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第8章 現実と新世界と…編
カナエ強化計画?
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~ フェアリーガーデン地下訓練場 ~
「あう!?」
私は吹き飛ばされて、地面を転がる……
「ハア、ハア、ハア……」
転がり終わり…… 大の字に寝っ転がり荒れた呼吸をととのえる……
「カナエちゃん! 大丈夫か?」
「カナ姉さん!」
「「「カナエさん!」」」
「ジノさん…… ちょっとやり過ぎ」
「すげぇ…… 飛んだな……」
「ととさま、メ!だよ」
「お嬢さま! すぐに治療を……」
心配そうに、私を吹き飛ばしたジノさんが声をかけると、訓練を見ていたクマカジャーの女子メンバーが私に駆け寄る!
男子メンバーがジノさんの攻撃にびっくりして、シロちゃんがジノさんに怒っている。吹き飛ばされ私を見て、慌てるウルちゃん。
「ハア、ハア…… 大丈夫…… ちょっと疲れただけだから」
今までの狙撃兵スナイパースタイルができないので、ジノさんに模擬戦を挑んだら…… 癖で【浮遊】で回避しようとして…… 吹き飛ばされた。
「やっぱり…… 接近戦は無理かな?」
「慣れてないからじゃないか? スキルLvが上がれば…… もっと動けるはずだ」
「武器は? どうするの?」
「剣…… 刀か? 剣術スキル覚えたんだよな?」
「着物似合ってました!」
「かっこよかった……」
花魁姿は好評だけど……【浮遊】がないと、裾を踏んで転ぶ! 今の私には、致命的な装備品だ。
「まともに動けないから…… 着物はとうぶんは…… 無理かな~」
「「「「「え~!?」」」」」
いやいや、動けないと殺られるから! 攻撃方法が無いのに動け無くなったら、ただの的だからね!
「武器に合わせて、服装も変えないとダメかも……」
「先ずは武器だな?」
「そうですね……」
武器か~、どうするかな…… アグラに使った……【パイルバンカー】は…… ダメみたいだしなぁ?
アグラ戦の後…… フィールドモンスターに試したら、【封印(石化の呪い)】が発動しませんでした。
アグラよりも、かなりの低Lvなのに…… 抵抗されました。
どうやら……【呪い】の発動率は低いみたいです。アグラに効いたのは…… アグラが私の眷属だから……
アグラの元は、【クイーンシリーズ】と私の魔力…… だから、同じ魔力の【呪い】に抵抗しないで同調して増幅したみたいで…… それで石化したみたいです。
「スタンプ…… 呪い以外で使えるかな?」
「「「「「スタンプ?」」」」」
「え~と、見せた方が早いね? ちょっと待ってね……」
ストレージから、魔導合金を取り出して錬成を始める…… スタンプに刻む魔法は……【ライト】でいいかな?
「できた…… ちょっと眩しくなるよ。いくよ!【発動】……」
簡易的に作ったスタンプで地面に【ライト】の印字を打って、【発動】した。
「すごい! 【ライト】の魔法だ……」
「ふしぎ…… これ、どうなってるの?」
「カナエちゃん…… 今は魔法使えないはずだよね?」
ピコーン♪
〔プレイヤーが【スキルの開発】に成功しました。新スキル【刻印術】を覚えました。〕
ピコーン♪
〔【称号】【原初の刻印術士】を獲ました。この【称号】により、【刻印術】の成功率、威力、効果が10%アップします。〕
「…… ジノさん…… 新スキルできちゃいました……」
「マジか……」
「おめでとうございます! カナエさん」
「「「「「「!?」」」」」」
「GMのお姉さん? ひさ…… こないだぶりですね。【刻印術】の事ですか?」
「はい。一応…… 個人情報なので、カナエさんと私だけを別の空間に転移しますね」パン!
