147 / 464
第8章 現実と新世界と…編
秘密の入江は…… 伝説の生物達の楽園!?
しおりを挟む
「いらっしゃい❤ あなた達が初めてのお客様よ」
「お客さま? 戦わないの?」
「ええ、此処は私達の楽園……【竜宮の入江】です。守護者を倒したあなた達は、正式な【お客様】です」
「【竜宮の入江】…… 入江と言う事は…… 海からも来れるの?」
「ええ、海と繋がっているから来れるわよ。けどね…… オススメはしないわ」
「なにかあるの?」
「そうね…… 私達と同じ【海の伝説】に会えるわよ。生死は保証しないけど」
「「【うみのでんせつ】?」」
「ひょっとして……【スキュラ】とか【セイレーン】とか居ます?」
「アラ? 私達に詳しいのね。居るわよ…… 海からの侵入者を撃退してるわ」
「「【すきゅら】?【せいれーん】?」」
「アラ? フフフ…… 海に棲む…… 怖い怖い魔物の事よ」
(ガクガク)「「こ、こわい」」(ブルブル)
「ちょっと! 小さい児に恐怖心を植え付けないでよ!」
「うん…… 酷い……」
「「「「…… だれ?」」」」
【人魚】達の言葉に、リンちゃんとマナちゃんが怖がっていると…… 頭上と入江の奥から声がした。
「初めまして、私が【セイレーン】で……」
「私が……【スキュラ】……」
姿を現したのは…… 頭上からは妖艶な美女が、入江からは物静かそうな美少女が現れた。
「あれ? 姿が違くない?」
「私達は【人化】してるのよ」
「【人魚】達に比べると…… 私達は…… 魔物寄りだから……」
「伝承だと…… 人食いの魔物ですからね」
「「ひとくい!?」」(ガクブル)
「大丈夫…… 貴女達は襲わない……」
「【扉】を開けた貴女達は、この入江に入る資格があるわ」
「それに…… 私達の役目は…… 海からの侵入者の撃退だから…… 貴女達を攻撃しない……」
「「ほんとに?」」(ガクブル)
「本当…… これ…… あげる……」
「あっ! はい、これね♪」
「私達も、どうぞ」
「これは…… 何?」
【スキュラ】と【セイレーン】に【人魚】達が小さな箱をリン達に渡す。
「初回クリアボーナス報酬よ」
「貴女達が…… 初めてのお客様……」
「だから報酬もたくさんあるの」
「そうなの? あけていい?」
「良いわよ」
「これは?」
「クリア報酬のこの島への転移石ね。何度も使えるわよ」
「後は…… 海底スイートルーム永久宿泊パス!?」
「こっちは…… レジャーランドの永久フリーパス!?」
「後は…… 貴女達は洞窟の入口の転移陣で、この入江に転移できる様になったからね。何時でもいらしゃい」
「来る時は…… 入江から沖に行ってはダメ…… クラーケンが出る……」
「クラーケンも居るの?」
「入江の前を【スキュラ】と私達【セイレーン】が、沖をクラーケンが守ってるのよ」
「「くらーけん?」」
「え~と…… 一言で言うと、超巨大なイカの魔物かな?」
「イカ…… 美味しいのかな?」
「クラーケンを食べるの!?」
「イカじゃないの?」
「どうなの?」
「私達も解らないわ」
「普通…… クラーケンを食べようとしない……」
「海で1番を争うぐらいの危険な魔物よ? 食べる発想は無いわ」
「イカ…… 捕れないかな?」
「リンちゃん!?」
「危険……」
「止めときなさい」
「私は、味に興味あるけど…… 伝承を知ってるからな……」
「私も…… ぬるぬるはちょっと……」
リンちゃんは…… クラーケンを巨大なイカと聞いて、料理したいみたいだ。
「流石に…… クラーケンはあげられないよ」
「カナ姉さん!?」
「カナエさん」
「先生!?」
私は【隠蔽】を解除して、姿を見せる。
「お姉ちゃん、どうやって来たの?」
「ちょっと待ってね。リンちゃん! はい」
「えっ!? 大きい…… タコ?イカ?の足?」
「クラーケンの足だよ。それで許してね?」
