新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

文字の大きさ
上 下
95 / 464
第6章 魔王の新世界放浪記?編

鬼女達の神楽 二代目人斬りの正体とPK狩り

しおりを挟む
ウォーターテンに近い街道に降りて、私達は徒歩でウォーターテンに入る事にしました。ホエール1はステルスモードで近くの海底に待機です。

「そろそろ見えて…… !?」

「衛兵さん達が倒れてます!」

「おい! 大丈夫か!」

「うぅぅぅ……」

「しっかりしろ! 何があった?」

「ぞ、賊だ!…… 4人組の賊に襲われ…… た。は…… やく!みんなに……」

「まかせろ! カナエちゃんとラズリは衛兵の応急措置と応援を呼んでくれ! 俺とイズナちゃんは、蒼のギルドに急ぐ!」

「「「了解!」」」

 ・
 ・
 ・

 ~ ウォーターテン 蒼のギルド ~

「俺達は、泣く子も黙る!【世紀末ヒッヤッハー団】! 喜べ~! オマエら~は、選ばれた! 今日より、この港街の支配者に俺達がなる事になった! さぁ~服従しろ!」

「ふ、ふざけるな! 誰が従うか!」

「「「「「そうだそうだ!」」」」」

「たった4人で俺達に喧嘩を売りにきたのか? いい度胸してるじゃねいか…… おまえら殺るぞ!」

「OKOK、反抗的だな…… よく考えて、ものを言えよ? 俺達がたった4人だけだと思うなよ」

「何だと!?」

「俺達は、親切な伝令役なのさ~俺達が無事に帰れば…… オマエらが、ここを見捨てて逃げる猶予ができる。し・か・し~! 俺達が死に戻れば…… 仲間達が、この港街を攻め落とす手筈…… どうだ? 親切だろう?」

「こんな時に…… 街全体に緊急避難命令! 緑人の避難を最優先! 馬車でもなんでもいい! 移動手段の確保! 急げよ!」

「あっ、そうそう、伝え忘れたが…… 腕の良い生産職とレア種族は残せよ。もし、逃げようものなら…… オマエ等、全滅だ。プレイヤーは死に戻るからな! アッギャギャギャ~」

「クソ! 調子に乗りやがって……」

「あ、アニキ…… この娘! 妖精ですぜ!」

「あ~ん…… こんな所に居たのかい。妖精ちゃん♪ 覚えてる? この前、君をPKしたのは…… 俺なんだよ♪」

「いやー! 放して! だれか!」

「暴れても無駄さ~…… 君は、このまま俺「子供を泣かす…… 悪党にアイアンクロー」ぎぃ~ヤァ~! 割れる! 頭が! 頭が~……」

説明しよう(ナレーション風に) ジノは、ジョブスキル【助けを呼ぶ声】の効果で、15歳未満か迷惑行為を受けてるプレイヤーが半径10キロ圏内でピンチの時! 瞬時に助けに行けるのだ。

「ア、アニキ! ヤ、ヤロー…… 殺っちま……」ドサ!

「遅いわ…… 何なの? コイツらは?」

イズナが残りの3人を気絶させて、ジノのアイアンクローを食らって先に気絶した男と、一緒に身ぐるみ剥がされ簀巻きにされる。

「お前は…… イズナ…… イズナか!…… イズナ、戻って来た所に悪いが避難を手伝ってくれ…… この街はもうダメだ!」

「どうした? 衛兵も襲われたぞ…… この街で何が起きている?」

「実は……」

 ・
 ・
 ・

「奴等…… 人斬りが居なくなってからは、メチャクチャだ!」

「しかも、どう言う訳か? 討伐しようとすると、消えやがるし……」

「ふ~ん…… 貴方、私が居た頃には居なかったよね?」

「えっ!? 俺はギルドの臨時職員ですよ」

「間違いないわね……」

「ああ、間違い無い…… お前がスパイだ!」

「クッ!?」ボン!

「逃がさない……」ドサ!