GMのお姉さんが手を叩くと、テーブルと二つのイスがある小部屋に転移しました。
「こちらでご説明しますね」
「あっ、はい」
「先ずは……【スキルの開発】のご説明から……」
【スキルの開発】…… 新世界で蒼人の開発した技能が【スキル化】する事があります。その技能が【新スキル】ならば、それに合わせた【称号】を獲ます。
【刻印術】……【魔法】を封じられた妖精が、【魔力回路】と【錬金術】を応用して作りあげた【新スキル】…… 魔力を属性変換する【魔法】などのスキルの代わりに【魔力回路】を応用した【刻印】を通す事で、現象を作り出す【新スキル】。【魔力回路】を【刻印】化する為に【錬金術】のスキルが必要。
「【新スキル】は、課金ショップで販売するができます。どうしますか?」
「どうしようかな…… 私が誰かに教えたら、どうなりますか?」
「その場合は…… 必要スキルなどの条件を満たせば、スキルを取得させる事ができます。金銭などは【契約】してなければ発生しませんね」
「【契約】?」
「プレイヤー間や緑人とのアイテムのトレード、技術教導の報酬支払いなどの時に【契約】する事で、ある程度のトラブルを回避する事ができます。【契約】に違反すると【賞金首】になるので気を付けて下さい」
「なるほど……」
「ちなみに、スキルの売上金は手数料の3割以外は、開発したプレイヤーに振り込まれます」
「う~ん……【死神PK】も錬金術を使うみたいなので…… 今回はやめときます」
「そうですか。では、【刻印術】をスキル一覧に追加します。カナエさんが取得条件を教えない限り、自力で発見しないと使い手が増えませんから…… 今のところは、カナエさんしか使えないスキルですね。開発者の公表は……」
「しない方で、お願いします」
私だけのスキル…… なんかいいな♪
「解りました。それでは、通常空間に御送りしますね」パン!
ジノさん達のいる空間に戻りました……
【刻印術】か…… このスキル…… 使えるかな? 試してみよう♪
・
・
・
~ 夜のダンジョン❤コース ~
「…… ねぇ…… グラス…… アレ、何?」
素材アイテムと【遺留品】の回収にダンジョンに行くと…… お仕置き中のアグラの横にまわし姿の蒼人プレイヤー達が、アグラと同じ様に拘束されてる……
「〝おいた〟をした蒼人達よ」
お仕置き中のアグラを襲った蒼人達との事で…… 襲った瞬間に、力士オークのスキル【土俵】の効果が発動…… 力士オークとガチ相撲になったらしく。
負けた蒼人達がアグラと同じ目に……
蒼人達は、力士オークのてっぽう(張り手)では無く…… マッスルビルドゴーレム達がラケットアームで尻叩きしてました。
ちなみに、アグラはボス部屋に侵入者がいると…… 拘束が解かれて、フル回復してボス部屋に転移! お仕置き中はボス部屋に…… グラス、デュメ、ルウネの中ボス3体と【解き放たれたアグラ】のヤバイ状態なので…… 攻略はお奨めしません。
ボス戦が終わると…… アグラは、また拘束されてお仕置きに戻ります…… みんなの怒りが鎮まる迄、お仕置きは続くそうです。
頑張れ! アグラ!……
スパーン!「うっ…… ふん❤」……
でも、最近……
アグラの反応が変わった気が……
喜んでる? 触れない方が良さそうだね……
「あう!?」
私は吹き飛ばされて、地面を転がる……
「ハア、ハア、ハア……」
転がり終わり…… 大の字に寝っ転がり荒れた呼吸をととのえる……
「カナエちゃん! 大丈夫か?」
「カナ姉さん!」
「「「カナエさん!」」」
「ジノさん…… ちょっとやり過ぎ」
「すげぇ…… 飛んだな……」
「ととさま、メ!だよ」
「お嬢さま! すぐに治療を……」
心配そうに、私を吹き飛ばしたジノさんが声をかけると、訓練を見ていたクマカジャーの女子メンバーが私に駆け寄る!
男子メンバーがジノさんの攻撃にびっくりして、シロちゃんがジノさんに怒っている。吹き飛ばされ私を見て、慌てるウルちゃん。
「ハア、ハア…… 大丈夫…… ちょっと疲れただけだから」
今までの狙撃兵スナイパースタイルができないので、ジノさんに模擬戦を挑んだら…… 癖で【浮遊】で回避しようとして…… 吹き飛ばされた。
「やっぱり…… 接近戦は無理かな?」
「慣れてないからじゃないか? スキルLvが上がれば…… もっと動けるはずだ」
「武器は? どうするの?」
「剣…… 刀か? 剣術スキル覚えたんだよな?」
「着物似合ってました!」
「かっこよかった……」
花魁姿は好評だけど……【浮遊】がないと、裾を踏んで転ぶ! 今の私には、致命的な装備品だ。
「まともに動けないから…… 着物はとうぶんは…… 無理かな~」
「「「「「え~!?」」」」」
いやいや、動けないと殺られるから! 攻撃方法が無いのに動け無くなったら、ただの的だからね!
「武器に合わせて、服装も変えないとダメかも……」
「先ずは武器だな?」
「そうですね……」
武器か~、どうするかな…… アグラに使った……【パイルバンカー】は…… ダメみたいだしなぁ?
