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第11章 神々の魔王と勇者育成計画編
とかく勇者は堕ちやすい?
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~ 新世界運営 ~
「え~これより、定例会議を始めます。先ずは…… 苦情対策室長さんから報告をお願いします」
「はい、プロプレイヤー達の協力を受けて、増産により増えた初心者による混乱の対策も進みました…… しかし! 依然として、勇者による迷惑行為が止まりません」
「あ~…… あの住居不法侵入と窃盗問題か? 普通に考えたら解るだろうに」
「それもありますが……」
「何か?」
「最近のアニメや小説の影響がある様です」
「ああ…… あの勇者が悪系の成り上がり物の事だろう? アレ系の勇者と同じ事をプレイヤー達がしてるのか?」
「最終的に痛い目を見るのにかぁ…… 何を考えてるんだ?」
「何も考えて無いからでしょうね。好き放題にしているのが魅力的に見えるのでしょう」
「自由を売りにした以上…… 一人二人ならば、それ系の勇者がいても良いと思ったが…… あまりにも、多い!」
「アニメの最初しか見ていなければ、その手の勇者キャラ達は主人公より強いですからね……」
「まともな道徳心を持つ勇者プレイヤーは、いないのか……」
「今の処…… 絶対数の少ない魔王の方がマシだな」
「そこで! これを提案したい!」
「「「「「こ、これは……!?」」」」」
・
・
・
~ フェアリーガーデン ~
「主? なんか…… 歩き方が変だぞ?」
「えっ…… そ、そうかな?(リアルの影響が……)」
「主さま、お顔が赤いですよ?」
「な、なんでもないよ! だいじょうぶだよ!」
「調子が悪いなら…… 今度にするか?」
「だ、だから、大丈夫だって! さあ、調査を始めましょ?」
「大丈夫なら良いけど…… メイル、レイ、解析を頼む」
「「了解」」
メイルとレイが、海底古代遺跡から回収した女神機神のコックピットの解析を始める。
「やはり……」
「過去の私達と同じ時代に作られた物の様です」
「開けられそう?」
「厳重な封印処理がされていますね…… レイさん、これは?」
「どうやら…… 封印者のメッセージの様です」
「何て書いてあるの?」
「読み上げますね。邪神に囚われし優しき闇の女神様を、願いを込めて未来に託す…… 願わくは、女神様を捕らえる邪神の邪悪を祓い、女神様を光と闇の最高神様の元へ帰還を遂げられる様に…… との事です」
「メッセージからして…… 封印されているのは、闇の眷属神様の様ですね」
「闇の眷属神…… 確か、最高神様達の話では…… 邪神になった神々のはずよね?」
「言い伝えでは、そのはずだが…… メッセージには邪神に囚われたと書いてあるなぁ」
「本人に聞けば解るか…… 開けれそう?」
「それなんですが…… どうやら、開けるには【勇者】が必要の様です」
「勇者…… 邪神の事に対する対策の為かな?」
「どうしますか?」
「無理に開けると…… 厄介な事になりそうだから、条件が揃うまでは、厳重に保管して置こう」
「「「「了解!」」」」
厳重に補完処理をしていると、セルフィナ王妃から呼び出しが来た。
・
・
・
~ 王国王城の一室 ~
「で、何の用だ…… レオン?」
王城の王族プライベートエリアの一室に…… 蒼のギルドメンバーとジノさん、デンライ君、ターニャに私が呼ばれていた。
「多忙な処、集まっていただいて悪いね。単刀直入に言うと、運営から特殊ジョブ系プレイヤーの訓練学校的な物を作ってくれって要請が来た」
「特殊ジョブ系プレイヤー?」
「俗に言う…… 勇者系プレイヤーの事だな」
「蒼のギルドのみんなは…… 知っているだろう?」
「勇者系プレイヤーの迷惑行為の事だね」
「うちや生産ギルドにも来ていたなぁ…… 展示していた見本武具を盗んだりして、捕まっていたな~ 普通に考えたら解るだろうに……」
「最近始まったアニメの勇者キャラの真似らしいよ? 俺が魔物と戦ってやるんだから、タダで装備を寄越せて!って……」
「バカじゃないの…… 下手したら、生産職と戦争になるわよ!」
「とくに…… 緑人に対する態度が悪い…… このままでは、緑人と戦争になりかねない」
「あのめておんですら、判る事なのにね…… ちゃんとチュートリアルを承けたのかしら?」
「間違えなく…… スキップしてるだろうな」
「アホ過ぎるな…… で、俺達を呼んだのは?」
「君達に…… 彼等を指導して貰いたい」
レオン王の言葉に、その場にいた全員が溜め息を吐く。
「やっぱりですか……」
「だが…… やらないと邪神に対する切り札が減る事になる」
「まったく…… 魔王の子達の方が良い子多いって、皮肉よね」
「元からの性格なのか…… それとも、勇者と言う欲に溺れた結果なのか……」
「とまぁ…… 悪いけど頼むよ」
「となると、指導員は…… ガルジと千鶴、デンライとターニャさんに…… カナエさんかな?」
「えっ! 私が!? 何で?」
「だってねぇ~」
「リン達やマコちゃん、せつなさんにロッテ達を見るとな?」
「子供が生まれたら、子育ての相談がしたいくらいだものね~」
「ええ、是非とも相談にのって欲しいわ」
みんなが、納得顔で頷く。
「いや、無理ですって! 私は魔王職ですよ!」
勇者プレイヤーの教育なんて面倒事は…… 絶対に回避して見せるんだから!!!
