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第7章 イベントクエスト編 

オロチの謎と蒼人(プレイヤー)達の団結

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浄化フィールド発生機を量産していると、ジノさんからコールが来た。

『戻ったよ。掲示板にオロチ情報が多数出てるんだけど…… オロチは、複数いるみたいなんだ。ほぼ同時刻に別々の場所での目撃書き込みがある』

「今プラントなので、そっちに戻ります」

『ああ、待ってるよ』

「はい、みんな! 戻るから、準備お願い」

「「「「「はい!」」」」」

 ・
 ・
 ・

 ~ ぼうけん屋 ~

「みんな、お疲れ様」

「あっ、カナエさん。お疲れ様です」

「よし! そろったから、報告するぞ」

「「「「「「はい!」」」」」」

「【戦狂い】と【名も無き傭兵】が、オロチと戦闘した。ほぼ同時刻にだ」

「場所は?」

「離れてる。戦狂いが【獅子神神社】の近くで、名も無き傭兵が【梟神神社】の近くだ。なんとか撃退したが…… 被害がな…」

「どうなったの?」

「緑人は無事でしたけど…… 蒼人プレイヤーの被害は甚大ですね。戦地も酷い事になってます」

「オロチの吐く。障気毒が問題なんだ…… 土地が腐って毒沼になる」

「毒沼…… 浄化は? 浄化は、できないの?」

「今は、無理だな…… オロチに備えて聖水を無駄にできない上に、浄化スキル持ちも少ない」

「ジノさん、その為に作った物があるの。他のプレイヤーにも協力してもらえないかな?」

「う~ん…… デンライ、連絡とれるか?」

「有名プレイヤーなら、迎えに行った方が早い」

「じゃあ、ホエール1貸すから、連れて来てくれる?」

「解った。ジノさん、説得するの手伝ってくれ」

「ああ、行って来る」

「いってらっしゃい。お願いしますね」

 ・
 ・
 ・

ぼうけん屋の宴会場に、トッププレイヤーが集まりました。

「これは…… なんと立派な」

「すげぇ~な! ここは! デンライの隠れ家か?」

「所々に反応があるな…… 覗き見か? 感心しないな」

「失礼…… 女将が幼いので防犯の為です。この部屋には、いませんよ」

「出迎えてくれた子? 確かに防犯が必要かもね……」

「俺を見るなよ。同じくらいの姪と比較してしまったけど、やましい気持ちは無いぞ!」

「温泉地で旅館を経営…… デンライさんは、戦闘クラン所属では?」

「待って…… 我等を集めた理由を、教えてくれ」

「集めたのは…… 俺達じゃなくてな……」

「いらっしゃいませ。集まって貰って、ありがとうございます」

「なんだぁ? このガキ達は?」

「俺達は…… クラン【トイボックス】のメンバーです。あと……」

チン!
「親方様への侮辱は…… 許しませんよ…… 御客様「巴、下がりなさい」…… 失礼しました」
チン!

「旅館の者が失礼しました」

「お、おい!今の女は、なんだ! 俺が反応できなかったぞ!?」

「私もだ!? 鍔鳴りが聞こえた後……【狂剣】に刀を突き付けていた…… 何者なんだ?」

「旅館の警備担当です…… 当旅館での犯罪行為は、ご遠慮下さい…… 彼女が来ますので……」

「彼女は…… 親方様と言っていたが…… 君がそうなのか?」

「そうですね。私がこのぼうけん屋のオーナーで、あなた方を集めた人物です」

「「「「「「!?」」」」」」

「君が…… 何用で?」

「そうだ! 俺達は、物資集めで忙しい! 早く用件を教えてくれ」

「私の用件は…… 毒沼の事です。浄化はできそうですか?」

「オロチの毒で腐った土地の事か?…… 正直に言うと、浄化は無理だな。まだ何時オロチが出るか解らん…… 人も物資も無駄にできない!」

「我等もだ。浄化スキル持ちを総動員したが、オロチに備えなくてはいけない…… 土地の浄化に回せる人員はいない」

「聖水で浄化するにも…… あの広さだ…… 聖水がいくらあっても足りん!」

「やるだけ無駄だな……」

「私達は、浄化する魔導具を作りました」

「「「「「「!?」」」」」」

「なんと!?」

「本当ですか!?」

「皆さんに、各神社と被害地域に設置と防衛をお願いしたいのです」

「凄いな! 嬢ちゃん、うちのクランに来ないか?」

「やめとけ…… 彼女に斬られたいのか?」

「うお! じょ、冗談だ!冗談だから、刀を納めてくれ」

「次は…… ありませんよ」

「後、オロチの情報下さい。どこから現れて、どっちに逃げたか……」

皆さんの情報を統合したら……

「これって……」

「ああ……」

「間違えないな……」

「あのヤロー……」

オロチの目指す先は……

「日ノ本の首都……【京江戸】だ」

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