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イシス王国&ドルイド王国編
転移門起動!
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【アレクス城の魔女達】
「ふひゅー、ふひゅー…(´-﹃-`)Zz…」
「…ようやくメイビー様も眠られたようだし、今夜は呑まない?」
「良いわね!私は甘めのヤツにするわ」
あの日、フュールが先に帰還した約1時間後に帰ってきた徳川有栖。今夜は談話室にて【渇望の魔女】フュールとアルコールを飲み始めようとしていた
「お姉様ぁ…エーデはトマトジュースが欲しいです……」
「ふふっ、魔王様の遊び相手お疲れ様ね。ほら、飲める?」
今日も1日魔王様の遊び相手をつとめたエーデは今夜も虫の息だった有栖とフュールが飲み始めようとしているのを察知したエーデが自分の分も!と要求した。フュールがいれてくれたトマトジュースに手を伸ばした
「ゴキュ、ゴキュ…くはぁ!蘇りました!」
「そういえば、エーデちゃんの守護者のリッチーちゃん居ないのね?」
有栖はエーデの付き人のリッチーの不在に気が付いた。どうやら、魔王様の遊び相手をして先に体力が尽きたリッチーは既に、エーデの部屋に戻り就寝したらしい
「くはぁ!…ふうぅ、夜に友人と呑むアルコールは美味しいねっ!」
「今夜はいつになく御機嫌ね有栖、何か良い事でもあったの?…そう言えば数日前にあの男に呼び出された日、戻って来るのが遅かったけど…何かつもる話でもあったの?」
有栖からアルコールを誘ってくる事自体が珍しい事だし、何よりここ数日の彼女の行動から有栖が上機嫌な事を察していた
「そりゃそうよ!認識阻害の中和も完全に馴染んだからね。これでもうポンコツ勇者の優輝に呼ばれる事も無いから、夜をのんびり友人と楽しめるってものさ!ま、最後にもうひと頑張りしてもらったけどね❤︎」
有栖は世界に嫌悪感を抱いた為とはいえ、自ら世界中に認識阻害を張った事で20年近く孤独で過ごす羽目になっていた
同じく日本から呼び出された優輝には認識阻害(ハードゥーン)が作用していなかったので、彼の向こうでの記憶を媒体にする事で認識阻害を無効化する事に成功した。のだが、そこで縁が出来た彼に度々呼ばれてしまう事になり、意外と忙しい日々になっていた
けれど、認識阻害が中和された事で彼とのLINKも切れたので、約20年振りに友人とゆっくりアルコールを楽しめているのだ。有栖にとって楽しい夜に違いないが…フュールの見立てでは、どうもソレだけではない様に見えた
「あのポンコツに呼ばれなくなったから、もう急に出掛けることも当分起きそうになくて安心だわ!しばらくはこうして、友人たちと静かに同じ時を過ごすのも悪くないわね♪」
「ねぇ有栖…この前、その彼に「お礼がしたかったんだ」って、呼ばれた時に日本の事とかを色々話したでしょ?その時に聞いたアレよ。今の貴方のセリフ…まさに【フラグが立った】ってヤツじゃないの?」
「あはは(笑)まぁさかね…私が飛び出して行く事なんか、しばらく当分起こりえないわよ!」
「そんなこと言ってると、また何かとんでもない事が起きるんじゃないの?」
「ナイナイ…そんな事は、そうそう起こってたまりますか!ってのよ…よ…んよぉぉぉっ!?」
気持ち良くアルコールを楽しみ、フュール以外には決して見せない緩んだ表情で笑っていた有栖の顔が豹変した!
