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第11章 神々の魔王と勇者育成計画編

魔王の夜会は…… 騒がしい!?

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「誰だ! 俺の城を傷物にしたのは!?」

「あっ、【王様】だ♪」

「王、そこは、我等の城だ」

「うるせぇ! 元は、俺の〝ユニークスキル〟で作った城だろうが!」

「そのユニークスキルで作った〝掘っ立て小屋〟を、ここまで立派にしたのは……?」

「チッ…… だが、所有者は俺だ!」

「はいはい…… どう言う状況か説明するので、【挑戦者】さんが来るまで、待って下さい」

 ・
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「召集がかかるとは…… 城デザインを変えたのか?」

「おせぇよ! 挑戦者、俺達がいない内に攻撃されたらしい…… これはも~…… 報復だな?」

「ついに、クランで動くのか? 俺は、強者に挑めるならば、構わんぞ?」

「その事ですが…… 攻撃は宇宙からでした」

「「宇宙!?」」

「狙われたのか…… それとも、偶然なのか? 今のところ…… 判明していません」

「めておんの魔法では、無いのか?」

「この辺りは、教祖と女帝の広範囲結界でカバーしています。それらに反応せずに…… 魔法を撃ち、城に当てるのは…… 我等でも、難しいかと……」

「魔法ならば、感知出来る! が、アレは魔力反応が無かった…… 少なくても、魔法での直接攻撃では無いな」

「宇宙か……」

「アレ以来の攻撃が無いとは言え…… 備えなくてはなりません」

「うむ、かねてから提案にあった…… あの〝計画〟を進行する時だな!」

「アレですかぁ…… しょうがないですねぇ…… ですので、城のさらなる強化をお願いします」

「簡単に言いやがる…… けっこう疲れるんだぞ。挑戦者、素材の調達は任せる」

「任された」

【王様の魔王】は【夜会城】の中枢へ消えると……【挑戦者の魔王】も、素材を求めて消えた。

「あの二人が〝今の魔王最強〟だよね?」

「ええ…… 王は最初から魔王種で魔王職でしたから、特殊なスキルなどの塊の高Lv者…… 挑戦者は、戦闘系魔王種を〝一人〟で倒す強者ですからね」

「そして…… 面倒な性格な二人なのよねぇ……」

「挑戦者は一人で闘う事に拘り、スキルとかも割り振ってますからね。王は…… 挑戦者とは、ある意味〝対極〟ですけど……」

「効果範囲が広過ぎなのよねぇ……」

魔王連合クラン……【魔王の夜会】のメンバーは、〝7人〟

魔王達の最強格である【王の魔王】と【挑戦者の魔王】が所属するこのクランには……

最初から魔王だった【王の魔王】

魔王を倒し魔王になった【挑戦者の魔王】

商業連合の小国の王族から魔王になった【才覚の魔王】

多くの生け贄を捧げて魔王の資格を得た【教祖の魔王】

勇者に魔王認定された魔法剣士【魔剣の魔王】

逆らう者達を打ち砕く軍勢を作って魔王になった【女帝の魔王】

魔王種すら魅了し、その全てを奪った【小悪魔の魔王】……

その魔王達が〝ある目的〟の為に作ったクラン…… それが【魔王の夜会】である。

そんな曲者揃いの魔王達を束ねて、仮のクランリーダー【才覚の魔王】の指揮の元、拠点となる【夜会城】の建設に力を注いでいた。

「王が本気になってくれましたから、城の外部は大丈夫でしょう。後は、各魔王の担当する階層内部ですが……」

「あぁ~ 任せるわ…… 細かいの嫌いなのよ」

「わたしも♪ わたしがやると…… 色々ゴチャゴチャになるの~♪ なんでかな?」

「せめて、どんな風にするか…… だけでも、提示して下さいよ」

「私は、私の軍勢が戦いやすければ良いわ」

「わたしは、可愛い部屋にしてね♪」

「俺は、剣が並ぶ感じで」

「教会風に……」

「はぁ~…… 順番に行きますから…… ちゃんと確認して下さいよ」

「「「「はい」」」」

 ・
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 ・

 ~ 十神学園 ~

「これより、発見された魔王の攻撃を再現する! よく見る様に……」

学園の運動場で…… 剣を構えたデンライが踏み込む!

特殊金属製のカカシが…… 細切れになって崩れ落ちる。

「すごい…… 俺達がどれだけ攻撃しても、壊れなかったのに……」

「あんな剣で斬られたら…… 耐えれない」

「これは…… 剣の性能では無い。魔法剣系の魔王スキルだと推測される…… この斬撃の対策法を各自で考える様に」

「はい! 質問です!」

「なんだ……」

「魔法剣系の魔王スキルって事ですが…… なんで? デンライさんは使えるんですか?」

その質問に全員が頷く。

「それは……〝この剣〟に特殊効果を付与したからだ」

「なら、その剣を量産したら…… 随分とボロボロな剣だな?」

「それが量産しない〝理由〟だ。実際の魔王も、剣がボロボロなったらしい…… スキル効果に剣の耐久値がもたないスキルらしい」

「剣が壊れるのを待つ?」

「ちなみに魔王は、かなり速いらしいぞ」

「一太刀必殺系の魔王……」

「そんなの…… どうすれば勝てるの?」

「あっ! 後、アンデッドを大量に召喚する魔王も発見された」

「魔王が複数!?」

「また…… めておんの仕業か?」

「おい、誰か! めておんのパーティーメンバーに連絡しろ!」

「またかよ」

日頃の行いのせいで、魔王出現の冤罪が掛かる…… めておんだった。

「めておん……」

「何? ガイ?」

「お前…… 魔王増やしたな?」

「えっ!?」

「新たな魔王が現れたの」

「ネタは上がってんのよ」

「謝るなら、速い方が……」

「めておんくん?」

「僕じゃないよ!」

「来い……」

「ガイ…… ちょっ、ねぇ!? 僕じゃないィ~」

ガイに連行される…… めておんの叫びが響くのであった。

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