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第11章 神々の魔王と勇者育成計画編

混沌な女神妖精に導かれ…… 魔王幼女は〝司令官〟に変身する!? 敵魔王軍は…… 殲滅だ♪

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「ぐえ~……」

口の中で手榴弾が爆発したオーガ系モンスターが…… 頭がアフロになり、目をXにして倒れる。

「マコちゃんの〝フィルター設定〟かな?」

よく見ると、敵モンスター達が子供アニメ風に〝黒焦げ〟や〝包帯グルグル巻き〟で倒れている……

「節分の時期に見る…… 豆のCMで見る可愛い鬼みたい」

「カナエおねえちゃん♪」

「えっ、カナエちゃん?」

「お久しぶりです、ミントスさん。マコちゃん、大丈夫だね?」

「うん♪」

「やだぁ、お久しぶり♥ マコちゃんの知り合いだったのねぇ♥」

「ええ…… ところで、ミントスさん…… あの固まってる女性が〝魔王〟ですか?」

「な、何で!?」

マコの〝年齢フィルター設定〟で、女帝の魔王軍のテイムモンスター達が〝コミカルなキャラクター〟に変わり、女帝の魔王【ベリアナ】が困惑していた。

「グリモワール、マコちゃんの子達の被害は?」

マコの横に立体映像の様な本が現れた。

グリモワールの本体は【ウー】と【ウルバーン】に〝変身中〟だからだ。

『装備の弾薬や薬品の消耗が激しいですが…… それ以外の被害はありません』

「敵の数は?」

『一万を超える様です…… このままでは…… 我が軍の弾薬が尽きるのが先ですね……』

「一万を超える…… マコちゃんのテイムモンスター達は?」

『マスターマコのテイムモンスター達は……〝約500〟で、その内…… 戦闘可能なモンスターは〝約300〟です……』

「300で、一万超えをやらないとか……」

「私達も、まだやれるわ」

「ミントスおねえさん達は、ダメ! やすんでて!」

ベリアナのテイムモンスター軍の前に出様としたミントスの腰に抱き付いて、マコが止める。

「数だけなら…… やたら狂暴なモンスターばかりね…… そう言う魔王なの?」

「キング系モンスターに拘っていたからね…… テイムしてからも強化してるはずよ?」

「キング系…… まだ出てないよね?」

「ええ…… 将軍ジェネラルまでしかいないわ……」

(どうやら…… 女帝の切り札は、まだ切られていないらしいね……)

カナエが状況を確認してる間にも、サンダラ軍曹が率いる〝マスコットな〟マコちゃん魔王軍が女帝魔王軍のモンスターの口に手榴弾を放り込む!

「ねぇ…… 何で、手榴弾を口に放り込むの?」

『外皮が硬く…… 内部からの破壊が…… 1番有効なのです……』

「なるほど……」

納得したカナエが戦場を見ると、また1匹1匹と…… アフロ頭のX目のモンスター達が量産されていた。

『グオ~!』

「どうした? 腹が減ったのか?」

『グガァ!?』

「なら、コイツを喰らいな!」

吠えたコミカルな豚顔モンスターの口に、サンダラ軍曹が銃口を突っ込むと…… グレネード弾を撃ち込んだ!

『ガ……』

口から黒煙を上げて…… X目の豚顔が倒れる。

「腹が減ったら…… 俺に言いな。喰わせてやるぜ。ただし、弾薬だけどな!」

『『『『『!?』』』』』

手に持つグレネード砲から空薬莢を排出しながら、サンダラ軍曹が不敵に笑う。

その姿に…… 女帝魔王軍が後ず去る。

「遠慮するな…… 俺の奢りだ。たっぷりと喰らいな!」

 ・
 ・
 ・

「弾薬があれば…… ザコは大丈夫だね……」

『解…… サンダラ軍曹達ならば…… 殲滅可能です……』

「それならば…… 私達は〝女帝の魔王〟と〝その切り札〟の対策をするとしましょうか? マコちゃん♪」

「なに? カナエおねえちゃん♪」

「【めい】を呼んで……〝着替え〟ましょうか♪」

「うん♪ めいちゃんきて~♪」

「はぁい♪ お手伝いしますね♪」

カナエに言われて、マコがメイド姿の妖精シルキー【めい】を呼び出した。

呼び出されためいとエリが、マコを〝隠す様〟にして布を広げると……

マコの影がシルエットで、布に映されて…… 二人のメイドのシルエットが服を脱がす影が映る。

メイドの二人が〝新しい衣装〟を持った時に、スポットライトが消えて暗転した後!?

「まこ、〝こまんだーも~ど〟だよ♪」

めいとエリが、姿を隠していた布を旗の様に翻すと…… 軍帽を被りマントを靡かせた〝軍司令官の軍服姿のマコ〟が現れた!?

「【あー】くん、こまんだーも~どだよ♪」

了解ヤー! モードチェンジ、コマンダー〝ヤマト〟モード!』

マコの呼び声に転移陣から、特殊形状の〝車椅子〟が現れた!

車椅子は…… カナエがマコの為に作り出した〝機械と魔法の融合体〟マギアメタル・ゴーレムの【アース】だった。

アースが内蔵されたストレージから、武装ユニットを呼び出して〝変形合体〟する!?

『モードチェンジ終了…… コマンダーマコ、御命令を……』

「なにこれ~!? ミニチュアの戦艦?」

変形合体を終了して現れたのは…… マコが座るスペースがあるミニ戦艦ヤマトだった。

「これこそが…… マコちゃんの移動用万能ゴーレム型車椅子アースの機能! 付与したストレージから自分で武装ユニットを選び、状況に合わせた〝変形合体〟をする…… 正にワンマンアーミー車椅子だ!」

「「子供に、何を持たせてんのよ!!!」」

「いや…… PKプレイヤーとストーカー対策?に、どうかなぁ……って?」

「いじわるなおねえさんは…… たおすよ♪」

「ひぃ!?」

ミニチュア版の戦艦ヤマトの主砲が、女帝の魔王に向けられる。

「た、退避!」

女帝の魔王は逃げ出した…… しかし、魔王ボスフィールドで逃げられなかった。

ドゴ~ン!!!
逃げ出した女帝の魔王に、ミニ戦艦ヤマトの主砲が火を吹いた……

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