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イシス王国&ドルイド王国編
久しぶりの再会
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【テントの中】
「ほら、アリス姉さんも!」
「でも、でもぉ…」
「でもじゃないよ!明日のお昼には久しぶりに兄さん達が待っている工房に帰るんだよ!長い間留守にして心配させたんだから、3人笑顔で帰ってあげようよ…姉さんは長女なんでしょ?」
明日ようやくの帰宅になるのだから、3人笑顔で帰りたいカルーアだが、サーシャと揉めたアリスはアドルの事もあって、モヤモヤが抜けなかったのだが…「長女でしょ?」と言われて胸につかえているモノを無理やり飲み込んだ
「…そうね、帰ったらお兄ちゃんに甘えたいなっ!心配かけてごめんねカルーア…それと、サーシャごめんねぇ、それと…ありがとう」
サーシャからしたら、こんな感じでヘソを曲げたアリスは、スグに機嫌が治らないと思っていた。今みたいに素早く謝罪できないと知っていたが故に、この行動は予想外だった
「ん~、サーシャも戦場では武器を持って戦うのは超下手くそですの…だから、その、おあいこですの!」
お互いにまだ、シコリは残っているが一応の仲直りは出来た
「それじゃアリスお姉様」
「なぁにサーシャ?」
「心配してくれたカルーアお姉様を、2人でサンドイッチするですの!」
「(; ꒪ㅿ꒪)へっ!?」
アリスは背後からカルーアに抱きついた。アリスの柔肌がネグリジェ越しに伝わってくる
「姉さん?今夜も裸なのかい?」
「(*´ ˘ `*)えへへ~♪」
間髪入れずにサーシャが正面から抱きつくと、カルーアの顔を両手のひらで押さえソフトなKissをした
「んむっ!?」
「サーシャには負けないもん!」
するとソレを見たアリスは、背後から手を伸ばしカルーアの全身を触り始めた
「Σ(゜д゜;)ちょっと姉さん!?」
そんな感じで三姉妹はしばらくの時間、カルーアを中心にして仲良くジャレあってから眠りについた
【ヒイロの工房】
「うおっ!?」
中庭でミャンジャムと剣の稽古をしていたヒイロだったが、王都クラウンの聖騎士の彼女の腕前は決して飾りではなかった
「くすくす、この実力差じゃぁ、ワタクシがヒイロさんに遅れを取る事は、しばらく無さそうですわね(笑)」
ロングソードを巧みに操るヒイロだったが、小柄なその身体でどうやっているのやら…ミャンジャムは器用にランスを使い、ヒイロの攻撃を捌いて1突きで勝利した
突かれた衝撃で尻もちをついて座っているヒイロに、ミャンジャムは手を差し伸べると…丁寧に彼を引き起こした
「ふぅ…同い年の女性にこうも簡単に負かされるとはね…いくら聖騎士様とはいえ、自信無くすなぁ…職業柄、それなりには鍛錬していたのにな」
「うふふ、またいつでもお相手致しますわよ……あら?コチラに向かって来るあの娘達は?」
ミャンジャムは、ヒイロの遥か後方から近付いてくる三姉妹に気が付いた
「もしかして、例の三姉妹でしょうか?」
「えっ!?本当ですか?」
カルーア達が出掛けたばかりの数日間は、三姉妹の事が気になり過ぎて集中力が欠けていたヒイロだったが、今はミャンジャムに言われてようやく気が付いた。自分の目でも確認したヒイロは、三姉妹に向かって走り出した
「みんなぁ!おかえりっ!」
馬を止めるカルーア。彼女にしがみついていたサーシャが、素早く馬から降りヒイロに抱きついた
「ただいまですの、お兄様!」
自分もヒイロに抱きつきたいカルーアは、急いで馬を近くの木にロープで結んでいた。その後、狼(ハイラ)の乗っているアリスも到着した。そして2番手にヒイロに抱きついた
「お兄ちゃん、お待たせっ!」
「2人とも元気そうだな、良かった!」
「会いたかったよ、兄さん!!」
その直後、馬を結び終えたカルーアが、もう待てないとばかりにヒイロに抱きついた!
