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アリス IN 異世界日本
吸血姫と入浴
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【ヒイロの工房】
翌朝ホテルをチェックアウトし、昼前には自分の工房に帰ってきたヒイロ達
「なんと!?悪霊が住み憑いておったのか…それはすまぬ事をしたな。だが、ソレ以外は楽しめたであろう?」
「えぇ、まぁ…それなりに…」
カルーアはラブホでの兄と妹との営みを思い出してしまい、顔を赤らめて返事した…ヒイロ達が帰った時、出迎えたのはキングス、ケイトス、ミル、コハラコの4人だった
「アドルさんが…本当に迷惑をかけた…いつか…再開した時には…恩返しさせて欲しい…と言って旅立たれました…はい、ミャンジャム様も…ご一緒に…」
ミルの話だと予告していた通り、アドルは自分探しの旅に出たようで、ミャンジャムは彼に付き添って出ていったようだ
「アドルさんは良いとして、ミャンジャムさんも居なくなったのは厳しいね…」
「ん!?どうしてだ?」
カルーアの言葉の意味がピン!と来なかったヒイロが質問した
「サーシャ達のパーティの前衛が居なくなりましたの!アリスお姉様が居ない穴を、ミャンジャム様がバッチリ埋めてくれてましたけど…」
「そうか!アリスもミャンジャムさんも居ないとなると、パーティに盾役が居ないか…」
冒険者のパーティと言えば盾役をこなすソード戦士、中距離の攻撃魔法使い、後方の回復支援役。と、この3人はほぼ必須と言える
加えて盾役もソード役も、果ては回復もしてくれたミャンジャムが抜けたのは、かなりの痛手と言える!
「これは参ったな…」
悩む3人…そんなヒイロの袖を引っ張る者が居る
「コハラコが居る!」
驚いた事に、イシス防衛戦から敵対関係にあった吸血姫のコハラコが、パーティの壁役をしてくれると言ってくれたのだ
「この子に努まるかなぁ…」
カルーアは不安を感じていた。イシス防衛戦で戦った感想として…彼女はスペックこそ凄い物があるが…頭がお子ちゃま過ぎて単純攻撃過ぎるし、ましてや連携プレーなど論外だからだ
「コハラコ、頑張るから!」
とりあえずヤル気だけはある様だ
「とりあえず問題解決して良かったではないか。ところで提案があるのだが…」
キングス王子から、また何かお話がある様だ。嫌な予感がする3人だが…とりあえず聞いてみる事にする
「前にカルーア嬢を余の妃に!と、言っていたであろう?そのプランの延長に、彼女を我が王都に招待する気でいたのだ
その話は無くなったが、獣神戦の英雄を城下の民達に紹介したのだ。来てはもらえまいか?むろん、滞在中は出来る限りのモテナシはするぞ!」
「いつも王子が唐突な提案をしてしまい申し訳ありません。ですが、王都の民も貴方たちに興味を持つ者が多いのです」
3人は顔を見合わせた
「どうする?」
「まぁ、1度は行ってみたいかな?」
「王都でお姉様を可愛がりたいですの!」
「ゴチン!」サーシャはカルーアに頭を叩かれ、痛みで喋れないままうずくまった
「たまには、そういう考えから離れなよ!」
ホテルでの件もあり、カルーアはご立腹だ!
「返事は明後日に貰いたい。コチラも準備があるのでな。2日後の昼過ぎにお邪魔させてもらうぞ」
「その間に吸血姫さんと連携プレーの訓練もしておいてくださいね」
そう言い残し、キングスとケイトスは工房を出ていった。あの趣味の悪いラブホに行くのだろうか?
「さて…どうしますの?」
「とりあえず…お昼ご飯に…しませんか?用意…しますね」
話しているうちにお昼時になっていた。サーシャはミルを手伝った。久しぶりのサーシャと2人での調理に喜ぶミル
「コハラコ強い、安心して!」
「そうなのか?」
吸血姫の実力を知らないヒイロは、カルーアに訊ねた
「うん、強いは強いよ…ただ…まだ5歳らしいし、戦闘以外はまともに教えられてないみたいからね…」
「そ、そうだな…コハラコちゃんは、どんな風に戦うのかな?」
「殴る!蹴る!目からビーム!」
「そ、そうか…手甲や脚甲を作って上げた方が良いかな?」
「良きに計らえ!」
どうもコハラコの知識には大きく偏りがあるのが、会話のアチラコチラに出ていた
【夕方過ぎ】
昼ごはんを済ませた後、コハラコとカルーア、サーシャは連携プレーの練習に入った
が…なかなか上手くは行かない様だ。コハラコの動きに気を遣いいつも以上に動かされたカルーア
ソレをなんとかしようと、絶えずコハラコにアドバイスを送り続けたサーシャは、夕方にはグロッキーだった
「お疲れさん。シャワーはどうするんだ?」
「少し休んでから…」
「同じくですの…」
室内に戻ってきた2人はキッチンのテーブルにもたれかかると…動きを止めてしまった
「コハラコちゃん、シャワー浴びて来るかい?」
ヒイロの問いに、しばし考えたコハラコは、予想外の返事をした
「コハラコ、1人でお風呂出来ない…ヒイロ、一緒しよう!」
「なにっ?」
「はあ!?」
「別に良いですの…」
ヒイロとカルーアは焦った。サーシャは特に問題に感じていないようだ
「いや、流石にソレは…」
「やだやだ!アドルは毎日一緒してた!身体洗いあっこしてた!」
「はぁ!?…あの野郎、幼女趣味なんじゃないのか?」
「んしょ、んしょ…」
「ん?…服を…脱ぐのか?」
どの言葉にどう反応したのか良く分からなかったが、コハラコは突然キッチン内で服を脱ぎ始めた
「うわっ!?ちょっと待って!」
「もうヒイロ、良いから2人で入って来なよ…もちろん…分かってるよねぇ?」
「あ、当たり前だ…」
流石にヒイロも5歳児に手を出したりしないと信じてはいるが…嫌な予感はせずにはいられないカルーアだった
続く
翌朝ホテルをチェックアウトし、昼前には自分の工房に帰ってきたヒイロ達
「なんと!?悪霊が住み憑いておったのか…それはすまぬ事をしたな。だが、ソレ以外は楽しめたであろう?」
「えぇ、まぁ…それなりに…」
カルーアはラブホでの兄と妹との営みを思い出してしまい、顔を赤らめて返事した…ヒイロ達が帰った時、出迎えたのはキングス、ケイトス、ミル、コハラコの4人だった
「アドルさんが…本当に迷惑をかけた…いつか…再開した時には…恩返しさせて欲しい…と言って旅立たれました…はい、ミャンジャム様も…ご一緒に…」
ミルの話だと予告していた通り、アドルは自分探しの旅に出たようで、ミャンジャムは彼に付き添って出ていったようだ
「アドルさんは良いとして、ミャンジャムさんも居なくなったのは厳しいね…」
「ん!?どうしてだ?」
カルーアの言葉の意味がピン!と来なかったヒイロが質問した
「サーシャ達のパーティの前衛が居なくなりましたの!アリスお姉様が居ない穴を、ミャンジャム様がバッチリ埋めてくれてましたけど…」
「そうか!アリスもミャンジャムさんも居ないとなると、パーティに盾役が居ないか…」
冒険者のパーティと言えば盾役をこなすソード戦士、中距離の攻撃魔法使い、後方の回復支援役。と、この3人はほぼ必須と言える
加えて盾役もソード役も、果ては回復もしてくれたミャンジャムが抜けたのは、かなりの痛手と言える!
