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第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編
盗賊団母艦の内部調査と聖女の隠れ家から押収した物の使い道
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「色んな子がいるねぇ……」
私に似た姿になった巫女の子の手を繋ぎながら、元奴隷の子供達を見回すと……
親達が混血だった様で、色々混ざり合った姿になってる。
「獣人にエルフやドワーフ、鬼みたいな妖怪の血を持つ子もいるみたいね…… 今度、ぼうけん屋に連れてこうかな?」
11人の混沌族の子供達と、盗賊団母艦の改装に取り掛かる。
「先ずは…… 状態のチェックからだね?」
盗賊団母艦は…… 重量過多でした。
「余計な物が多いな…… これじゃあなぁ~…… 良いとこ…… 出せて、時速10キロぐらいだな」
「備え付けの施設が復元出来なかったのでしょうね…… 居住施設を無理矢理付けてます。これでは、この艦の動力では出力不足です」
元々の船体の上に貼り付けた様に、大小さまざまなコンテナブロックが…… かなり付いていた。
「とりあえず、艦内を調べて見ようか?」
盗賊団母艦の見た目は… 100メートルくらいの大型コンテナが左右の前後に一つづ付いた感じのスペースシャトルみたいな見た目で、後方の大型コンテナの様な処のエンジン部と中心のシャトル部分しか入れなかった様です。
「まえのはこは、カギがかかってるの」
「カギ? 扉が開かないの?」
「うん、かたくてあかないから、そのままなの」
「まえに、オカシラたちがあけようとして…… すごいおとがなってあかくピカピカしたの」
「赤くて…… ピカピカ…… 凄い音って、警告音か?」
「何か重要物資でも、入ってるのでしょうか?」
「開ければ…… 解るよ。ほら、開いた♪」
私は、扉に魔力回路を組み込み、ロックを解除しました。
「主…… 開ける前に言ってくれ」
「ごめんね。どうやら居住スペースみたいだね?」
入って直ぐ隣に、二段ベッドの様な壁が見えた。
「整備士の仮眠室でしょうか?」
「って事は、この先に格納庫があるのかな?」
「念の為に、スパイダーを先行させるぞ」
「マスターと子供達は、私の後ろに」
居住スペースの奥にある扉を開けると……
「危険は…… 無い様だな?」
「これは…… 古代機神のパーツと人型ロボット?」
一瞬、アンデッドと思う様な金属製の骨格標本みたいな物が多数倒れていた。
『……レ…… ア……タ………レデ……』
「「「「「「!?」」」」」」
「おほねが…… しゃべった! オバケ!?」
壁に寄り掛かる様に座る骨格標本が喋り出した!?
「故障かエネルギー切れか? ちょっと触るね…… これで、どう?」
『アナタガタハ、ダレデスカ?』
刻印術で、状態復元と魔力エネルギー変換を印字すると…… 金属製の骨格標本がエルフの頭に金属の角を生やした女性になりました。
「私達は…… 今のこの艦の所有者だけど、貴女は何者?」
『ワタシハ……』
エルフ型ロボットの話によると……
盗賊団母艦は、神々の争いの時代に存在した最高神側に味方した種族の国所属の輸送戦艦だったらしい。
発掘された場所は、古代の補給基地で神々の争いの天変地異で地中に沈んだとの事。
「基地にいた種族達は?」
『コノカンハ、ヨビノホキュウカンダッタノデ…… ワタシタチ、サポートロイドイガイハ、キチカラダッシュツシマシタ』
「廃棄されたのか……」
『ハイ…… ナノデ、コノカンノショユウケンハ、アナタタチニイコウシマス』
「所有権が移行…… 解った…… 大事に使わせて貰うね」
『ハイ、マスター』
「先ずは…… 貴女達の改修からかな?」
『カイシュウ…… デスカ?』
・
・
・
私は…… プラントの個室の1つを空間魔法で拡げて、聖女の隠れ家から押収した【ホムンクルス生成システム】を設置した。
『コレハ?』
「貴女達の身体を解析したら…… 骨格や臓器の一部以外は生体ベースで作られてるみたい…… だからね。新しい身体を作る事にした♪」
『アタラシイ…… ボディー……』
「そう…… 嫌かな?」
『イイエ、ウレシイデス。マスター』
「嬉しい? それなら良いけど…… リクエストとかある?」
『…… ナラバ、オネガイガ……』
「お願い?」
『ワタシノボディーハ、アノ…… アノスガタニ…… イチブヘンコウデ…… オネガイシマス』
・
・
・
「エミリーさん、お手伝いします」
「頼…… む? 主が、また成長した!?」
「エミリー、私は此方だよ」
「えっ!? あ、主が……」
「カミさま!?」「カミさまが【ふたり】!?」「ちっちゃいカミさまとおおきいカミさま?」
「ちっちゃくないよ! よく見て」
「あっ! おおきいカミさまに【つの】がある!?」
「角? お前、この艦のバイオロイドか!?」
・
・
・
【お願いがある】そう言って彼女が指差した先には、聖女から押収した最初の限界突破時の私(胸が小さいバージョン)の姿をしたホムンクルスが浮かんだ水槽がありました。
「リクエストに応えるって、言ったけどね……」
『オネガイシマス! アノスガタデ、キョウブヲマスタートオナジニ!』
「胸部を? 私と同じに……って、巨乳にしろって事!?」
『ハイ! オオキナキョウブデ、マスタートイッショニイタコドモタチヲ、ツツンデアゲタイデス!』
元が保育ロイドだったのかな…… 子供達の教育も頼むから、母性的な方が良いよね?
こうして、見た目を少し変えた。聖女あのこのホムンクルスよりも…… 少しふっくらした私型の人造人間…… カオスロイドが誕生しました。
大丈夫だよね?
