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第9章 新世界狂想編
斬奸刀【獣呀】と神魔獣王デンライ
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「ジノさんが限界を超えたなら…… 俺も、このまま見てる訳には…… いかないな!」
デンライがストレージから、呪符に巻かれた【棺桶】を取り出した。
「デンライ!? それは……」
「【アイツ】の封印を解く。久し振りだな…… 相棒…… いくぞ!」
デンライが呪符を破りる!? 棺桶の蓋が飛んで、デンライの後ろに現れた暗黒騎士に直撃した!
「ぐへら!?」
「久しいの…… ようやく、我の出番か? 主よ」
「へっ!?」
「デンライ…… 犯罪だぞ」
棺桶から現れたのは…… 燃える様な赤髪のグラマーな10代後半ぐらいの美少女が…… 全裸で仁王立ちしていた。
「いや! 違う! 確かに、【アイツ】を封印した棺桶のはずだ!」
「じゃあ、なんで! 全裸の美少女が出てくるんだよ!」
『マスター…… この子……』
「うん? そこに居るのは… 親父殿か?」
「「はっ……」」
「俺を「無視するな!?」」
「不粋な……」
美少女の言葉に…… 呆気にとられたデンライとジノに、帝国勇者と暗黒騎士が斬り掛かるが!?
美少女が帝国勇者と暗黒騎士の斬撃を指で摘まんで止めた。
「我の…… 主と親父殿との再会の邪魔じゃ…… 引っ込んでおれ!」
美少女が摘まんだ剣ごと、帝国勇者と暗黒騎士を軽々と放り投げた。
『マスター、この子がデンライさんの相棒【斬奸刀 獣呀】です』
「うむ、ベル殿か? いかにも、我われが主の剣! 獣呀なり!」
「ちょっと待て! その姿は…… 何だ!?」
「それに…… 何故、俺を親父と呼ぶ?」
「ふむ…… それを説明するには…… 我が封印された理由に遡る」
「俺が…… お前と【暴走】した…… テストプレイの魔神戦の事か?」
「左様、我の特性…… 斬った物を糧にして成長するスキル【食物連鎖】で魔神の力を獲た我が主の精神に干渉し、主が狂乱した…… あの時じゃ」
テストプレイの終盤で…… 俺とジノさん、レオンは、魔神と交戦した。
その戦いで、レオンは英雄騎士になり、ジノさんは仮面のヒーロー…… 俺は、獣王になった。
しかし…… その代償は大きく……
レオンは抑止力として王国に縛られ…… ジノさんはヒーローとして、苦痛を伴う変身を繰返し…… 俺は…… 魔剣化した相棒を封印する事になる。
「狂乱したおりに…… 親父殿を斬り付けて獲た【混沌】の力が我に新たな姿を与えたのじゃ」
デンライの暴走を…… ジノとレオンが止めたのだが……
その時に…… ジノは身体で、デンライの剣を止めたのだ。
ジノを斬り付けた事で…… 獣呀に混沌が流れ込み最適化された結果…… 暴走の原因となった魔神の姿を元に【人化】を果たしたのだった。
「見覚えがあるはずだ…… あの狂戦士の面影がある」
デンライとジノの脳裏に…… 3人で倒した美しい魔神の姿が浮かぶ。
「言うなれば…… 我は魔神と親父殿の娘じゃの」
「勘弁してくれ…… 新世界の娘は、シロだけでいい」
「冷たいの…… 主?」
「カナエさんに報告だな」
「デンライ…… 言ったら、お前が棺桶に全裸の美少女閉じ込めてる変態だとバレるぞ」
「ジノさん…… どうしよう」
『側から見たら…… 犯罪者だね♪』
「大丈夫だ。主」
「獣呀?」
「我は主が変態でも、その期待に応える自信があるのじゃ」
「大丈夫じゃねぇ!」
「元が……【魔神】じゃな……」
ジノの脳裏にふたたび魔神の姿が浮かぶ…… 傷付く度に恍惚の笑みを浮かべ…… 斬り掛かる妖艶な美女の姿が……
とどめの一撃に……「きもぉぉぉちぃぃぃ~!」と絶叫しながら逝った変態だ。
「はぁ~」
ため息を吐いたジノが空を殴り、獣呀が空に後ろ回し蹴りを放つ!?
「ぐげ!?」「げぼら!?」
ジノの拳が帝国勇者の顔面に刺さり、獣呀の足が暗黒騎士の側頭部を蹴り飛ばした!
