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第9章 新世界狂想編
神国への旅路と新世界情勢
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「アーデとエルは【神国】行き、どうするの?」
「もちろん行くよ」
「私も行きたいですけど……」
「マスタァ~……」
「当分は…… ダンジョンの修繕に専念します」
フランのジト目に、アーデはダンジョンの修復を優先する事にしたみたい。
「そうだね…… あ、そうだ! フランちゃんにプレゼント♪」
「え…… あ!? 大蜘蛛だ!!」
ぼうけん屋で熱弁するフランちゃんの姿に、ママスパイダーに頼んで一回り小さいサイズのスパイダーを製作しました。
「この子は、フランちゃん専用機だよ。金属精製と加工機能は残してるからね…… 鎧も作れるし修繕できるよ」
「ほんとうに!? マスターの先生大好き❤」
「フランが先生に盗られた!?」
その後、アーデのダンジョンでは……
人造人間メイド隊に謝りながら、リビングデストロイの残骸を片付けるアーデと4体の使い魔達の姿がありました。
・
・
・
~ フェアリーガーデン 機神プラント ~
「神国を目指すのは、私達とエル、ラズリとマナちゃんだね」
「リンさん達は、後で合流ですか?」
今回は……【死神PK】が相手なので、警戒して国境密集地帯から【神国】に入らずに、隣国の【魔法国】を経由して目指します。
「移動は【ベアートレイン】ですか?」
「アレは目立つから、マナちゃん達の専用機作ろうか」
・
・
・
~ 国境密集地帯 ウィザリース魔法国国境付近の森 ~
「このところの失敗で、スレイブのお得意様がお怒りだ! 適当な村でも襲撃するぞ!」
「「「「「オォー!!」」」」」
「お頭! 国境から何か来ます!」
「よし、やるぞ! 景気付けだ! 野郎共!」
「「「「「オォー!!」」」」」
・
・
・
『前方に反応! 敵対行動を確認中…… 賊です』
「速度を上げて…… 突き破れ!」
『了解! ぶち抜きます!』
魔法国の国境を越えた先の森に潜んで居た盗賊団に…
私は、多目的装甲特殊車両【ライファータマス】で突っ切る!
「ギャアァァ!」
「キメラゴーレムだ!」
「逃げろ!」
ライファータマスを見た盗賊団が逃げ惑う。
ライファータマスは…… 動物のサイとバッファローにカバを合わせたキメラ獣型で、通常の移動では…… 4足歩行モードと特殊車輪の8輪駆動走行モード、機体を浮かして移動するホバークラフトモードが有ります。
大きさは全長10メートルぐらいで、サイとバッファローの角が付いたカバの顔をした鋼鉄の獣です。
「おお…… 盗賊団が逃げてる。あ、盗賊が吹っ飛んだ!」
「カナエさん…… だいじょうぶなの?」
「障壁で弾いてるから大丈夫。死にはしないよ」
「服装が砂漠の民族みたいだね」
「スレイブから来た盗賊団か? 国境が近いからな」
「自業自得だね。マナちゃんが心配する様な人達じゃないよ」
「全員、打撲と骨折ぐらいだね」
「捕まえる?」
「面倒だけどね。放置できないから盗賊団の捕縛と捜索するよ」
「「「はい」」」
私、マナちゃん、ラズリ、エルの4人で、先行するジノさん達に合流する為に…… 先ずは隣国の魔法国の首都を目指す。
神国【ゼウスタイタニア】は、商業連合と魔法国の間に在る国で宗教国家だ。
私達の拠点の【ナインアール王国】は北側の大国で、東に商業連合、西に先王と勇者バカ達が逃げた帝国が隣接してる。
帝国の南側には…… あの砂漠の国【スレイブ】で、さらに南下すると魔法国【ウィザリース】が在る。
後は…… 空に【天界】その上に宇宙の【月面都市】、中央は…… 密林地帯に隠された【エルフ国】と火山地帯の地下に在るドワーフ国と更に地下に在る【魔界】が存在してる。
それらの場所に繋がるのが…… デンライ君が王様だった獣王国の在った中央の密林地帯に在る国境密集地帯の門。
門は…… 完全中立地帯で各国に繋がる門が在る。
陸続きの国は、それぞれの国に向かって巨大な門が在り、それ以外の国には門型の転移陣が設置されている。
月面都市以外は、向こう側からの一方通行で行き来するには特殊な条件が在るみたいです。
月面都市も都市以外は、ほぼ宇宙空間なので移動には準備が必要です。
海神竜様の話の通りなら、機神の起源は宇宙に在るから…… 月面都市には行きたいな。
「砂漠の盗賊団ですね」
盗賊団を全員捕まえたせっちゃん達が戻って来た。
「森に檻を積んだ車両が在ったよ」
「人拐いか? どうする?」
「次の街で衛兵に突き出そう。補強するから、檻を積んだ車両に案内して」
「こっちだよ」
「見張りよろしく」
森に隠された車両の荷台の檻を、連れて来たスパイダーと補強する。
「鍵も交換して…… 念の為に増やすか?」
補強しながら逃亡防止の為に鍵を交換して、念の為にもう1つ付けた。
「カナエさん、もう1台あります」
「かなりの人を拐うつもりだったみたいだね……」
檻の大きさと拘束具の数から、1台25人分…… 2台で50人以上……
砂漠の国スレイブは…… 奴隷の国。
国土のほとんどが砂漠のスレイブは…… 国土だけなら地上の国で1番大きいが…… 砂漠のせいでかなり難易度が上がるから、人口が少ない。
「人口の割に奴隷が多いのは…… このせいか……」
どうやら…… こっちもヤバイ事になりそうだね……
「とりあえず…… 盗賊団を運ぼうか」
「はい」
ライファータマスに補強した車両を2台牽引して、街を目指して出発した。
「もちろん行くよ」
「私も行きたいですけど……」