「カルーア!」
ヒイロはアリスとサーシャから一旦離れ、その両手でカルーアを強く抱きしめた
「ごめんよ兄さん、長い間待たせちゃって…わたしも寂しかったよ」
ヒイロとカルーアは熱く強く抱きしめ合った。それをアリスは横目で羨ましそうに見ていた
(アタシも、ちょっと前まではアドルと…)
「……ス姉様、リードを取って欲しいですの。……姉様?アリスお姉様!」
サーシャも狼(ハイラ)をいったん木に結ぼうとして、道具袋を持っているアリスに声を掛けていたのだが…
「んっ、あっ!?ごめんねぇ…リード…リード……あっ!?」
リードを探していたアリスは、間違って【賢者の石】(500ミリリットルのペットボトルくらいの大きさ)を落としてしまうが、ソレにリードが引っかかっていた
「はい、サーシャ」
右手でリードをサーシャに渡し、拾った【賢者の石】を左手で掴んだ。そこへヒイロが神妙な顔で近付いてきた
「あ、あのなアリス…その、もう聞いているかも知れないが…俺な、カルーアと付き合う事にしたんだ…」
もちろんアリスは知っていた。知っていたのだが…
(なんだろう?改めてお兄ちゃんから言われると、カルーアから聞いた時より…胸の中が痛い…痛いよぉ…)
アドルと一時期付き合いはしたが、純粋無垢なアリスの胸中から、ヒイロの事が綺麗さっぱり忘れられていた訳ではなかった
「う、うん…聞いてるよぉ…」
アリスのぎこちない返事にアリスを心配したヒイロは、あくまでも慰めの言葉のつもりで言った
「アリスも可愛いから…きっとアリスにも彼氏が出来るよ…その、アリスと付き合って…別れる。って言い出す男も居ないだろうしな!」
「あっ!?兄さん!?」
ヒイロはアリスとアドルの事を知らなかったのだ。知らないが故の慰めの言葉だったのだが…ソレはアリスの傷をえぐってしまった
「それなのに別れちゃったのは…アタシが原因なんだねぇ…考えが足りないからサーシャも怒らせちゃったしぃ……」
「姉さん、兄さんは知らなかったからなんだ。悪気は無いんだ!気にしないで良いんだよ!」
「えっ!?何の話なんだ?」
必死にヒイロをフォローしようとしたカルーアだったが…ソコにハイラがヒイロに飛びかかった!
「待つですの!」
サーシャはリードで木に止めるのを失敗していたようだ。ハイラなりに、ヒイロが主人であるアリスを傷付けた事を察知しているのか?彼に対して「ワンワン」吠えたてた
「なんだよハイラ!?ちょっと…アッチに行っててくれ!今は…邪魔なんだって!」
もちろんヒイロは、アリスではなくハイラに言ったのだが…
「そうだよねぇ…うぅ…お兄ちゃんにとっても、アドルにもとっても…アタシは邪魔だったんだよねぇ…」
勘違いからだが凹んでいたアリスに今のヒイロの言葉が深く刺さってしまう!感情が高ぶったアリスはボロボロと泣き始めた
「な、ナニを!?どうしたんだ?」
ヒイロが訳が分からないと思った時、アリスが握りしめている【賢者の石】がまばゆく光り、アリスを包む光の柱が天に昇っていく
「アタシは、アリスは…要らない娘なんだぁっ!アタシの居場所なんか無いんだぁ!!」
【賢者の石】から発せられる光がより一段と激しさを増した!