「ちょっと有栖?どうかしたの?まさか…本当に何か起きちゃったの?」
「これは…もしや…GATEが開いたの?」
「GATEって何?」
「私や優輝を日本からこの世界に転移させた転移門よ…まさか?また誰かが召喚されようとしているとでも言うの?……ごめんね、ちょっと行ってくる!」
有栖はただならぬ事が起きているエリアを探知魔法で目星を付け転移の魔法陣を描き、何かヤバい事が起きているその場所へ転移した
【ヒイロの工房】
「姉さん落ち着いて!とりあえず【賢者の石】を手放すんだ!」
「アリスはもう、この世界に居ない方が良いんだぁ!……これは?【賢者の石】が光ってる?」
アリスの感情の昂(たかぶ)りに呼応するかのように【賢者の石】から発せられている光は、より眩しさを増してアリスの身体を包んでいく
「ちょっと、何が起きているの?」
王都クラウンの聖騎士であるミャンジャムは、かなりの博識を誇るハズなのだが…目の前で起きているこの光景には、全くと言っていいほど知識が無かった
「アリス、アリスぅ!」
「もう放っておいてぇ!」
ヒイロがどれだけ叫んでもアリスは全く落ち着こうとはしない。むしろ、賢者の石の発光はチカラを具現化し始めて、もはやアリスに近付く事さえ困難になっていた
「なにか…嫌な予感がしますの…」
サーシャも唖然と目の前の光景を眺めている事しか出来なかった。超高密度の術式がアリスを覆っている為、特に魔法に精通している者ほど足がすくんで近づけなかった
「もう…アタシはみんなの知らない世界に行くぅ!!」
最後にアリスがそう叫ぶと…発射台から打ち出されるミサイルの如く、アリスは天高く打ち上げられた!
そして、先程まで眩しい程だった光は消えていき、辺りは夜の闇に戻って行った
「な、何が起きたんだ??」
ヒイロは今の出来事が何も理解出来なかった。ただ、忽然とアリスが消えたという事実があるだけだ
「兄さん、恐らく今のは…あっ!?」
カルーアが今の現象への推理を語ろうとした時、彼女はある異変に気が付いた
「カルーアどうした?また何か起きるのか?」
「魔女が来るよ」
「えっ!?」
徳川有栖の転移用魔法陣は、あらかじめ術式を施したポイント間しか移動できないので、アルバート家に1番近い場所…フュールが目覚め、ヒイロとアルテッツアの子供をさらった遺跡跡に転移した後、飛行魔法の最大速度でアルバート家に向かったが…アリスの転移には間に合わなかったようだ
続く
「ふひゅー、ふひゅー…(´-﹃-`)Zz…」
「…ようやくメイビー様も眠られたようだし、今夜は呑まない?」
「良いわね!私は甘めのヤツにするわ」
あの日、フュールが先に帰還した約1時間後に帰ってきた徳川有栖。今夜は談話室にて【渇望の魔女】フュールとアルコールを飲み始めようとしていた
「お姉様ぁ…エーデはトマトジュースが欲しいです……」
「ふふっ、魔王様の遊び相手お疲れ様ね。ほら、飲める?」
今日も1日魔王様の遊び相手をつとめたエーデは今夜も虫の息だった有栖とフュールが飲み始めようとしているのを察知したエーデが自分の分も!と要求した。フュールがいれてくれたトマトジュースに手を伸ばした
「ゴキュ、ゴキュ…くはぁ!蘇りました!」
「そういえば、エーデちゃんの守護者のリッチーちゃん居ないのね?」
有栖はエーデの付き人のリッチーの不在に気が付いた。どうやら、魔王様の遊び相手をして先に体力が尽きたリッチーは既に、エーデの部屋に戻り就寝したらしい
「くはぁ!…ふうぅ、夜に友人と呑むアルコールは美味しいねっ!」
「今夜はいつになく御機嫌ね有栖、何か良い事でもあったの?…そう言えば数日前にあの男に呼び出された日、戻って来るのが遅かったけど…何かつもる話でもあったの?」
有栖からアルコールを誘ってくる事自体が珍しい事だし、何よりここ数日の彼女の行動から有栖が上機嫌な事を察していた
「そりゃそうよ!認識阻害の中和も完全に馴染んだからね。これでもうポンコツ勇者の優輝に呼ばれる事も無いから、夜をのんびり友人と楽しめるってものさ!ま、最後にもうひと頑張りしてもらったけどね❤︎」