「え~これより、定例会議を始めます。先ずは…… 苦情対策室長さんから報告をお願いします」
「はい、プロプレイヤー達の協力を受けて、増産により増えた初心者による混乱の対策も進みました…… しかし! 依然として、勇者による迷惑行為が止まりません」
「あ~…… あの住居不法侵入と窃盗問題か? 普通に考えたら解るだろうに」
「それもありますが……」
「何か?」
「最近のアニメや小説の影響がある様です」
「ああ…… あの勇者が悪系の成り上がり物の事だろう? アレ系の勇者と同じ事をプレイヤー達がしてるのか?」
「最終的に痛い目を見るのにかぁ…… 何を考えてるんだ?」
「何も考えて無いからでしょうね。好き放題にしているのが魅力的に見えるのでしょう」
「自由を売りにした以上…… 一人二人ならば、それ系の勇者がいても良いと思ったが…… あまりにも、多い!」
「アニメの最初しか見ていなければ、その手の勇者キャラ達は主人公より強いですからね……」
「まともな道徳心を持つ勇者プレイヤーは、いないのか……」
「今の処…… 絶対数の少ない魔王の方がマシだな」
「そこで! これを提案したい!」
「「「「「こ、これは……!?」」」」」
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~ フェアリーガーデン ~
「主? なんか…… 歩き方が変だぞ?」
「えっ…… そ、そうかな?(リアルの影響が……)」
「主さま、お顔が赤いですよ?」
「な、なんでもないよ! だいじょうぶだよ!」
「調子が悪いなら…… 今度にするか?」
「だ、だから、大丈夫だって! さあ、調査を始めましょ?」
「大丈夫なら良いけど…… メイル、レイ、解析を頼む」
「「了解」」
メイルとレイが、海底古代遺跡から回収した女神機神のコックピットの解析を始める。
「やはり……」
「過去の私達と同じ時代に作られた物の様です」
「開けられそう?」
「厳重な封印処理がされていますね…… レイさん、これは?」
「どうやら…… 封印者のメッセージの様です」
「何て書いてあるの?」
「読み上げますね。邪神に囚われし優しき闇の女神様を、願いを込めて未来に託す…… 願わくは、女神様を捕らえる邪神の邪悪を祓い、女神様を光と闇の最高神様の元へ帰還を遂げられる様に…… との事です」
「メッセージからして…… 封印されているのは、闇の眷属神様の様ですね」
「闇の眷属神…… 確か、最高神様達の話では…… 邪神になった神々のはずよね?」
「言い伝えでは、そのはずだが…… メッセージには邪神に囚われたと書いてあるなぁ」
「本人に聞けば解るか…… 開けれそう?」
「それなんですが…… どうやら、開けるには【勇者】が必要の様です」
「勇者…… 邪神の事に対する対策の為かな?」
「どうしますか?」
「無理に開けると…… 厄介な事になりそうだから、条件が揃うまでは、厳重に保管して置こう」
「「「「了解!」」」」
厳重に補完処理をしていると、セルフィナ王妃から呼び出しが来た。
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~ 王国王城の一室 ~
「で、何の用だ…… レオン?」
王城の王族プライベートエリアの一室に…… 蒼のギルドメンバーとジノさん、デンライ君、ターニャに私が呼ばれていた。
「多忙な処、集まっていただいて悪いね。単刀直入に言うと、運営から特殊ジョブ系プレイヤーの訓練学校的な物を作ってくれって要請が来た」
「特殊ジョブ系プレイヤー?」
「俗に言う…… 勇者系プレイヤーの事だな」
「蒼のギルドのみんなは…… 知っているだろう?」
「勇者系プレイヤーの迷惑行為の事だね」
「うちや生産ギルドにも来ていたなぁ…… 展示していた見本武具を盗んだりして、捕まっていたな~ 普通に考えたら解るだろうに……」
「最近始まったアニメの勇者キャラの真似らしいよ? 俺が魔物と戦ってやるんだから、タダで装備を寄越せて!って……」
「バカじゃないの…… 下手したら、生産職と戦争になるわよ!」
「とくに…… 緑人に対する態度が悪い…… このままでは、緑人と戦争になりかねない」
「あのめておんですら、判る事なのにね…… ちゃんとチュートリアルを承けたのかしら?」
「間違えなく…… スキップしてるだろうな」
「アホ過ぎるな…… で、俺達を呼んだのは?」
「君達に…… 彼等を指導して貰いたい」
レオン王の言葉に、その場にいた全員が溜め息を吐く。
「やっぱりですか……」
「だが…… やらないと邪神に対する切り札が減る事になる」
「まったく…… 魔王の子達の方が良い子多いって、皮肉よね」
「元からの性格なのか…… それとも、勇者と言う欲に溺れた結果なのか……」
「とまぁ…… 悪いけど頼むよ」
「となると、指導員は…… ガルジと千鶴、デンライとターニャさんに…… カナエさんかな?」
「えっ! 私が!? 何で?」
「だってねぇ~」
「リン達やマコちゃん、せつなさんにロッテ達を見るとな?」
「子供が生まれたら、子育ての相談がしたいくらいだものね~」
「ええ、是非とも相談にのって欲しいわ」
みんなが、納得顔で頷く。
「いや、無理ですって! 私は魔王職ですよ!」
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