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第8章 現実と新世界と…編

ぼうけん屋は温泉旅館(温泉回ですね)

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死神PKストーカー】の尻尾を掴んだので……

「「「「「「「はふぅ~……」」」」」」」カポ~ン♪

【神国】行きの準備の為に、ちょっと休憩です。

私達は、エルとアーデの装備製作の完了を待って、十分なLvアップをしてから向かう事にしました。

死神PKストーカー】の動向確認は…… ジノさんとデンライ君、イヅナちゃんが先見隊として、情報収集に向かってくれました。

「しかし…… エルちゃんは平均で、アーデちゃんは…… 着痩せするのね」

「どこの話ですか!」「!?(真っ赤になって顔まで沈むアーデ)」

千鶴ちゃんが、エルとアーデの胸を見て呟く。エルは反論して、アーデは頭まで温泉に…… のぼせるよ。

「体型だけなら、カナエちゃんもある意味で犯罪的よね」

「よし、そのケンカ…… 買うよ!」

私に飛び火…… いや、ケンカ売ってるよね? よし、買おう!

「お姉ちゃんは、これでいいの♪」

「ちょ、ちょっと!?」

千鶴ちゃんの方を向いたら、エルに後ろから抱き締められた。

「お姉ちゃん…… 会った時のままだね。体型イジってる?」

「ううん、体型はリアルに設定したけど、種族の問題で一部違うんだ…… 身長はリアルだよ」

「身長変わらないの?」

「リハビリもかねてだからね」

「コラコラ、リアルの話はマナー違反になるからね」

「「は~い、気を付けます」」

「で、エルさん。その手は何かな?」

「揉んだら育つかな~って」

「自分のでやりなさい!」

「えー、いいじゃん! ゲームなんだし、ひさしぶりに成長を確かめ合おうよ♪」

「やめ、あっ! コラ……」

ピコーン♪
【条件が満たされました。体型の制限が解除されました。設定の体型に変更を開始します】

「いた!?」

「あ、ごめん! 強く…… 揉み過ぎて…… 腫れた?」

「か、カナエさん……」

「え!? う、浮いてる……」

「この温泉…… 効能が豊胸だった?」

一緒に居た千鶴ちゃん、ラズリ、エル、アーデが驚いてる…… ほうきょう?

「カナ姉さん! おっきくなった!?」

「スゴ! スキル?」

「カナエさん、ダメージは!?」

「おおきい……」

リンちゃん、アンちゃん、マナちゃん、ユキちゃんも驚いてる…… 何で?

「おねいちゃ…… かかさま?」

ちょうど、お風呂場に入って来たシロちゃんが私を見て…… 首を傾げながら呟いた。

「え? かかさま?」

「かかさま!」むにゅ

私にシロちゃんが飛び付く!?

「あぅん♥ あぶな……って、どうなってるの!?」

シロちゃんを受け止めて気付いた…… 私の胸がリアルサイズになった事に!?

「かかさまぁ~♪」むにゅむにゅ

「あん…… ちょ、ちょっと!? シロちゃん」

「シロちゃんズルい! 私も♪」

「たのしそう♪ わたしもまぜて♪」

エルとリンちゃんが近付いて来る!?

「ちょ、ちょっと、エル、リンちゃん…… 冗談だよね?」

「これが…… 母性か……」

「保護欲をそそられる上に…… 母性があるって……」

「無敵だね……」

「なんか…… カナエさん、かわいい♪」

「先生…… 素敵です」

「兄貴が言っていたのは、これか?」

「なんて言ったの?」

「ロリ巨乳?」

「「「「それだぁ~!」」」」

「いいから、誰かぁ~助けて~!」

 ・
 ・
 ・

「ひどい目に…… あった……」

お風呂上がり浴衣姿でのびてる…… エルとリンちゃん。

「お姉ちゃんがダンマスなの…… 忘れてた」

私の悲鳴に、巴と従業員モンスターが過剰に反応した結果…… 二人は【くすぐり地獄の刑】になりました。

「先生…… 羨ましいです」

「例えるなら…… 和風白雪姫? 小人役が多いけど」

「カナエさん、すごい!」

「ちいさいこ、いっぱい♪」

「格好が浴衣と旅館の制服じゃなければ、うたた寝する保母さんと園児達だよな」

今の私は…… 浴衣姿で椅子に座り、火照りを冷ましている。

膝の上に私の胸を枕にしてるシロちゃんと、回りを囲む【妖怪】モンスターズ……【人化】してるので、幼児にしか見えない。

「ある意味で、最強の盾!」

「胸アレが…… 母性か」

「カナエさ……!? 何事ですか?」

「うおっ!? カナエさん、何で囲まれてるの?」

「うん? イズナちゃんとデンライ君? どうしたの?」

絶対領域ようじフィールド】の中で…… 微睡んで居ると、デンライ君とイズナちゃんが来た。

「【神国】に向かう前に作戦会議を……」

「カナエさん…… 盛ったか?」

「えっ…… あ、きゃ!?」

「きゃ?」

「きゃあぁぁぁ!」

デンライ君の言葉に…… 気付き、なんとも言えない感情が駆け巡る!? 顔が熱い! 冷めたはずの火照りが戻る!!

「デンライ! あんたね!」

「「「「何が、あった!?」」」」

私の悲鳴に、ジノさんとテッシン君、エン君、シュウ君が来た。

「み、見ないで!?」

ジノさんに見られた!

「おにいちゃん! さいてー!」

「ひどいです! デンライさん!」

「せくはらです!」

「よくわからないけど…… ひどいよ」

リンちゃん、アンちゃん、マナちゃん、ユキちゃんが一斉にデンライ君を攻め立てる。

「だから、彼女が出来ないのよ」

「先輩…… 今のはドン引きです」

「サイテー」

「死んで下さい」

「デンライ…… アウト」

千鶴ちゃん、イズナちゃん、エル、アーデ、ラズリちゃんも追撃してる。

「だ、だってよ。急に体型変わったら、カナエさんの発明品かと…… 思うだろ?」

「「「体型?」」」

「先輩」
「エン」
「シュウ君」

「「「解るよね?」」」

「俺には、イズナが居ればいい」

「「さー、いえす、さー」」

「デンライ…… アレがリア充の答えよ」

「カナエさん、すいませんでした!」

「見られた…… 見られた…… 見られた……」

「ダメねぇ…… ジノさん、お願い」

「えっ…… ああ……」

ジノさんに見られた…… デンライ君の反応だと私の体型…… 変なんだ…… どうしよう……

「カナエちゃん……」

「ジノさん……」

「体型がリアルになったんだね? テストプレイで知ってるよ。おじさんの俺が言うのも…… アレなんだけど、今の姿も可愛いと思うよ」

「え……」

か、カワイイ…… かわいい……? ジノさんが…… 私を可愛い…… ヤバイ!? すごい…… 嬉しい♪

「あ、ごめん。セクハラかな?」

「ジノさん、ジノさん、大丈夫みたいよ」

「何で? ジノさんは良くて、俺はダメなんだ!」

「それは……」

「「「「「「デンライ(さん、先輩、お兄ちゃん)だから、じゃない?」」」」」」

「ひでぇ~よ!!!」

「よし! 【神国】行きの準備するよ♪」

ジノさんの為に最大限の準備しよう♪

まるで…… 旅行にでも行く様にテンションの高いカナエをジノさんがなだめながら、【神国】行きの計画を立てるのであった。

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