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第6章 魔王の新世界放浪記?編

魔王の所業…… 聖魔王流の海賊討伐

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ダンジョンボスを…… みんなで美味しくいただいた後……

「改めて、どうしようか? このまま日の本に行く? それとも…… 寄り道する?」

クランメンバーが揃ったので、再確認!

「私…… リンちゃん達のクランハウス見たいです」

「マナちゃんもクランに入ろよ♪ 一緒にお店やろうよ?」

「私も入っていいの?」

「歓迎するよ」

「一緒に遊ぼうぜ」

「マナお姉ちゃん…… よろしく♪」

「一緒に新商品作ろうね!」

「装備は、俺とカナエさんに任せろ」

「格闘戦闘なら、俺が教えるぞ」

「私も…… 戦い方を教える」

「魔法なら、俺も教えるよ」

「困ったら、俺達に相談してくれ」

「私も、マナちゃんと遊びたいから、一緒に行きましょ♪」

「はい! よろしくお願いします!」

「クラン【玩具箱トイボックス】に、ようこそ♪」

その後は…… マナちゃんは、リンちゃん達と王国へ。マナちゃんのジョブ変更とクランハウスに部屋を用意するんだって。

私達は…… テッシン君だけがリンちゃん達と一緒にクランハウスに戻り、日の本より南に在る島を目指して航行中。

「悪いな…… 俺の依頼に付き合わせて」

「大丈夫です! 私もエメラとルウネに頼まれて、南国の果物の苗が欲しいですから」

「ジノさんのPK調査は解ったけど…… なんで、カナエさん…… セーラー服にパーカーなんだ?」

「良いでしょ? ロッテの手作りだよ♪」

「手作り…… 凄い似合う」

「確かに、似合うな~」

「いやいや、似合ってる。似合ってるけどな…… なんで、セーラー服なんだ?」

「デンライ達は知らないのか? セーラー服は、元が海軍の制服だぞ」

「「「えっ!?」」」

「そうです! だから、私の格好は正装だよ♪」

「カナエさんの身長で、セーラー服だと…… 小中一環の学生に見えるな……」

「へぇ~…… 小と中…… どっちかな? デンライ君?」カッチャ!

「しまった! 一言、余計だった! すみませんでした!」

デンライ君の言葉に…… 私は、はくとこくを構えて…… 聞き返す。

「なんの事かな? デンライ君…… そもそも、一番上が中学生の段階で…… 失礼じゃないかな?」

「すみません! 女子高生に見えます!」

「次は…… 射つからね♪ そろそろ、マンタ君で島に行きましょうか?」

「そ、そうだな。偽装の為にも…… 小型船で島に行こう」

マンタ君に乗り、南国の小島を目指す。

イズナちゃんの情報だと…… バナナやパイナップル、マンゴーとかが有る島に、ちょっと、大きめの街が有るらしいです。

「私は通っただけなのですが、蒼のギルドなどの施設が揃ってるみたいですよ」

「フルーツか~…… 冒険屋の商品が増えそうだな♪」

「そう言えば…… デンライ君。リンちゃんのお姉さん達は、どうしたの?」

「あ~、アイツ達は…… ミントスさんの所で、強制労働中です。一応…… 罪人なので」

「強制労働? 何してるの?」

「騎獣用モンスターの捕獲と調教だな…… 王国の北に居る。モンスター達が強い騎獣になるんだよ」

「確かに強いな、俺の騎獣にも居るけど…… 強い分、厄介なヤツなんだよな~。アイツ等…… 大丈夫かな?」

話している内に、島に着きました。

「いるな……」

「確かに…… いますね……」

「何かあったか?」

「何でも無いよ。とりあえず、蒼のギルドに行こう」

蒼のギルドに入ると…… 人が少ないな?PKのせいかな……

「ちょっと、いいですか?」

「はい、なんでしょう?」

蒼のギルドの職員に事情を確認…… やはり、PKのせいで過疎化が進んだみたいだ。

農業ギルドも寄ったけど…… 酷い有り様でした。

「苗は確保できたけど…… 現物が…… 無かった」

「PKのせいで生産プレイヤーが居なくなったからな……」

「PK…… 許すまじ!」

『ジノさん、カナエさん、ネズミが動いたぞ』

マンタ君で待っていたデンライ君から、報告!

「行こう…… みんな。海賊狩りだよ!」

私達は、マンタ君に乗り沖に出た……

 ・
 ・
 ・

 ~ 海賊クラン ~

「久し振りの獲物だ! てめえ~等、抜かるなよ!」

「「「「「ウオォォォ!!!」」」」」

俺達は、新進気鋭の海賊クラン……【海洋海賊団】!

南国の諸島【パフワイァム】周辺の海域を、根城にする海賊クランだ。

さっき、港に居た仲間が戻った…… 港に潜入して情報収集するスパイだ。

俺達の殆どは…… 海洋生物と魚介類の亜人だ。数少ない人に近い奴等を港街に潜入させて、獲物の情報を得ていた。

そいつ等が最後の獲物の情報を持ち帰って来た。俺達は…… やり過ぎた。

荒稼ぎでプレイヤーが少なくなってしまった…… この海域を棄てる事にしたが…… 最後の最後に獲物が来やがった。

この海域…… 最後の仕事だ。

「しかし…… おせぇ~…… 逃げたか?」

「そんなはずはねぇ~! 俺達は奪った大型船も合わせて、10隻…… 見逃すはずがねぇ!」

戻ったスパイ役が叫ぶ!

確かに…… この見晴らしのいい海域で逃げられるはずは無い。

焦らす、獲物が来るのを待つだけだ……

「せ、船長! 陰が、でかい陰が来る!」

「何!?」

その陰は…… 鯨だった! モンスターなのか解らないまま……

俺達は沈められて、気付いたら…… 蒼のギルドの牢屋に居た。

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