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アリス IN 異世界日本
サキュバスとの再会
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【大食堂】
メインディッシュを食べ終えると、飲み物とデザートが提供された。【商業都市ヘルメス】で成功しているヒイロも、出された食事に満足している
「本当に美味しかったな!ソレにデザートも美味しそうだ…けど、なんと言うか…肉が少なめで魚や野菜が多いよな…飲み物も野菜ジュースだし…」
美味しいのは美味しいのだが、メニューが健康志向に寄っている事を少し不思議に感じていたヒイロ。すると食事を提供し、壁沿いに立っていた料理長がキッチン場から(30手前な感じの)ひとりの女性を手招きした
「ミシュラルと申します。今回出させて頂いた料理にはご満足頂けましたでしょうか?」
「うん、美味しかったですの!ね、お姉様?」
「そうだね。野菜や魚が多くて特にわたしは大満足だよ…んっ!?…あぁっ!キミは…」
ニコニコで食事を楽しんでいたカルーアが、ミランダという女性を見て驚いていた
「お久しぶりね。ハイエルフのお嬢さん!」
「キミは…わたしにエッちい夢を魅せたサキュバスじゃないか!なんで王都のキッチンで働いてるのさ?確か…そこのポンコツ勇者の進言でサキュバスは追われる身になっていた。って言ってたろう?」
かつて、日本で引きこもりのチェリーボーイだった優輝の偏見的な進言のせいで、母娘とも国を追われていたサキュバスが居た。そして追われる身となった彼女は生きる為に、高い生命力(マホウリョク)を持つカルーアを狙ったのだ
「あの…その件では本当に申し訳ない事をしました。俺はイシスやドルアーガで他種族が助け合ってる姿を見て、自分のした事が間違いだった事に気が付いて…ロード王に魔法通信でサキュバス淘汰を取り下げてもらったんだ…本当に迷惑をかけてしまった。すいませんでした!」
凄く申し訳なさそうに優輝が、かつての自分の愚かさを謝罪し頭を深々と下げた
「もう良いんですよ。一時期は苦しい生活も味わいましたが…元々売れない定食屋をしてましたけど、あの時のお詫びという事で今はここで働かせて頂いてますから(笑)」
ミシュラルが笑顔で控えめな笑い声をあげると、キッチン場から彼女を小さくした様な10歳くらいの少女が姿を見せた
「どうしたの?お母さん…」
どうやら、あの時カルーアに話した大怪我を負って生命の危機だ。と彼女が話していた彼女の娘さんのようだ
「そこに居るハイエルフのカルーアさんのお陰で、貴方の怪我が治せたのよ。お礼を言ってきなさい」
「お姉ちゃんありがとう!ミラルは元気になれたよっ!」
ミルと同じくらい年齢の少女はカルーアの手を握り、満面の笑顔でお礼を言った
「娘には食器洗いをさせているわ。この娘が大きくなったら、ここで働けるようにね」
「そうか、それは良かったね。ミラルちゃん、頑張ってね」
カルーアは少女の頭を優しく撫でてあげた。その様子を眺めていたミクイが疑問を発した
「要らない心配かと思うけど…サキュバスだよね?変な薬とか盛ってないよね?」
「そうですの!エッちい気分になる成分とか入ってないですよね?」
ミクイの一応の心配に、黙ってデザートを食べていたサーシャが薬を盛っていないか心配したのだが…カルーアは隣で食事しているサーシャのほっぺたをつねりあげた!
「痛たっ!痛いですの!お姉様、何をしますの!?」
「キミだよ!夜な夜なわたしに怪しい薬を盛るのは!毎回毎回、わたしを薬でエッちい気分にさせて、恥ずかしい行為を要求してくるのはさ!」
カルーアは度重なるサーシャのエッちい悪戯に激おこだった!
