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第1章 はじめてづくし編
〔閑話〕 カナエ装備のこぼれ話
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これは、フルダイブ型VRゲーム新世界の一般販売が始まる少し前の話です。
【マルチ型支援ビットユニット〔アゲハ〕】
壊れた【でりんじゃー】を、再利用する為に解体しながら…… カナエは悩んでいた……
「このまま普通の武器として再利用するか? 防具などに仕込む隠し武器にするか? う~ん…… どうしようか?」
師匠の作業室で悩むカナエの鼻に…… とても美しい青い小さな蝶が止まった!?
びっくりして動いたカナエの目の前を、ひらひらと舞う蝶の姿を見て…… カナエが恐る恐る人差し指を差し出すと…… 蝶は、ゆっくりと止まった。
「え~っと……【神眼】で確認! マーカーは…… 緑で【幸福の青い蝶 Lv???】えっ!? モンスターなの?」
驚いたカナエから舞い上がった蝶が、扉の前で羽ばたいている。
「出たいの?」
扉を開けると、カナエの目の前でゆっくりと廻る様に飛んでいる……
「ついて来て、ほしいの?」
飛び方が嬉しそうに変わったので……
カナエは、蝶に付いて行く事にした。
カナエは、師匠のガルジに出かけると伝えると、シロちゃんを連れて行く事になった。
カナエは、せっちゃんとシロちゃんを引き連れて、蝶の後を追うと……
蝶は、あの変態黒スーツと戦った森の前のその先へ……
森の中は、不思議なほど静かでモンスターに会わない……
しばらく歩いたら、霧が出て来たので、三人で手を繋いで蝶を追う。
深い霧の中、蝶を追ていると木漏れ日から光りが溢れだした!?
あまりの眩しさに、カナエ達は目を瞑った。
しばらくすると光りが落ち着いてきたので、カナエ達が目を開けたら……
其処は…… 色とりどりの華が咲き乱れる花園でした。
綺麗な花達の周りを、これまた色とりどりの綺麗な蝶や虫達が舞っている……
此処までカナエ達を案内してくれた青い蝶も、花園の中央に生えてる巨木に飛んでく。
カナエ達が付いて行くと、青い蝶が止まった巨木の根元に小さな清んだ泉があり、カナエ達の泉を覗き込むと……
泉の中から緑の髪の裸の少女が現れて、カナエに飛び付いた!?
「あなた達が、守ってくれたのね♪」
(え~!? 守った…… 私達が? 何を?)
ピコーン♪
〔《シークレットクエスト 秘密の花園》をクリアしました〕
「えっ!? シークレットクエスト…… どう言う事?」
「あなた達が、凶悪なゴブリン達を倒してくれたから…… この場所は守られたの♪」
「えっ? あのゴブリン達を倒すクエストなの?」
「凶悪なゴブリンに花園の守護者が傷付き倒れてしまったの…… だから、ゴブリン達を倒しくれて…… ありがとう♪ お礼に守護者達の魔石を受け取ってね。また、逢いましょう♪」
「えっ…… ちょっ、ちょっと!?」
眩い光りに包まれた後、カナエ達三人は森の前に立っていた。
その手には……【魔石〔ガーディアン・バタフライクイーン〕】を二つ持って……
作業室に戻ったカナエは、【でりんじゃー】のパーツを組み込んだ【支援ユニット】を〝2体〟作っていた。
カナエの頭に浮かぶのは…… あの美しい花園に舞い踊る蝶達と人懐こい笑顔の緑髪の少女……
「また…… 逢いに行きたいな♪」
こうして【アゲハ】が生まれた。
【長中距離狙撃ライフル型魔導銃〔はうりんぐ〕】と【魔導拳銃内蔵短刀型ガンブレード×2〔はく&こく〕】
アゲハを作った後…… カナエは、でりんじゃーの代わりを探して武器屋巡りをしていた。
カナエが何軒か廻った処で、路地裏に踞る小さな影を見つけた。
【人類種Lv2(状態 毒)】
(毒!? ヤバい!)
