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第3章 カナエ(魔王)のクラン?編

カナエ、ネ〇マ疑惑!?

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【空中城塞都市】をステルスモードで……

王都近くに待機して、ジノさん達と合流する為に、王都の入口近くに転移すると……

「あれ? 見えてるけど…… 大丈夫?」

見えないはずの【空中城塞都市】が…… はっきりと見える……

(ステルスモードは!?)

「大丈夫です。カナエ様、プライベートエリアはステルスモードの時、持ち主達以外には見えません」

「そうなの?」

「万が一、攻撃されても…… 都市のメインシステムとロッテが居ますから」

「あ~」

【空中城塞都市】を【絶対領域マイホーム】に指定したロッテは…… 今も大喜びで城を大掃除中。

「あっ、ジノさん達だ! みんな無事……?」

「あのお二人は…… 誰でしょう?」

せっちゃんと話していると、ジノさん達が転移して来た。

転移して来た人数が…… 二人多い!?

「あっ、リンちゃんが気付いた!」

「走って来ますね…… リンさんと見知らぬお二人が……」

私に気付いたリンちゃんが走り出すと、始めて見る二人が追いかけて来る!

「カナ姉「リン! 離れろ!」!?」

私に駆け寄ろとした。リンちゃんを追いかけて来た子が止める!?

「あんたが、リンの言っていた…… ロボット好きのお姉さんか?」

「たぶん…… そうかな?」

「あんた…… 男だろ! リンをだ「ゴン!」!?」

いきなり、私の性別に因縁をつけた子を!? 追いついたもう一人の子が杖で殴った!

「いってぇ~! 何すんだよ!」

「始めて逢う人にひどい事言う…… お兄ちゃんが悪い!」

「シュウちゃん! どうしてそんな事言うの!」

「だって、お姉さんが……」

杖で殴られたシュウ君と殴ったユキちゃんは…… リンちゃんの幼馴染みの兄妹。

どうやら、原因は…… リンのお姉さんらしいです。

こっちの世界で合流できたリンちゃんとデンライ君は、お家でもよく話す様になり……

それがお姉さんの気に障ったみたいで…… デンライ君とリンちゃんの会話を聞いていた(盗み聞き)お姉さんは…… 断片的な言葉を繋ぎ会わせて推理。

その結果、お姉さんの頭の中での私は…… 魔導銃使いのロボット大好きな女の子(中身は男)になっていた!?

お姉さんの話を聴いたシュウ君は、私が性別を偽ってリンちゃんを騙す…… 悪いヤツ!のイメージが定着した処に私と遭遇! さっきの行動をとったみたいです。

因みにシュウ君は、リンちゃんより少し背の高い犬系の獣人?で戦士職かな? ユキちゃんはリンちゃんより少し背の低い人族?で魔法職かな?

そのシュウ君は…… くまタンDに引き摺られて、恐い笑顔の女性陣おにとミントスさん、哀れみの笑みをたたえた男性陣の元へ……

 ・
 ・
 ・

「…… すいませんでした」

「お兄ちゃんが、ごめんなさい」

まだ納得してない様子のシュウ君と申し訳なさそうなユキちゃんが、私に頭を下げる……

シュウ君の態度がやきもちだと、デンライ君に聴いたので…… シュウ君の態度が微笑ましくて、ニヤニヤが止まらない♪

「レオンが待ってる。行くぞ」

「「「「「「はい!」」」」」」

 ・
 ・
 ・

「みんな、おかえり♪」

「えっ、えっ!? え~!」

「はい、こっちでは初めまして、レオンだよ。名前を教えてくれる?」

「あっ、はい! シュウです!」

「ユキ……」

「俺は、ラズリです」

シュウ君とユキちゃんが驚いてる? そう言えば、レオン王とデンライ君はリアルでも友達らしいし、リンちゃんと幼馴染みの二人は面識あるのかも?

「王命クエストの途中参加は…… ラズリさんだけだね? はい、ご苦労様! クエストクリアだよ」

ピコーン♪
〔《王命クエスト 封印されし古代都市》をクリアしました〕

「Gと報酬アイテムは、各自で確認してくれ。プライベートエリアは…… ミントス以外はマップの候補地から選んでね。ミントス、悪いけど…… テイムモンスターの事を考えて、王都外周の旧スラム街…… 今は牧草地と大きめの家をあげるよ♪ あそこなら広いから、モンスター園できるね」

「流石! 王様♪ 太っ腹ね❤」

「レオンさん、質問! マップの候補地にコストってあるんだけど?」

「それはね…… 候補地には、それぞれの価値ごとに【コスト】数値が付けられているんだ。なので、買い物と同じ様に決められた【コスト】数値内に収まる様に、好きな候補地を選んでくれ。何もない空き地から一人用の家、パーティーのコスト合計して買えるクランハウスとかも在るよ♪」

「はい、レオン先生!」

「はい! カナエさん♪」

「プライベートエリアって、複数持てますか?」

「う~ん…… 持てるけど? だいたいのプライベートエリアの取得条件が厳しいから、複数持つ人は少ないね」

「俺達は…… レオンさんのクランに入るからな~」

「でも、パーティーメンバー増えるかも知れないよ?」

「それも踏まえて、パーティーでコスト出し合って大きめの屋敷にするか?」

「賛成♪ 場所は…… 商業エリアの近くがいいわ」

「俺もそれでいい」

「私も! 絶対! 商業エリアの近く!」

「解った解った。その辺りにしよう」

カインさん達は決まったみたい。私は…… どうしよう?

「リンちゃんは、何処にするの?」

「カナ姉さん、ラズリ姉さん、相談があるんだけど……」

「「?」」

私とラズリちゃんは、疑問に思いながらリンちゃんの話を聞く。

「私達と…… お店やりませんか?」

少し不安げな顔でリンちゃんとユキちゃん、難し顔したシュウ君が私とラズリちゃんを見てる。

「俺は…… やってもいいよ♪ 脱出したばかりで、パーティー組んだ人ぐらいしか知らないからね。カナエは?」

「私も、いいけど…… レオンさん期限は?」

「とくには、決まってないよ」

「じゃあ、今日は遅いから、明日話そうか?」

「「「はぁい♪」」」

リンちゃん達には、もう遅い時間になっていたので、次の日に話し合う事にした。

お店か…… どんなのだろう?

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