう深いですね…… 折角なので、掘った後地に頑丈なシェルター作りますね♪〟って、作ってくれたのよ♪ 良い子でしょ?」
「なんと!?」
「全軍に伝令なさい。民間人は王都に転移させる様にと! シェルターに避難させます」
「問題は…… 魔人と月だが…… うん? 通信だ」
『よっ、英雄。ひさしぶりだな?』
「あら、叔父様じゃないの。おひさしぶりですね」
『セルフィナの嬢ちゃんも一緒か…… なら、丁度良いな』
「【黄金卿】、貴方も大変では?」
『おうよ! あの月が降って来るってな? だからよ』
「「?」」
『英雄と嬢ちゃん、俺と一緒に〝あの月〟を壊しに行かないか?』
・
・
・
~ 月の裏側…… ~
『おのれ…… 邪神共め……』
始祖の機神の内部で、邪神機に浸食される始祖の機神を見る者が居た。
『〝我が身体〟で…… また、あの破壊を繰り返す気か…… 愚かな……』
始祖の機神の頭部で回転をしている球体…… その球体こそが、始祖の機神の意思とも言えるコアユニットだった。
『忘れたのか…… 我が降り立ち…… 地上の一部が海の底に沈んだのを……』
あの神々の争い時……
日ノ本を始めとした諸島連合の島々が生まれた地殻変動は……
始祖の機神の戦闘によって起こされた。
始祖の機神が地上に降り立った時……
その巨大さから、その地は壊滅的な被害を受け海の底に沈んだのだ。
『何故…… 我はこんなに巨大なのだ……』
その気も無いのに…… 地上を壊滅的に破壊してしまった始祖の機神は……
『この地には…… 我の居場所は無い……』
地上を去ると……
月の裏側に、その身体を沈めて眠りについた……
何時か…… 平和に目覚められると信じて……
『また…… 我が破壊を生むのか…… しかし…… 我が意思を奪われるつもりは無い……』
コアユニットの球体が眩い光を放ち始める!
『うん?』
「どうしたの? 坊や?」
『こいつ…… 生意気だ。武装にロックした!』
『始祖の機神め…… 意思を持って居たのか…… だが、所詮は無駄な足掻きだ』
『頭に来たよ…… こいつの全てを奪ってやる!』
「浸食の速度が上がった…… スゴいわ! 坊や!」
始祖の機神の巨大な機体に穢れが登り上がる!
『浸食が上がった…… これまでか…… この身体に未練は無い…… だが…… ただでは、やらんぞ…… 小僧!』
『な!?』
始祖の機神の各所で爆発が起き、穢れが噴き出した!
『こいつ…… 自分で、重要な制御装置と回路を破壊した!』
『去らばだ…… 最早、我にその古い身体は相応しく無い…… 新たな神に願うとしよう……』
『待っ!?』
始祖の機神の頭部を爆発し、コアユニットは宇宙空間に流出するのだった。
・
・
・
~ フェアリーガーデン 神々の箱庭 ~
「あのバカが…… 地上を壊滅させて、どうやって再生するつもりだ!」
「自分を生み出した者が居ない事を知らないのでしょ?」
「だとしてもだ! 自分で始末出来ない事を仕出かすなんて…… 愚の骨頂! バカ過ぎる!」
「だからこそ、闇と相愛の光が自分に惚れてるなんて思い込むのよ。カナエちゃんに絡んだ勇者を有利にする為に、アレを作ったんでしょ? 作った奴がバカなんでしょうね…… どうやって勇者に倒させる気だったんだか……」
「地よ。お主の力で、月の崩壊…… 止められるか?」
「うむ…… 難しいな…… 穢れが邪魔しおる……」
「神さま方…… よろしいでしょうか?」
「あら? ロッテちゃんにせつなちゃん? どうしたのかしら?」
「カナエ様が……〝月の事〟で神様方のお力を御借りしたいと……」
「ほう♪ カナエちゃんがのう…… で、わしらは、どうすれば良い?」
「はい、先ずは…… 神様方の御力で小妖精月を……」
・
・
・
『始祖の機神の武装は使えぬか……』
「7割りは浸食で直りますが…… 強力な武装の復旧は…… 制御装置を粉々に破壊されて…… 復元不可能です」
『まあ良い…… この巨体だ…… 降り注ぐ月の欠片を免れても、踏み潰せるだろう…… 先ずは、その力で月を砕くのだ』
始祖の機神の機体を穢れが浸食し尽くすと……
ゆっくりと…… 鋼の巨体が動き出した……
その巨体で、月を砕きながら……
『さあ…… 俺に逆らった事に後悔して、絶望するが良い……』
満足げに邪悪な顔で嗤う邪神を乗せて……
「月帝様、どうしたら……」
「このままでは、崩壊した月の破片が重力に引かれて地上に…… そうなれば地上は壊滅です!」
「悲しいですが…… 月の欠片を我々で、さらに砕くしかありません…… 月面都市全域に戦闘の準備を、蒼人達に依頼を出して下さい!」
「この都市の全兵力を持って、地上を護るぞ!」
「勇者達にも出撃を頼みましょう…… これは、邪神との聖戦です!」
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~ 地上のナインアール王国 ~
「報告! 帝国より迫る兵力を確認…… 魔人だとの事です!」
「魔人だと!? 帝国は邪神に堕ちたか…… 月が今にも割れそうな時に!」
「狙ってたんだろうね…… 月への対策を妨害するつもりかな?」
