新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

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第5章 動き出す〇〇編 

魔王が勇者を〇る時!? クマカマシン登場!!

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「敵は、機神とは言え…… こっちに比べれば人形サイズ1機に、ヒーローを入れても8人だけだ。か、勝てる! 勝てるぞ!!」
「「「「「ウオォォォォ!!」」」」」

『誰が1機と言った。私達を甘く見るなよ! 来たぞ…… 戦隊に付き物のあのマシン達が!』
ドッゴ~ン!ドンドン!ドッカ~ン!
「「「「「ギャアァァァァァ!」」」」」

「こ、攻撃だ! 爆撃を受けてるぞ!?」
「何処からだ!? 敵が見えないぞ!」
「戦艦だ! 戦艦から砲撃が届いてる!」
「この距離を!? なんで届くんだよ!!」
「落ち着け! この距離だ…… 届いても精密狙撃はでき……」
 ドッゴ~ン!
「ウアァァァ!!」
「固まるな! 狙い打ちにされるぞ!」
「な、なにか来る!? く、熊だ! 熊の顔をした車の集団だ!」
「熊だと…… 逃げろ!」

 ・
 ・
 ・

 ~ クマカジャー ~

『イエロー、改造した車返すからそれで戦ってね『活動限界まで約7分』』

「完成したの!?みんなのも?」

『もちろん♪ 専用機仕様に改造したから仲良くしてね』

「ありがとう♪司令。みんな!応援が来るよ!」

「イエロー…… 応援って…… アレか?」

「熊の顔した…… 車か?」

『みんなさん、始めまして、私達は司令に作られたあなた方専用のマシンです。よろしくお願いいたします。同じカラーのマシンにお乗り下さい』

「みんな、行くぞ!」

「おう」
「くまさんカー……」
「新装備!」
「よろしくね」

それぞれのカラーのマシンに乗り込むクマカジャー。

『レッドヒグマです。よろしくお願いいたします。マスター』

「!?よ、よろしく頼むよ…… さあ、一緒に遊ぼうぜ!」

『はい、マスター!』

『ブラックツキノワです。よろしくお願いいたします。マスター』

「喋るのか?」

『はい、私達はマスター達をサポートする対話学習型AI自動運転システムです。マスター達と行動する事でよりマスター達専用機として、行動する事できる様になります』

「つまり、どうゆう事だよ? 解りやすく言え!」

『司令が言うには、マスター達と一緒に〝遊べ〟との事です』

「乗って戦えば良いのか?」

『そう言う事ですね』

「はぁ~、行くぞ…… ツキノワ!」

『了解、マスター!』

「あなたの名前は?教えて」

『グリーングリズリーです。マスター』

「グリズリー、あなたが私のリクエスト通りなら…… 行くよグリズリー! 掃討戦だよ♪」

『イエス、マスター』

「白くまさん。よろしく…… 」

『私はホワイトほっきょくです。マスター』

「白くまさん……」

『了解しました…… 私のニックネームを〝白くまさん〟で登録します』

「行こう…… 白くまさん♪」

『はい、マスター』

『私はイエローパンダです。マスター、よろしくお願いいたします』

「よろしくね。パンちゃん♪」

『私のニックネームは、パンちゃんですか?』

「うん、パンちゃん! 終わったらお料理しようね?」

『了解です。マスター、終らせましょう』

敵軍に向かう5体のマシン…… それを見送る二つの影……

「あっちは…… 後輩達に任せて、依頼を果たしに行くぞ」

『了解しました』『はぁ~い♪』

ジノ達も戦場を走る…… 依頼主の為に!

 ・
 ・
 ・

 ~ カナエ ~

『さあ、勇者…… 一対一で決着をつけましょう…… その機神を返せ!』

『返せとは、なんだ! この機神は前国王の皇帝に頂いた物をさらにパワーアップして頂いたのだ。返すいわれは無い!』

『その皇帝が盗んだのよ。間抜けな勇者!』

『な、皇帝を愚弄するとは…… 許さんぞ! 魔王!』

『私を魔王にした! あんたが言うな! 勘違い勇者!』

『活動限界まで…… 約5分』

『貴様の様な機神は知らんな! 新たな魔王め!』

『【エレメントグラビティホールド】……』

カナエの乗った妖精機神が、それぞれの属性を付与した重力魔法で、勇者が乗ったロボットの動きを封じる。

『ぐっ…… う、動けん!? 貴様の仕業か! 魔王!!』

『冷たいじゃない…… 私を魔王した癖に…… 弱いもの虐めの勇者さん』

『な!? き、貴様は…… あの時の獣人魔王か!? おのれ…… 許さんぞ!!』バッシュウ!

勇者がロボットから飛び出して、私の乗る妖精に向かって来る!?

(嫌な予感がする……)

ドッツン! 勇者が妖精機神に剣を突き刺した!?

「フ、フッハハハハ! 獲った…… 獲ったぞ。俺の聖剣、【操者の聖剣】の効果をスキル【聖剣強化】を使う事で、全ての機神は俺の物! これで…… この機神も俺の物だ!」

『ふ~ん…… それで、私のロボット奪ったんだ……』

『活動限界まで…… 約2分』

『その剣…… 貰うね』

「な、なに!? しまった!!」

勇者が刺したのは…… 私が咄嗟にストレージから妖精の試作部品と魔導コンクリートで作ったダミー装甲でした。

勇者の聖剣を…… 魔導コンクリートで油断した勇者から絡め取り、ストレージに回収!

『じゃあ、バイバイ♪【グラビティボール】!』

「ぐっ!? クソがぁ~! まだ……」

『しぶといなぁ…… 決めるよ!『活動限界まで…… 約20秒』必殺【妖精蹴り(フェアリーシュート)】!!』

「ぐっべあら△◎□※*……」

『7.6……『強制転移! フェアリーガーデン!』3.2……』

カナエの乗った妖精機神は…… 重力球に囚われた勇者を、ボールは友達ばりの全力オーバーヘッドシュートで蹴り飛ばして、フェアリーガーデンに転移した。

『0…… 活動限界により…… 機能を…… 完全…… に…… 停止…… しますぅ……』

「ま…… 間に合った……」

活動限界時間を超えて…… 糸が切れた様に妖精機神が座り込んで機能停止する。

カナエは、停止した妖精機神の中で息を吐くと……

ピコ~ン♪
『魔王が勇者を撃退しました。エリア攻防の王国軍と魔王軍の勝利条件が変更されました。王国軍と魔王軍は残敵掃討戦に変わります』

ピコ~ン♪
『堕ちた勇者を倒しました。それにより、あなたの【魔王】職が【聖魔王】職に進化しました』

カナエに…… 転移先のフェアリーガーデンのプラント内、活動限界で動けない妖精の中でアナウンスが鳴り響く。

(あの勇者…… 堕ちたって…… 闇堕ちかな? 暗黒勇者?)

それに……

(魔王が進化した…… 聖魔王って何!?)

私のジョブが進化したみたいです。

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