新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

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第12章 夢をほぼ叶えし混沌神な女神妖精は…… 新たなユメを見る!?編

ユメの新武装は、戦闘系魔女っ子の相棒?

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 ~ 少し前のフェアリーガーデン 実験プラント ~

「ひどい目に…… あった……」

千鶴にユメの衣装を頼んだら…… 身ぐるみ剥がされて、ユメの身体の有りとあらゆる箇所を採寸された。

「何時の間にか…… うちのメイド達も参加してるし……」

千鶴が採寸を始めると…… 何時の間にか、カナエの眷属メイド達が現れては、手伝い始めていた。

「とりあえず、一着頼んだら…… 職別のコスプレ衣装が10着以上出来てるし……」

基本衣装が完成した今も…… 着々と新作衣装が増えていた。

「そんなに着れないのに…… ふぅ~…… 気を取り直して、武器と防具を完成させよう」

ガルジとテッシンが作ったパーツに、〝ある物〟を組み込んで組み立てる。

「古代の人達は、魔力を〝貯めながら〟使用していた見たいだね」

〝ある物〟とは、古代の魔導光学武装兵器を解析して、ユメ用に作った魔導武装の核コアだった。

「解析したら…… 魔力を充電する機構が判明したから…… たぶん、魔力バッテリーの様な装備が普通だったのかな?」

その魔力バッテリーの代わりに、超小型した魔力収束装置と使い捨ての魔力カートリッジシステムを組み込んだ。

「後は…… 自動修復と魔力吸収は…… 刃に刻印かな? 本体には、使用者に対しての重量軽減とカートリッジの自動装填に…… 予備弾倉用にストレージも欲しいかな?」

刻印術でスキルを刻印して、パーツを組み上げると……

「これを組み込めは……」

組み上がった大剣型の魔導具に…… カナエが宝玉を組み込んだ瞬間に光が溢れ出した。

 ・
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「前は、しっかりと防備しているのに…… 背中は開いているのね?」

神々の前で、新武装に変わったユメの衣装は……

藍色のミニスカート軽鎧風のドレスアーマーで、その背中は…… 大きく開いていた。

「〝天使化〟するって言ったら…… このデザインになりました」

「なるほど…… 背中に羽が付くからか」

「普段は、この上にコレを着ますけどね」

そう言って、ユメは大きめのフードが付いた濃い紺色のポンチョを取り出して着る。

「その姿だと、魔法使いに見えるわね」

「武器は大型の魔導銃じゃがな…… しかし、この銃…… 銃芯の下に刃が並んで付いておる。これでは斬れんぞ?」

「この子は〝可変〟武装です」

「「「「可変?」」」」「「かへん~♪」」

「今の形態は…… よっと、この様に身体に装着して、持ち運ぶ形態で…… この子自体が〝ライフル〟〝大剣〟〝戦斧〟〝大鎌〟そして…… ストレージ内部に格納した武装達が…… ユメのコスプレに合わせて、あらゆる局面での戦いを可能としました。そして……」

ユメの背中に引っ付く様にして、貼り付いた武装にユメの魔力が流れ込むと……

『マスターの魔力を感知…… おはようございます。マスター』

「「「「「「「「「しゃべった!?」」」」」」」」」
「「しゃべった~♪」」

「おはよう♪ 彼女は、思考学習対話型マルチウェポン……【レヴィリア】…… ユメの戦闘スタイルは、最近の魔法少女風ですからね。知ってますか? 最近の魔法少女の相棒ステッキは…… 喋るんですよ♪」

「ふ~ん…… で、普段はペンダント型? それともプレートかな?」

「それは…… おかえりなさいませ。旦那様…… 何時から?」

声に反応して、ユメ振り返ると…… 腕を組んだジノが立っていた。

「その武器が喋り出した辺りからだね…… で、その格好は…… 何かな? 奥さん」

「これは…… その…… こないだの勇者っ娘との戦闘で判明したユメの弱点をですね…… カバーしようかと……」

「はぁ…… しょうがないな。カナ…… ユメちゃん、ちょっとだけデートしようか?」

「えっ…… デート…… ですか?」

「そう、新装備の試しも兼ねてのツーリングに行こう」

「ツーリング♪ 実は、パワードスーツになる可変機能付きのホバーバイクが……」

「まったく…… 少しは自重しなさい!」

「ごめんなさ~い」

調子に乗って…… 余計な暴露して、旦那ジノの雷を貰う…… ユメカナエだった。

 ・
 ・
 ・

『マスター、魔物が右斜め前方から来ます』

「レヴィ、ライフルモード!」

『チェンジモード! 魔弾チャージ…… 来ます』

「シュート!」

飛び出した魔物を撃ち抜いて、ユメがレヴィリアを構え直すと……

『チェンジモード!〝戦斧ハルバート〟!』

戦斧になったレヴィリアを振り回して、ユメがホバーバイクで駆ける!

「はぁ!」

擦れ違い様に…… 魔物達を戦斧モードのレヴィリアで、切り裂いて行く!

「これは…… 定期的にストレスを発散させないと…… ヤバイかな?」

レヴィリアを振り回して、魔物達を打ち倒す…… アニマルな耳を生やした嫁ユメの姿に冷や汗を流すジノが見つめる先で……

「猪ゲット♪ 次は……」

ユメに黒い狼の耳と尻尾が生える……

「確認されたアバターアクセサリーで持って無いのは……」

『マスター、大型の魔物が接近中…… ドラゴンです!』

「ドラゴン…… レヴィ、モード〝大剣ザンバー〟!」

『チェンジモード! 大剣ザンバー!』

「グオゥォォォオ!」

「フィールドボス…… だけど!」

『マスターの魔力承認を確認…… セイフティーモード解錠! 抜剣…… 神魔光剣ラグナキャリバー起動!』

「光よりも白く、闇よりも黒き光刃を持って…… 眼前の敵を滅する! 必殺…… 滅・白闇黒光斬!!!」

レヴィリアから放たれた必殺の一閃が、ドラゴンを飲み込むと…… 跡形も無く消えた。

「…… や、やった♪ レアアバターアクセサリー【ドラゴン】をゲットした♪」

「マジかよ……」

喜んでるユメの先…… ドラゴンを吹き飛ばした必殺技の跡地を見て……

「あの技…… 封印だな」

必殺技を封印させると…… ジノは、一人誓うのだった。

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