カナエは急いで、【妖精の粉】をかける!
【人類種Lv2】
毒が消えたのを確認して、カナエが助け起こすと……
「お、おかあさん…… たちを…… たす…… けて……」
小さな女の子が、うわ言で助けを求めている。カナエが直ぐ様に神眼を使い、状態異常を探すと……
(見つけた!)
カナエは、助けた女の子を抱き抱えて急ぐ。
其処は、生き地獄だった……
(何とか間に合ったけどね…… かなりひどいなぁ……)
カナエは、急ぎ毒の中和と治療にかかった。
「お前さんが、助けてくれたのかい?」
カナエが治療を終えると、毒から回復したばかりのおばあちゃんから事情を聞く事が出来た。
事情は所謂土地を巡る争いらしい……
此処は魔導具の商店で、この店を狙う悪徳商人がいるらしく? 嫌がらせが続いてたんだって……
今回の毒も、そいつの仕業らしく…… 近くで見張って居ました!
(神眼で鑑定…… !?)
【人類種 Lv24 ジョブ 悪徳商人 Lv18】
(マーカーは…… 赤い! 人に化けたモンスターだ! デーモンって悪魔だよね? ちょっと厄介かも…… !? あっ、此方に来る!)
カナエは急いで、みんなを店の奥へ連れて行き、店内に聖属性の結界を張り様子を伺うと……
バチン!?
「ぐあっ! いつの間に、結カイヲ…… ユルサン…… ユルサンゾ!」
カナエの結界のせいか? 人に化けた悪魔の正体が現れ始めてる。
溶けた人面の奥から悪魔の顔が現れる…… それは、山羊の様な姿で赤黒い血塗れの姿でした。
両手に【ハンドガン】を持って、怒り狂う悪魔!
「お嬢ちゃん! こいつを使いな!」
おばあちゃんが店の奥から、布に包まれ1メートルぐらいの物を投げて来たので、カナエが受け取り布を外すと……
布の中からは、スナイパーライフル銃が現れる。
「これ…… 魔導銃!?」
それのスナイパーライフル銃は、【狙撃ライフル型魔導銃】でした!
「じいさんの遺した試作品だ! お嬢ちゃんなら使えるじゃろ?」
カナエは、おばあちゃんに頷いて【狙撃ライフル型魔導銃】を悪魔に向けて構えると…… 悪魔の顔に狙いを着けて、引き金を引いた!
悪魔が【ハンドガン】を残して崩れ去る……
しかし、カナエの魔力に【ライフル】も耐えられなかったのか…… 銃身に罅が入った。
ピコーン♪
〔《シークレットクエスト 王都に潜む影》をクリアしました〕
「お嬢ちゃんありがとう。おかげで家族が救われたよ…… お礼に、壊れた試作品で悪いが…… それを貰っておくれ」
「えっ…… でも、お爺さんの形見なんじゃ……?」
「じいさんも使ってもらった方が嬉しいだろて…… たまに、このばあと孫達に顔を見せておくれ」
「はい! ありがとう。だいじにしますね♪」
「おねいちゃん、ありがとう♪ またきてね」
おばあちゃんとお孫さんに見送られ、作業室に帰る……
その途中で、【壊れたミスリルソード】が売られていたので、買いました。
その後は、作業室で師匠と相談しながら【狙撃ライフル型魔導銃】を強化する。
鉄製のパーツを魔力に強い【魔硬】に換えたりして、【メンテナンスカートリッチ】も内蔵した。
悪魔からドロップした【ハンドガン】も、カナエに合わせ、【魔導銃】に強化しました。
こっちも【メンテナンスカートリッチ】を内蔵し、【壊れたミスリルソード】から、師匠と作った片刃のブレードと一体化して…… 魔導拳銃内蔵短刀型ガンブレードに作り直しました。
こうして……
カナエのメイン武器の【長中距離狙撃ライフル型魔導銃〔はうりんぐ〕】と【魔導拳銃内蔵短刀型ガンブレード×2〔はく&こく〕】が完成しました。
【マルチ型支援ビットユニット〔アゲハ〕】
壊れた【でりんじゃー】を、再利用する為に解体しながら…… カナエは悩んでいた……
「このまま普通の武器として再利用するか? 防具などに仕込む隠し武器にするか? う~ん…… どうしようか?」
師匠の作業室で悩むカナエの鼻に…… とても美しい青い小さな蝶が止まった!?
