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第10章 種を超えた妖精は夢と舞踊る編

私の親友は… 有名人?

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「いいかげんに……」

闇移動で親友の手から脱出! ストレージからハリセンを装備して…… スパーン!

「あう!?」

親友の影から飛び出て、親友の後頭部をハリセンで叩いた!

「しないと…… 叩くよ」

「叩く前に言ってよ~」

後頭部を擦りながら私を見る親友は…… あの頃より大人だけど、間違いなく私の親友だ。

「で…… なんでいるの?」

「ああ、私ね。GMからプロプレイヤーになったから、よろしく」

「はい?」

「契約時に、誘拐犯の逮捕まで運営で証拠集めして…… 捕まえたら、あんたとプレイできるプロになる契約をしたの」

「はあ~?」

「扱い的には、ジノさん達と同じ扱いだから…… 私も、このクランに入れて」

ピコーン♪
〔プロプレイヤー【ターニャ】のクラン加入条件を満たしました。クランに加入しますか? はい/いいえ〕

「「「「「「!?」」」」」」

 ・
 ・
 ・

 ~ フェアリーガーデン ~

「ここが…… カナエの秘密基地?」

「知ってるでしょ?」

「運営と言っても、私がいたのは苦情処理係だからね。確認した事と行った処しか知らないよ」

「そうなの?」

「私達は報告と連絡をする係で、実際のシステム処理は別の部署よ。じゃないと、私がプレイヤーに戻れないはずでしょ」

そう言ったターニャのアバターは、GMお姉さんの時より若く3年前の親友の現実リアルの面影がある人間族。

ショートヘアーの毛先が外はねした髪型の身長165~170ぐらいの女性で、体型は…… 現実リアルのままだね。

現実リアルで、出るとこは出てるモデル体型だけど……

「私がクラン加入中に何処に行ってたの?」

「ちょっと確認に…… ダメだったけど」

ターニャがクラン加入中に、私は…… 進化の為に妖精神の元へ……

 ・
 ・
 ・

「う~ん…… 神格化の影響で、スキル化してない能力が暴走したのね…… 小人化が落ち着くまでは、進化しない方がいいわ。今、進化すると…… 小人のままになるかも知れないもの」

大きさが戻るまで、進化は持ち越しになりました。

「カナエちゃんの進化までに準備万端にしないと……」

帰り際に聞こえた…… 妖精神の呟きが気になったけど…… 今は、どうしようもないので…… 機神を作ろう♪

そう思い。フェアリーガーデンの機神プラントに行こうとしたら…… ターニャからコールが来た。

『クランに加入したよ♪ でね…… 相談なんだけど……』

 ・
 ・
 ・

 ~ フェアリーガーデン 機神プラント ~

「あ!? 主…… 縮んだか?」

「主さま! 可愛いです!」

エミリーとエナが小人化した私を見て…… それぞれの反応を見せる。エミリー…… 顔がほんのり紅いよ? どうしたの?

「相変わらず…… カナエの眷属ちゃん達は可愛いね」

「うん! 家の子達は可愛いでしょ♪」

「「?」」

ターニャの登場にエミリー達が、誰?って、反応を見せると…

「マスター、先ずは、ご挨拶を」

「「!?」」

ターニャの【サポートユニット】が現れる。その姿に…… エミリー達が驚いた。

「そうだね。【フレン】、ありがとう。私は、ターニャ。カナエの親友♪ よろしくね?」

「私は、フレン…… サポート〝妖精型フェアリータイプ〟ユニットです。よろしくお願いいたします」

ターニャのサポートユニット【フレン】は…… 小人妖精の私(現実リアル)の姿にそっくりでした。

私と同じ様な羽が生えた…… 白髪のゆるふわカールのロングヘアーの妖精さんに、白猫ミミに白い尻尾が生えてる!?

「?…… コレですか? マスターが復帰する時に、私をカスタマイズしました」

私の視線に気付いたフレンが、耳と尻尾を動かしながら教えてくれた。

「ターニャ……」

「だって…… アバター製作の時のカナエが可愛かったんだもん!」

フレンは、設定で…… 見た目が弄れて追加できるタイプだそうです。

「はぁ~…… で、相談は?」

「私の機神を直して欲しいの」

「機神!? 持ってるの? サイズは? エミリー、エナ、用意して!」

「「はい!」」

 ・
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 ・

「この子だね…… 手足は?」

機神の格納庫に移動して、ターニャに機神を出して貰う…… ターニャの機神は、人型ヒューマンタイプの汎用量産型【ポーン】の外装をした…… 手足の無いカスタム機でした。

「テストプレイの最終クエストでね……」

最終クエストは…… 新型魔導系機構の起動実験だったらしく。起動に成功したが新型のパワーに関節駆動が耐えられず…

「手足が大破したと?」

「うん…… 直せる?」

「ターニャ…… ポーンじゃないとダメ?」

「そんな事は無いけど……」

「戦闘スタイルは?」

「私は魔法剣士型で、フレンは攻撃も回復もできる賢者型だよ」

「となると…… 勇者…… いや、エミリー、ウィザードの修復は?」

「フレームの修復は終了してるが…… 動力部の修復はまだだ」

「なら…… 可変合体型かな…… ターニャ」

「なに?」

ポーンこのこの動力部で…… 古代機神を復活させない?」

 ・
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 ・

 ~ とある元テストプレイヤー ~

「おい!」

「どうした?」

「何かあったか?」

「アイツだ! アイツが戻って来た!」

「アイツ?」

「アイツって、誰だよ?」

「アレだよ! アレ! あの【炎の機神乗り】がいた!」

「「「「「!?」」」」」

「ウソだろ!」

「誰だよ? ソレ?」

「有名テストプレイヤーの一人だよ。量産機神単体で邪神機を倒した女性プレイヤーだ」

「何処で見た!」

「冒険屋だ! 小型の妖精を連れていた」

「小型の妖精?」

「また冒険屋かよ!」

「どうなってんだ!? 彼処のクランは!」

と、一部では、ターニャの復帰が話題になっていたのだった。

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