「サーシャちゃんは私たちサキュバスよりも、かなりエッちい娘なんですね(汗)」
サーシャの行いを聞かされ、サキュバスであるミシュラルも呆れていた
「サーシャよ、ソナタは先程…自分は神の末席の天使として生まれ変わったと言ってたであろう?…それが天使のする事かぁ?」
同席しているキングス王子たちも、サーシャの行き過ぎた悪戯に呆れていた。天使とはw
【王城城門前】
「城下町は父の統治の元、治安はかなり良くなってはいるが…北西側の自由自治区には、王家の政策に反抗的な集団が統治しているエリアがある。くれぐれも近寄らぬようにな!…それと寝所も用意している。城下町はかなりの広さだが、陽が落ちる迄には戻るようにな」
城下町を散策すると言うカルーア達に、見送りにきたキングスとケイトスから注意事項が述べられた
「この街の工芸品や鍛冶屋に寄りたいと思っています。名工ヘパイトスさんのお弟子さんとか居るのですよね?」
鍛冶屋のヒイロは、せっかく王都に来たのだから王都の鍛冶屋に興味がある様だ
「私はお城で働いているお父様とお母様に挨拶しますので、場内に残りますけど気を付けてくださいね」
エリエスは王城で働く父母に、自分や祖父母の近況を説明に行くようだ。久しぶりの親子の語らいもあるだろうと、ヒイロ達は気を遣い彼女と別行動にした
「ヒイロと城下町をデート出来る日がくるなんて嬉しいよ。エスコートしてよね!」
「そうしたいのは山々だけど、俺も初めて来たんだ。期待はするなよ」
「もう!分かってないなヒイロはさ…内容よりもそういう気持ちが嬉しいんだよ」
本当に久しぶりにヒイロとデート出来るカルーアは、何時にもなく上機嫌のようだ!
「あん、お姉様。サーシャも混ぜて欲しいですの!」
「サーシャちゃんは、私とデート。そうしましょう!なんなら式場で契りを結んでも良い!」
カルーア達に混ざりたいサーシャだが、彼女にはアサシンのミクイがストーキングしてくるのだったw
続く
メインディッシュを食べ終えると、飲み物とデザートが提供された。【商業都市ヘルメス】で成功しているヒイロも、出された食事に満足している
「本当に美味しかったな!ソレにデザートも美味しそうだ…けど、なんと言うか…肉が少なめで魚や野菜が多いよな…飲み物も野菜ジュースだし…」
美味しいのは美味しいのだが、メニューが健康志向に寄っている事を少し不思議に感じていたヒイロ。すると食事を提供し、壁沿いに立っていた料理長がキッチン場から(30手前な感じの)ひとりの女性を手招きした
「ミシュラルと申します。今回出させて頂いた料理にはご満足頂けましたでしょうか?」
「うん、美味しかったですの!ね、お姉様?」
「そうだね。野菜や魚が多くて特にわたしは大満足だよ…んっ!?…あぁっ!キミは…」
ニコニコで食事を楽しんでいたカルーアが、ミランダという女性を見て驚いていた
「お久しぶりね。ハイエルフのお嬢さん!」
「キミは…わたしにエッちい夢を魅せたサキュバスじゃないか!なんで王都のキッチンで働いてるのさ?確か…そこのポンコツ勇者の進言でサキュバスは追われる身になっていた。って言ってたろう?」
かつて、日本で引きこもりのチェリーボーイだった優輝の偏見的な進言のせいで、母娘とも国を追われていたサキュバスが居た。そして追われる身となった彼女は生きる為に、高い生命力(マホウリョク)を持つカルーアを狙ったのだ
「あの…その件では本当に申し訳ない事をしました。俺はイシスやドルアーガで他種族が助け合ってる姿を見て、自分のした事が間違いだった事に気が付いて…ロード王に魔法通信でサキュバス淘汰を取り下げてもらったんだ…本当に迷惑をかけてしまった。すいませんでした!」
凄く申し訳なさそうに優輝が、かつての自分の愚かさを謝罪し頭を深々と下げた