「王よ…… どう致しますか?」
「先王を追放した時から、ある人の協力で地下に国民と動植物を護るシェルターを作って正解だったわね」
「王妃様、シェルターとは?」
「私達の親友がね……〝王国の地下にレアアースの鉱脈が在りますから…… 掘って良いですか?〟って、聞いて来たから許可したら……〝けっこう深いですね…… 折角なので、掘った後地に頑丈なシェルター作りますね♪〟って、作ってくれたのよ♪ 良い子でしょ?」
「なんと!?」
「全軍に伝令なさい。民間人は王都に転移させる様にと! シェルターに避難させます」
「問題は…… 魔人と月だが…… うん? 通信だ」
『よっ、英雄。ひさしぶりだな?』
「あら、叔父様じゃないの。おひさしぶりですね」
『セルフィナの嬢ちゃんも一緒か…… なら、丁度良いな』
「【黄金卿】、貴方も大変では?」
『おうよ! あの月が降って来るってな? だからよ』
「「?」」
『英雄と嬢ちゃん、俺と一緒に〝あの月〟を壊しに行かないか?』
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~ 月の裏側…… ~
『おのれ…… 邪神共め……』
始祖の機神の内部で、邪神機に浸食される始祖の機神を見る者が居た。
『〝我が身体〟で…… また、あの破壊を繰り返す気か…… 愚かな……』
始祖の機神の頭部で回転をしている球体…… その球体こそが、始祖の機神の意思とも言えるコアユニットだった。
『忘れたのか…… 我が降り立ち…… 地上の一部が海の底に沈んだのを……』
あの神々の争い時……
日ノ本を始めとした諸島連合の島々が生まれた地殻変動は……
始祖の機神の戦闘によって起こされた。
始祖の機神が地上に降り立った時……
その巨大さから、その地は壊滅的な被害を受け海の底に沈んだのだ。
『何故…… 我はこんなに巨大なのだ……』
その気も無いのに…… 地上を壊滅的に破壊してしまった始祖の機神は……
『この地には…… 我の居場所は無い……』
地上を去ると……
月の裏側に、その身体を沈めて眠りについた……
何時か…… 平和に目覚められると信じて……
『また…… 我が破壊を生むのか…… しかし…… 我が意思を奪われるつもりは無い……』
コアユニットの球体が眩い光を放ち始める!
『うん?』
「どうしたの? 坊や?」
『こいつ…… 生意気だ。武装にロックした!』
『始祖の機神め…… 意思を持って居たのか…… だが、所詮は無駄な足掻きだ』
『頭に来たよ…… こいつの全てを奪ってやる!』
「浸食の速度が上がった…… スゴいわ! 坊や!」
始祖の機神の巨大な機体に穢れが登り上がる!
『浸食が上がった…… これまでか…… この身体に未練は無い…… だが…… ただでは、やらんぞ…… 小僧!』
『な!?』
始祖の機神の各所で爆発が起き、穢れが噴き出した!
『こいつ…… 自分で、重要な制御装置と回路を破壊した!』
『去らばだ…… 最早、我にその古い身体は相応しく無い…… 新たな神に願うとしよう……』
『待っ!?』
始祖の機神の頭部を爆発し、コアユニットは宇宙空間に流出するのだった。
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~ フェアリーガーデン 神々の箱庭 ~
「あのバカが…… 地上を壊滅させて、どうやって再生するつもりだ!」
「自分を生み出した者が居ない事を知らないのでしょ?」
「だとしてもだ! 自分で始末出来ない事を仕出かすなんて…… 愚の骨頂! バカ過ぎる!」
「だからこそ、闇と相愛の光が自分に惚れてるなんて思い込むのよ。カナエちゃんに絡んだ勇者を有利にする為に、アレを作ったんでしょ? 作った奴がバカなんでしょうね…… どうやって勇者に倒させる気だったんだか……」
「地よ。お主の力で、月の崩壊…… 止められるか?」
「うむ…… 難しいな…… 穢れが邪魔しおる……」
「神さま方…… よろしいでしょうか?」
「あら? ロッテちゃんにせつなちゃん? どうしたのかしら?」
「カナエ様が……〝月の事〟で神様方のお力を御借りしたいと……」
「ほう♪ カナエちゃんがのう…… で、わしらは、どうすれば良い?」
「はい、先ずは…… 神様方の御力で小妖精月を……」
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『始祖の機神の武装は使えぬか……』
「7割りは浸食で直りますが…… 強力な武装の復旧は…… 制御装置を粉々に破壊されて…… 復元不可能です」
『まあ良い…… この巨体だ…… 降り注ぐ月の欠片を免れても、踏み潰せるだろう…… 先ずは、その力で月を砕くのだ』
始祖の機神の機体を穢れが浸食し尽くすと……
ゆっくりと…… 鋼の巨体が動き出した……
その巨体で、月を砕きながら……
『さあ…… 俺に逆らった事に後悔して、絶望するが良い……』
満足げに邪悪な顔で嗤う邪神を乗せて……
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