リンちゃんとくまタンDが両手で抱えても、地面に付くほどの大きさのクラーケンの足を1本、リンちゃんとくまタンDに渡して……【糸生成】の【刻印】を発動させる。
「何処に行くのかな?」
「これは、その、違うんです!」
「うん…… 何が?」
「お姉ちゃん……【人魚】、糸で縛ってどうしたの?」
「う~ん…… ネタバレした【人魚】さんを釣り上げようかと」
「許して下さい! マスター!」
「マスター? お姉ちゃん…… マスターって、何の事?」
「はぁ~…… もういっか。私がこのダンジョンの…… ダンジョンマスターだ!!」
「へっ…… お、お姉ちゃんが…… ここのダンジョンマスター!?」
「そうだよ。だから、ネタバレしたモンスターをお説教するの。ねぇ~【人魚】ちゃん?」
「マ、マスター! ごめんなさい!」
「お姉ちゃんが…… ダンジョンマスター…… アレ? みんな冷静だ?」
「「わたし達は知ってましたから、ねぇ~♪」」
「私も…… 知ってました」
「「私達は…… ダンジョンモンスターだから……」」
「私だけ知らなかったのか……」
「ねぇ…… 知ってる?【人魚】を食べると…… 不老不死になるんだって…… 新世界は…… どうなるのかな?」
「ひぃ~!? すいません! すいません! 許して下さい! 食べないで~!!!」
「冗談よ。人型モンスターを食べる気しないわ」
「へっ……!?」
「次は、もっとこう…… 人影を見せるとか、水面に顔を出して直ぐに引っ込むとかしなさい。チラ見せで興味を引くのよ!」
「は、はい!」
「いくら暇でも、自分達でネタバレしないの! 此処は裏ボスが護る場所なんだから!」
「はい! 次はチラリズムで誘導します!」
その後は…… みんなで【人魚】達に誘導の仕方を指導して、クラーケンの足と魚介でBBQ。
リンちゃんが作ったクラーケンのゲソ焼きは…… 美味でした。
「お客さま? 戦わないの?」
「ええ、此処は私達の楽園……【竜宮の入江】です。守護者を倒したあなた達は、正式な【お客様】です」
「【竜宮の入江】…… 入江と言う事は…… 海からも来れるの?」
「ええ、海と繋がっているから来れるわよ。けどね…… オススメはしないわ」
「なにかあるの?」
「そうね…… 私達と同じ【海の伝説】に会えるわよ。生死は保証しないけど」
「「【うみのでんせつ】?」」
「ひょっとして……【スキュラ】とか【セイレーン】とか居ます?」
「アラ? 私達に詳しいのね。居るわよ…… 海からの侵入者を撃退してるわ」
「「【すきゅら】?【せいれーん】?」」
「アラ? フフフ…… 海に棲む…… 怖い怖い魔物の事よ」
(ガクガク)「「こ、こわい」」(ブルブル)
「ちょっと! 小さい児に恐怖心を植え付けないでよ!」
「うん…… 酷い……」
「「「「…… だれ?」」」」
【人魚】達の言葉に、リンちゃんとマナちゃんが怖がっていると…… 頭上と入江の奥から声がした。
「初めまして、私が【セイレーン】で……」
「私が……【スキュラ】……」
姿を現したのは…… 頭上からは妖艶な美女が、入江からは物静かそうな美少女が現れた。
「あれ? 姿が違くない?」
「私達は【人化】してるのよ」
「【人魚】達に比べると…… 私達は…… 魔物寄りだから……」
「伝承だと…… 人食いの魔物ですからね」
「「ひとくい!?」」(ガクブル)
「大丈夫…… 貴女達は襲わない……」
「【扉】を開けた貴女達は、この入江に入る資格があるわ」
「それに…… 私達の役目は…… 海からの侵入者の撃退だから…… 貴女達を攻撃しない……」
「「ほんとに?」」(ガクブル)
「本当…… これ…… あげる……」
「あっ! はい、これね♪」
「私達も、どうぞ」
「これは…… 何?」
【スキュラ】と【セイレーン】に【人魚】達が小さな箱をリン達に渡す。
「初回クリアボーナス報酬よ」
