新世界で… 妖精少女は、ロボットを夢見る

チキンとり

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第2章 拠点作り?編

カナエ、始めてのダンジョン!〔突入! 死霊都市… 第1蒼人発見!?〕

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みなさんが、上級聖水を分けるついでに…… 回復アイテムも出す。

「これも、どうぞ」

中級HP回復ポーション×500本、中級状態回復ポーション×300本、中級MP回復ポーション×300本を列べる。

「えっ、中級HP回復ポーション!?」

「こんなに!?」

「こっちは、状態回復!?」

「MP回復ポーションまで在るぞ!」

「カナエちゃん! 良いの? 売れば…… 今なら全部高額なアイテムよ!?」

「えっ、そうなんですか?」

私は…… 結構簡単に作れるけど?

ストレージには、上級と各階級の合成ポーションも…… 1000本づつくらい在るけど?

「ここまでして貰ったら、頑張らないとな!」

「そうだね♪ 絶対にマップ…… 全部埋めてみせるよ」

「私達が先行して、モンスターを倒しましょう!」

「おう! 露払いは任せてくれ」

「私も、入口死守するわ❤」

「これで、楽にPKK…… 殺れるわ!」

「そ、それじゃあ、千鶴ちゃん、ミントス! 防衛は任せた! 第1、第2は突入するぞ!」

「気を付けてね!」

「私達が先行します!」

「頼む。第1パーティーは突入後、最深部に向かう!」

カインさん達が先行して都市に侵入する! ちょっと待ってから、私達も、千鶴さん達に手を振って門を潜った……

「思ったよりは瘴気が薄いな…… カイン達が浄化してくれたか?」

「ジノさん、どうする?」

「先ずは…… 大通りに出ようか? 都市なら、都市機能の中枢が在るはずだ。それを探そう!」

門の先は、路地裏みたいで…… しばらく歩くと広い道に出ました。

「大通りに出たか? 古代に地中に沈んだわりには…… 綺麗だな?」

「大通り広いですね! 幅が30㍍くらい在りますね…… 平らだし滑走路みたい?」

「確かに…… でも、古代から魔導科学が在るから、飛行機とか在るんじゃないか?」

「飛行機!? 遠い国に行ける?」

「どんな都市だったか、気になりますね♪」

「確かに気になるが…… 攻略が先だ。俺一人なら…… バトラーで突っ切るんだが…… 歩くか?」

「私、移動手段在りますよ? せっちゃんとリンちゃん達位なら乗れますね」

「じゃあ、デンライは走りで!」

「ひでぇよ! ジノさん!」

「冗談だ。後ろに乗れ。バトラー、【ビーグルモード】」

「じゃあ、私も! はうりんぐ、お願い♪」『ウォン!』

私も言葉に、【はうりんぐ】が一鳴きして、2㍍80㌢から3㍍50㌢くらいの三つ首の機械の狼に変わる…… 【合成魔導機獣化】の効果で、フェンリルのキメラ型機獣に変化可能なった【はうりんぐ】は、私に甘える様に顔を擦り付けて来た♪

「よしよし♪ はうりんぐ、私達を運んで欲しいの。よろしくね♪」

「はうちゃん、乗せてくれるの? ありがとう♪」

「はうりんぐ、お願いします」

「「「ウォォゥン♪」」」

はうりんぐが、三つ顔で嬉しそうに、頷き吠える

「鋼のケルベロス! ヤバい…… か、カッケェー!」

「凄いな、そいつも眷族か?」

ジノさん達も褒めるので、はうりんぐも誇らしげだ!

「それじゃあ、最深部まで…… ツーリングと行きますか♪」

「「「「はい!」」」」「「「ウォン!」」」

ジノさん達が先行して走り出す!

大通りを最深部に向かい爆走する! 途中、アンデッドモンスター達が道を塞ぐが……

「デンライ、殺れ!」

「了解♪」

デンライさんが、ハンドルの前に立つ!

「邪魔だ!」

デンライさんが大剣を振り回すと…… アンデッドがバラバラに!?

(斬撃、飛ばしてる?)

「ゴースト系だ。上にも気を付けろ!」

「はうりんぐ! お願い! リンちゃん達は聖水撒いて!」

「「「ウォン!」」」「「はい!」」

はうりんぐが左右の顔から魔弾を放ち、ゴーストを撃ち落とす!

カナエ達が聖水で浄化しながら、大通りを走ると……

「ま、待って! 待って下さい! お願い! 話を聞いてくれ!」

「(後ろから声が聞こえる! 神眼発動……!? マーカー青の蒼人プレイヤーさんだ!)ジノさん! 後ろから、蒼人プレイヤーさんが追って来ます!」

「何? 止まるぞ…… 警戒してくれ」

みんな頷き、警戒して止まる……

「やった! 止まってくれた! あんた達、プレイヤーだろ? 出口教えて下さい! お願いします!」

「うん? どう言う事だ?」

「俺は【ラズリ】…… 魔族プレイヤーだ。実は、スタートがここで…… ずっと、出れなかったんだ!」

ラズリちゃんは……

ゲーム開始から、ずっと古代都市を一人でさまよい続けて居たらしいです。

ちなみに、ラズリちゃんは女性でした。リアルでも女性との事で、言葉使いは…… 男所帯の環境で育ち、気付いたら男言葉になってたらしいです。

見た目は…… 170位在る長身の童顔グラマー美女…… 羨ましい!

「俺達は最深部目指してる。情報は無いか?」

「最深部? たぶん、ボスエリアか?」

「知ってるの?」

「自力で出口探した時に見つけた…… 死に戻ったけど」

「復活場所は?」

「廃墟だけど教会が在る。唯一のセーフティエリア」

「ボスは、なんだ?」

「作業用のロボットが3台。10㍍くらいの」

「場所は?」

「この先で…… 倉庫みたいな大きい建物が並んでる奥の、一番デカイ建物の中」

「作業ロボットに倉庫…… ここは工業都市?」

「とりあえず、行くしかないか…… ラズリはどうする?」

「俺?」

「パーティーに空きが在る。俺達と行くか? 脱出するなら…… 仲間に連絡して、出口まで送るぞ?」

「俺は…… 付いてく! ボスにリベンジしてやる!」

「よし! 行くぞ!」

ラズリちゃんの案内で、ボスの居る倉庫を目指す事にした。

「そう言えば、ラズリは…… どんな戦闘スタイル?」

「俺は、種族特性で魔法職だな…… 後衛型だ」

「じゃあ、前戦は俺とバトラー、デンライで…… 真ん中にカナエちゃん達、後衛はラズリな?」

「了解」「はい」「はい、がんばります!」「任せろ!」

サポートユニット達も、頷いてる…… 目的の一番大きな倉庫に着いたので、はうりんぐを戻し、はくとこくを装備! 倉庫に入ると……

「この先に作業ロボット達が居る…… 前は、ほぼ瞬殺で情報が無い。悪いな」

「気にするな。機械なら…… 電気系が効くか?」

「後、水ですかね?」

「まあ、やり合えば解るさ!」

「準備は、いいか?」

ジノの言葉に、カナエ達が頷く。

「さぁ、ボスの顔を拝みに……」『見つけた』

「「「「「「!?」」」」」」

カナエの足元に魔法陣が現れた!?

「カナエ様!」「えっ!?」

せっちゃんが魔法陣に飛び込んだ瞬間!? カナエとせっちゃんは、魔法陣で転送された……

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