新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

文字の大きさ
上 下
142 / 464
第8章 現実と新世界と…編

ようこそ♪ 初級ダンジョンへ ~ カナエは、他のダンジョンへ…… ~

しおりを挟む
「なかなかの人気かな?」

「人がいっぱい! 姫さま、よかったね♪」

私は【ちい】と姿を隠して、転移して来る二次生産組のプレイヤーとサポートプレイヤーの様子を見ていた。

エン君とアンちゃんにシュウ君とユキちゃん、最後にリンちゃんとマナちゃんのサポートするパーティーを神眼で鑑定して、一応確認……

(PKじゃないから…… 大丈夫かな?)

一応、PK対策はしているから…… 安心だけどね。

町の方も、人気があるみたい?

意外にも、ボディースーツ型の水着が大人気です。性能が性能なので、インナー装備する人が男女問わず多いみたいです…… 下手な皮鎧より防具力あるもんね。

「……大丈夫みたいだね…… それじゃあ予定通りに、他のダンジョンに行こうか?」

「はぁい♪」

私はちいを連れて、他のダンジョンを覗きに行きます♪

 ・
 ・
 ・

 ~ とあるダンジョンマスター ~

「始まっちゃったよ…… どうしよう…… 大丈夫かな?」

【初級ダンジョン】の【コアルーム】で、長身の女性がダンジョンの様子を見ていた。

「1万DPもらって、【コアルーム】は出来る限りの強化したけど……【ダンジョンマスター】って…… どうすればいいんだろう?」

女性は…… 第二陣の初心者プレイヤー。

初期職業ジョブが【ダンジョンモンスター】だったのと…… ちょっとだけ、特殊な種族を選んでしまった事で…… 冒険ができなくなってしまいました。

元来の人見知りと引き籠り体質だった事もあり…… 一度死に戻った後、ダンジョンから出る事ができずにいた。

「高校生になったんだから…… 人見知りを治さないと…… と、思ったのに…… 小説に影響されて【吸血鬼】なんて選ぶんじゃなかった…… 責めて、スタート地点がダンジョンじゃなかったらな……」

ダンジョンがスタートだったのと種族を【吸血鬼】にした事で、昼間に移動ができずに夜間に町を目指したら…… 夜間の高Lvモンスターに食べられました…… ウルフこわいウルフこわい(ガクガクブルブル)……

とりあえず、今回のキャンペーンイベントでダンジョンを強化して引き籠ろう! 階層も増やしたし、【コアルーム】も…… わからない様に隠して封鎖! 全力で引き籠ってやる!

「ここなら、安……「【コアルーム】は、ここかな?」全じゃなかった!?」

入念に隠したはずの【コアルーム】に侵入したのは…… 小学生くらいの【ネコミミくの一】でした!?

 ・
 ・
 ・

~ カナエ ~

「なるほど…… 初期ジョブが【ダンジョンモンスター】だから、ボスを無視して【コアルーム】に来れたと?」

「はい……【ダンジョンコア】に触ったら……【ダンジョンマスター】の称号をもらいました」

ビクビクしながら長身の【吸血鬼】美女の【アーデ】がこれまでの事を話てくれました。なぜ、ビクビクしているかと言うと……

~ 【コアルーム】に侵入直後 ~

「ここなら、安……「【コアルーム】は、ここかな?」全じゃなかった!?」

「あなたが【ダンジョンマスター】?」

「小学生が…… 何でここに?」

「だれが幼女だ!! この長身モデル体型!!!」

「ひっ!? 言ってません~!」

 ・
 ・
 ・

思わず……【威圧系】スキル全開で怒鳴り付けてしまいました(てへペロ)。

よく話すと…… 年下の高校生みたいなので、私は【アーデこのこ】をアシストする事に決めました♪

「えっ!? アシストですか? でも、私…… 昼間は出歩けませんよ?」

「だいじょうぶ! コレがあるから!」

私はストレージから【日傘】と【紐】を取り出す……

【耐性のアンブレラ】…… 全てに耐性を持つ日傘。防具として使えるが…… 耐久値は低い。

【邪鬼の組紐】……【妖怪 天の邪鬼】が作ったアクセサリー。装備すると【種族弱点反転】の効果で、種族特性と種族弱点が反転する。

「日傘をさしてダンジョンを出ましょう。アクセサリーはダンジョンの外で付けてね」

「は、はい……」

「だいじょうぶ♪ だいじょうぶ♪」

不安そうなアーデを連れて、ダンジョンの入り口へ……

「あう~陽射しが……」

「だいじょうぶ! 日傘さしてダンジョン出て」

「はい……」

傘の柄をしっかり掴んで、アーデが恐る恐る陽射しの下に…

「あっうぅ……!? やっぱりダメージが……」

「早くアクセサリーを!」

ダンジョンから出たアーデが徐々にダメージを受けてる!? 急ぎアクセサリーを付けると……

「ダメージを受けない!? 何で?」

「アクセサリーの効果だよ。弱点が反転するから…… 夜間は外してね。後は…… 昼間は日陰に気を付けてね」

「は、はい!」

「それじゃあ…… 行こうか?」

「はい! お願いします」

私は…… アーデを連れて、私の初級ダンジョンに向かいながら…… 私はちょっと…… ドキドキしていた。

【吸血鬼】か…… 色々と有名な種族だよね……【新世界このせかい】の【吸血鬼】は…… どんな種族かな? 楽しみ♪

私の後を、おっかなびっくり付いて来るアーデの様子を感じながら…… 顔がニヤついていた。

「さぁ、アーデ。一緒に【新世界このせかい】を楽しみましょうね?」

「は……!? はい! よろしくお願いします! カナエさん」

その時の私は…… アーデを連れて行く先で、久し振りの再会をするとは…… 思いもしなかった……

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

婚約破棄?一体何のお話ですか?

リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。 エルバルド学園卒業記念パーティー。 それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる… ※エブリスタさんでも投稿しています

とある元令嬢の選択

こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない

一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。 クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。 さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。 両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。 ……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。 それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。 皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。 ※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?

おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました! 皆様ありがとうございます。 「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」 眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。 「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」 ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。 ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視 上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン] 何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?… たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。 ※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける 縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は…… ゆっくりしていってね!!! ※ 現在書き直し慣行中!!!

処理中です...