「貴女達が…… 初めてのお客様……」
「だから報酬もたくさんあるの」
「そうなの? あけていい?」
「良いわよ」
「これは?」
「クリア報酬のこの島への転移石ね。何度も使えるわよ」
「後は…… 海底スイートルーム永久宿泊パス!?」
「こっちは…… レジャーランドの永久フリーパス!?」
「後は…… 貴女達は洞窟の入口の転移陣で、この入江に転移できる様になったからね。何時でもいらしゃい」
「来る時は…… 入江から沖に行ってはダメ…… クラーケンが出る……」
「クラーケンも居るの?」
「入江の前を【スキュラ】と私達【セイレーン】が、沖をクラーケンが守ってるのよ」
「「くらーけん?」」
「え~と…… 一言で言うと、超巨大なイカの魔物かな?」
「イカ…… 美味しいのかな?」
「クラーケンを食べるの!?」
「イカじゃないの?」
「どうなの?」
「私達も解らないわ」
「普通…… クラーケンを食べようとしない……」
「海で1番を争うぐらいの危険な魔物よ? 食べる発想は無いわ」
「イカ…… 捕れないかな?」
「リンちゃん!?」
「危険……」
「止めときなさい」
「私は、味に興味あるけど…… 伝承を知ってるからな……」
「私も…… ぬるぬるはちょっと……」
リンちゃんは…… クラーケンを巨大なイカと聞いて、料理したいみたいだ。
「流石に…… クラーケンはあげられないよ」
「カナ姉さん!?」
「カナエさん」
「先生!?」
私は【隠蔽】を解除して、姿を見せる。
「お姉ちゃん、どうやって来たの?」
「ちょっと待ってね。リンちゃん! はい」
「えっ!? 大きい…… タコ?イカ?の足?」
「クラーケンの足だよ。それで許してね?」
リンちゃんとくまタンDが両手で抱えても、地面に付くほどの大きさのクラーケンの足を1本、リンちゃんとくまタンDに渡して……【糸生成】の【刻印】を発動させる。
「何処に行くのかな?」
「これは、その、違うんです!」
「うん…… 何が?」
「お姉ちゃん……【人魚】、糸で縛ってどうしたの?」
「う~ん…… ネタバレした【人魚】さんを釣り上げようかと」
「許して下さい! マスター!」
「マスター? お姉ちゃん…… マスターって、何の事?」
「はぁ~…… もういっか。私がこのダンジョンの…… ダンジョンマスターだ!!」
「へっ…… お、お姉ちゃんが…… ここのダンジョンマスター!?」
「そうだよ。だから、ネタバレしたモンスターをお説教するの。ねぇ~【人魚】ちゃん?」
「マ、マスター! ごめんなさい!」
「お姉ちゃんが…… ダンジョンマスター…… アレ? みんな冷静だ?」
「「わたし達は知ってましたから、ねぇ~♪」」
「私も…… 知ってました」
「「私達は…… ダンジョンモンスターだから……」」
「私だけ知らなかったのか……」
「ねぇ…… 知ってる?【人魚】を食べると…… 不老不死になるんだって…… 新世界は…… どうなるのかな?」
「ひぃ~!? すいません! すいません! 許して下さい! 食べないで~!!!」
「冗談よ。人型モンスターを食べる気しないわ」
「へっ……!?」
「次は、もっとこう…… 人影を見せるとか、水面に顔を出して直ぐに引っ込むとかしなさい。チラ見せで興味を引くのよ!」
「は、はい!」
「いくら暇でも、自分達でネタバレしないの! 此処は裏ボスが護る場所なんだから!」
「はい! 次はチラリズムで誘導します!」
その後は…… みんなで【人魚】達に誘導の仕方を指導して、クラーケンの足と魚介でBBQ。
リンちゃんが作ったクラーケンのゲソ焼きは…… 美味でした。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています


とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる