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第12章 夢をほぼ叶えし混沌神な女神妖精は…… 新たなユメを見る!?編

十神学園強化合宿キャンプ ~ それぞれの朝 ~

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「おはよう」

「ああ、おはよう」

「おはよう。大丈夫だった?」

「おはよう。魔物は魔物避け線香のおかげで、大丈夫だったよ」

「おはよう…… 眠気は?」

カタリナカナエの担当生徒達5人は、無理をせずに早目に交代で5時間づつの睡眠を取り、朝を迎えていた。

「大丈夫、朝御飯は…… どうする?」

「襲撃を警戒するなら…… キャンプ地を移動するんだっけ?」

「そうだね。大規模な野営地以外なら、私達みたいなパーティーだけだと狙われる事があるみたいだよ」

「わたしは…… 冒険もしたいな」

「僕も…… せっかくならば、もっと奥を見たいな」

「なら、軽めに食べてから、次のキャンプ地を探そうか?」

「「「賛成♪」」」

「良い場所が無い時や天候が変化した時は、どうする?」

「その時は…… 仕方がないけど…… お昼前には、ここに戻るとしようか?」

「「「「賛成♪」」」」

5人は相談しながら、次の行動を決めて朝食を食べる。

朝食のメニューは、昨日の猪の串焼き肉を冒険屋の保存食のパンで挟んだ物だった。

 ・
 ・
 ・

「ちっ…… きしょ……」

先の5人が楽しげに朝食を食べている頃……

「最悪…… なんですけど……」

「何だよ…… アレは……」

「ここ…… どこ……」

問題児4人は…… へとへとになりながら森の中をさまよっていた。

「くそ…… あんなのがいるなら…… 先に言えって!」

「ばか! 大声出さないでよ!」

「二人とも! 静かにしろ!」

テントや魔物避けアイテムも無しに、森の奥で夜を過ごした4人は……

〝何か〟に襲われて、夜通し逃げ回っていた。

「〝アレ〟に見付かるだろう! 静かにしろ!」

「ねぇ……」

「うるせぇな! てめぇも騒いでるだろうが!」

「二人ともうるさいわ! アレが来るでしょ!」

「もう…… 来てるよ!」

パーティーの一人が指を指した方向を見た後…… 4人は、互いの顔を見て……

「「「「ぎゃあ~~〰!?」」」」

悲鳴と共に走り出し、知らぬ内に森のさらに奥へと突き進むのであった。

 ・
 ・
 ・

「ふみゅう?」

「どうしたの? マコちゃん?」

「なにか…… こえがした?」

『遠くで…… 魔物が鳴いたのだ。大丈夫、気にする事では無い』

「そうか…… 飯の後は、どうする?」

「確か…… 珍しい魔物や動物系モンスターと素材になる植物があるって、聞いたわ」

「魔物相手に戦闘訓練するか?」

「可愛い子なら、テイムしたい!」

「わたしも……」

「わたしは素材の植物が気になるわ」

「お料理に使えるかな?」

「なら…… みんなの意見をまとめて、素材の採取しながら魔物を探すとする」

「「「「「さんせい♪」」」」」「はい♪」『ウム』

「じゃあ、はやく食べて、片付け様!」

「「「「「「はい♪」」」」」」『うぉん!』

狼の魔王種【ウー】がいるので、マコとエン達は魔物などに襲われる事も無く…… 普通のキャンプの様に楽しんでいた。

「にゃん♪ にゃん♪ にゃん♪」

ただ、何時もと違い。

マコを始めとしたパーティーの女の子には……

「「「「にゃん♪ にゃん♪ にゃん♪」」」」

猫耳と猫尻尾が生えていた。

 ・
 ・
 ・

「う~ん…… 朝か…… お~い、起きろ! 朝だぞ!」

「う~…… 朝?」

「もうちょい寝かせ……(バキ)て!?」

寝ぼけた一人が寝返りした瞬間!? 寝床から転げ落ちた!

「ぐげ~!?」

「アホ~…… 昨日、安全確保の為に木の上で寝る事にしたろう?」

「いいから、下ろしてやろう。首に縄が引っ掛かってるよ」

カナエから、ジノに担当を引き継がれた生徒の一芸特化の3人は……

魔物などを避ける為に、大木の枝に寝床を確保していた。

「ひどい目にあった……」

「おまえは、素で硬いから大丈夫だろ?」

「ひど! 女の子なのに……」

「防御力特化で、フル装備ならボス系の攻撃にも堪えるヤツが、何を言ってんだ」

「だって…… 今は軽装だし……」

「ストレージがあるゲームで良かったよ。じゃないと、持ち上がらないよね」

「俺達の中で1番重いからな……」

「装備が! 装備が重いの! 私は重くないよ!」

「わかったわかった…… 静かにしろ」

「とりあえず…… 御飯にしようか?」

「ごはん♪」

「作るの…… おまえは、手を出すな」

「えっ!? ひどい!」

「今のところ…… 女子力が低いよね」

大木から下りた3人は、朝食の準備を始めるのだった。

 ・
 ・
 ・

「おはよう…… 見張りありがとうね」

「ああ、おはよう」

「おはよう。そろそろ、みんなを起こして朝食にしようか?」

最後に、カナエからジノが引き継いだ担当生徒の優等生5人は……

初日は、森の手前にキャンプを張り、軽めの調査して一晩を時間をずらした交代で、常に二人の見張りを立てて過ごしていた。

「今日は、昨日の内に見付けた第2キャンプ地に移動して調査するから、朝食を食べたら早く片付けて移動するよ」

「「「「はい」」」」

 ・
 ・
 ・

「初日の死に戻りは…… これだけか?」

初日に死に戻った生徒達の前に、デンライが立つ。

「希望者は、デスペナ明けに再チャレンジ可能だからな。がんばるように! 再チャレンジするしないに関わらずに、何が悪かったかを考えて次に生かせよ」

「「「「「「「はい」」」」」」」

何だかんだで、ちゃんと先生っぽい事をするデンライだった。

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