アグラ戦の後…… フィールドモンスターに試したら、【封印(石化の呪い)】が発動しませんでした。
アグラよりも、かなりの低Lvなのに…… 抵抗されました。
どうやら……【呪い】の発動率は低いみたいです。アグラに効いたのは…… アグラが私の眷属だから……
アグラの元は、【クイーンシリーズ】と私の魔力…… だから、同じ魔力の【呪い】に抵抗しないで同調して増幅したみたいで…… それで石化したみたいです。
「スタンプ…… 呪い以外で使えるかな?」
「「「「「スタンプ?」」」」」
「え~と、見せた方が早いね? ちょっと待ってね……」
ストレージから、魔導合金を取り出して錬成を始める…… スタンプに刻む魔法は……【ライト】でいいかな?
「できた…… ちょっと眩しくなるよ。いくよ!【発動】……」
簡易的に作ったスタンプで地面に【ライト】の印字を打って、【発動】した。
「すごい! 【ライト】の魔法だ……」
「ふしぎ…… これ、どうなってるの?」
「カナエちゃん…… 今は魔法使えないはずだよね?」
ピコーン♪
〔プレイヤーが【スキルの開発】に成功しました。新スキル【刻印術】を覚えました。〕
ピコーン♪
〔【称号】【原初の刻印術士】を獲ました。この【称号】により、【刻印術】の成功率、威力、効果が10%アップします。〕
「…… ジノさん…… 新スキルできちゃいました……」
「マジか……」
「おめでとうございます! カナエさん」
「「「「「「!?」」」」」」
「GMのお姉さん? ひさ…… こないだぶりですね。【刻印術】の事ですか?」
「はい。一応…… 個人情報なので、カナエさんと私だけを別の空間に転移しますね」パン!
GMのお姉さんが手を叩くと、テーブルと二つのイスがある小部屋に転移しました。
「こちらでご説明しますね」
「あっ、はい」
「先ずは……【スキルの開発】のご説明から……」
【スキルの開発】…… 新世界で蒼人の開発した技能が【スキル化】する事があります。その技能が【新スキル】ならば、それに合わせた【称号】を獲ます。
【刻印術】……【魔法】を封じられた妖精が、【魔力回路】と【錬金術】を応用して作りあげた【新スキル】…… 魔力を属性変換する【魔法】などのスキルの代わりに【魔力回路】を応用した【刻印】を通す事で、現象を作り出す【新スキル】。【魔力回路】を【刻印】化する為に【錬金術】のスキルが必要。
「【新スキル】は、課金ショップで販売するができます。どうしますか?」
「どうしようかな…… 私が誰かに教えたら、どうなりますか?」
「その場合は…… 必要スキルなどの条件を満たせば、スキルを取得させる事ができます。金銭などは【契約】してなければ発生しませんね」
「【契約】?」
「プレイヤー間や緑人とのアイテムのトレード、技術教導の報酬支払いなどの時に【契約】する事で、ある程度のトラブルを回避する事ができます。【契約】に違反すると【賞金首】になるので気を付けて下さい」
「なるほど……」
「ちなみに、スキルの売上金は手数料の3割以外は、開発したプレイヤーに振り込まれます」
「う~ん……【死神PK】も錬金術を使うみたいなので…… 今回はやめときます」
「そうですか。では、【刻印術】をスキル一覧に追加します。カナエさんが取得条件を教えない限り、自力で発見しないと使い手が増えませんから…… 今のところは、カナエさんしか使えないスキルですね。開発者の公表は……」
「しない方で、お願いします」
私だけのスキル…… なんかいいな♪
「解りました。それでは、通常空間に御送りしますね」パン!
ジノさん達のいる空間に戻りました……
【刻印術】か…… このスキル…… 使えるかな? 試してみよう♪
・
・
・
~ 夜のダンジョン❤コース ~
「…… ねぇ…… グラス…… アレ、何?」
素材アイテムと【遺留品】の回収にダンジョンに行くと…… お仕置き中のアグラの横にまわし姿の蒼人プレイヤー達が、アグラと同じ様に拘束されてる……
「〝おいた〟をした蒼人達よ」
お仕置き中のアグラを襲った蒼人達との事で…… 襲った瞬間に、力士オークのスキル【土俵】の効果が発動…… 力士オークとガチ相撲になったらしく。
負けた蒼人達がアグラと同じ目に……
蒼人達は、力士オークのてっぽう(張り手)では無く…… マッスルビルドゴーレム達がラケットアームで尻叩きしてました。
ちなみに、アグラはボス部屋に侵入者がいると…… 拘束が解かれて、フル回復してボス部屋に転移! お仕置き中はボス部屋に…… グラス、デュメ、ルウネの中ボス3体と【解き放たれたアグラ】のヤバイ状態なので…… 攻略はお奨めしません。
ボス戦が終わると…… アグラは、また拘束されてお仕置きに戻ります…… みんなの怒りが鎮まる迄、お仕置きは続くそうです。
頑張れ! アグラ!……
スパーン!「うっ…… ふん❤」……
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