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第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編
古代超巨大戦艦攻略イベント 魔王幼女マコとマスコット魔王軍?
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「マコさま、敵対する者達がいる様ですので、こちらの戦力を増やしましょう」
「うん、グリちゃん、おねがい」
『了解…… 戦闘フィールドを解析…… 市街地での戦闘を想定…… 軍隊で戦闘を提案します』
「ぐんたい?」
「たくさんのお友達に、手伝って貰いましょう?って…… 事だよ」
「わかった。グリちゃん」
『マスターの承認を確認…… ウーを将に…… 軍を配置します』
・
・
・
~ 超巨大戦艦 スレイブ城塞内市街地域 ~
建物内で、男達が話ていた。
「お前は、何人だ?」
「5人だな。お前は?」
「7人、俺の勝ちだな」
「フン、すぐに抜いてやるよ」
男達が、PKした数を競い合う姿…… その様子を小さな影が見ていた。
(PKを二人発見! 位置情報を送ります)
(こちらも4人発見です。位置情報を送ります)
(3人発見…… 位置情報はこちらです)
(こちら……)
(6人発見……)
小さな影達から、グリモワールにPKの位置情報が集まりマッピングされて行く……
(了解…… 麻痺薬を散布して、撤退して下さい。撤退を確認後に一斉爆撃します)
((((((((了解!))))))))
『ウー、敵勢力の位置情報を獲ました…… 爆撃の用意を……』
『うむ…… 遠距離魔法攻撃を用意……』
『魔法攻撃部隊に…… 敵勢力の位置情報を提示…… 魔法爆撃を誘導します』
『偵察部隊が撤退を確認後、一斉に撃て!』
ウー達の元に、小さな影達が現れて…… 消えた!?
「もどりました♪」
消えた影達の中から、小妖精化したカナエよりも小さい少女が現れる…… 少女の頭とお尻には、ネズミの様な耳と尻尾が生えていた。
【くの一マウスガール】の【しぃ】である。
同じく【くの一マウスガール】のカナエのテイムモンスター【ちぃ】の妹分の一人で、ちぃの下で修行し【くの一マウスガール】に進化した。
カナエがマコの戦力アップの為に、ダンジョンから呼び出しモンスター達の一人で……
下忍だが、索敵能力と潜伏能力を鍛えて……〝影縛り〟や〝影移動〟を覚え、影を使う忍術では、ちぃを超えている彼女は忍術〝影分身〟を使い、PK達を捜索したのだ。
『よし、攻撃を開始!』
魔法使い座敷童子のまーが先導する魔法部隊が、魔法爆撃を開始!
しぃの仕掛けた麻痺薬で倒れたPK達が、ピンポイント爆撃で死に戻る。
『制圧部隊、前進!』
ウーのかけ声に、制圧部隊が市街地に突入を開始した。
・
・
・
~ スレイブ勇者クラン【愉快犯】~
「何処からの攻撃だ!」
「くそが! 何人死んだ?」
「潜伏中の20人が爆撃された」
「市街を絨毯爆撃したのか!?」
「違う! 死んだクランメンバーからのメールでは…… 麻痺の状態異常にされた後のピンポイント爆撃だ」
「な!?」
「居場所がばれてるのか!?」
「索敵中のメンバーからコールだ!」
『敵だ! 敵が攻めて来る!』
「落ち着け! 敵の情報を……『マスコットだ!』!? マスコットとは何だ?」
『遊園地とかの動物の着ぐるみがぁ!』
「おい!? 通信が切れた。別動班、状況を報告しろ!」
『こ、こちら…… 観測班、マスコットです! 動物型の着ぐるみマスコット達が…… 映画の軍隊の特殊部隊の様な装備で攻めて来ます!』
「アーミー仕様の着ぐるみマスコットだと!?」
「俺達は…… 何と戦っているんだ?」
・
・
・
迷彩柄のヘルメットと防弾ベストにカーゴパンツとブーツで、魔導小銃を構える姿の犬の着ぐるみマスコット?が……
建物から通路を覗き込み…… 手招きして合図を送る。
同じ姿の猫と豚の着ぐるみマスコット?と鬼と少女が動き出す。
カナエが呼び出したベビー系モンスターと妖怪モンスター達だ。
元々が可愛らしい見た目のモンスター達だが…… マコにテイムされた事により、低年齢フィルター設定で着ぐるみマスコットの様な姿に固定されたのだ。
「ふざけた格好をしやがってぇ!?」
見た目に反して、完璧に訓練された特殊部隊の様な動きをするマコのテイムモンスター達に……
「や、やめろ…… 来るなぁ……」
「何で…… 何で…… 着ぐるみが特殊部隊の動きをするんだよ!」
マコの魔王職テイマーのテイムモンスターにステータスアップ効果と、グリモワールを通してウーを将にした事で発生したウーの魔王種スキル〝統率者〟の効果ボーナスで……
魔王の強化を二重にされたマコのテイムモンスター軍団に、スレイブの勇者クラン【愉快犯】のメンバー達は…… 恐怖の時を向かえていた。
「来るぅ~! 悪魔だ…… 悪魔の着ぐるみが来るぞ!」
「くっ! 逃げられない……」
「マスコット?…… 着ぐるみ?…… あは…… アハハハハハ」
初戦闘で、クラン愉快犯に所属したプレイヤー達にトラウマを植え付けたマコのテイムモンスター軍団は……
後に、最凶の魔王軍の1つに数えられるのだが…… まだ先の話である。
「みんな、がんばってぇ~」
後に、流れたCM動画で……
グリモワールから映される映像に向かい、テイムモンスター達を一生懸命に応援するマコの姿を見た一部のプレイヤー達が……
盛り上がり、色んな意味で有名な魔王になるマコだが……
「がんばってぇ!」
今は、手に汗を握りながら…… テイムモンスターを応援する事に夢中のただの幼女だった。
「うん、グリちゃん、おねがい」
『了解…… 戦闘フィールドを解析…… 市街地での戦闘を想定…… 軍隊で戦闘を提案します』
「ぐんたい?」
「たくさんのお友達に、手伝って貰いましょう?って…… 事だよ」
「わかった。グリちゃん」
『マスターの承認を確認…… ウーを将に…… 軍を配置します』
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建物内で、男達が話ていた。
「お前は、何人だ?」
「5人だな。お前は?」
「7人、俺の勝ちだな」
「フン、すぐに抜いてやるよ」
男達が、PKした数を競い合う姿…… その様子を小さな影が見ていた。
(PKを二人発見! 位置情報を送ります)
(こちらも4人発見です。位置情報を送ります)
(3人発見…… 位置情報はこちらです)
(こちら……)
(6人発見……)
小さな影達から、グリモワールにPKの位置情報が集まりマッピングされて行く……
(了解…… 麻痺薬を散布して、撤退して下さい。撤退を確認後に一斉爆撃します)
((((((((了解!))))))))
『ウー、敵勢力の位置情報を獲ました…… 爆撃の用意を……』
『うむ…… 遠距離魔法攻撃を用意……』
『魔法攻撃部隊に…… 敵勢力の位置情報を提示…… 魔法爆撃を誘導します』
『偵察部隊が撤退を確認後、一斉に撃て!』
ウー達の元に、小さな影達が現れて…… 消えた!?
「もどりました♪」
消えた影達の中から、小妖精化したカナエよりも小さい少女が現れる…… 少女の頭とお尻には、ネズミの様な耳と尻尾が生えていた。
【くの一マウスガール】の【しぃ】である。
同じく【くの一マウスガール】のカナエのテイムモンスター【ちぃ】の妹分の一人で、ちぃの下で修行し【くの一マウスガール】に進化した。
カナエがマコの戦力アップの為に、ダンジョンから呼び出しモンスター達の一人で……
下忍だが、索敵能力と潜伏能力を鍛えて……〝影縛り〟や〝影移動〟を覚え、影を使う忍術では、ちぃを超えている彼女は忍術〝影分身〟を使い、PK達を捜索したのだ。
『よし、攻撃を開始!』
魔法使い座敷童子のまーが先導する魔法部隊が、魔法爆撃を開始!
しぃの仕掛けた麻痺薬で倒れたPK達が、ピンポイント爆撃で死に戻る。
『制圧部隊、前進!』
ウーのかけ声に、制圧部隊が市街地に突入を開始した。
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~ スレイブ勇者クラン【愉快犯】~
「何処からの攻撃だ!」
「くそが! 何人死んだ?」
「潜伏中の20人が爆撃された」
「市街を絨毯爆撃したのか!?」
「違う! 死んだクランメンバーからのメールでは…… 麻痺の状態異常にされた後のピンポイント爆撃だ」
「な!?」
「居場所がばれてるのか!?」
「索敵中のメンバーからコールだ!」
『敵だ! 敵が攻めて来る!』
「落ち着け! 敵の情報を……『マスコットだ!』!? マスコットとは何だ?」
『遊園地とかの動物の着ぐるみがぁ!』
「おい!? 通信が切れた。別動班、状況を報告しろ!」
『こ、こちら…… 観測班、マスコットです! 動物型の着ぐるみマスコット達が…… 映画の軍隊の特殊部隊の様な装備で攻めて来ます!』
「アーミー仕様の着ぐるみマスコットだと!?」
「俺達は…… 何と戦っているんだ?」
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迷彩柄のヘルメットと防弾ベストにカーゴパンツとブーツで、魔導小銃を構える姿の犬の着ぐるみマスコット?が……
建物から通路を覗き込み…… 手招きして合図を送る。
同じ姿の猫と豚の着ぐるみマスコット?と鬼と少女が動き出す。
カナエが呼び出したベビー系モンスターと妖怪モンスター達だ。
元々が可愛らしい見た目のモンスター達だが…… マコにテイムされた事により、低年齢フィルター設定で着ぐるみマスコットの様な姿に固定されたのだ。
「ふざけた格好をしやがってぇ!?」
見た目に反して、完璧に訓練された特殊部隊の様な動きをするマコのテイムモンスター達に……
「や、やめろ…… 来るなぁ……」
「何で…… 何で…… 着ぐるみが特殊部隊の動きをするんだよ!」
マコの魔王職テイマーのテイムモンスターにステータスアップ効果と、グリモワールを通してウーを将にした事で発生したウーの魔王種スキル〝統率者〟の効果ボーナスで……
魔王の強化を二重にされたマコのテイムモンスター軍団に、スレイブの勇者クラン【愉快犯】のメンバー達は…… 恐怖の時を向かえていた。
「来るぅ~! 悪魔だ…… 悪魔の着ぐるみが来るぞ!」
「くっ! 逃げられない……」
「マスコット?…… 着ぐるみ?…… あは…… アハハハハハ」
初戦闘で、クラン愉快犯に所属したプレイヤー達にトラウマを植え付けたマコのテイムモンスター軍団は……
後に、最凶の魔王軍の1つに数えられるのだが…… まだ先の話である。
「みんな、がんばってぇ~」
後に、流れたCM動画で……
グリモワールから映される映像に向かい、テイムモンスター達を一生懸命に応援するマコの姿を見た一部のプレイヤー達が……
盛り上がり、色んな意味で有名な魔王になるマコだが……
「がんばってぇ!」
今は、手に汗を握りながら…… テイムモンスターを応援する事に夢中のただの幼女だった。
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