「これは参ったな…」
悩む3人…そんなヒイロの袖を引っ張る者が居る
「コハラコが居る!」
驚いた事に、イシス防衛戦から敵対関係にあった吸血姫のコハラコが、パーティの壁役をしてくれると言ってくれたのだ
「この子に努まるかなぁ…」
カルーアは不安を感じていた。イシス防衛戦で戦った感想として…彼女はスペックこそ凄い物があるが…頭がお子ちゃま過ぎて単純攻撃過ぎるし、ましてや連携プレーなど論外だからだ
「コハラコ、頑張るから!」
とりあえずヤル気だけはある様だ
「とりあえず問題解決して良かったではないか。ところで提案があるのだが…」
キングス王子から、また何かお話がある様だ。嫌な予感がする3人だが…とりあえず聞いてみる事にする
「前にカルーア嬢を余の妃に!と、言っていたであろう?そのプランの延長に、彼女を我が王都に招待する気でいたのだ
その話は無くなったが、獣神戦の英雄を城下の民達に紹介したのだ。来てはもらえまいか?むろん、滞在中は出来る限りのモテナシはするぞ!」
「いつも王子が唐突な提案をしてしまい申し訳ありません。ですが、王都の民も貴方たちに興味を持つ者が多いのです」
3人は顔を見合わせた
「どうする?」
「まぁ、1度は行ってみたいかな?」
「王都でお姉様を可愛がりたいですの!」
「ゴチン!」サーシャはカルーアに頭を叩かれ、痛みで喋れないままうずくまった
「たまには、そういう考えから離れなよ!」
ホテルでの件もあり、カルーアはご立腹だ!
「返事は明後日に貰いたい。コチラも準備があるのでな。2日後の昼過ぎにお邪魔させてもらうぞ」
「その間に吸血姫さんと連携プレーの訓練もしておいてくださいね」
そう言い残し、キングスとケイトスは工房を出ていった。あの趣味の悪いラブホに行くのだろうか?
「さて…どうしますの?」
「とりあえず…お昼ご飯に…しませんか?用意…しますね」
話しているうちにお昼時になっていた。サーシャはミルを手伝った。久しぶりのサーシャと2人での調理に喜ぶミル
「コハラコ強い、安心して!」
「そうなのか?」
吸血姫の実力を知らないヒイロは、カルーアに訊ねた
「うん、強いは強いよ…ただ…まだ5歳らしいし、戦闘以外はまともに教えられてないみたいからね…」
「そ、そうだな…コハラコちゃんは、どんな風に戦うのかな?」
「殴る!蹴る!目からビーム!」
「そ、そうか…手甲や脚甲を作って上げた方が良いかな?」
「良きに計らえ!」
どうもコハラコの知識には大きく偏りがあるのが、会話のアチラコチラに出ていた
【夕方過ぎ】
昼ごはんを済ませた後、コハラコとカルーア、サーシャは連携プレーの練習に入った
が…なかなか上手くは行かない様だ。コハラコの動きに気を遣いいつも以上に動かされたカルーア
ソレをなんとかしようと、絶えずコハラコにアドバイスを送り続けたサーシャは、夕方にはグロッキーだった
「お疲れさん。シャワーはどうするんだ?」
「少し休んでから…」
「同じくですの…」
室内に戻ってきた2人はキッチンのテーブルにもたれかかると…動きを止めてしまった
「コハラコちゃん、シャワー浴びて来るかい?」
ヒイロの問いに、しばし考えたコハラコは、予想外の返事をした
「コハラコ、1人でお風呂出来ない…ヒイロ、一緒しよう!」
「なにっ?」
「はあ!?」
「別に良いですの…」
ヒイロとカルーアは焦った。サーシャは特に問題に感じていないようだ
「いや、流石にソレは…」
「やだやだ!アドルは毎日一緒してた!身体洗いあっこしてた!」
「はぁ!?…あの野郎、幼女趣味なんじゃないのか?」
「んしょ、んしょ…」
「ん?…服を…脱ぐのか?」
どの言葉にどう反応したのか良く分からなかったが、コハラコは突然キッチン内で服を脱ぎ始めた
「うわっ!?ちょっと待って!」
「もうヒイロ、良いから2人で入って来なよ…もちろん…分かってるよねぇ?」
「あ、当たり前だ…」
流石にヒイロも5歳児に手を出したりしないと信じてはいるが…嫌な予感はせずにはいられないカルーアだった
続く
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