びっくりして動いたカナエの目の前を、ひらひらと舞う蝶の姿を見て…… カナエが恐る恐る人差し指を差し出すと…… 蝶は、ゆっくりと止まった。
「え~っと……【神眼】で確認! マーカーは…… 緑で【幸福の青い蝶 Lv???】えっ!? モンスターなの?」
驚いたカナエから舞い上がった蝶が、扉の前で羽ばたいている。
「出たいの?」
扉を開けると、カナエの目の前でゆっくりと廻る様に飛んでいる……
「ついて来て、ほしいの?」
飛び方が嬉しそうに変わったので……
カナエは、蝶に付いて行く事にした。
カナエは、師匠のガルジに出かけると伝えると、シロちゃんを連れて行く事になった。
カナエは、せっちゃんとシロちゃんを引き連れて、蝶の後を追うと……
蝶は、あの変態黒スーツと戦った森の前のその先へ……
森の中は、不思議なほど静かでモンスターに会わない……
しばらく歩いたら、霧が出て来たので、三人で手を繋いで蝶を追う。
深い霧の中、蝶を追ていると木漏れ日から光りが溢れだした!?
あまりの眩しさに、カナエ達は目を瞑った。
しばらくすると光りが落ち着いてきたので、カナエ達が目を開けたら……
其処は…… 色とりどりの華が咲き乱れる花園でした。
綺麗な花達の周りを、これまた色とりどりの綺麗な蝶や虫達が舞っている……
此処までカナエ達を案内してくれた青い蝶も、花園の中央に生えてる巨木に飛んでく。
カナエ達が付いて行くと、青い蝶が止まった巨木の根元に小さな清んだ泉があり、カナエ達の泉を覗き込むと……
泉の中から緑の髪の裸の少女が現れて、カナエに飛び付いた!?
「あなた達が、守ってくれたのね♪」
(え~!? 守った…… 私達が? 何を?)
ピコーン♪
〔《シークレットクエスト 秘密の花園》をクリアしました〕
「えっ!? シークレットクエスト…… どう言う事?」
「あなた達が、凶悪なゴブリン達を倒してくれたから…… この場所は守られたの♪」
「えっ? あのゴブリン達を倒すクエストなの?」
「凶悪なゴブリンに花園の守護者が傷付き倒れてしまったの…… だから、ゴブリン達を倒しくれて…… ありがとう♪ お礼に守護者達の魔石を受け取ってね。また、逢いましょう♪」
「えっ…… ちょっ、ちょっと!?」
眩い光りに包まれた後、カナエ達三人は森の前に立っていた。
その手には……【魔石〔ガーディアン・バタフライクイーン〕】を二つ持って……
作業室に戻ったカナエは、【でりんじゃー】のパーツを組み込んだ【支援ユニット】を〝2体〟作っていた。
カナエの頭に浮かぶのは…… あの美しい花園に舞い踊る蝶達と人懐こい笑顔の緑髪の少女……
「また…… 逢いに行きたいな♪」
こうして【アゲハ】が生まれた。
【長中距離狙撃ライフル型魔導銃〔はうりんぐ〕】と【魔導拳銃内蔵短刀型ガンブレード×2〔はく&こく〕】
アゲハを作った後…… カナエは、でりんじゃーの代わりを探して武器屋巡りをしていた。
カナエが何軒か廻った処で、路地裏に踞る小さな影を見つけた。
【人類種Lv2(状態 毒)】
(毒!? ヤバい!)
カナエは急いで、【妖精の粉】をかける!
