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第1章 はじめてづくし編 

初めての戦闘と美少女執事の実力と…… カナエ、狙い撃つ!?

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「マスター…… 立って、名を下さい」

「あっ、はい! ちょっと待ってね…… とりあえず、これを着て!」

立ち上がった私は、彼女をよく見て…… 全身タイツ見たいな姿に、慌てつつ執事服を渡した。

一瞬で装備したのか? ボーイッシュな美少女執事が立っている……

(執事と言えば…… セバスチャン! でも、セバスチャンは…… 男性だよね? え~っと…… よし、決めた!)

「あなたの名前は、【せつな】! 愛称は、【せっちゃん】です! 私はカナエです。よろしくね♪」

「畏まりました。カナエ様…… 私の名は、せつなです。よろしくお願いたします」

「ちょっといいかな? 僕はギルマスのマイルだよ。よろしくね♪」

「はい、私はカナエです。よろしくお願いします」

「カナエちゃん。ガルジを借りていいかな?」

せっちゃんと互いに名乗り会っていると…… ギルマスのマイルさんも名前を教えてくれた。その後、マイルさんが師匠を指名した。

「ちょっと待って! 鍛冶体験ならテツに任せる。見ての通りだが…… 目が離せん」

「解ったよ…… テッシンには、僕から言っとく。ところで、カナエちゃん。これに触ってくれる?」

「こうですか?」

〔メイン復活場所が、変更されました〕

「はい、これでカナエちゃんの復活場所は…… このギルドの祭壇だよ。安心して冒険してね♪」

「いいですか?」

「いいの♪いいの♪ ね~ガルジ?」

「嬢ちゃんは、俺の弟子なんだろう? 気にするな!」

「そう言う事で、僕は行くね? またね~♪」

ガチャン!

「それでは…… 私も失礼致します。また何か有りましたら…… 何時でも【GMコール】して下さいね」

「ありがとうございました」

ギルマスが去った後、お姉さんも帰りました。

「さて…… 今ならば、まだ個室が開いてか? 武器を貸してやるから選びな。選んだら個室で…… 戦闘訓練代わりに【スコアアタック】しに行くぞ! で、どれにする?」

「カナエ様、私は【守護特化型】です。なので、【大盾】を望みます」

「師匠! せっちゃんに【大盾】をお願いします」

「【大盾】か?【鉄製のカイトシールド】があるが…… 攻撃は、どうする?」

「ならば、【ショートランス】を貸して頂けますか?」

「それなら、こいつで…… どうだ?」

ガルジが、せっちゃんに【大盾】と【ランス】を渡すと……

「じゃあ、行くぞ! こっちだ」

カナエ達は、ガルジに付いていくと……

訓練場の奥に、少し大きめな扉が並んでいる。

その中の一つをガルジが開けて、カナエ達を招き入れた。

カナエ達が扉を潜ると、其処は…… 草原だった。

「個室は、【バトルフィールド】を設定できるからな。【スキル】の確認や技を試すのに持って来いの場所だ。【スコアアタック】で、高得点を出すと…… この世界の金とポイントが貰えるぞ!」

ガルジは、設定しながら、カナエ達に個室の説明をすると……

「とりあえずは、カナエ嬢ちゃんとせつな。二人で……【スコアアタック】して見ろ」

「いきなりですか?」

「負けても、【デスペナルティ】は無いからな…… 練習だと思って気楽にやれ。さて…… 準備できたか?」

「準備完了です」

「はい! お願いします!」

カナエ達が武器を構えると…… カナエ達の眼の前に、ゴブリンが数体現れた!

「参ります!」

せっちゃんが…… 手前のゴブリンに突撃!?

「そこ!」

せっちゃんは、ゴブリンの懐に入ると…… 大盾でゴブリンを真上に突き飛ばした!!

突然の事に、固まるカナエに…… せっちゃんが激を飛ばす!

「カナエ様、トドメを!!」

カナエは、焦りながらも…… 墜ちてくるゴブリンを【でりんじゃー】で狙い撃つ!

「グゲェ!」

カナエの撃った魔弾がゴブリンの頭にヒットすると、ゴブリンの頭が…… 消える!? 

「次…… 行きます!」

せっちゃんが次々ゴブリンの体制を、大盾とランスで崩す!

「早いな…… 自分で言うだけあって、盾使いが一流だな」

ガルジが、せっちゃんの動きを誉めてる間も、せっちゃんが吹き飛ばしたゴブリン達に、カナエが【神眼】と【狙撃】をフルで使いながら…… なんとかトドメを射した!

「おっ、そろそろ…… ボスのお出ましだな!」

「えっ? ボスですか!?」

ゴブリンを50体倒すと、鎧姿の二回り大きなゴブリンが現れた!

「せっちゃん気を付けて!【ゴブリンジェネラル】が出た!」

「おお、いきなり【レアボス】か…… 運が良いのか悪いのか…… 判らんなぁ」

「攻撃は私が防ぎます! カナエ様は攻撃に集中して下さい!」

せっちゃんが、ジェネラルの大鉈を受け流す! カナエも攻撃するが…… ボスの鎧と盾を中々抜けずに、ジェネラルのHPを削れないでいた。

メキ!

せっちゃんの大盾が軋む音が響いた!

(ヤバイ、大盾がもたない)

 ガッキィィーン! 金属音が鳴り響いて、大盾が壊れた!

その瞬間に…… せっちゃんは、身体を反らしながらランスで…… ジェネラルの頭を突いた!?

「グッウオォォ!」

「上手い!」「今です!」「当たって!」

せっちゃんの一撃は、ジェネラルの兜を飛ばし目を貫く!?

カナエは、無防備になったジェネラルの頭を狙い撃つと……

ゴブリンジェネラルの頭には、穴が開いた……

「良くやった。クリアだ! お疲れさん」

ガルジの言葉に、力が抜けたカナエは…… 

「師匠…… 疲れました。今日は、もうログアウトします」

「わかった。お~い、シロ! カナエを寝床に連れてけ」

「はい、お姉ちゃんこっち♪」

「ちょっと待って、師匠…… 今日は、ありがとうございました」

「寝っころがったら、ログアウトしな。またな」

「はい、またお願いします」

 ガルジと分かれたカナエは、シロちゃんについてくと……

商業施設の奥に、小さなドアがあった。 

「ここだよ」

中は…… 六畳間ぐらいの部屋に、少し大きめなベッドとクローゼットがある。

「このベッド使って」

「ありがとう。それじゃあ、シロちゃん、せっちゃん、またね♪」

「お姉ちゃん、おやすみなさい」

「おやすみなさいませ。カナエ様」

カナエは、ベッドに横になり、眠る様に目を閉じて…… ログアウトした。

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