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第6章 魔王の新世界放浪記?編

温泉旅館 ぼうけん屋

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刀之家屋敷を、三階建の木造建築の和風旅館にDPダンジョンポイントで改築。

「旅館に凝ったら…… DP尽きた…… 温泉作ってない!!!」

「カナエ様、ダンジョンから材料を送ってもらいましょう。建築はブル組にお任せして」

ルウネのおかげで檜が手に入りました♪ しかも、大量に♪ 内湯の湯船は総檜です♪ 次は…… 露天風呂です♪

刀之家屋敷の裏手には崖になっていて、その下を川が流れている。

滝もあるから、補強しながら崖沿いに浴槽を作る。

大きな岩をくり貫いた岩風呂に、岩壁を削った洞窟風呂、樽風呂などの大小様々な露天風呂を滝が見える位置に設置。

内湯も大浴場に、家族風呂、二階から上の上部屋にも各部屋に湯船を完備。立派な温泉旅館になりました。

「カナエ様、随分と立派ですが…… 従業員はどうしますか?」

「あっ!」

やり過ぎました…… あおいちゃんとシュリちゃん、シュリちゃんのお母さん達…… 部屋数に対して…… 従業員が足りない!

「カナエさん、蒼人の方々、猿神様がお呼びです。すいませんが来ていただけますか?」

「はい、なんだろう?」

「とりあえず、行こうか」

 ・
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 ~ 猿神神社 ~

「猿神様、今日は…… 何方ですか?」

「おっ、カナエ、蒼人達よ。この度は助かった。礼に我等の素材をやろう。好きなだけ持って行くがよい。そして、カナエ。おぬしには、この者達の頼みを聞いてもらいたい」

「はじめまして、カナエさん。私は豊とよと申します。こちらが……」

「わしは、源げんじゃ。よろしく頼む」

「え~っと……?」

「私達を雇っていただけませんか? 助けていただいた恩をお返ししたいのです」

「わしは元旅館の板長をしていたし、豊は元仲居頭だ。旅館の役に立つぞ」

「本当ですか!? ありがとうございます!」

教育係ゲットです♪

「早速、旅館を見てもらおう。猿神様、ありがとうございました。後で素材を貰いに来ます」

「うむ、またの」

 ・
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 ・

 ~ ぼうけん屋 ~

「これは…… なんと立派な…… しかし……」

「カナエさん、この子供達は?」

「えっ!? あ~!!!」

ぼうけん屋は…… 子供達でいっぱいでした。

ぼうけん屋はダンジョン! 妖怪モンスターが自然発生してました。

【座敷童 Lv1】【猫娘 Lv1】【烏天狗 Lv1】【子鬼 Lv1】【猫又 Lv1】……

「この子等は…… 妖怪か?」

「え~っと…… ですね……」

「丁度いいですね。あなた達、カナエさんの手伝いをしませんか?」

豊さんの言葉に、妖怪達が振り向く!?

「「「「「主様の手伝いする」」」」」

豊さんの指示に従い。女の子が仲居見習いに、男の子は板前見習いと従業員見習いになりました。

「主様…… あたいは…… せっきゃくムリ!」

そう言って、私の裾を引っ張ったのは……【天の邪鬼】の女の子でした。

そう言う子は、警備員見習いをしてもらう事にしました。

「あおいちゃん、この子がシュリちゃんだよ。シュリちゃん、この子があおいお姉ちゃんだよ。二人に…… ぼうけん屋の女将になって欲しいんだけど…… どうかな?」

「あおいおねえちゃん…… しゅりとおかみさんになってくれる?」

「うん♪ シュリちゃん、いっしょにがんばろうね?」

「はい♪ しゅり、がんばる!」

仲良くなった二人を見てほっこりしてたら…… せっちゃんが心配してました。

「見た目が幼い者ばかりでは…… 心配ですね?」

「大丈夫! 色々やるから♪」

「色々…… ですか?」

「うん♪ 色々♪ 温泉旅館もできたし…… みんなで温泉入ろう! せっちゃん、私は準備するから、みんな呼んで来て」

さあ……【プチゴーレム】達…… 出番だよ♪

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 ~ ある卵泥棒達 ~

「チキショー! 海龍の素材が手に入れば、もっと強い武器できたのによ!」

「アイツ等が邪魔しなければよ!」

「けどさ~…… 海龍倒したら、俺達…… NPCに殺られたかもよ?」

「そん時は、返り討ちにしてやるよ!」

「おい、そろそろ着くぞ。余計な事を言うなよ」

「やる前に宿屋で回復しようぜ」

「前祝いにな、良い宿屋にしようぜ?」

「解ったよ」

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 ・

 ~ ぼうけん屋 露天風呂男湯 ~

「ぼうけん屋って、王国の王都じゃなかったか?」

「知らねぇ~」

「お、おい、となりの女湯から声がするぞ!」

「「「「「何!?」」」」」

一斉に覗きを始める男達…… その瞬間……

「御客様、覗きは…… 犯罪です……」

男達は、ポロリと…… 大事な物を切り落とされ…… あまりの激痛と恐怖に気を失った……

ぼうけん屋で問題を起こすと……

夜叉が率いる鎧武者に襲われると噂が流れたが、可愛い女将と仲居さんに会いに御客が殺到。

しかし、その逸話を体験した……

一部の男性プレイヤーに【気絶温泉 男殺しの湯】と呼ばれる様になりました。

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