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第12章 夢をほぼ叶えし混沌神な女神妖精は…… 新たなユメを見る!?編
強化合宿キャンプの終了とユメの装備は…… カードが命?
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~ 神魔の森手前の草原 ~
「え~不測の事態により、予定よりも早く森での強化合宿キャンプは終了です。予定の制限時間までの今後のスケジュールは…… 騎士団が戦闘スキルなどを指導してくれるので、覚えたい戦闘スキルや武器スキルがある人は参加する事をオススメするよ」
問題児達4人組が、神魔の森で縄張りを荒らし回ったせいで、魔物達が活性化しキャンプが出来なくなってしまったので……
念の為にと…… 後方支援と救援訓練に来ていた騎士団が野営地のベースキャンプにしていた神魔の森手前の草原、そこに学園の生徒達が集められていた。
「ジノさん、見てたぞ。で…… 誰だ、その子は?」
学園長の話中のレオンを見ていたジノとユメに、デンライが話しかけて来た。
「デンライ、この子は……」
「アレ~? 何か隠してる感じ…… だな? まさか!?」
((まさか!? バレ……))
「ダメだぜ~ ゲームの中とは言え…… 浮気は」
「「えっ……」」
「カナエさんには黙って置くから…… 今度、激難のダンジョンに付き合ってくれよ」
ユメをジノの浮気相手と勘違いしたデンライは、ニヤニヤしながらジノと肩を組んで話し出した。
「いや…… 彼女は……」
「彼女? わかる! わかるぜ! ジノさん。男ならハーレムを目指したいよな? でも、オンラインで…… しかもプレイヤー相手では、止めといた方が良いと思うぜ」
「ねぇ…… お兄さんは、ヒーローさんの事を知ってるの?」
ジノの背中をバシバシ叩いて、勘違いしたまま話を続けるデンライに、ユメが話しかけた。
「ああ、知ってる。お嬢ちゃん、このヒーローさんには…… かなり怖いお嫁さんがいるから、止めときな」
「ふ~ん…… そのかなり怖いお嫁さんって…… こんな感じかな?」
「こんな感じって!? か、カナエさん…… 何時から?」
ジノと肩を組ながら、背中でユメの質問に答えていたデンライが振り返ると……
転移陣でカモフラージュして、サブアバからメインアバにチェンジしていた。
「私の話題が出た辺りからよ。あの子は知り合いの子、なんだけど…… 私の旦那様に変な容疑を付けないで欲しいわ」
ユメは、自分の知り合いって事にして、サブアバの事を誤魔化して……
「ところで、旦那様に変な疑いをかけて…… 私の風評を広げ様とした…… 悪い獣王さんには、お仕置きが必要だと思わない?」
ズザァー!!!
「すいませんでした!」
見事な飛翔から、額で地面をスライディングしたジャンピングスライディング土下座を決めて、謝罪したデンライに……
「とりあえず、SR以上の魔石を100個で良いよ♪」
と、カナエの言葉が……
その瞬間、デンライの高難易度ダンジョン攻略が決定したのだった。
・
・
・
「はぁー!」
十神学園の強化合宿キャンプから数日後……
中難度のダンジョンにユメの姿があった。
「ユメさま、あんぜんなばしょについたよ♪」
ユメの肩に止まる様にして〝小妖精〟が現れる。
幼い口調で喋る妖精は、対話学習型のユメの妖精型フェアリータイプサポートユニットの【ファル】だ。
「とりあえず…… 一通りに武器も試したから戻ろうか?」
「はい、おつかれちゃまです♪」
「ファルも、ありがとうね」
肩に止まるファルを優しく撫でた後、転移アイテムを使い。
ユメは、ダンジョンから消えた。
ダンジョンで身体を確認していたユメは……
フェアリーガーデンに戻り、カナエの姿でユメの装備の製作に取り掛かる。
「あの強化合宿で、ジノさんとタンデム特攻したから、ユメのLvも20を超えたんだけど……」
巨大な魔物達にバイクで突っ込む恐怖体験の後、ユメのステータスを確認したら……
一気にLvが上がり…… 30近くまでになってました。
「ミィナみたいに【血統覚醒】のスキルは、出なかったけどねぇ……」
同じく、〝混血種族〟のミィナの様に血統を持つ種族に肉体を変身させてパワーアップするスキルの【血統覚醒】は、Lvアップ時に覚えずに……
【天使化】と【精霊化】のスキルを覚えていた。
「元の種族の違いかな? でも、ミィナの血統覚醒とデメリットがほぼ同じなんだよね……」
人種族の身体を天使や精霊に変えるせいか? 使用後は、激しい筋肉痛に襲われるのだ。
「最後の切り札か奥の手って、感じのスキルだよね…… さてと、こんなもんかな?」
魔導具を作る台の上に、其々に手直しされた衣装と武具がセットで並べられた。
「カナエだと…… 魔王だった時のデメリットかな? 聖武具系に拒絶されるんだけど…… ユメならば♪」
スパイダー達と勇者ロイドの手を借りながら、衣装とそれに合った武具を魔導具の中にあるマネキンに装着して行く……
「この転送装置の魔導具と…… この〝カード〟とジノさんの【ベルチェ】を解析したベルト型……〝転送装着魔導具〟を使って、ユメの【オールラウンド】スキルを生かして見せるよ」
ダブった〝上位職なりきりセット〟を手直しした衣装と大量に当たった〝聖武具装備〟を瞬時に装着する魔導具……
「これで…… 私カナエなりに私ユメを強くする!」
混沌神のカナエから、剣を背負った初心者装備に軽装の革鎧を着た姿のユメに代わり……
新たな姿で、新たな装備にドキドキとワクワクを押さえきれずにベルト型の魔導具を装備して、新たなダンジョンに向かうと……
魔物達の前で、ユメは〝カード〟を取り出した。
「〝カードチェンジ【魔法戦士】〟♪」
『チェンジモード、魔法も駆使して戦う戦士! その名は魔法戦士』
ベルト型の魔導具のバックルに〝カード〟をスキャンすると…… ユメの前にカードに描かれたシルエットが浮かび上がる!?
そのシルエットを潜り抜けて、ユメは…… 〝魔法戦士〟の姿になるのだった。
「え~不測の事態により、予定よりも早く森での強化合宿キャンプは終了です。予定の制限時間までの今後のスケジュールは…… 騎士団が戦闘スキルなどを指導してくれるので、覚えたい戦闘スキルや武器スキルがある人は参加する事をオススメするよ」
問題児達4人組が、神魔の森で縄張りを荒らし回ったせいで、魔物達が活性化しキャンプが出来なくなってしまったので……
念の為にと…… 後方支援と救援訓練に来ていた騎士団が野営地のベースキャンプにしていた神魔の森手前の草原、そこに学園の生徒達が集められていた。
「ジノさん、見てたぞ。で…… 誰だ、その子は?」
学園長の話中のレオンを見ていたジノとユメに、デンライが話しかけて来た。
「デンライ、この子は……」
「アレ~? 何か隠してる感じ…… だな? まさか!?」
((まさか!? バレ……))
「ダメだぜ~ ゲームの中とは言え…… 浮気は」
「「えっ……」」
「カナエさんには黙って置くから…… 今度、激難のダンジョンに付き合ってくれよ」
ユメをジノの浮気相手と勘違いしたデンライは、ニヤニヤしながらジノと肩を組んで話し出した。
「いや…… 彼女は……」
「彼女? わかる! わかるぜ! ジノさん。男ならハーレムを目指したいよな? でも、オンラインで…… しかもプレイヤー相手では、止めといた方が良いと思うぜ」
「ねぇ…… お兄さんは、ヒーローさんの事を知ってるの?」
ジノの背中をバシバシ叩いて、勘違いしたまま話を続けるデンライに、ユメが話しかけた。
「ああ、知ってる。お嬢ちゃん、このヒーローさんには…… かなり怖いお嫁さんがいるから、止めときな」
「ふ~ん…… そのかなり怖いお嫁さんって…… こんな感じかな?」
「こんな感じって!? か、カナエさん…… 何時から?」
ジノと肩を組ながら、背中でユメの質問に答えていたデンライが振り返ると……
転移陣でカモフラージュして、サブアバからメインアバにチェンジしていた。
「私の話題が出た辺りからよ。あの子は知り合いの子、なんだけど…… 私の旦那様に変な容疑を付けないで欲しいわ」
ユメは、自分の知り合いって事にして、サブアバの事を誤魔化して……
「ところで、旦那様に変な疑いをかけて…… 私の風評を広げ様とした…… 悪い獣王さんには、お仕置きが必要だと思わない?」
ズザァー!!!
「すいませんでした!」
見事な飛翔から、額で地面をスライディングしたジャンピングスライディング土下座を決めて、謝罪したデンライに……
「とりあえず、SR以上の魔石を100個で良いよ♪」
と、カナエの言葉が……
その瞬間、デンライの高難易度ダンジョン攻略が決定したのだった。
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「はぁー!」
十神学園の強化合宿キャンプから数日後……
中難度のダンジョンにユメの姿があった。
「ユメさま、あんぜんなばしょについたよ♪」
ユメの肩に止まる様にして〝小妖精〟が現れる。
幼い口調で喋る妖精は、対話学習型のユメの妖精型フェアリータイプサポートユニットの【ファル】だ。
「とりあえず…… 一通りに武器も試したから戻ろうか?」
「はい、おつかれちゃまです♪」
「ファルも、ありがとうね」
肩に止まるファルを優しく撫でた後、転移アイテムを使い。
ユメは、ダンジョンから消えた。
ダンジョンで身体を確認していたユメは……
フェアリーガーデンに戻り、カナエの姿でユメの装備の製作に取り掛かる。
「あの強化合宿で、ジノさんとタンデム特攻したから、ユメのLvも20を超えたんだけど……」
巨大な魔物達にバイクで突っ込む恐怖体験の後、ユメのステータスを確認したら……
一気にLvが上がり…… 30近くまでになってました。
「ミィナみたいに【血統覚醒】のスキルは、出なかったけどねぇ……」
同じく、〝混血種族〟のミィナの様に血統を持つ種族に肉体を変身させてパワーアップするスキルの【血統覚醒】は、Lvアップ時に覚えずに……
【天使化】と【精霊化】のスキルを覚えていた。
「元の種族の違いかな? でも、ミィナの血統覚醒とデメリットがほぼ同じなんだよね……」
人種族の身体を天使や精霊に変えるせいか? 使用後は、激しい筋肉痛に襲われるのだ。
「最後の切り札か奥の手って、感じのスキルだよね…… さてと、こんなもんかな?」
魔導具を作る台の上に、其々に手直しされた衣装と武具がセットで並べられた。
「カナエだと…… 魔王だった時のデメリットかな? 聖武具系に拒絶されるんだけど…… ユメならば♪」
スパイダー達と勇者ロイドの手を借りながら、衣装とそれに合った武具を魔導具の中にあるマネキンに装着して行く……
「この転送装置の魔導具と…… この〝カード〟とジノさんの【ベルチェ】を解析したベルト型……〝転送装着魔導具〟を使って、ユメの【オールラウンド】スキルを生かして見せるよ」
ダブった〝上位職なりきりセット〟を手直しした衣装と大量に当たった〝聖武具装備〟を瞬時に装着する魔導具……
「これで…… 私カナエなりに私ユメを強くする!」
混沌神のカナエから、剣を背負った初心者装備に軽装の革鎧を着た姿のユメに代わり……
新たな姿で、新たな装備にドキドキとワクワクを押さえきれずにベルト型の魔導具を装備して、新たなダンジョンに向かうと……
魔物達の前で、ユメは〝カード〟を取り出した。
「〝カードチェンジ【魔法戦士】〟♪」
『チェンジモード、魔法も駆使して戦う戦士! その名は魔法戦士』
ベルト型の魔導具のバックルに〝カード〟をスキャンすると…… ユメの前にカードに描かれたシルエットが浮かび上がる!?
そのシルエットを潜り抜けて、ユメは…… 〝魔法戦士〟の姿になるのだった。
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