「もう良いんですよ。一時期は苦しい生活も味わいましたが…元々売れない定食屋をしてましたけど、あの時のお詫びという事で今はここで働かせて頂いてますから(笑)」
ミシュラルが笑顔で控えめな笑い声をあげると、キッチン場から彼女を小さくした様な10歳くらいの少女が姿を見せた
「どうしたの?お母さん…」
どうやら、あの時カルーアに話した大怪我を負って生命の危機だ。と彼女が話していた彼女の娘さんのようだ
「そこに居るハイエルフのカルーアさんのお陰で、貴方の怪我が治せたのよ。お礼を言ってきなさい」
「お姉ちゃんありがとう!ミラルは元気になれたよっ!」
ミルと同じくらい年齢の少女はカルーアの手を握り、満面の笑顔でお礼を言った
「娘には食器洗いをさせているわ。この娘が大きくなったら、ここで働けるようにね」
「そうか、それは良かったね。ミラルちゃん、頑張ってね」
カルーアは少女の頭を優しく撫でてあげた。その様子を眺めていたミクイが疑問を発した
「要らない心配かと思うけど…サキュバスだよね?変な薬とか盛ってないよね?」
「そうですの!エッちい気分になる成分とか入ってないですよね?」
ミクイの一応の心配に、黙ってデザートを食べていたサーシャが薬を盛っていないか心配したのだが…カルーアは隣で食事しているサーシャのほっぺたをつねりあげた!
「痛たっ!痛いですの!お姉様、何をしますの!?」
「キミだよ!夜な夜なわたしに怪しい薬を盛るのは!毎回毎回、わたしを薬でエッちい気分にさせて、恥ずかしい行為を要求してくるのはさ!」
カルーアは度重なるサーシャのエッちい悪戯に激おこだった!
「サーシャちゃんは私たちサキュバスよりも、かなりエッちい娘なんですね(汗)」
サーシャの行いを聞かされ、サキュバスであるミシュラルも呆れていた
「サーシャよ、ソナタは先程…自分は神の末席の天使として生まれ変わったと言ってたであろう?…それが天使のする事かぁ?」
同席しているキングス王子たちも、サーシャの行き過ぎた悪戯に呆れていた。天使とはw
【王城城門前】
「城下町は父の統治の元、治安はかなり良くなってはいるが…北西側の自由自治区には、王家の政策に反抗的な集団が統治しているエリアがある。くれぐれも近寄らぬようにな!…それと寝所も用意している。城下町はかなりの広さだが、陽が落ちる迄には戻るようにな」
城下町を散策すると言うカルーア達に、見送りにきたキングスとケイトスから注意事項が述べられた
「この街の工芸品や鍛冶屋に寄りたいと思っています。名工ヘパイトスさんのお弟子さんとか居るのですよね?」
鍛冶屋のヒイロは、せっかく王都に来たのだから王都の鍛冶屋に興味がある様だ
「私はお城で働いているお父様とお母様に挨拶しますので、場内に残りますけど気を付けてくださいね」
エリエスは王城で働く父母に、自分や祖父母の近況を説明に行くようだ。久しぶりの親子の語らいもあるだろうと、ヒイロ達は気を遣い彼女と別行動にした
「ヒイロと城下町をデート出来る日がくるなんて嬉しいよ。エスコートしてよね!」
「そうしたいのは山々だけど、俺も初めて来たんだ。期待はするなよ」
「もう!分かってないなヒイロはさ…内容よりもそういう気持ちが嬉しいんだよ」
本当に久しぶりにヒイロとデート出来るカルーアは、何時にもなく上機嫌のようだ!
「あん、お姉様。サーシャも混ぜて欲しいですの!」
「サーシャちゃんは、私とデート。そうしましょう!なんなら式場で契りを結んでも良い!」
カルーア達に混ざりたいサーシャだが、彼女にはアサシンのミクイがストーキングしてくるのだったw
続く
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