「再会を楽しむのは後だな……」
「ほんに…… 不粋な奴等よ。主、我を振るうがよい」
獣呀の姿が大剣に変わる!
「その姿…… 久し振りだな、相棒!」
『ふっ…… 我が獲たのは姿だけでは、無い! 主よ…… 唱えよ【神魔獣装】と』
「神魔獣装!」
唱えたデンライの足元と頭上に白と黒の円が現れると…… デンライの姿に重なる様に2つの鎧が現れる!?
1つは神々しき神獣の姿を型どり、もう1つは、禍々しい魔獣の姿を型どっていた。
2つの鎧がデンライに重なり…… 1つになる。
「神魔獣王! ここに現臨!!」
神々しきも禍々しい…… 獣の王が誕生した。
「神魔獣王だと!?」
「神と魔を語るだと!? ふざけるな!」
『黙れ!』
「「!?」」
『そして、聞け! 我は、獣呀…… 我が主の敵を断つ、剣なり!』
その姿は…… 魔を切り裂く黄金の騎士の様…… だった。
「デンライ…… お前は、どこぞの魔○騎士だったのか?」
「そう言うジノさんも、仮面のヒーローだろ?」
「「ふっ…… はははは……」」
「何がおかしい!」
「俺を無視するな!」
帝国勇者と暗黒騎士が苛立つ!
「なら、ジノさん?」
「ああ…… ヒーローらしく」
「「さあ、『『断罪の時間だ』』」」
「なめるな!」
「何が断罪だ! 勇者の俺に逆らう貴様等こそが断罪される立場だろうが!」
「ジノさん…… 暗黒騎士は、俺の獲物だ」
「なら、俺は馬鹿を懲らしめるとしよう」
ドゴーン!
帝国勇者が雷を降らす!
ドゴッ!
「ゴファ!?」
「お前の相手は…… 俺だ」
帝国勇者の鳩尾にジノが飛び蹴りを叩き込み、吹き飛ばす!
ブン! ガッキャン!
「ぐぅ!?」
「もう見えてる」
デンライが獣呀を振るうと…… 突然、暗黒騎士が現れて吹き飛ぶ!?
「てめぇは…… 逃がさねぇ!」
怒りの獣王が暗黒騎士に剣を剥いた!
デンライがストレージから、呪符に巻かれた【棺桶】を取り出した。
「デンライ!? それは……」
「【アイツ】の封印を解く。久し振りだな…… 相棒…… いくぞ!」
デンライが呪符を破りる!? 棺桶の蓋が飛んで、デンライの後ろに現れた暗黒騎士に直撃した!
「ぐへら!?」
「久しいの…… ようやく、我の出番か? 主よ」
「へっ!?」
「デンライ…… 犯罪だぞ」
棺桶から現れたのは…… 燃える様な赤髪のグラマーな10代後半ぐらいの美少女が…… 全裸で仁王立ちしていた。
「いや! 違う! 確かに、【アイツ】を封印した棺桶のはずだ!」
「じゃあ、なんで! 全裸の美少女が出てくるんだよ!」
『マスター…… この子……』
「うん? そこに居るのは… 親父殿か?」
「「はっ……」」
「俺を「無視するな!?」」
「不粋な……」
美少女の言葉に…… 呆気にとられたデンライとジノに、帝国勇者と暗黒騎士が斬り掛かるが!?
