上 下
59 / 464
第3章 カナエ(魔王)のクラン?編

カナエ、リン達と家を買う?

しおりを挟む
「「おかえりなさいませ。ご主人様♪」」

「おかえりなさいませ……」

宿屋の扉を開けると…… メイド服を着たリンちゃん、アンちゃん、ユキちゃんが出迎えてくれました。

「……なぜ?メイド服?」

「ここのオーナーさんがお店屋さんなら、メイド服だって」

「元々が、メイドさんの居る宿屋だったみたいです」

「メイドさんの格好すると…… コストが下がるの……」

(コストが下がる!? メイド服で? 大丈夫かな…… この宿屋……)

「おっ、カナエさん来たね。どうだい? この宿屋は?」

「入口に驚いたけど…… 良い雰囲気だね」

正門から延びる大通りの商業エリア手前にある。この宿屋の扉は…… 巨大だった。

「ああ、あれね。この宿屋は特殊空間エリアなんだよ。扉を潜ると、どんな種族も人族サイズになる仕様なんだ」

デンライ君が言うには……

宿屋内では巨人族や小人族でも、普通の人間サイズに変わるらしく。こうゆう店での買い物は店を出ると、買った種族に合わせてサイズが変わるので、武器防具の店も同じ仕様の店が多いみたい。

「この建物なら、広いから好きにリフォームできるし、リン達も店にしやすいだろ?」

宿屋は……

外壁は石造りの天井の高い三階建ての本館と離れの高級個室ロイヤルスイート、従業員寮と作業小屋…… それに獣舎と広い中庭! かなり広いけど…… コスト大丈夫?

「リンちゃん達は、どんなお店にしたいの?」

「わたしは、レストラン!」

「雑貨屋!」

「どうぶつカフェ……」

「面倒だから、宿屋でいいじゃん」

「冒険者の為の総合店舗」

「おれは…… 任せた」

「う~ん…… 直ぐに出来そうなのは、レストランと宿屋かな? 他は…… リフォームとかしないと、どうぶつカフェの動物もどうする? レストランと宿屋も、人手も欲しいよね?」

「そこまでは…… 考えてませんでした」

「店員さんかぁ~」

「おれ達だけじゃあ、無理じゃね?」

「実際問題、わたし達じゃ~商品作れないし…… 雑貨屋さんは無理か~」

「どうぶつさん……」

「わたしも…… お料理以外どうすればいいか、わからない」

「う~ん…… 料理も、リンちゃんがいないと作れないから、料理人が増えないとレストランも無理かな? 場所は此処で良いなら、場所だけ確保してお店は後回しで、自分達の部屋作ろうか?」

「「「「「「!?…… 賛成!」」」」」」

前のオーナーさん(紳士的なお爺さん)にコストを払い。拠点を確保!

リンちゃん達は部屋を確認中…… 私は、見つけてしまった…… 隠し階段を……

一階の物置部屋の壁と外壁の間に蓋をされた様に、隠された各階につながる階段と地下への入口がありました。

「非常口かな? でも、地下室は聞いてないよね?(確認するか……)」

私は、地下に続く階段を下りると……

【秘密クラブ❤メイドの舘】と書かれた看板の付いた扉が在った。

これは…… セルフィナ王妃の言ってた…… 大人のお店!?

ヤバイ!リンちゃん達に見つかる前に…… すべて撤去です! せっちゃんとスーノ、ルーノを呼び出し! すべてストレージに!

「これで…… 全部だよね?」

「カナエ様、宝箱があります!」

「「こっちも、あります!」」

宝箱が三つ、中身は……

【クイーンレッドレザーグローブ】
【クイーンレッドハートロザリオチョーカー】
【クイーンレッドレザーブーツ】

クイーンシリーズがそろってきた…… 着ないけど! 他にも、怪しいアイテムがいっぱいあるし…… ダンジョンの肥やしにしよう!そうしよう♪

「カナ姉さん、部屋決めました?」

「私は、人数多いから、広い地下室がいいな」

「「「「「地下室!?」」」」」

「物置に非常階段が隠してあってね。地下の広い部屋があったの」

「「「「「「見たい!」」」」」」

みんなを連れて、地下室へ……

「!?(ヤバッ! 看板付いたままだ!!)此処だよ……」

看板を背中で隠して、部屋へ案内して看板をストレージへ……

「広い! けど…… なにもない?」

「物置かな?」

「確かに広いけど…… 使いづらいかな」

「これなら、屋根裏の方が良いな」

「じゃあ、おれは屋根裏部屋!」

「「「「「どうぞ、どうぞ」」」」」

「じゃあ、わたしとアンちゃんとユキちゃん、それにラズリ姉さんは、オーナー家族の部屋でいいよね? 地下室と厨房が近いし」

「「「いいよ」」」

「一人一部屋あるからね♪ 後は…… エン君は、どうする?」

「おれも屋根裏部屋かな? 部屋数あるし、メンバーが増えるかも知れないし?」

「「「「確かに……」」」」

「じゃあ、とりあえず…… 各自、自分達の部屋を掃除してから、クラン作りしようか?」

「そうだね! せっかくだから、きれいにしてクランハウスにしましょう」

「「「「「「賛成!」」」」」」

クランかぁ…… デンライ君が言っていた。良い事って、なんだろ?

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました

杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」 王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。 第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。 確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。 唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。 もう味方はいない。 誰への義理もない。 ならば、もうどうにでもなればいい。 アレクシアはスッと背筋を伸ばした。 そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺! ◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。 ◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。 ◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。 ◆全8話、最終話だけ少し長めです。 恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。 ◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。 ◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03) ◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます! 9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!

処理中です...