新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

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第8章 現実と新世界と…編

エルとアーデの歓迎会 隠しボスドロップの秘密

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エルとアーデの歓迎会は、【ぼうけん屋】でする事にしました。

「何、ここ!? 凄い豪華!」

「高級旅館じゃないですか!?」

「俺達の第二のクランハウスに、ようこそ!」

「て、言っても、カナエさんの【ダンジョン】なんだけどね」

「「!? ダンジョン!」」

「ここも…… 先生のダンジョンなんですか?」

「お姉ちゃん、ダンジョン何個持ってるの!」

「う~とね~…… 3つかな? たぶん……」

【ダンジョンコア】貰ったのと【フェアリーガーデン】を含めたりすると…… うん! 多いね。

「お姉ちゃん…… 隠してる?」

「さぁね~…… それより、行くよ」

「「「おかえりなさい」」」

ぼうけん屋に入ると… 家の自慢の女将二人あおいとシュリに巴が出迎えてくれました。

「女将ちゃんが可愛い!」

「従業員が可愛い妖怪系モンスター…… 私も、(ダンジョンを)そうしたい!」

「かわいいでしょ♪」

「お風呂も、すごいの♪」

「先ずは、ご飯だ!」

「すごく…… おいしいの♪」

みんなで大広間へ……

「今日は、歓迎会で貸し切りだからね。さぁ、リーダー! 挨拶して」

「え~、エルさんとアーデさんのクラン入りを歓迎して、エルさん、アーデさん、これからよろしく…… かんぱい!」

「「「「「「かんぱ~い♪」」」」」」

クランメンバーの紹介の後は、大広間で大宴会♪

エルとアーデのLvが30を超えたので、製作陣が集結して武具製作する事になりました。

「アーデは男装の麗人でしょ?」

「吸血鬼なんだから…… オペラ座の怪人風は?」

「となると…… 目立たない様にインナーを金属製にするか? 鎖帷子みたいに」

「エルは? どんなのが良い?」

「私? 私は…… 和洋折衷で♪」

「「「「「和洋折衷!?」」」」」

「私は、【堕天使】で【陰陽師】でしょ。だからね」

「う~ん…… 羽織袴の上に西洋甲冑か?」

「それなら、巫女服に西洋風の部分甲冑じゃない?」

「色は?」

「アーデはダークパープル系で、エルが紅かな?」

「武器は?」

「それがねぇ……」

「ダンジョンで手に入れたんですが……」

「ああ、アレかぁ~」

「カナエさん、アレって…… まさか! 成功したのか!?」

「成功してるね…… 私もビックリした」

「「?」」

「アーデは【錬金術】をやるなら、【鑑定】スキルも取らないとね。二人の武器はね……【成長する武器】なの」

「「「「「「!?」」」」」」

エルとアーデの武器は……

ミスリルに【神獣】の素材を混ぜた…… 特殊合金の【銀獣鋼】を使い。

テッシン君が試作した武器に、私が【成長】の【魔力回路】を組み込んだ…… 隠しボスのレアドロップ品だ。

「しかも、二人に合わせて【進化】してるよ」

「「「「「「!?」」」」」」

「アーデは【悪魔】系で、エルのは【妖怪】の【九十九神】だね」

「あ、【悪魔】……」

「【妖怪】で【九十九神】?」

「そう。この子達と一緒だね」

【スーノ】と【ルーノ】を【人化】して、【はうりんぐ】【はく】【こく】を【機獣化】【機竜化】する。

「え、何この子!?」

「凄い…… 先生、【使い魔】ですか?」

「近いかな? 私の【眷属】だよ。エルは【陰陽術】で、アーデは【召喚術】を覚えたら…… たぶん、【契約】出来るよ」

「質問!」

「はい、エル君!」

「【契約】すると…… どうなるの?」

「エルは【式神】に、アーデは【使い魔】になるんじゃないかな? 試してみて」

私の言葉に…… エルは頷き、槍を取り出すと……

「私と【契約】して!」

エルの言葉に反応したのか、槍が光出す!?

「成功した♪ 【式神化】したよ♪」

「「「「「おお!?」」」」」

「エルちゃま、よろしくおねがいします」

光っていた槍が【人化】した!?

「よろしくね♪ 【ラン】ちゃん」

「ラン? です?」

「槍だから、ランサーのランちゃんだよ♪」

「あたしのなまえは、ランです♪ よろしくおねがいします」

エルの初【式神】のランちゃんは…… 5歳ぐらいの身長より長い髪をポニーテールにした【巫女服幼女】!? 背中に銀色の翼がある。【梟神】の羽根かな?

「かわいい♪」

「天使みたい!」

「槍が…… 女の子に!?」

「どうなってるんだ?」

「どうでもいい! かわいいは…… せいぎ!!!」

「私の武器も、ああなるの?」

「速く、【召喚術】を覚えないと……」

【式神化】したランに、みんなが夢中だ。

「成長する武器が作れるなんてな…… 凄いなテッシン!」

「俺は武器を作っただけだ。【成長機能】を組み込んだのは、カナエさんだ」

「凄いなぁ…… その内【ベル】も、作れるんじゃないか?」

「【ベル】って…… ジノさんの?」

【ベル】は…… ジノさんのベルト型【インテリジェンスアーマーウェポン】の愛称だ。正式名が…… 確か、【ベルチェ】だったかな?

「やってるな…… あの子は、武器か?」

「ジノさん! 鋭い!」

「遅いですよ。何かありました?」

「ちょっと、【神国】にな」

「遠いですね。何でそんなとこに?」

「【魔王】の目撃情報が出た……」

「「「「「「!?」」」」」」

「【神国】に新たな【魔王】が?」

「なら、良かったんだけどな…… カナエちゃん、【神国】に行ったか?」

「まだ行ってませんね…… その質問が出たって事は……【神国】の【魔王】は……」

「ああ……【CMの獣人】の目撃情報だ」

「お姉ちゃん…… 姉の仕業?」

「たぶん…… ね」

あの子ストーカーのやりそうな事だけど…… まさか、本当にやるとは……

ああ…… 本当に吐き気がするわ……

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