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仕返しするは…… 我にあり!! ジン、クラフタリアから…… 流れ人とその持ち物にロボットを強奪する!?
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「あ~! 油断したぁ~……」
クラフタリアの貿易都市ドワンクラフの軍事基地の一室で……
一人の少年が嘆く。
「くそ…… 寝てる間に遭難したと思ったら、まさかの異世界だったとは……」
その少年は、ジンと〝同じ〟…… 流れ人だった。
「こんな事になるなら……〝艦〟を降りなければ良かった……」
「その艦って…… 戦艦の事か?」
「誰だ!?」
閉じ込められた少年に向かい、扉越しにジンは話しかける。
「しー…… 気付かれると厄介だから、頷くか首を振って答えてくれ。君は…… 異世界の人か?」
少年は、戸惑いながらも頷く。
「(嘘がつけないタイプの人間だな……)此処から出たいか?」
「出し「静かに」……(コクリと頷く)」
「出た後のあては…… あるか?」
少年が首を振って答える。
「なら…… 一緒に来るか?」
少年は、少し考えて…… コクリと頷いた。
・
・
・
少年を閉じ込められた一室から助け出し、場所を移動した……
「あらためて…… 俺は、ジン。君と同じ様にこの世界に流れて来た者だ」
「同じ様に…… あなたも〝プラネ〟から飛ばされたのですか?」
「ぷらね? 俺は、地球と言う星の日本から流れて来た者だ」
「地球…… 聞いた事が無い星です」
「どうやら…… 互いに違う世界から、この世界…… フロンティア・エデンに流されたらしいな」
「違う世界ですか…… あっ、僕の名は【ジェフ】、ジェフ「姓はいい…… どんな世界か解らないから、姓は名乗らない方がいいだろう」そうですね…… ジェフと呼んで下さい」
「ああ、よろしくなジェフ」
「はい、よろしくお願いします。ジンさん」
自己紹介を終えて…… ジン達は、ジェフの〝艦〟を捜す。
「場所は…… 解るのか?」
「はい、〝マスター登録〟しているので…… 何処にあるのかを感じる事が出来ます」
「感じる? とりあえず向かうか……」
・
・
・
「これが…… 君の艦か?」
クラフタリアのロボット達が立ち並ぶ倉庫…… その隣に仮設の建物の中に…… それはあった。
「意外にでかいなぁ……」
「元は小型の航宙貨物船でしたので、それなりに大きいですね」
「これなら…… 何機かロボットが積めるな」
「あの大型の人型機械ですか? それなら…… 2~3機は余裕で積めると思いますよ」
「それなら……」
・
・
・
カンカンカンカン……と、警鐘が鳴り響く!
ジェフに艦の出航準備を任せたジンは、デッドラインに使える部品を一ヶ所に集めると……
クラフタリアのロボットに乗り込み、ジェフの艦に運び込んだ。
「そろそろヤバイか…… うん? アレは……」
部品を持ったロボットをジェフの艦に格納したジンは、真新しい機体を見付けた。
それは、クラフタリアの最新鋭の試作型ロボットだった。
「コイツも…… いただきだな」
ジンが試作型ロボットに乗り込んでいると……
ジェフの艦の周りを、クラフタリアのロボットや兵器達が取り囲み始めていた。
『積み込みましたか?』
ジンは、囲まれる前に試作型でジェフの艦の格納庫に滑り込むと、ジェフの声が艦の格納庫に響く。
「ああ…… て、聞こえるのか?」
『大丈夫、聞こえてますよ』
「囲まれてるが…… 突破できるのか?」
『この程度ならば…… この艦は、小隕石群の中も航行出来ますから…… たぶん、大丈夫ですよ』
「なら…… 行こうか?」
『はい!』
ジェフの返事とともに艦がゆっくりと動き始めた。
『と、止まれ! 止まらないと、攻撃を開始するぞ!』
艦の前方を塞ぐロボットから警告の声が響くが……
「僕を閉じ込めたくせに…… うるさいな…… 射っちゃえ」
ジェフが艦の迎撃砲で威嚇射撃をすると……
「当たった!?」
前方を塞いでいたロボットに当たり、手足を吹き飛ばした。
「ジンさんよりも遅い…… 何で?」
『このロボット達は、出回ったのが数年前…… まだ練度が低いんだろう』
格納庫に映し出された映像を見て、ジンが答える。
「じゃあ、ジンさんがすごいって事かな?」
『その辺の事は、無事に脱出してから教えるよ』
「了解~♪ じゃあ…… 行くよ!」
ジェフの艦がゆっくりと浮上すると…… 急加速して大空に飛び上がった!
