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第11章 神々の魔王と勇者育成計画編
本気の勇者候補教育開始! その頃……
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「あぎゃあぁ~!?」
「いやぁ~!」
問題児の4班メンバー達が、カナエが召喚した【クィーンマザースライム】の猛攻に潰されていた。
「ほれほれ♪ 次々出るよ♪」
「おにぃ~!」「あくまぁ~!」「ごぼごぼ!?」「逃げ遅れがスライムに飲まれた!」
邪神の王の正体が、古代の神になった〝勇者〟だと知ったカナエは……
〝勇者〟を目指す候補者達を、本気で指導する事にした。
「はい、4班失格!」
「ちょっ、あんなん無理!」
「倒せる訳がない!」
「誰が…… 倒せって、言いました?」
「「「「「えっ!?」」」」」
「試験前に、私が言った事を思い出しなさい。私は〝こう言った〟はずです…… 問題、貴方達はモンスターに襲われてる〝緑人〟を見付けました…… どうしますか?」
「だから、モンスターに攻撃を……「その結果は?」…… モンスターが増えて、負けました……」
「負けたけどさぁ、次に勝てば良いんだろう?」
「貴方達だけならば、それでも構いません…… ですが、緑人は?」
「「「「「……」」」」」
「新世界に生きる緑人達は、貴方達の様に〝生き返る〟事が出来ません! 貴方が真に〝勇者〟を目指すならば…… この場合は、緑人の安全確保が第一です。〝勇者〟とは、自分が名乗る者では無く…… 周りの人々に認められてなる者ですから」
カナエの言葉に、4班メンバーが押し黙る。
「この新世界は〝ゲーム〟です。ですが…… この新世界でしか〝生きていけない人達〟が存在する事を知っていてね。この新世界を支えているのは、その人達なのだから……」
ちょっとは、まともな勇者になる様に言い聞かせながら指導していると……
ピッピッ♪…… ピッピッ♪……
カナエを呼ぶコールがなった。
・
・
・
~ カナエが勇者候補教育に本腰を入れる少し前…… ~
『情報のモンスター目撃地に…… 到着……』
『索敵開始……』
カナエが勇者候補を眷属モンスターでボコる、少し前……
カナエが放った【勇者ロイド】達は、助けた緑人達から獲たの集積情報から、【商業連合】に所属する小国の山中を探索していた。
『不明モンスターの情報…… 多数……』
『レアモンスター…… 進化モンスターの可能性……』
『有益なモンスターなら……』
『『『『『確保……』』』』』
『危険モンスターなら……』
『『『『『討伐…… データの集積……』』』』』
『全ては……』
『『『『『マスターの望んだ世界の為に……』』』』』
騎士風の姿をした勇者ロイド達は、黙々と山中を探索する……
『センサーに反応…… 動体を感知……』
『生体反応無し…… データと照合……』
『ゴーレムとアンデッドの集団を発見……』
勇者ロイド達が、山中にモンスター集団を発見するが……
『ゴーレムとアンデッドの集団は…… 何かを運搬している模様……』
荷物を運搬するゴーレムをアンデッドが護衛して移動中…… その姿に勇者ロイド達も困惑する。
『データに照合…… 発見したモンスター達の行動に該当するデータは…… 無し……』
『討伐…… しますか……』
『目標の行動理由が判明するまでは…… 追跡して調査します……』
『『『『『了解……』』』』』
勇者ロイド達がモンスター集団の追跡を開始しようとした…… その時!?
「君達は…… 何者かな?」
勇者ロイド達の前に、一人の剣士が現れた!
『レーダーに反応…… 後一人、現れました……』
勇者ロイド達のセンサーに反応しないで〝現れた剣士〟に警戒する中…… 勇者ロイド達は、新たに接近する存在を感知した。
「魔剣の魔王よ…… 何者だ?」
剣士と勇者ロイドが睨み合う上空に、司祭の様な姿をしたフードを目深にかぶった人物が現れる……
「何者だろうなぁ…… ゴーレム…… いや、人サイズの機神か?」
「何者だろうと…… 我等の目的を知られる訳には…… いかん!」
司祭姿の人物が手をかざすと、怪しい光を放つ!?
『魔力反応…… 魔法陣を感知……』
勇者ロイド達を囲む様に現れた〝魔法陣〟から、アンデッドが湧き始めた!?
「相変わらず……〝教祖〟のスキルは、ホラーだね!」
湧き出たアンデッドの隙間を超高速で、剣士が駆け抜けて…… 勇者ロイドの前に!?
『ガード……』
「遅い…… もう〝切った〟」
剣士の前に立つ勇者ロイドが崩れ落ちる…… その手足は切り落とされていた。
「意外に硬いな…… 何製なんだ?」
剣士が自分の剣を見て驚愕する、勇者ロイドを切り刻んだ剣は…… 刃を失い波打って使い物にならない程に、一瞬で〝磨耗〟してしまったのだ。
「残骸を回収して、調べるとしよう」
『危険度の高い人物を感知…… 鹵獲の恐れ有り…… データを転送後…… 自爆します……』
「「な!?」」
商業連合の小国の山中に…… 眩い光が走り、轟音が鳴り響いた!
「やられたな……」
「あの爆発力…… あの機神達の製作者は…… 何者なんだ?」
転移魔法で、爆心地から逃げた剣士と司祭は…… 遠くからも見える。
爆心地から立ち上る爆煙の大きさに…… 驚き、勇者ロイドの製作者に脅威を覚えた。
しかし……
彼等は…… 知らない……
その勇者ロイドの製作者が、彼等の崇拝する〝獣人魔王〟と呼ばれる存在である事を……
「いやぁ~!」
問題児の4班メンバー達が、カナエが召喚した【クィーンマザースライム】の猛攻に潰されていた。
「ほれほれ♪ 次々出るよ♪」
「おにぃ~!」「あくまぁ~!」「ごぼごぼ!?」「逃げ遅れがスライムに飲まれた!」
邪神の王の正体が、古代の神になった〝勇者〟だと知ったカナエは……
〝勇者〟を目指す候補者達を、本気で指導する事にした。
「はい、4班失格!」
「ちょっ、あんなん無理!」
「倒せる訳がない!」
「誰が…… 倒せって、言いました?」
「「「「「えっ!?」」」」」
「試験前に、私が言った事を思い出しなさい。私は〝こう言った〟はずです…… 問題、貴方達はモンスターに襲われてる〝緑人〟を見付けました…… どうしますか?」
「だから、モンスターに攻撃を……「その結果は?」…… モンスターが増えて、負けました……」
「負けたけどさぁ、次に勝てば良いんだろう?」
「貴方達だけならば、それでも構いません…… ですが、緑人は?」
「「「「「……」」」」」
「新世界に生きる緑人達は、貴方達の様に〝生き返る〟事が出来ません! 貴方が真に〝勇者〟を目指すならば…… この場合は、緑人の安全確保が第一です。〝勇者〟とは、自分が名乗る者では無く…… 周りの人々に認められてなる者ですから」
カナエの言葉に、4班メンバーが押し黙る。
「この新世界は〝ゲーム〟です。ですが…… この新世界でしか〝生きていけない人達〟が存在する事を知っていてね。この新世界を支えているのは、その人達なのだから……」
ちょっとは、まともな勇者になる様に言い聞かせながら指導していると……
ピッピッ♪…… ピッピッ♪……
カナエを呼ぶコールがなった。
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~ カナエが勇者候補教育に本腰を入れる少し前…… ~
『情報のモンスター目撃地に…… 到着……』
『索敵開始……』
カナエが勇者候補を眷属モンスターでボコる、少し前……
カナエが放った【勇者ロイド】達は、助けた緑人達から獲たの集積情報から、【商業連合】に所属する小国の山中を探索していた。
『不明モンスターの情報…… 多数……』
『レアモンスター…… 進化モンスターの可能性……』
『有益なモンスターなら……』
『『『『『確保……』』』』』
『危険モンスターなら……』
『『『『『討伐…… データの集積……』』』』』
『全ては……』
『『『『『マスターの望んだ世界の為に……』』』』』
騎士風の姿をした勇者ロイド達は、黙々と山中を探索する……
『センサーに反応…… 動体を感知……』
『生体反応無し…… データと照合……』
『ゴーレムとアンデッドの集団を発見……』
勇者ロイド達が、山中にモンスター集団を発見するが……
『ゴーレムとアンデッドの集団は…… 何かを運搬している模様……』
荷物を運搬するゴーレムをアンデッドが護衛して移動中…… その姿に勇者ロイド達も困惑する。
『データに照合…… 発見したモンスター達の行動に該当するデータは…… 無し……』
『討伐…… しますか……』
『目標の行動理由が判明するまでは…… 追跡して調査します……』
『『『『『了解……』』』』』
勇者ロイド達がモンスター集団の追跡を開始しようとした…… その時!?
「君達は…… 何者かな?」
勇者ロイド達の前に、一人の剣士が現れた!
『レーダーに反応…… 後一人、現れました……』
勇者ロイド達のセンサーに反応しないで〝現れた剣士〟に警戒する中…… 勇者ロイド達は、新たに接近する存在を感知した。
「魔剣の魔王よ…… 何者だ?」
剣士と勇者ロイドが睨み合う上空に、司祭の様な姿をしたフードを目深にかぶった人物が現れる……
「何者だろうなぁ…… ゴーレム…… いや、人サイズの機神か?」
「何者だろうと…… 我等の目的を知られる訳には…… いかん!」
司祭姿の人物が手をかざすと、怪しい光を放つ!?
『魔力反応…… 魔法陣を感知……』
勇者ロイド達を囲む様に現れた〝魔法陣〟から、アンデッドが湧き始めた!?
「相変わらず……〝教祖〟のスキルは、ホラーだね!」
湧き出たアンデッドの隙間を超高速で、剣士が駆け抜けて…… 勇者ロイドの前に!?
『ガード……』
「遅い…… もう〝切った〟」
剣士の前に立つ勇者ロイドが崩れ落ちる…… その手足は切り落とされていた。
「意外に硬いな…… 何製なんだ?」
剣士が自分の剣を見て驚愕する、勇者ロイドを切り刻んだ剣は…… 刃を失い波打って使い物にならない程に、一瞬で〝磨耗〟してしまったのだ。
「残骸を回収して、調べるとしよう」
『危険度の高い人物を感知…… 鹵獲の恐れ有り…… データを転送後…… 自爆します……』
「「な!?」」
商業連合の小国の山中に…… 眩い光が走り、轟音が鳴り響いた!
「やられたな……」
「あの爆発力…… あの機神達の製作者は…… 何者なんだ?」
転移魔法で、爆心地から逃げた剣士と司祭は…… 遠くからも見える。
爆心地から立ち上る爆煙の大きさに…… 驚き、勇者ロイドの製作者に脅威を覚えた。
しかし……
彼等は…… 知らない……
その勇者ロイドの製作者が、彼等の崇拝する〝獣人魔王〟と呼ばれる存在である事を……
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