「マスタァ~……」
「当分は…… ダンジョンの修繕に専念します」
フランのジト目に、アーデはダンジョンの修復を優先する事にしたみたい。
「そうだね…… あ、そうだ! フランちゃんにプレゼント♪」
「え…… あ!? 大蜘蛛だ!!」
ぼうけん屋で熱弁するフランちゃんの姿に、ママスパイダーに頼んで一回り小さいサイズのスパイダーを製作しました。
「この子は、フランちゃん専用機だよ。金属精製と加工機能は残してるからね…… 鎧も作れるし修繕できるよ」
「ほんとうに!? マスターの先生大好き❤」
「フランが先生に盗られた!?」
その後、アーデのダンジョンでは……
人造人間メイド隊に謝りながら、リビングデストロイの残骸を片付けるアーデと4体の使い魔達の姿がありました。
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~ フェアリーガーデン 機神プラント ~
「神国を目指すのは、私達とエル、ラズリとマナちゃんだね」
「リンさん達は、後で合流ですか?」
今回は……【死神PK】が相手なので、警戒して国境密集地帯から【神国】に入らずに、隣国の【魔法国】を経由して目指します。
「移動は【ベアートレイン】ですか?」
「アレは目立つから、マナちゃん達の専用機作ろうか」
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~ 国境密集地帯 ウィザリース魔法国国境付近の森 ~
「このところの失敗で、スレイブのお得意様がお怒りだ! 適当な村でも襲撃するぞ!」
「「「「「オォー!!」」」」」
「お頭! 国境から何か来ます!」
「よし、やるぞ! 景気付けだ! 野郎共!」
「「「「「オォー!!」」」」」
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『前方に反応! 敵対行動を確認中…… 賊です』
「速度を上げて…… 突き破れ!」
『了解! ぶち抜きます!』
魔法国の国境を越えた先の森に潜んで居た盗賊団に…
私は、多目的装甲特殊車両【ライファータマス】で突っ切る!
「ギャアァァ!」
「キメラゴーレムだ!」
「逃げろ!」
ライファータマスを見た盗賊団が逃げ惑う。
ライファータマスは…… 動物のサイとバッファローにカバを合わせたキメラ獣型で、通常の移動では…… 4足歩行モードと特殊車輪の8輪駆動走行モード、機体を浮かして移動するホバークラフトモードが有ります。
大きさは全長10メートルぐらいで、サイとバッファローの角が付いたカバの顔をした鋼鉄の獣です。
「おお…… 盗賊団が逃げてる。あ、盗賊が吹っ飛んだ!」
「カナエさん…… だいじょうぶなの?」
「障壁で弾いてるから大丈夫。死にはしないよ」
「服装が砂漠の民族みたいだね」
「スレイブから来た盗賊団か? 国境が近いからな」
「自業自得だね。マナちゃんが心配する様な人達じゃないよ」
「全員、打撲と骨折ぐらいだね」
「捕まえる?」
「面倒だけどね。放置できないから盗賊団の捕縛と捜索するよ」
「「「はい」」」
私、マナちゃん、ラズリ、エルの4人で、先行するジノさん達に合流する為に…… 先ずは隣国の魔法国の首都を目指す。
神国【ゼウスタイタニア】は、商業連合と魔法国の間に在る国で宗教国家だ。
私達の拠点の【ナインアール王国】は北側の大国で、東に商業連合、西に先王と勇者バカ達が逃げた帝国が隣接してる。
帝国の南側には…… あの砂漠の国【スレイブ】で、さらに南下すると魔法国【ウィザリース】が在る。
後は…… 空に【天界】その上に宇宙の【月面都市】、中央は…… 密林地帯に隠された【エルフ国】と火山地帯の地下に在るドワーフ国と更に地下に在る【魔界】が存在してる。
それらの場所に繋がるのが…… デンライ君が王様だった獣王国の在った中央の密林地帯に在る国境密集地帯の門。
門は…… 完全中立地帯で各国に繋がる門が在る。
陸続きの国は、それぞれの国に向かって巨大な門が在り、それ以外の国には門型の転移陣が設置されている。
月面都市以外は、向こう側からの一方通行で行き来するには特殊な条件が在るみたいです。
月面都市も都市以外は、ほぼ宇宙空間なので移動には準備が必要です。
海神竜様の話の通りなら、機神の起源は宇宙に在るから…… 月面都市には行きたいな。
「砂漠の盗賊団ですね」
盗賊団を全員捕まえたせっちゃん達が戻って来た。
「森に檻を積んだ車両が在ったよ」
「人拐いか? どうする?」
「次の街で衛兵に突き出そう。補強するから、檻を積んだ車両に案内して」
「こっちだよ」
「見張りよろしく」
森に隠された車両の荷台の檻を、連れて来たスパイダーと補強する。
「鍵も交換して…… 念の為に増やすか?」
補強しながら逃亡防止の為に鍵を交換して、念の為にもう1つ付けた。
「カナエさん、もう1台あります」
「かなりの人を拐うつもりだったみたいだね……」
檻の大きさと拘束具の数から、1台25人分…… 2台で50人以上……
砂漠の国スレイブは…… 奴隷の国。
国土のほとんどが砂漠のスレイブは…… 国土だけなら地上の国で1番大きいが…… 砂漠のせいでかなり難易度が上がるから、人口が少ない。
「人口の割に奴隷が多いのは…… このせいか……」
どうやら…… こっちもヤバイ事になりそうだね……
「とりあえず…… 盗賊団を運ぼうか」
「はい」
ライファータマスに補強した車両を2台牽引して、街を目指して出発した。
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