臨時職員に化けたスパイが床に、けむり玉を叩きつけて逃げようとしたが…… イズナの一撃に沈む。

「カナエちゃん達に連絡だな……」

身ぐるみ剥がされ簀巻きにされる裏切り者の臨時職員を見ながら、ジノはカナエにコールした。

 ・
 ・
 ・

「はぁい、イズナ、ジノさん、来っちゃった♪」

「千鶴ちゃん!?」

「千鶴さん!?」

「もう、イズナ、そこはお義母さんでしょ?」

「えっ、あ、いや、そのあの……」顔が真っ赤になるイズナ。

「と、言う訳で、イズナと私がPK狩りに行きます♪ ジノさんとカナエちゃん、ラズリちゃんは…… 討ちもらしたら…… よろしくね?」

「はぁ~解った…… 俺達は街の防衛に回る。千鶴ちゃん、イズナちゃん、任せたぞ!」

「千鶴ちゃんとイズナちゃんも頑張って!」

「こっちは任せとけ! PKヤローに地獄見せて殺れ!」

「ありがとう…… 行きます♪」

「行きます♪」

「「いってらっしゃい~♪」」

カナエとラズリに手を振って見送られ…… 千鶴とイズナがPK狩りを開始する!

「何だ!てめえ等は?」

「貴方達が…… PKさん?」

「おうよ! 俺たちゃ、泣く子も黙る!世紀末ヒッヤッハー団!…… お嬢ちゃん達、こんな所に居ると襲われちゃうぜ…… 俺達にな!」

「「「「「ヒッヤッハ~~!!!」」」」」

「囲め囲め! 逃がすなよ!」

「ヒッヤッハハハ、怖いかぁ~良い声で泣き叫べ~!」

PK達に囲まれた千鶴達の姿は…… 男装の若武者姿の鬼女が二人。

「よく見たら…… 知ってる顔がちらほらしてるわ。悲しいわ~…… テストプレイで、さんざん追い回してあげたのに~」

「私も…… ちょっと前まで、あんなに殺り合ったのに……」

「!? 鬼女だ! 二代目人斬り鬼女だ!」

「おい…… もう一人は…… 初代だ! 初代もいるぞ!」

「か、かまう事ね! 今までの借りをまとめて返してやれ!」

「「「「「う、ウォォォ~~!!!」」」」」

そこからは…… 二人の鬼女が舞う様にPKを狩る。斬殺劇……

その姿は…… 和装も相まって……

「きれい……」

神に舞う…… 神楽の様に美しい……

と、神眼で見ていたカナエは思った。

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

虚弱な兄と比べて蔑ろにして来たクセに、親面してももう遅い

月白ヤトヒコ
恋愛
毒親に愛されなくても、幸せになります! 「わたしの家はね、兄上を中心に回っているんだ。ああ、いや。正確に言うと、兄上を中心にしたい母が回している、という感じかな?」 虚弱な兄上と健康なわたし。 明確になにが、誰が悪かったからこうなったというワケでもないと思うけど……様々な要因が積み重なって行った結果、気付けば我が家でのわたしの優先順位というのは、そこそこ低かった。 そんなある日、家族で出掛けたピクニックで忘れられたわたしは置き去りにされてしまう。 そして留学という体で隣国の親戚に預けられたわたしに、なんやかんや紆余曲折あって、勘違いされていた大切な女の子と幸せになるまでの話。 『愛しいねえ様がいなくなったと思ったら、勝手に婚約者が決められてたんですけどっ!?』の婚約者サイドの話。彼の家庭環境の問題で、『愛しいねえ様がいなくなったと思ったら、勝手に婚約者が決められてたんですけどっ!?』よりもシリアス多め。一応そっちを読んでなくても大丈夫にする予定です。 設定はふわっと。 ※兄弟格差、毒親など、人に拠っては地雷有り。 ※ほのぼのは6話目から。シリアスはちょっと……という方は、6話目から読むのもあり。 ※勘違いとラブコメは後からやって来る。 ※タイトルは変更するかもしれません。 表紙はキャラメーカーで作成。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

入れ替わった恋人

廣瀬純一
ファンタジー
大学生の恋人同士の入れ替わりの話

どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン] 何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?… たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。 ※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける 縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は…… ゆっくりしていってね!!! ※ 現在書き直し慣行中!!!

処理中です...