私に似た姿になった巫女の子の手を繋ぎながら、元奴隷の子供達を見回すと……
親達が混血だった様で、色々混ざり合った姿になってる。
「獣人にエルフやドワーフ、鬼みたいな妖怪の血を持つ子もいるみたいね…… 今度、ぼうけん屋に連れてこうかな?」
11人の混沌族の子供達と、盗賊団母艦の改装に取り掛かる。
「先ずは…… 状態のチェックからだね?」
盗賊団母艦は…… 重量過多でした。
「余計な物が多いな…… これじゃあなぁ~…… 良いとこ…… 出せて、時速10キロぐらいだな」
「備え付けの施設が復元出来なかったのでしょうね…… 居住施設を無理矢理付けてます。これでは、この艦の動力では出力不足です」
元々の船体の上に貼り付けた様に、大小さまざまなコンテナブロックが…… かなり付いていた。
「とりあえず、艦内を調べて見ようか?」
盗賊団母艦の見た目は… 100メートルくらいの大型コンテナが左右の前後に一つづ付いた感じのスペースシャトルみたいな見た目で、後方の大型コンテナの様な処のエンジン部と中心のシャトル部分しか入れなかった様です。
「まえのはこは、カギがかかってるの」
「カギ? 扉が開かないの?」
「うん、かたくてあかないから、そのままなの」
「まえに、オカシラたちがあけようとして…… すごいおとがなってあかくピカピカしたの」
「赤くて…… ピカピカ…… 凄い音って、警告音か?」
「何か重要物資でも、入ってるのでしょうか?」
「開ければ…… 解るよ。ほら、開いた♪」
私は、扉に魔力回路を組み込み、ロックを解除しました。
「主…… 開ける前に言ってくれ」
「ごめんね。どうやら居住スペースみたいだね?」
入って直ぐ隣に、二段ベッドの様な壁が見えた。
「整備士の仮眠室でしょうか?」
「って事は、この先に格納庫があるのかな?」
「念の為に、スパイダーを先行させるぞ」
「マスターと子供達は、私の後ろに」
居住スペースの奥にある扉を開けると……
「危険は…… 無い様だな?」
「これは…… 古代機神のパーツと人型ロボット?」
一瞬、アンデッドと思う様な金属製の骨格標本みたいな物が多数倒れていた。
『……レ…… ア……タ………レデ……』
「「「「「「!?」」」」」」
「おほねが…… しゃべった! オバケ!?」
壁に寄り掛かる様に座る骨格標本が喋り出した!?
「故障かエネルギー切れか? ちょっと触るね…… これで、どう?」
『アナタガタハ、ダレデスカ?』
刻印術で、状態復元と魔力エネルギー変換を印字すると…… 金属製の骨格標本がエルフの頭に金属の角を生やした女性になりました。
「私達は…… 今のこの艦の所有者だけど、貴女は何者?」
『ワタシハ……』
エルフ型ロボットの話によると……
盗賊団母艦は、神々の争いの時代に存在した最高神側に味方した種族の国所属の輸送戦艦だったらしい。
発掘された場所は、古代の補給基地で神々の争いの天変地異で地中に沈んだとの事。
「基地にいた種族達は?」
『コノカンハ、ヨビノホキュウカンダッタノデ…… ワタシタチ、サポートロイドイガイハ、キチカラダッシュツシマシタ』
「廃棄されたのか……」
『ハイ…… ナノデ、コノカンノショユウケンハ、アナタタチニイコウシマス』
「所有権が移行…… 解った…… 大事に使わせて貰うね」
『ハイ、マスター』
「先ずは…… 貴女達の改修からかな?」
『カイシュウ…… デスカ?』
・
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私は…… プラントの個室の1つを空間魔法で拡げて、聖女の隠れ家から押収した【ホムンクルス生成システム】を設置した。
『コレハ?』
「貴女達の身体を解析したら…… 骨格や臓器の一部以外は生体ベースで作られてるみたい…… だからね。新しい身体を作る事にした♪」
『アタラシイ…… ボディー……』
「そう…… 嫌かな?」
『イイエ、ウレシイデス。マスター』
「嬉しい? それなら良いけど…… リクエストとかある?」
『…… ナラバ、オネガイガ……』
「お願い?」
『ワタシノボディーハ、アノ…… アノスガタニ…… イチブヘンコウデ…… オネガイシマス』
・
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「エミリーさん、お手伝いします」
「頼…… む? 主が、また成長した!?」
「エミリー、私は此方だよ」
「えっ!? あ、主が……」
「カミさま!?」「カミさまが【ふたり】!?」「ちっちゃいカミさまとおおきいカミさま?」
「ちっちゃくないよ! よく見て」
「あっ! おおきいカミさまに【つの】がある!?」
「角? お前、この艦のバイオロイドか!?」
・
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【お願いがある】そう言って彼女が指差した先には、聖女から押収した最初の限界突破時の私(胸が小さいバージョン)の姿をしたホムンクルスが浮かんだ水槽がありました。
「リクエストに応えるって、言ったけどね……」
『オネガイシマス! アノスガタデ、キョウブヲマスタートオナジニ!』
「胸部を? 私と同じに……って、巨乳にしろって事!?」
『ハイ! オオキナキョウブデ、マスタートイッショニイタコドモタチヲ、ツツンデアゲタイデス!』
元が保育ロイドだったのかな…… 子供達の教育も頼むから、母性的な方が良いよね?
こうして、見た目を少し変えた。聖女あのこのホムンクルスよりも…… 少しふっくらした私型の人造人間…… カオスロイドが誕生しました。
大丈夫だよね?
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