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第11章 神々の魔王と勇者育成計画編
混沌神が望む勇者の条件
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「え~と…… あらためて適性を確認するので、付いて来て下さい」
「「「「「は、はい!」」」」」
不意討ちを返り討ちにした事で、不意討ちした連中以外のクラスの大半は、大人しく指示に従う様になったけど……
「またかよ!」
「え~! めんどくさい」
「はやく勇者にしてくれよ」
私に不意討ちした連中が不満を口にしていた。
・
・
・
広い学園の敷地の一部を借りて、○とXが地面に描かれた場所を用意した。
「え~これより、勇者に関する質問をします。よく考えてから、自分の考えで○かXの場所に移動して下さいね」
「なんだコレ?」
「○Xクイズ!?」
「はい、静かに! 真面目にやる様に、それでは質問! 貴方が思う勇者に必要な物は…… 聖剣だと思う人は○に移動して、それ以外ならXに移動して下さい」
数十問の質問をした後……
「今の質問で最後です。それでは、質問の結果に応じた班に分けますので、名を呼ばれた方に向かって下さい」
事前の試験と今回の質問で、班分けを進めると…… 五つの班が出来た。
先ずは1班は、エン君達のクマカジャーと魔王幼女のマコちゃんがメンバー。
2班は、このクラスの優秀者5人がメンバー。
3班は、一芸に秀でた子達の3人がメンバー。
4班は、私に不意討ちした4人のメンバー達。
そして…… 最後の5班は、筆記試験と質問の一般常識が、ほぼ満点だった5人がメンバーだ。
「では、班べつに指導員を用意したので、その指示に従って下さい」
1班の指導員にせっちゃんが付き、2班の指導員をジュエリーズ、3班の指導員をカオスロイドのナンバーズ、4班の指導員はゴルとジルに任せて……
私は、5班の子達の前……
「あの~…… 俺達は、どうすれば?」
「君達には、ある実験に付き合って貰います」
「実験…… ですか?」
「でも……」
「私達、実技の成績悪いわよ……」
5班のメンバーは、精神的には問題ないが…… 戦闘が苦手だった。
戦闘面で自信が無い彼等に…… 黒渕眼鏡をクイっと持ち上げて、カナエが扮するカタリナが問う。
「みんなは、特撮とロボットとか…… 好き?」
「「「「「はい?」」」」」
・
・
・
「これって……」
「動物のロボット?」
「でも…… 動物のロボットにしては形が変だよ」
「うん…… まるで鎧を動物の形にしたみたいだ……」
「このロボットで、実験をするんですか?」
カタリナに連れられた5班のナンバーの前に、鎧甲冑で作られた様な【獅子】【竜】【鳥】【狼】【象】を型取るロボットがいた。
「そうよ。それぞれ1人1体を選んで」
獅子と竜、狼を男子が、鳥と象を女子が選んだのを確認して説明に入る。
「君達が選んだ子達は、これからの冒険のパートナーです。試験と質問の時の人に対する心がけを忘れずに育でて下さい」
「パートナー……」
「育でてって…… どう言う事ですか?」
「そうですね…… 論より証拠なので実践してみましょうか? それぞれの動物に触れて…… 唱えなさい。【獣装】と」
「「「「「獣装……!?」」」」」
5班メンバーのかけ声に合わせて、それぞれの動物ロボットが分解し! 分解したパーツが変形してメンバーに装着された。
「ロボットが…… 鎧?」
「その子達は…… 所謂、パワードスーツです。君達は…… リアルでも運動が苦手なのではないですか?」
「確かに…… そうです」
「私も苦手です」
「上手く、身体を動かせないんです」
「私は、身体が弱くて……」
「僕もだよ……」
「だから、戦闘での動きがイメージ出来ずに、上手くいかないのでしょう。そこで、その子達…… そのパワードスーツが君達の戦闘をサポートします」
「戦闘をサポート?」
「はい、その子達が君達の動きを覚えて、戦闘での動きを補助します。さらに特殊な製造をしたので、その子達は成長しますので…… 君達が強くなれば、その子達はさらに成長して君達だけの最高の武具になるでしょう」
「俺達だけの……」
「最高の武具……」
「ただし! その子達は生まれたばかりで、今は鉄の鎧と変わりません。その子達が君達の最高のパートナーになるには、君達の努力が必要なのです」
「カタリナ先生! 俺…… やります! どうしたら良いか、教えて下さい!」
「私も、やります!」
「俺も!」
「はい! 私にも教えて下さい」
「僕も、お願いします!」
「では…… 先ずは、君達の動きを学修させます。その状態でラジオ体操から始めて下さい」
「「「「「はい!」」」」」
(これで…… まともな勇者が増えるかな?)