有栖は世界に嫌悪感を抱いた為とはいえ、自ら世界中に認識阻害を張った事で20年近く孤独で過ごす羽目になっていた
同じく日本から呼び出された優輝には認識阻害(ハードゥーン)が作用していなかったので、彼の向こうでの記憶を媒体にする事で認識阻害を無効化する事に成功した。のだが、そこで縁が出来た彼に度々呼ばれてしまう事になり、意外と忙しい日々になっていた
けれど、認識阻害が中和された事で彼とのLINKも切れたので、約20年振りに友人とゆっくりアルコールを楽しめているのだ。有栖にとって楽しい夜に違いないが…フュールの見立てでは、どうもソレだけではない様に見えた
「あのポンコツに呼ばれなくなったから、もう急に出掛けることも当分起きそうになくて安心だわ!しばらくはこうして、友人たちと静かに同じ時を過ごすのも悪くないわね♪」
「ねぇ有栖…この前、その彼に「お礼がしたかったんだ」って、呼ばれた時に日本の事とかを色々話したでしょ?その時に聞いたアレよ。今の貴方のセリフ…まさに【フラグが立った】ってヤツじゃないの?」
「あはは(笑)まぁさかね…私が飛び出して行く事なんか、しばらく当分起こりえないわよ!」
「そんなこと言ってると、また何かとんでもない事が起きるんじゃないの?」
「ナイナイ…そんな事は、そうそう起こってたまりますか!ってのよ…よ…んよぉぉぉっ!?」
気持ち良くアルコールを楽しみ、フュール以外には決して見せない緩んだ表情で笑っていた有栖の顔が豹変した!
「ちょっと有栖?どうかしたの?まさか…本当に何か起きちゃったの?」
「これは…もしや…GATEが開いたの?」
「GATEって何?」
「私や優輝を日本からこの世界に転移させた転移門よ…まさか?また誰かが召喚されようとしているとでも言うの?……ごめんね、ちょっと行ってくる!」
有栖はただならぬ事が起きているエリアを探知魔法で目星を付け転移の魔法陣を描き、何かヤバい事が起きているその場所へ転移した
【ヒイロの工房】
「姉さん落ち着いて!とりあえず【賢者の石】を手放すんだ!」
「アリスはもう、この世界に居ない方が良いんだぁ!……これは?【賢者の石】が光ってる?」
アリスの感情の昂(たかぶ)りに呼応するかのように【賢者の石】から発せられている光は、より眩しさを増してアリスの身体を包んでいく
「ちょっと、何が起きているの?」
王都クラウンの聖騎士であるミャンジャムは、かなりの博識を誇るハズなのだが…目の前で起きているこの光景には、全くと言っていいほど知識が無かった
「アリス、アリスぅ!」
「もう放っておいてぇ!」
ヒイロがどれだけ叫んでもアリスは全く落ち着こうとはしない。むしろ、賢者の石の発光はチカラを具現化し始めて、もはやアリスに近付く事さえ困難になっていた
「なにか…嫌な予感がしますの…」
サーシャも唖然と目の前の光景を眺めている事しか出来なかった。超高密度の術式がアリスを覆っている為、特に魔法に精通している者ほど足がすくんで近づけなかった
「もう…アタシはみんなの知らない世界に行くぅ!!」
最後にアリスがそう叫ぶと…発射台から打ち出されるミサイルの如く、アリスは天高く打ち上げられた!
そして、先程まで眩しい程だった光は消えていき、辺りは夜の闇に戻って行った
「な、何が起きたんだ??」
ヒイロは今の出来事が何も理解出来なかった。ただ、忽然とアリスが消えたという事実があるだけだ
「兄さん、恐らく今のは…あっ!?」
カルーアが今の現象への推理を語ろうとした時、彼女はある異変に気が付いた
「カルーアどうした?また何か起きるのか?」
「魔女が来るよ」
「えっ!?」
徳川有栖の転移用魔法陣は、あらかじめ術式を施したポイント間しか移動できないので、アルバート家に1番近い場所…フュールが目覚め、ヒイロとアルテッツアの子供をさらった遺跡跡に転移した後、飛行魔法の最大速度でアルバート家に向かったが…アリスの転移には間に合わなかったようだ
続く
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