ジンとジェフは…… クラフタリアのドワンクラフ駐留軍から、整備用予備部品とロボット用の武器弾薬を中型コンテナ3つと、それ等を運び込んだ輸送重機型ロボットとクラフタリアの最新鋭試作型ロボットの2機を強奪して逃走したのだった。
・
・
・
「で…… これは何だ?」
ジェフの艦に乗って戻ったジンが見たのは……
「あ、お帰りなさい♪」
「ジン、戻ったの!」
嬉しそうに駆け寄るネネと、誇らし気に胸を張る人の姿のリューナ。
そして……
「「「「「ムグゥ!」」」」」
ブラックラバースライムの素材で簀巻きにされた5人の子供?が……
ミノムシの様に吊り下げられたり、リューナに踏み付けられていた。
「留守をあずかる間にね…… 賊が出たから縛って置いたわ」
どうやら、デッドラインを盗もうとした賊の様だ。
「あ~!」
リューナに事情を聞いていると、ジェフの声が響く。
「この娘! 僕を騙した娘ですよ!」
ジェフが流れ着いたのは、此処だった様だ。
クラフタリアの貿易都市ドワンクラフの軍事基地の一室で……
一人の少年が嘆く。
「くそ…… 寝てる間に遭難したと思ったら、まさかの異世界だったとは……」
その少年は、ジンと〝同じ〟…… 流れ人だった。
「こんな事になるなら……〝艦〟を降りなければ良かった……」
「その艦って…… 戦艦の事か?」
「誰だ!?」
閉じ込められた少年に向かい、扉越しにジンは話しかける。
「しー…… 気付かれると厄介だから、頷くか首を振って答えてくれ。君は…… 異世界の人か?」
少年は、戸惑いながらも頷く。
「(嘘がつけないタイプの人間だな……)此処から出たいか?」
「出し「静かに」……(コクリと頷く)」
「出た後のあては…… あるか?」
少年が首を振って答える。
「なら…… 一緒に来るか?」
少年は、少し考えて…… コクリと頷いた。
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少年を閉じ込められた一室から助け出し、場所を移動した……
「あらためて…… 俺は、ジン。君と同じ様にこの世界に流れて来た者だ」
「同じ様に…… あなたも〝プラネ〟から飛ばされたのですか?」
「ぷらね? 俺は、地球と言う星の日本から流れて来た者だ」
「地球…… 聞いた事が無い星です」
「どうやら…… 互いに違う世界から、この世界…… フロンティア・エデンに流されたらしいな」
「違う世界ですか…… あっ、僕の名は【ジェフ】、ジェフ「姓はいい…… どんな世界か解らないから、姓は名乗らない方がいいだろう」そうですね…… ジェフと呼んで下さい」
「ああ、よろしくなジェフ」
「はい、よろしくお願いします。ジンさん」
自己紹介を終えて…… ジン達は、ジェフの〝艦〟を捜す。
「場所は…… 解るのか?」
「はい、〝マスター登録〟しているので…… 何処にあるのかを感じる事が出来ます」
「感じる? とりあえず向かうか……」
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「これが…… 君の艦か?」
クラフタリアのロボット達が立ち並ぶ倉庫…… その隣に仮設の建物の中に…… それはあった。
「意外にでかいなぁ……」
「元は小型の航宙貨物船でしたので、それなりに大きいですね」
「これなら…… 何機かロボットが積めるな」
「あの大型の人型機械ですか? それなら…… 2~3機は余裕で積めると思いますよ」
「それなら……」
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カンカンカンカン……と、警鐘が鳴り響く!
ジェフに艦の出航準備を任せたジンは、デッドラインに使える部品を一ヶ所に集めると……
クラフタリアのロボットに乗り込み、ジェフの艦に運び込んだ。
「そろそろヤバイか…… うん? アレは……」
部品を持ったロボットをジェフの艦に格納したジンは、真新しい機体を見付けた。
それは、クラフタリアの最新鋭の試作型ロボットだった。
「コイツも…… いただきだな」
ジンが試作型ロボットに乗り込んでいると……
ジェフの艦の周りを、クラフタリアのロボットや兵器達が取り囲み始めていた。
『積み込みましたか?』
ジンは、囲まれる前に試作型でジェフの艦の格納庫に滑り込むと、ジェフの声が艦の格納庫に響く。
「ああ…… て、聞こえるのか?」
『大丈夫、聞こえてますよ』
「囲まれてるが…… 突破できるのか?」
『この程度ならば…… この艦は、小隕石群の中も航行出来ますから…… たぶん、大丈夫ですよ』
「なら…… 行こうか?」
『はい!』
ジェフの返事とともに艦がゆっくりと動き始めた。
『と、止まれ! 止まらないと、攻撃を開始するぞ!』
艦の前方を塞ぐロボットから警告の声が響くが……
「僕を閉じ込めたくせに…… うるさいな…… 射っちゃえ」
ジェフが艦の迎撃砲で威嚇射撃をすると……
「当たった!?」
前方を塞いでいたロボットに当たり、手足を吹き飛ばした。
「ジンさんよりも遅い…… 何で?」
『このロボット達は、出回ったのが数年前…… まだ練度が低いんだろう』
格納庫に映し出された映像を見て、ジンが答える。
「じゃあ、ジンさんがすごいって事かな?」
『その辺の事は、無事に脱出してから教えるよ』
「了解~♪ じゃあ…… 行くよ!」
ジェフの艦がゆっくりと浮上すると…… 急加速して大空に飛び上がった!
ジンとジェフは…… クラフタリアのドワンクラフ駐留軍から、整備用予備部品とロボット用の武器弾薬を中型コンテナ3つと、それ等を運び込んだ輸送重機型ロボットとクラフタリアの最新鋭試作型ロボットの2機を強奪して逃走したのだった。
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「で…… これは何だ?」
ジェフの艦に乗って戻ったジンが見たのは……
「あ、お帰りなさい♪」
「ジン、戻ったの!」
嬉しそうに駆け寄るネネと、誇らし気に胸を張る人の姿のリューナ。
そして……
「「「「「ムグゥ!」」」」」
ブラックラバースライムの素材で簀巻きにされた5人の子供?が……
ミノムシの様に吊り下げられたり、リューナに踏み付けられていた。
「留守をあずかる間にね…… 賊が出たから縛って置いたわ」
どうやら、デッドラインを盗もうとした賊の様だ。
「あ~!」
リューナに事情を聞いていると、ジェフの声が響く。
「この娘! 僕を騙した娘ですよ!」
ジェフが流れ着いたのは、此処だった様だ。
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