263 / 464
第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編
イベント後…… 創造者と神々の話し合い
しおりを挟む
~ イベント直後のフェアリーガーデン ~
「で、邪神撃破報酬の相談会を始めます!」
フェアリーガーデンの中庭…… 世界樹の前は、新世界の開発者の麗華さんと同じく開発者で夫のマイケルさん、妖精神様と精霊神様に最高神様達が集まっていた。
「あの~……」
「はい、カナエちゃん!」
「何で…… 相談会に私が参加してるんです?」
「それは……」
「混沌神だから」
「邪神撃破の現場にいた」
「そして……」
「そして?」
「「「「「「「此処が、居心地いいから(じゃ)(だ)(だよ)♪」」」」」」」
参加者が満場一致して頷いている姿に、カナエの肩の力が抜けた。
「それじゃあ、向こうよりも時間加速しているとは言え、時間が無いから話し合いの続きね♪ 各サーバーの参加者の参加賞にGと要望の多い一定のジョブになれるレアクラスアップアイテムを配ります」
「問題は上位の参加者だが…… 混沌神よ。蒼人としての意見は無いか?」
「プレイヤーとして…… それならば、邪神の神力に耐える装備や効果的な武器は、どうでしょうか?」
「神力に対抗する武具か…… しかし、それでは我等にも効果的で危険じゃぞ」
「ならば、穢れから身を護り祓い退ける武具にしたら、いいんじゃない?」
「では…… 各サーバーの上位10人に、各武具を選べる様にしましょう」
「魔法ジョブの者達には、何を渡すの?」
「そこなのよ! 下手に強力なヤツを配ると…… あの子がまたやらかすでしょう?」
「めておんか…… いい加減、下級モンスターにメテオを射つのは…… 止めて欲しいかな」
「それなら…… これは、どうですか?」
「本?」
「混沌神が出した本だ。ただの本じゃないよな?」
「中級魔法までなら、10個まで封印して置ける魔導書です」
「魔法を封印…… なるほど、MPが切れた時の切り札になるわね」
「はい、攻撃だけでは無く、回復魔法を封印して置けば回復も出来ます」
「その魔導書の数は?」
「同じ性能のが…… 30冊在りますね」
「すまないけど、提供していただけるかな?」
「いいですよ」
「ありがとう…… 次に、ラストアタック賞と助っ人報酬についてだけど……」
「ラストアタック者は魔王ジョブの子だよね? 邪神を撃退した功績で聖魔王ジョブにクラスアップしたら?」
「それだけでは少ないな…… 何か無いか?」
「はい!」
「混沌神」
「私のダンジョンの一部を譲る事は出来ますか?」
「魔よ、可能か?」
「出来るが…… 何故じゃ?」
「まだ幼い子なので、私の処で保護したいです」
「それについては賛成ね。スレイブ勇者みたいのに絡まれる危険があるもの」
「ならば、混沌神の加護を与えては、どうだ?」
「私の加護ですか?」
「ええ、邪神を撃退した事でカナエちゃんは、大神になりました♪」
「俺達の次に偉い階級だからな」
「とは言え、カナエちゃん以外に混沌の神はいないから、事実上の最高神だけどね」
「そろそろ、眷属神を持っても良いわよね?」
「だが、慎重に選ばなければ邪神の二の舞になるぞ」
「候補は?」
「混沌の眷属神ならば、同じ混沌の力を持つ【彼】が相応しいね」
「ちょっと、話が脱線しているのじゃ」
「ええ、混沌神と眷属神の事は後にして、助っ人の報酬の話をしましょう」
「リアルマネーと特殊武具が無難だな」
「プロプレイヤー達は、見た目に拘りを持つプレイヤーが多いからな…… 上位の報酬武具と同じ物だと不満が出るかも知れない」
「なら、特殊効果持ちの武具が出来る素材アイテムにしたら…… どうです?」
「それいい♪」
「採用するとして、どんな素材が必要かな?」
「鉱石は当たり前じゃな」
「軽装者の為に生地と糸は?」
「後、杖や柄に使う木材もか?」
「う~ん…… めんどくさいから、加工すると特殊効果を持つ宝玉になる原石にしない? 武具に付けると効果を付与する宝玉になるって説明を付けて」
「それは良い考えね。今のお気に入り武具も強化出来るもの」
「では、助っ人報酬は決まりね」
「後は……」
創造者と神々が、カナエを見る。
「な、何ですか?」
「カナエちゃんの報酬を、どうするか…… ね?」
麗華の言葉に、カナエ以外が頷く。
「私の報酬ですか?」
「乱入者撃退のね。で、何が欲しいの?」
「私の望みは……」
・
・
・
~ カナエのダンジョン モフモフ村 ~
「で、これがお望みですか?」
ゴゴゴゴゴ……
カナエ達の前で、勢い良く飛沫を上げて沸き上がる泉。
「うん♪ 欲しかったんだよねぇ~ プライベート温泉♪」
勢い良く湯煙と温水を噴き上げる泉は、温泉の間欠泉でした。
あの時、カナエが望んだのは…… 火属性のダンジョン知識でした。
「水属性の知識は持ってるから、後は火属性の知識だけだったんだよねぇ~ ここから引いて源泉かけ流しにしようか♪」
「落ち着いてください。先ずは、入浴施設の建設からです」
・
・
・
~ とある酒場 ~
「おっ! 久し振りだな? 最近どうよ?」
「お前かよ…… 随分とご機嫌だな?」
「うん? 知らねぇのか?」
「何をだ?」
「あのダンジョンに追加エリアが出来たのを?」
「あのダンジョン? 何処のダンジョンだよ?」
「夜のって、言えば解るだろ?」
「おい!」
「静かにしろよ」
「悪い…… で、どんなエリアだ」
「温泉だ。しかも、和風と洋風の入浴施設に美女がいっぱいの混浴大浴場だぜ」
「よし、一風呂浴びに行くか?」
男達が酒場出た後……
酒場にいた男性客が一斉に酒場を出るのだった。
「で、邪神撃破報酬の相談会を始めます!」
フェアリーガーデンの中庭…… 世界樹の前は、新世界の開発者の麗華さんと同じく開発者で夫のマイケルさん、妖精神様と精霊神様に最高神様達が集まっていた。
「あの~……」
「はい、カナエちゃん!」
「何で…… 相談会に私が参加してるんです?」
「それは……」
「混沌神だから」
「邪神撃破の現場にいた」
「そして……」
「そして?」
「「「「「「「此処が、居心地いいから(じゃ)(だ)(だよ)♪」」」」」」」
参加者が満場一致して頷いている姿に、カナエの肩の力が抜けた。
「それじゃあ、向こうよりも時間加速しているとは言え、時間が無いから話し合いの続きね♪ 各サーバーの参加者の参加賞にGと要望の多い一定のジョブになれるレアクラスアップアイテムを配ります」
「問題は上位の参加者だが…… 混沌神よ。蒼人としての意見は無いか?」
「プレイヤーとして…… それならば、邪神の神力に耐える装備や効果的な武器は、どうでしょうか?」
「神力に対抗する武具か…… しかし、それでは我等にも効果的で危険じゃぞ」
「ならば、穢れから身を護り祓い退ける武具にしたら、いいんじゃない?」
「では…… 各サーバーの上位10人に、各武具を選べる様にしましょう」
「魔法ジョブの者達には、何を渡すの?」
「そこなのよ! 下手に強力なヤツを配ると…… あの子がまたやらかすでしょう?」
「めておんか…… いい加減、下級モンスターにメテオを射つのは…… 止めて欲しいかな」
「それなら…… これは、どうですか?」
「本?」
「混沌神が出した本だ。ただの本じゃないよな?」
「中級魔法までなら、10個まで封印して置ける魔導書です」
「魔法を封印…… なるほど、MPが切れた時の切り札になるわね」
