新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

文字の大きさ
上 下
297 / 464
第11章 神々の魔王と勇者育成計画編

戦艦に座る魔王幼女は…… 女帝の魔王軍を駆逐する!? カナエ、ちょっとだけ…… 威圧して見た♪

しおりを挟む
『コマンダーマコの乗船を確認…… 【アース〝ヤマト〟】出航! 目標敵勢力を…… 駆逐します』

ドゴ~ン!!!
「チィイィ!」

軍司令官の軍服姿のマコが座ると…… 特殊万能車椅子【アース】が強化武装ユニットと変形合体したミニ戦艦〝ヤマト〟の主砲が……

女帝の魔王ベリアナに向かい、火を吹いた!

「直撃…… かな?」

「どうかしら…… 仮にも〝魔王〟…… まだ終わらないと思うわ……」

カナエとミントスが、砲撃の着弾で上がった爆風と土煙を見ていると……

「やってくれたじゃない……」

土煙の中から、多少……〝焦げた〟女帝の魔王ベリアナが現れる!?

「へぇ…… さすが魔王ねぇ…… マコちゃん!」

「あーくん! がんばるよ!!」

『目標敵勢力の存在を確認…… 追撃を開始……』

ミニ戦艦の主砲が第二波を放つ!

「今度は…… 上手くやる!」

ドゴ~ン!!!
「な!?」

〝神眼〟を使い着弾の瞬間を見ていたカナエが、思わず声を上げた!

「どうしたの?」

「着弾する寸前で…… 魔王が砲弾を叩き落として…… 直撃を避けた!?」

「だいたいのタイミングは…… 掴めたかしら?」

ヒュンヒュンと騎手が鞭を振るう様…… 警棒形状の武器を振る女帝の魔王。

その余波で…… 回りの地面が削り取られて、ミニヤマトの砲撃で上がった土煙や瓦礫が吹き飛ばされる!?

「なるほど…… テイム確率が低いキング種モンスター達が従う訳ねぇ…… 力で捩じ伏せてテイムって、まるで番長ね」

「バトルしてテイム!…… 基本でしょ?」

「バトル系の少年マンガみたいな事を…… 実際の見た目は、モンスター虐待してるみたいよねぇ」

「アフターケアに失敗したら、後が大変になりそうなテイム方法ですね」

「たおしたら、おともだちなの?」

『マスターマコ…… その方法は、貴女には似合いません! 絶対に真似しないで下さい!』

「うん! マコは、なかよくしたいこを〝たたいたり〟しないよ」

『それでこそ、マコだ』

「マコさんならば、だいたいの方と〝お話〟すれば…… 大丈夫ですよ」

「うるさいわね! D○5も、ポケ○ンも、こうやってテイムしていたでしょうが!」

女帝の魔王ベリアナが地短打踏むと…… マコ達を睨む。

「もう頭にきた…… 行きなさい!〝怪王衆〟」

『レーダーに反応、迎撃します……』

カンカンカンカンカンカンカンカン……
マコに向かい飛んできた〝者〟に、ヤマトが機銃で迎撃すると…… 銃弾が金属に当たる音が激しく鳴る!?

『機銃での効果…… 無し。主砲…… 発射!』

ドゴ~ン!!!
機銃の弾丸を弾きながら飛来する者に、ヤマトの主砲が放たれたが……

「フム…… 容易ニハ、近付ケナイ様ダ……」

空中でヤマトの主砲の砲弾を受けた者が、砲撃の黒煙から姿を現す……

「重装備のゴブリン……〝王種キング〟かな?」

「フム…… 久方ブリニ呼バレテミレバ…… ソコノ小サキ者達ハ、何者ダ?」

女帝の魔王ベリアナの魔王軍モンスター達の〝王種キング系〟モンスター達が現れた!?

「ゴブリンの他にも、オークにオーガ…… リザードマン…… ミノタウロスにケンタウルスもいるわね」

「王種の見本市みたいですね」

他の女帝魔王軍モンスター達と、比べ物にならない装備を揃えた王種モンスター達の登場に……

「「「「「ウオォォォォォ!!!」」」」」

女帝魔王軍から雄叫びが上がる…… 自らの〝真の王達〟に対し歓喜の叫びを上げる姿をそのままに、それぞれの王種の元で陣形を整えて、顔付きが変わる!?

「どうやら…… ここからが本番の様ね?」

王種のユニークスキル〝鼓舞〟で、女帝魔王軍のモンスター達にステータス上昇を示す〝紅いオーラ〟が立ち上る!

「さあ!」

「蹂躙セヨ」

女帝の魔王ベリアナの合図に、王種キングモンスター達が命を下す…… 我前にいる敵を〝蹂躙せよ〟と……

「総員、一斉射撃! 後ろに通すなよ!」

マコの〝マスコットな魔王軍〟一斉に構えた小銃のトリガーを引くが……

「な!? 弾が…… 弾かれるだと!」

さっきまでは、多少なりと傷を与えていた弾丸が弾かれる!? 王種の鼓舞スキルで、女帝魔王軍モンスター達の身体は〝鋼の様〟に強化されてしまったのだ。

「くっ! グレネードだ! ありたけの爆薬で吹き飛ばせ!」

「だ、ダメです! 敵勢力の進行が止まりません!」

目の前の敵勢力が突然、対弾性の重装備歩兵と化し…… 流石のサンダラ軍曹が率いるマスコットな魔王軍も、数に押されて窮地に陥るが……

「カナおねえちゃん…… どうしよう……」

「王種のユニークスキル…… 強化ブーストされてる? 魔王のスキルかな? ならば! 私のスキルと王種達のユニークスキル、どちらが上か…… 勝負だよ!」

女帝魔王軍に対して…… カナエの威圧スキルが放たれると……

「な、に…… 身体の…… 身体の震えが止まらない!?」

「コ…… コノ威圧感ハ…… 何ダ……」

カナエの威圧スキルに、女帝の魔王ベリアナと王種のモンスター達が寒気を感じ震え出すと…… 最前線の女帝魔王軍モンスター達が泡を吹いて倒れ出した!?

「無効化するだけのつもり…… だったんだけどねぇ…… 私のスキルの方が上…… だったね……」

戦闘が止まった戦場で……

(ちょっと…… やり過ぎちゃったかな?)

自分のスキルの威力に…… 困惑するカナエだった。

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】R・I・N・G〜フルダイブ式VRゲームの報酬は、リアル世界の夢も叶える〜

呑兵衛和尚
SF
世界初のバーチャルMMORPG、ヨルムンガンド・オンライン。 そのファーストロットの抽選販売に当選した大学生の本田小町は、VRMMOゲームなのにも関わらず、冒険に出ることもなく領地経営を楽しんでいた。 そんなある日。 突発的に起こった大規模討伐クエストの最中であるにも関わらず、公式サイドに公開された大型アップデートの内容を見て、呆然としてしまった。 【ハイパークエスト、R・I・N・Gが実装されます】 公式サイド曰く、【R・I・N・G】クエストをクリアすることにより、世界に七つしか存在しない『願いを叶える指輪』が手に入るという。 【これは世界のどこかに存在する七つの指輪、それを求める旅。指輪を手にしたものは、望みのものが与えられます】 ──ゾクゾクッ  これを見たユーザーたちは、誰もが歓喜に震え始めた。  これは普通のオンラインゲームじゃない。  願いを叶えることができる、オンラインゲーム。  それこそ、莫大な富と財宝が手に入る可能性がある。   誰もが知りたい、莫大な富。  それはゲームの世界のものなのか、それとも現実なのか。  そう考えたユーザーが、無理を承知で公式に質問した。 Q:ゲーム内ではなくリアルで現金一億円とかを望んでも叶いますか? A:まあ、望むものとは言いましたが、現金なら10億円までですね。  公式サイトでは、最大10億円ぐらいまでならば、賞金としてお渡しすることができますと公式回答を発表。  オンラインゲームは娯楽だけではなく、まさに一攫千金を求めることができるものに変化した。  言わば、現代のゴールドラッシュが始まろうとしているのである。 そしてこの公式解答は、瞬く間に日本だけでなく全世界にも広がっていった。 「こ、これは大変なことになった……」 主人公の本田小町は、このクエストの情報を求める。 彼女と親友の夢を取り戻す為に。 【R・I・N・G】クエストをクリアするために。 注)このストーリーは、『ユメカガク研究所』というチームによって生み出されたシェアワールドを舞台としています。 こちらのシェアワールドを使用している作品には、全て『ユメカガク研究所』のタグがついていますので。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている

ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

処理中です...