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第5章 動き出す〇〇編 

クランハウス【冒険屋】の現状と古代機神【妖精】

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【冒険屋】がオープンして新世界の時間で、2週間経ちました…… 今日もお客さんでいっぱいです!

【カフェレストラン】は……

リンちゃんと料理の得意なメイドさん達が、忙しく厨房で調理中! 料理を運ぶ子の為にワゴン型の支援メカを作りました。カレーが大人気!

【雑貨店】は……

私のダンジョン製の素材で作ったテッシンさんの【冒険者】シリーズが大人気に!?

テッシン君は、鍛治系の加護と称号持ちの鍛治職でした! 

エミリーとエナの工具とモフモフ達の耕具も、テッシン君に依頼して作って貰いました。

報酬は…… 魔法炉とダンジョン素材アイテムの取引きです。

【冒険者】シリーズの一番人気は、【冒険者の短剣】

【解体】のスキルを持って、この短剣でモンスターを解体すると…… ドロップアイテムが増えるんだって。

ニ番人気は……【冒険者の片手剣】です。

戦士職に大人気で、槍とかを使う人も予備に買って行くみたいです。

作りは、一般的な両刃の西洋式の片手剣で効果持ち。効果は【斬撃攻撃力アップ(小) 武器耐久値回復(小)】が付いてます。

【冒険者】シリーズは…… 防具も人気で、店頭に並ぶと直ぐに売り切れるらしいです。

アンちゃんの考えた商品も中々の人気です。

フィールドに合わせた迷彩柄のマントやコートに、魔除け系アイテムと特殊効果のアクセサリーや、携帯食品型の回復系アイテムにテイムモンスターフードとおやつ……

今日も【冒険屋】は…… お客さんがいっぱいです!





「主…… 準備はいいか? 開けるぞ?」

エミリーの問いに、私は無言で頷く…… いよいよ【妖精】の封印を開けます……

私、エミリーとエナ姉妹、タラちゃんとスパイダー2体に姉妹のテイムモンスター達が…… 工場プラントのあの部屋に集まる。【妖精】の居る部屋に……

【妖精】を固定する機材を、みんなで慎重に外し…… 次第に【妖精】の姿が現れてくる!?

(あれ? 小さい…… 巨大ロボじゃないのか…… まあ、【妖精】だしね……)

現れたのは…… 3㍍ぐらいの少女の様な見た目のロボット! フェイスも愛らしい少女型のロボフェイスです。よくアニメに出る子供型ロボキャラの顔立ち❤

全体的な見た目は、子供型のロボット……

(ねぇ…… 何処に乗るの!? まさかのリモコン型か? 鉄〇か!)

色々調べていると……

(所々が傷んでる!? 封印されていた年月に映像で言っていた【未完成】の部品が耐えられなかったみたいだね? フレームも確認しないとね!)

カナエは、傷んだ部分を確認しながら詳しく調べていると……【妖精】の胸の宝玉に触れてしまった。

『【選定の首飾り】を確認。装者を装核に転送します』

宝玉が光だし、宝玉からの光が私を包む!?

あまりの眩しさに目を瞑り…… しばらくして、目を開くと…… 球体状の部屋の中でした。

「閉じ込められた!?(いったい誰が……)何の為に?」

『装者の登録を開始。システムを起動します』

「誰!?」

何処からか、幼い女の子の声で機械的なアナウンス?が流れた後、いくつもの光が私の体を色んな場所から照らす……

『装者の登録を終了。システムのメンテナンスを開始します』

球体状の部屋の壁や天井が光だして…… 外の風景が映り出す!? 何かを必死に捜すエミリー達がいる…… その光景に、私の居る場所がわかった。

「私……【妖精】の中に居るの?(どうしよう…… エミリー達に、ここに居る事を教えないと……)」

『システムのメンテナンスを終了しました。損傷部の自動修復を開始します』

(えっ、自動修復……!?)

『修復の為、装者から魔力供給を行います』

「えっ、魔力供給……!? うっ、あっああ……」

(体が急に怠くなった? 何かが体から流れて行くのを感じる…… これ…… ヤバイ!?)

『装者の急激な魔力減少により、自動修復を停止。装者を装核から転送します』

耐え難い減退感の中、光に包まれる……

「あ、主!」「主様!」

【妖精】から転送された私に気付き、エミリー達が駆け寄る……

エミリー姉妹に支えられて魔力を回復しながら、【妖精】を見る……

「みんな…… かなり大変そうだけど…… 完成させるよ。よろしくね?」

「主…… 主の専用機だ。完成させるのは当たり前だろ」

「主様! 私もがんばります!」

エミリーとエナ姉妹の言葉に、みんなが頷く。

そんなみんなの反応に、私は笑顔になり【妖精】を見る。

(ちょっと待ってね?…… 必ず、完成させるからね♪)

絶対に完成させると…… 意気込むカナエだった。

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