「はい、攻撃だけでは無く、回復魔法を封印して置けば回復も出来ます」
「その魔導書の数は?」
「同じ性能のが…… 30冊在りますね」
「すまないけど、提供していただけるかな?」
「いいですよ」
「ありがとう…… 次に、ラストアタック賞と助っ人報酬についてだけど……」
「ラストアタック者は魔王ジョブの子だよね? 邪神を撃退した功績で聖魔王ジョブにクラスアップしたら?」
「それだけでは少ないな…… 何か無いか?」
「はい!」
「混沌神」
「私のダンジョンの一部を譲る事は出来ますか?」
「魔よ、可能か?」
「出来るが…… 何故じゃ?」
「まだ幼い子なので、私の処で保護したいです」
「それについては賛成ね。スレイブ勇者みたいのに絡まれる危険があるもの」
「ならば、混沌神の加護を与えては、どうだ?」
「私の加護ですか?」
「ええ、邪神を撃退した事でカナエちゃんは、大神になりました♪」
「俺達の次に偉い階級だからな」
「とは言え、カナエちゃん以外に混沌の神はいないから、事実上の最高神だけどね」
「そろそろ、眷属神を持っても良いわよね?」
「だが、慎重に選ばなければ邪神の二の舞になるぞ」
「候補は?」
「混沌の眷属神ならば、同じ混沌の力を持つ【彼】が相応しいね」
「ちょっと、話が脱線しているのじゃ」
「ええ、混沌神と眷属神の事は後にして、助っ人の報酬の話をしましょう」
「リアルマネーと特殊武具が無難だな」
「プロプレイヤー達は、見た目に拘りを持つプレイヤーが多いからな…… 上位の報酬武具と同じ物だと不満が出るかも知れない」
「なら、特殊効果持ちの武具が出来る素材アイテムにしたら…… どうです?」
「それいい♪」
「採用するとして、どんな素材が必要かな?」
「鉱石は当たり前じゃな」
「軽装者の為に生地と糸は?」
「後、杖や柄に使う木材もか?」
「う~ん…… めんどくさいから、加工すると特殊効果を持つ宝玉になる原石にしない? 武具に付けると効果を付与する宝玉になるって説明を付けて」
「それは良い考えね。今のお気に入り武具も強化出来るもの」
「では、助っ人報酬は決まりね」
「後は……」
創造者と神々が、カナエを見る。
「な、何ですか?」
「カナエちゃんの報酬を、どうするか…… ね?」
麗華の言葉に、カナエ以外が頷く。
「私の報酬ですか?」
「乱入者撃退のね。で、何が欲しいの?」
「私の望みは……」
・
・
・
~ カナエのダンジョン モフモフ村 ~
「で、これがお望みですか?」
ゴゴゴゴゴ……
カナエ達の前で、勢い良く飛沫を上げて沸き上がる泉。
「うん♪ 欲しかったんだよねぇ~ プライベート温泉♪」
勢い良く湯煙と温水を噴き上げる泉は、温泉の間欠泉でした。
あの時、カナエが望んだのは…… 火属性のダンジョン知識でした。
「水属性の知識は持ってるから、後は火属性の知識だけだったんだよねぇ~ ここから引いて源泉かけ流しにしようか♪」
「落ち着いてください。先ずは、入浴施設の建設からです」
・
・
・
~ とある酒場 ~
「おっ! 久し振りだな? 最近どうよ?」
「お前かよ…… 随分とご機嫌だな?」
「うん? 知らねぇのか?」
「何をだ?」
「あのダンジョンに追加エリアが出来たのを?」
「あのダンジョン? 何処のダンジョンだよ?」
「夜のって、言えば解るだろ?」
「おい!」
「静かにしろよ」
「悪い…… で、どんなエリアだ」
「温泉だ。しかも、和風と洋風の入浴施設に美女がいっぱいの混浴大浴場だぜ」
「よし、一風呂浴びに行くか?」
男達が酒場出た後……
酒場にいた男性客が一斉に酒場を出るのだった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる