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第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編
カナエ以外の【あの職】持ち達……
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「問題の古代兵器類が有る遺跡は…… 地上のは此処で最後か?」
「ああ…… 次は海底と月にも数ヵ所あるなぁ。海底と月の調査はカナエちゃんに協力して貰うしかないな」
ここ最近…… ジノとデンライは、運営の依頼通りに古代兵器を調査して処理していた。
地上に残された危険な施設、大量破壊兵器に細菌兵器を粗方処理したジノとデンライは、海底遺跡調査を開始する為に、クランに戻る事にしたが……
その二人の行動を見る者がいた。
「元闘技場の覇者にして…… 元獣王様と仮面のヒーローが…… 古代遺跡巡り…… 怪しい……」
・
・
・
~ 商業連合 とある連合加盟国 ~
大陸部と大小様々な島国からなる商業連合の大陸部にある…… とある小国の城の中、国の中心人物達しか入れない会議場に集まる者達がいた。
「元獣王と仮面のヒーローが遺跡巡りだと?」
「あの二人とレオン王は、テストプレイヤーでプロプレイヤー…… 何かあるかもな?」
「怪しいでしょ? ひょっとして、仮面のヒーローの秘密基地があるとか!」
「秘密基地かぁ…… 俺様の魔王城に持ってこいだな!」
「見付けたのは私でしょ! 私の物よ!」
「止めろ! 俺達が争う為に集まった訳ではない」
「そうですよ。我等が【魔王連合】の魔王議会の場で不要な争いはご遠慮願います」
「話を戻すぞ! 我等が魔王職に目覚めし者達には…… 敵が多い!」
「その敵から身を守り、力を蓄える為に拠点作りが急務です! 幸いにも、私が王族スタートだったから、魔王城化して皆さんを匿えてますが……」
「それについては、感謝しかないですよ。戦闘職ならまだしも…… 僕は、今はメインジョブが生産職ですから……」
「我等のほとんどは、狙って魔王職に就いた訳ではないからな」
「知らないうちに就いてましたからね…… 此処がなければ、新世界引退でしたよ」
「魔王職は、拠点が無いと難易度が一気に上がるからね……」
「そう言えばさぁ…… 帝国乗っ取り計画はどうなったの?」
「ああ…… アレは無理だわ。急死した皇帝の後継ぎがヤバイの!」
「聞いたぞ…… 皇帝の間には、仕向けられた刺客達の血で、池が出来てるらしいな?」
「近付いたら…… 手を翳しただけで瞬殺だぜ? おまけに、そいつが連れて来た連中も化物の集まりだしな」
「乗っ取るならば…… スレイブはどうだ?」
「奴隷王かぁ…… 彼処はダメだな…… 奴隷王の正体が掴めていない……」
「ならば、当初の計画通りに……【CM魔王】の捜索を第1にするとしよう」
「この処の目撃情報が無いからなぁ…… やはり、運営の用意したキャラでは?」
「それはないと思うよ。違法行為でアカバンした帝国勇者の魔王宣言の被害者らしいからね」
「何? あの馬鹿勇者が宣言したの? 何時?」
「確か…… 王国でのレアモンスター騒ぎの時にやられて、魔王に会ったって騒いだみたい」
「例の勇者職に魔王認定された被害者かぁ…… 今は、NPCとプレイヤーは拒否出来る設定になったらしいな?」
「めておんが魔王量産しまくるから、ユニークモンスター以外も認定出来なくなったらしいよ」
「あのシステムは、勇者には魔王が付き物が前提のシステムだからなぁ~」
「そのシステムで魔王職になった自分には、コメントし辛いなぁ……」
「その後、あんたを認定した勇者娘とはどうよ?」
「時々、殺り合ってますけどねぇ…… デスペナが酷いから身代りのアクセとアイテムの消費で、Gがマイナスに…… しばらくは金策しないと……」
「仲がよろしい様で…… CM魔王捜索もだが、ダンジョンマスターを仲間にする計画の進行ぐあいは?」
「アイツらは…… ダメだ!」
「何で?」
「あ~…… 俺達二人でダンマスプレイヤーに会いに、そいつのダンジョンに行ったんだけど……」
「R18ダンジョンだった」
「マジかぁ!?」
「ちなみに…… ダンマスプレイヤーは腐女子だ」
「おい…… まさか!?」
「ああ…… 腐ってやがった…… 遅すぎたんだ」
「イケメンモンスターが半裸で襲って来るんだぜ…… アイツこそ魔王職に相応しいわ!」
「他に数人のダンマスと接触したが…… 似たような感じのモンスターハーレムを築いてやがった」
「ダンジョンを好きに作れるならば、欲望を形にするのは、しょうがないとは言え……」
「後は、ガチのダンマスは無理…… 入った瞬間に身代りが発動したわ!」
「いきなり即死系トラップかよ! 入れる気は…… 0だな」
「しばらくは…… 大人しく、CM魔王の情報集めと協力しての拠点作りが無難だな」
「拠点なんですが……」
小国の魔王が地図を広げて…… 説明を始める。
「此処と…… 此処などが…… お勧めですが…… どうでしょうか?」
「なるほど…… 其処に魔王城を隠すのだな?」
「我等魔王連合のクランハウス建設の時だな!」
「「「「えっ?」」」」
「えっ?」
「魔王連合って…… クランだったんですか?」
「初めて知ったけど……」
「俺も……」
「俺もだけど…… クランって何だ?」
「そこから!?」
その後…… クランについてと、クランハウスの魔王連合城に付けたい施設の話で盛り上がり……
「とりあえず…… 仮のクランリーダーは、私になりましたが…… 真のクランリーダーはCM魔王様に就いていただきます」
「「「「意義なし!」」」」
「では、クラン魔王連合城の建設開始とCM魔王捜索を引き続き、お願いします」
「「「「了解!」」」」
・
・
・
~ その頃…… ~
「へっ、くしゅん!」
「だいじょうぶ? カミさま」
魔王連合が捜しているCM魔王様のカナエは…… 巫女幼女とカードゲームで遊んでいた。
「ああ…… 次は海底と月にも数ヵ所あるなぁ。海底と月の調査はカナエちゃんに協力して貰うしかないな」
ここ最近…… ジノとデンライは、運営の依頼通りに古代兵器を調査して処理していた。
地上に残された危険な施設、大量破壊兵器に細菌兵器を粗方処理したジノとデンライは、海底遺跡調査を開始する為に、クランに戻る事にしたが……
その二人の行動を見る者がいた。
「元闘技場の覇者にして…… 元獣王様と仮面のヒーローが…… 古代遺跡巡り…… 怪しい……」
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~ 商業連合 とある連合加盟国 ~
大陸部と大小様々な島国からなる商業連合の大陸部にある…… とある小国の城の中、国の中心人物達しか入れない会議場に集まる者達がいた。
「元獣王と仮面のヒーローが遺跡巡りだと?」
「あの二人とレオン王は、テストプレイヤーでプロプレイヤー…… 何かあるかもな?」
「怪しいでしょ? ひょっとして、仮面のヒーローの秘密基地があるとか!」
「秘密基地かぁ…… 俺様の魔王城に持ってこいだな!」
「見付けたのは私でしょ! 私の物よ!」
「止めろ! 俺達が争う為に集まった訳ではない」
「そうですよ。我等が【魔王連合】の魔王議会の場で不要な争いはご遠慮願います」
「話を戻すぞ! 我等が魔王職に目覚めし者達には…… 敵が多い!」
「その敵から身を守り、力を蓄える為に拠点作りが急務です! 幸いにも、私が王族スタートだったから、魔王城化して皆さんを匿えてますが……」
「それについては、感謝しかないですよ。戦闘職ならまだしも…… 僕は、今はメインジョブが生産職ですから……」
「我等のほとんどは、狙って魔王職に就いた訳ではないからな」
「知らないうちに就いてましたからね…… 此処がなければ、新世界引退でしたよ」
「魔王職は、拠点が無いと難易度が一気に上がるからね……」
「そう言えばさぁ…… 帝国乗っ取り計画はどうなったの?」
「ああ…… アレは無理だわ。急死した皇帝の後継ぎがヤバイの!」
「聞いたぞ…… 皇帝の間には、仕向けられた刺客達の血で、池が出来てるらしいな?」
「近付いたら…… 手を翳しただけで瞬殺だぜ? おまけに、そいつが連れて来た連中も化物の集まりだしな」
「乗っ取るならば…… スレイブはどうだ?」
「奴隷王かぁ…… 彼処はダメだな…… 奴隷王の正体が掴めていない……」
「ならば、当初の計画通りに……【CM魔王】の捜索を第1にするとしよう」
「この処の目撃情報が無いからなぁ…… やはり、運営の用意したキャラでは?」
「それはないと思うよ。違法行為でアカバンした帝国勇者の魔王宣言の被害者らしいからね」
「何? あの馬鹿勇者が宣言したの? 何時?」
「確か…… 王国でのレアモンスター騒ぎの時にやられて、魔王に会ったって騒いだみたい」
「例の勇者職に魔王認定された被害者かぁ…… 今は、NPCとプレイヤーは拒否出来る設定になったらしいな?」
「めておんが魔王量産しまくるから、ユニークモンスター以外も認定出来なくなったらしいよ」
「あのシステムは、勇者には魔王が付き物が前提のシステムだからなぁ~」
「そのシステムで魔王職になった自分には、コメントし辛いなぁ……」
「その後、あんたを認定した勇者娘とはどうよ?」
「時々、殺り合ってますけどねぇ…… デスペナが酷いから身代りのアクセとアイテムの消費で、Gがマイナスに…… しばらくは金策しないと……」
「仲がよろしい様で…… CM魔王捜索もだが、ダンジョンマスターを仲間にする計画の進行ぐあいは?」
「アイツらは…… ダメだ!」
「何で?」
「あ~…… 俺達二人でダンマスプレイヤーに会いに、そいつのダンジョンに行ったんだけど……」
「R18ダンジョンだった」
「マジかぁ!?」
「ちなみに…… ダンマスプレイヤーは腐女子だ」
「おい…… まさか!?」
「ああ…… 腐ってやがった…… 遅すぎたんだ」
「イケメンモンスターが半裸で襲って来るんだぜ…… アイツこそ魔王職に相応しいわ!」
「他に数人のダンマスと接触したが…… 似たような感じのモンスターハーレムを築いてやがった」
「ダンジョンを好きに作れるならば、欲望を形にするのは、しょうがないとは言え……」
「後は、ガチのダンマスは無理…… 入った瞬間に身代りが発動したわ!」
「いきなり即死系トラップかよ! 入れる気は…… 0だな」
「しばらくは…… 大人しく、CM魔王の情報集めと協力しての拠点作りが無難だな」
「拠点なんですが……」
小国の魔王が地図を広げて…… 説明を始める。
「此処と…… 此処などが…… お勧めですが…… どうでしょうか?」
「なるほど…… 其処に魔王城を隠すのだな?」
「我等魔王連合のクランハウス建設の時だな!」
「「「「えっ?」」」」
「えっ?」
「魔王連合って…… クランだったんですか?」
「初めて知ったけど……」
「俺も……」
「俺もだけど…… クランって何だ?」
「そこから!?」
その後…… クランについてと、クランハウスの魔王連合城に付けたい施設の話で盛り上がり……
「とりあえず…… 仮のクランリーダーは、私になりましたが…… 真のクランリーダーはCM魔王様に就いていただきます」
「「「「意義なし!」」」」
「では、クラン魔王連合城の建設開始とCM魔王捜索を引き続き、お願いします」
「「「「了解!」」」」
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~ その頃…… ~
「へっ、くしゅん!」
「だいじょうぶ? カミさま」
魔王連合が捜しているCM魔王様のカナエは…… 巫女幼女とカードゲームで遊んでいた。
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