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第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編

カナエの変化と眷属達の反応… フェアリーガーデン○○化!?

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 ~ フェアリーガーデン カナエの部屋 ~

「ふむふむ…… 神スキルの【無音なる世界】は時間圧縮による…… 私だけが動ける時が止まった様な世界の事かな? 時が止まってるから、音が無い世界…… だから、無音なのか」

聖女あのこと戦った…… あの時の…… あの思考が追い付かない身体の加速……

「認識すると…… 凄い静かな世界…… デメリットは? 私の行動以外の時間止まっているから…… スキルを停止しないと攻撃の効果が現れない事と…… 普通に使うと、身体の負荷が強い事だね」

これは…… あの時の神格化の様な特殊状態時しか使えないかな……

「それに、使うにしても…… あの無音空間は超重力下の様に身体が重くなるからな~。今思うと…… よく聖女あのこの広範囲魔法を避ける事ができたね……」

新しいスキルの【神眼覚醒】の元になった【先見】のおかげだね。

あの時、聖女あのこの広範囲魔法の範囲が見えたから、安全圏が解って避けれた。

「後は、装備の調整しながら確認だね……」

今の私は…… バスタオル1枚を巻いた姿で、神スキルを試していた。

「ロッテ達の仮縫いが終わるまでの間、何を…… 着ようかな?」

アバターアクセサリーは外して無いから、耳と尻尾が生えたまま…… バスタオルが尻尾で捲れ上がって、お尻が隠せない!?

下着の代わりのスク水も回収されたので、着るものが無い!

「着れるのは…… ロッテ達に預け忘れていた【ネコミミ魔王のローブコート】だけ? 裸にコートって…… 変態っぽいよねぇ…… それに、このコート動きやすい様に…… 股下から前が開いてるデザインからね…… 大事な処が隠せないな……」

とりあえず…… コートを羽織って、鏡の前に……!?

「手足が…… 伸びた!? コートの袖と裾が短い! 何で? 身長はリアル設定のはずなのに…… まさか!」

私はステータスプレートから、メニューを選び…… 私の身長データを確認!?

「私…… リアルで…… 身長が伸びてる!? データが145㎝になってるって事は…… 8㎝も伸びた! 夢の150㎝まで、後5㎝♪」

最近、現実リアルで関節痛が酷いのは…… このせいかな? リハビリのやり過ぎかと思った。

現実リアルの服装が胸に合わせて、大きめだったから…… 気付かなかったのかな? とりあえず…… コートも自動でサイズ調整が出来たはずだから…… って!? コートが光ってる!」

ドレス…… ファンタジーの女神が着てる様なドレスに、コートがなった!?

「これはいったい? とりあえず、鑑定を……!? 神衣?」

【創星の神衣(混沌)】

特殊な装備が神の放つ【神気】を吸収して、変化した神の衣。持ち主の特性に合わせて成長する装備。

「私に合わせて…… この漆黒のドレスが私の特性なのかな? あれ? 髪の毛と同じ……」

漆黒のドレスに光が当たると…… 七色に光った。

「とりあえずは…… 大丈夫になったけどね…… 靴が出来るまでは…… 移動出来ないかな?」

くるりと、鏡の前で回って見る……

髪の毛が腰まで伸びて…… ネコミミと尻尾までフサフサだ!

「妖精の羽は…… 4枚に天使と悪魔の翼も1対…… 私の背中の空間に浮いてる? 妖精の羽と同じ扱いなのかな?」

妖精の羽は、私の魔力の具現化した姿……

「天使と悪魔の翼は…… 神の力の具現化かな?」

直接は、くっ付いてないのに…… 私の思い通りに動いてるから、私の力なのは間違いないな。

「どうしようかな?」

後のスキルは…… 戦闘で確認した方が良いかな?

「ロッテ達が作ってくれるまで…… 一眠りしようかな……」

背中の羽を仕舞って…… 私はベッドに倒れた。

「おやすみ…… なさ……ぃ……」

 ・
 ・
 ・

 ~ ロッテとジュエリーズ達 ~

「主さまのお姿…… 見ましたね? 皆さん」

「美しかったです♪」「可憐でした!」「神々しいお姿……」「アレこそ…… 神です!」「主様は…… 神になったのですね」

「さぁ…… 神なられた私達の主さまに相応しい衣装を!」

「「「「「「我等の全身全霊を持って!」」」」」」

フェアリーガーデンの最低限の生命維持システム以外の総力が…… カナエの装備品製作に回されたので…… フェアリーガーデンの温度が急激に下がった。

「くっしゅん! う~…… さむい?」

寝ていたカナエが寒がると、ドレスだった創星の神衣が…… セクシーなネグリジェに変わる!?

「ほぁ~♪…… あたたかい♪……」

再び、カナエは夢の世界に旅立ったが…… 小惑星の改良と量産機神の生産力は…… 落ちに落ちて……

真冬の様に冷え込んだ城内で…… 機神の量産製造中のエミリーとエナがロッテとジュエリーズ達、メインシステムに抗議していた処に……

「ふぁ~…… おはよ…… ロッテ、着替えは出来た?」

「主様!? そのお姿は!!」

「アレ? エナに…… エミリー? どうしたの?」

「あ…… あるじ……」

エミリーがカナエの姿を見て…… 震え出した。

「エ、エミリー……?」

「あるじのばかぁ~!!」

エミリーが泣きながら走り出した!

「エミリー!? ちょっと、待って!」

その後…… 急に成長したカナエの姿にぶちギレしたエミリーをなだめて、エミリーの抱き枕状態で二度寝した後……

「次は、私の番ですね?」

「えっ…… ちょ、エナ!? エナさん……」

怖い笑顔のエナに抱えられたまま…… 三度目のベッドに入るカナエでした。

ロッテとジュエリーズ達は…… その様子を悔し泣きで見送り、カナエの装備品の製作に戻るのであった……

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