鎧を着てラジオ体操する5班メンバーを見ながら、カナエは、勇者に付いて考える……
(私も…… 勇者を選定しないといけないのかな…… 私が勇者にする人なら…… やっぱり、ロボットに乗れないと…… ね♪)
そう考えたカナエによって、5班メンバーの実験は……
勇者育成よりも、機神のエースパイロット育成になっていく事に……
この時は、まだ誰も…… 気付いていなかった。
「「「「「は、はい!」」」」」
不意討ちを返り討ちにした事で、不意討ちした連中以外のクラスの大半は、大人しく指示に従う様になったけど……
「またかよ!」
「え~! めんどくさい」
「はやく勇者にしてくれよ」
私に不意討ちした連中が不満を口にしていた。
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広い学園の敷地の一部を借りて、○とXが地面に描かれた場所を用意した。
「え~これより、勇者に関する質問をします。よく考えてから、自分の考えで○かXの場所に移動して下さいね」
「なんだコレ?」
「○Xクイズ!?」
「はい、静かに! 真面目にやる様に、それでは質問! 貴方が思う勇者に必要な物は…… 聖剣だと思う人は○に移動して、それ以外ならXに移動して下さい」
数十問の質問をした後……
「今の質問で最後です。それでは、質問の結果に応じた班に分けますので、名を呼ばれた方に向かって下さい」
事前の試験と今回の質問で、班分けを進めると…… 五つの班が出来た。
先ずは1班は、エン君達のクマカジャーと魔王幼女のマコちゃんがメンバー。
2班は、このクラスの優秀者5人がメンバー。
3班は、一芸に秀でた子達の3人がメンバー。
4班は、私に不意討ちした4人のメンバー達。
そして…… 最後の5班は、筆記試験と質問の一般常識が、ほぼ満点だった5人がメンバーだ。
「では、班べつに指導員を用意したので、その指示に従って下さい」
1班の指導員にせっちゃんが付き、2班の指導員をジュエリーズ、3班の指導員をカオスロイドのナンバーズ、4班の指導員はゴルとジルに任せて……
私は、5班の子達の前……
「あの~…… 俺達は、どうすれば?」
「君達には、ある実験に付き合って貰います」
「実験…… ですか?」
「でも……」
「私達、実技の成績悪いわよ……」
5班のメンバーは、精神的には問題ないが…… 戦闘が苦手だった。
戦闘面で自信が無い彼等に…… 黒渕眼鏡をクイっと持ち上げて、カナエが扮するカタリナが問う。
「みんなは、特撮とロボットとか…… 好き?」
「「「「「はい?」」」」」
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「これって……」
「動物のロボット?」
「でも…… 動物のロボットにしては形が変だよ」
「うん…… まるで鎧を動物の形にしたみたいだ……」
「このロボットで、実験をするんですか?」
カタリナに連れられた5班のナンバーの前に、鎧甲冑で作られた様な【獅子】【竜】【鳥】【狼】【象】を型取るロボットがいた。
「そうよ。それぞれ1人1体を選んで」
獅子と竜、狼を男子が、鳥と象を女子が選んだのを確認して説明に入る。
「君達が選んだ子達は、これからの冒険のパートナーです。試験と質問の時の人に対する心がけを忘れずに育でて下さい」
「パートナー……」
「育でてって…… どう言う事ですか?」
「そうですね…… 論より証拠なので実践してみましょうか? それぞれの動物に触れて…… 唱えなさい。【獣装】と」
「「「「「獣装……!?」」」」」
5班メンバーのかけ声に合わせて、それぞれの動物ロボットが分解し! 分解したパーツが変形してメンバーに装着された。
「ロボットが…… 鎧?」
「その子達は…… 所謂、パワードスーツです。君達は…… リアルでも運動が苦手なのではないですか?」
「確かに…… そうです」
「私も苦手です」
「上手く、身体を動かせないんです」
「私は、身体が弱くて……」
「僕もだよ……」
「だから、戦闘での動きがイメージ出来ずに、上手くいかないのでしょう。そこで、その子達…… そのパワードスーツが君達の戦闘をサポートします」
「戦闘をサポート?」
「はい、その子達が君達の動きを覚えて、戦闘での動きを補助します。さらに特殊な製造をしたので、その子達は成長しますので…… 君達が強くなれば、その子達はさらに成長して君達だけの最高の武具になるでしょう」
「俺達だけの……」
「最高の武具……」
「ただし! その子達は生まれたばかりで、今は鉄の鎧と変わりません。その子達が君達の最高のパートナーになるには、君達の努力が必要なのです」
「カタリナ先生! 俺…… やります! どうしたら良いか、教えて下さい!」
「私も、やります!」
「俺も!」
「はい! 私にも教えて下さい」
「僕も、お願いします!」
「では…… 先ずは、君達の動きを学修させます。その状態でラジオ体操から始めて下さい」
「「「「「はい!」」」」」
(これで…… まともな勇者が増えるかな?)
鎧を着てラジオ体操する5班メンバーを見ながら、カナエは、勇者に付いて考える……
(私も…… 勇者を選定しないといけないのかな…… 私が勇者にする人なら…… やっぱり、ロボットに乗れないと…… ね♪)
そう考えたカナエによって、5班メンバーの実験は……
勇者育成よりも、機神のエースパイロット育成になっていく事に……
この時は、まだ誰も…… 気付いていなかった。
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