【人類種Lv2】
毒が消えたのを確認して、カナエが助け起こすと……
「お、おかあさん…… たちを…… たす…… けて……」
小さな女の子が、うわ言で助けを求めている。カナエが直ぐ様に神眼を使い、状態異常を探すと……
(見つけた!)
カナエは、助けた女の子を抱き抱えて急ぐ。
其処は、生き地獄だった……
(何とか間に合ったけどね…… かなりひどいなぁ……)
カナエは、急ぎ毒の中和と治療にかかった。
「お前さんが、助けてくれたのかい?」
カナエが治療を終えると、毒から回復したばかりのおばあちゃんから事情を聞く事が出来た。
事情は所謂土地を巡る争いらしい……
此処は魔導具の商店で、この店を狙う悪徳商人がいるらしく? 嫌がらせが続いてたんだって……
今回の毒も、そいつの仕業らしく…… 近くで見張って居ました!
(神眼で鑑定…… !?)
【人類種 Lv24 ジョブ 悪徳商人 Lv18】
(マーカーは…… 赤い! 人に化けたモンスターだ! デーモンって悪魔だよね? ちょっと厄介かも…… !? あっ、此方に来る!)
カナエは急いで、みんなを店の奥へ連れて行き、店内に聖属性の結界を張り様子を伺うと……
バチン!?
「ぐあっ! いつの間に、結カイヲ…… ユルサン…… ユルサンゾ!」
カナエの結界のせいか? 人に化けた悪魔の正体が現れ始めてる。
溶けた人面の奥から悪魔の顔が現れる…… それは、山羊の様な姿で赤黒い血塗れの姿でした。
両手に【ハンドガン】を持って、怒り狂う悪魔!
「お嬢ちゃん! こいつを使いな!」
おばあちゃんが店の奥から、布に包まれ1メートルぐらいの物を投げて来たので、カナエが受け取り布を外すと……
布の中からは、スナイパーライフル銃が現れる。
「これ…… 魔導銃!?」
それのスナイパーライフル銃は、【狙撃ライフル型魔導銃】でした!
「じいさんの遺した試作品だ! お嬢ちゃんなら使えるじゃろ?」
カナエは、おばあちゃんに頷いて【狙撃ライフル型魔導銃】を悪魔に向けて構えると…… 悪魔の顔に狙いを着けて、引き金を引いた!
悪魔が【ハンドガン】を残して崩れ去る……
しかし、カナエの魔力に【ライフル】も耐えられなかったのか…… 銃身に罅が入った。
ピコーン♪
〔《シークレットクエスト 王都に潜む影》をクリアしました〕
「お嬢ちゃんありがとう。おかげで家族が救われたよ…… お礼に、壊れた試作品で悪いが…… それを貰っておくれ」
「えっ…… でも、お爺さんの形見なんじゃ……?」
「じいさんも使ってもらった方が嬉しいだろて…… たまに、このばあと孫達に顔を見せておくれ」
「はい! ありがとう。だいじにしますね♪」
「おねいちゃん、ありがとう♪ またきてね」
おばあちゃんとお孫さんに見送られ、作業室に帰る……
その途中で、【壊れたミスリルソード】が売られていたので、買いました。
その後は、作業室で師匠と相談しながら【狙撃ライフル型魔導銃】を強化する。
鉄製のパーツを魔力に強い【魔硬】に換えたりして、【メンテナンスカートリッチ】も内蔵した。
悪魔からドロップした【ハンドガン】も、カナエに合わせ、【魔導銃】に強化しました。
こっちも【メンテナンスカートリッチ】を内蔵し、【壊れたミスリルソード】から、師匠と作った片刃のブレードと一体化して…… 魔導拳銃内蔵短刀型ガンブレードに作り直しました。
こうして……
カナエのメイン武器の【長中距離狙撃ライフル型魔導銃〔はうりんぐ〕】と【魔導拳銃内蔵短刀型ガンブレード×2〔はく&こく〕】が完成しました。
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