美少女が帝国勇者と暗黒騎士の斬撃を指で摘まんで止めた。
「我の…… 主と親父殿との再会の邪魔じゃ…… 引っ込んでおれ!」
美少女が摘まんだ剣ごと、帝国勇者と暗黒騎士を軽々と放り投げた。
『マスター、この子がデンライさんの相棒【斬奸刀 獣呀】です』
「うむ、ベル殿か? いかにも、我われが主の剣! 獣呀なり!」
「ちょっと待て! その姿は…… 何だ!?」
「それに…… 何故、俺を親父と呼ぶ?」
「ふむ…… それを説明するには…… 我が封印された理由に遡る」
「俺が…… お前と【暴走】した…… テストプレイの魔神戦の事か?」
「左様、我の特性…… 斬った物を糧にして成長するスキル【食物連鎖】で魔神の力を獲た我が主の精神に干渉し、主が狂乱した…… あの時じゃ」
テストプレイの終盤で…… 俺とジノさん、レオンは、魔神と交戦した。
その戦いで、レオンは英雄騎士になり、ジノさんは仮面のヒーロー…… 俺は、獣王になった。
しかし…… その代償は大きく……
レオンは抑止力として王国に縛られ…… ジノさんはヒーローとして、苦痛を伴う変身を繰返し…… 俺は…… 魔剣化した相棒を封印する事になる。
「狂乱したおりに…… 親父殿を斬り付けて獲た【混沌】の力が我に新たな姿を与えたのじゃ」
デンライの暴走を…… ジノとレオンが止めたのだが……
その時に…… ジノは身体で、デンライの剣を止めたのだ。
ジノを斬り付けた事で…… 獣呀に混沌が流れ込み最適化された結果…… 暴走の原因となった魔神の姿を元に【人化】を果たしたのだった。
「見覚えがあるはずだ…… あの狂戦士の面影がある」
デンライとジノの脳裏に…… 3人で倒した美しい魔神の姿が浮かぶ。
「言うなれば…… 我は魔神と親父殿の娘じゃの」
「勘弁してくれ…… 新世界の娘は、シロだけでいい」
「冷たいの…… 主?」
「カナエさんに報告だな」
「デンライ…… 言ったら、お前が棺桶に全裸の美少女閉じ込めてる変態だとバレるぞ」
「ジノさん…… どうしよう」
『側から見たら…… 犯罪者だね♪』
「大丈夫だ。主」
「獣呀?」
「我は主が変態でも、その期待に応える自信があるのじゃ」
「大丈夫じゃねぇ!」
「元が……【魔神】じゃな……」
ジノの脳裏にふたたび魔神の姿が浮かぶ…… 傷付く度に恍惚の笑みを浮かべ…… 斬り掛かる妖艶な美女の姿が……
とどめの一撃に……「きもぉぉぉちぃぃぃ~!」と絶叫しながら逝った変態だ。
「はぁ~」
ため息を吐いたジノが空を殴り、獣呀が空に後ろ回し蹴りを放つ!?
「ぐげ!?」「げぼら!?」
ジノの拳が帝国勇者の顔面に刺さり、獣呀の足が暗黒騎士の側頭部を蹴り飛ばした!
「再会を楽しむのは後だな……」
「ほんに…… 不粋な奴等よ。主、我を振るうがよい」
獣呀の姿が大剣に変わる!
「その姿…… 久し振りだな、相棒!」
『ふっ…… 我が獲たのは姿だけでは、無い! 主よ…… 唱えよ【神魔獣装】と』
「神魔獣装!」
唱えたデンライの足元と頭上に白と黒の円が現れると…… デンライの姿に重なる様に2つの鎧が現れる!?
1つは神々しき神獣の姿を型どり、もう1つは、禍々しい魔獣の姿を型どっていた。
2つの鎧がデンライに重なり…… 1つになる。
「神魔獣王! ここに現臨!!」
神々しきも禍々しい…… 獣の王が誕生した。
「神魔獣王だと!?」
「神と魔を語るだと!? ふざけるな!」
『黙れ!』
「「!?」」
『そして、聞け! 我は、獣呀…… 我が主の敵を断つ、剣なり!』
その姿は…… 魔を切り裂く黄金の騎士の様…… だった。
「デンライ…… お前は、どこぞの魔○騎士だったのか?」
「そう言うジノさんも、仮面のヒーローだろ?」
「「ふっ…… はははは……」」
「何がおかしい!」
「俺を無視するな!」
帝国勇者と暗黒騎士が苛立つ!
「なら、ジノさん?」
「ああ…… ヒーローらしく」
「「さあ、『『断罪の時間だ』』」」
「なめるな!」
「何が断罪だ! 勇者の俺に逆らう貴様等こそが断罪される立場だろうが!」
「ジノさん…… 暗黒騎士は、俺の獲物だ」
「なら、俺は馬鹿を懲らしめるとしよう」
ドゴーン!
帝国勇者が雷を降らす!
ドゴッ!
「ゴファ!?」
「お前の相手は…… 俺だ」
帝国勇者の鳩尾にジノが飛び蹴りを叩き込み、吹き飛ばす!
ブン! ガッキャン!
「ぐぅ!?」
「もう見えてる」
デンライが獣呀を振るうと…… 突然、暗黒騎士が現れて吹き飛ぶ!?
「てめぇは…… 逃がさねぇ!」
怒りの獣王が暗黒騎士に剣を剥いた!
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