続く
「ほら、アリス姉さんも!」
「でも、でもぉ…」
「でもじゃないよ!明日のお昼には久しぶりに兄さん達が待っている工房に帰るんだよ!長い間留守にして心配させたんだから、3人笑顔で帰ってあげようよ…姉さんは長女なんでしょ?」
明日ようやくの帰宅になるのだから、3人笑顔で帰りたいカルーアだが、サーシャと揉めたアリスはアドルの事もあって、モヤモヤが抜けなかったのだが…「長女でしょ?」と言われて胸につかえているモノを無理やり飲み込んだ
「…そうね、帰ったらお兄ちゃんに甘えたいなっ!心配かけてごめんねカルーア…それと、サーシャごめんねぇ、それと…ありがとう」
サーシャからしたら、こんな感じでヘソを曲げたアリスは、スグに機嫌が治らないと思っていた。今みたいに素早く謝罪できないと知っていたが故に、この行動は予想外だった
「ん~、サーシャも戦場では武器を持って戦うのは超下手くそですの…だから、その、おあいこですの!」
お互いにまだ、シコリは残っているが一応の仲直りは出来た
「それじゃアリスお姉様」
「なぁにサーシャ?」
「心配してくれたカルーアお姉様を、2人でサンドイッチするですの!」
「(; ꒪ㅿ꒪)へっ!?」
アリスは背後からカルーアに抱きついた。アリスの柔肌がネグリジェ越しに伝わってくる
「姉さん?今夜も裸なのかい?」
「(*´ ˘ `*)えへへ~♪」
間髪入れずにサーシャが正面から抱きつくと、カルーアの顔を両手のひらで押さえソフトなKissをした
「んむっ!?」
「サーシャには負けないもん!」
するとソレを見たアリスは、背後から手を伸ばしカルーアの全身を触り始めた
「Σ(゜д゜;)ちょっと姉さん!?」
そんな感じで三姉妹はしばらくの時間、カルーアを中心にして仲良くジャレあってから眠りについた
【ヒイロの工房】
「うおっ!?」
中庭でミャンジャムと剣の稽古をしていたヒイロだったが、王都クラウンの聖騎士の彼女の腕前は決して飾りではなかった
「くすくす、この実力差じゃぁ、ワタクシがヒイロさんに遅れを取る事は、しばらく無さそうですわね(笑)」
ロングソードを巧みに操るヒイロだったが、小柄なその身体でどうやっているのやら…ミャンジャムは器用にランスを使い、ヒイロの攻撃を捌いて1突きで勝利した
突かれた衝撃で尻もちをついて座っているヒイロに、ミャンジャムは手を差し伸べると…丁寧に彼を引き起こした
「ふぅ…同い年の女性にこうも簡単に負かされるとはね…いくら聖騎士様とはいえ、自信無くすなぁ…職業柄、それなりには鍛錬していたのにな」
「うふふ、またいつでもお相手致しますわよ……あら?コチラに向かって来るあの娘達は?」
ミャンジャムは、ヒイロの遥か後方から近付いてくる三姉妹に気が付いた
「もしかして、例の三姉妹でしょうか?」
「えっ!?本当ですか?」
カルーア達が出掛けたばかりの数日間は、三姉妹の事が気になり過ぎて集中力が欠けていたヒイロだったが、今はミャンジャムに言われてようやく気が付いた。自分の目でも確認したヒイロは、三姉妹に向かって走り出した
「みんなぁ!おかえりっ!」
馬を止めるカルーア。彼女にしがみついていたサーシャが、素早く馬から降りヒイロに抱きついた
「ただいまですの、お兄様!」
自分もヒイロに抱きつきたいカルーアは、急いで馬を近くの木にロープで結んでいた。その後、狼(ハイラ)の乗っているアリスも到着した。そして2番手にヒイロに抱きついた
「お兄ちゃん、お待たせっ!」
「2人とも元気そうだな、良かった!」
「会いたかったよ、兄さん!!」
その直後、馬を結び終えたカルーアが、もう待てないとばかりにヒイロに抱きついた!
「カルーア!」
ヒイロはアリスとサーシャから一旦離れ、その両手でカルーアを強く抱きしめた
「ごめんよ兄さん、長い間待たせちゃって…わたしも寂しかったよ」
ヒイロとカルーアは熱く強く抱きしめ合った。それをアリスは横目で羨ましそうに見ていた
(アタシも、ちょっと前まではアドルと…)
「……ス姉様、リードを取って欲しいですの。……姉様?アリスお姉様!」
サーシャも狼(ハイラ)をいったん木に結ぼうとして、道具袋を持っているアリスに声を掛けていたのだが…
「んっ、あっ!?ごめんねぇ…リード…リード……あっ!?」
リードを探していたアリスは、間違って【賢者の石】(500ミリリットルのペットボトルくらいの大きさ)を落としてしまうが、ソレにリードが引っかかっていた
「はい、サーシャ」
右手でリードをサーシャに渡し、拾った【賢者の石】を左手で掴んだ。そこへヒイロが神妙な顔で近付いてきた
「あ、あのなアリス…その、もう聞いているかも知れないが…俺な、カルーアと付き合う事にしたんだ…」
もちろんアリスは知っていた。知っていたのだが…
(なんだろう?改めてお兄ちゃんから言われると、カルーアから聞いた時より…胸の中が痛い…痛いよぉ…)
アドルと一時期付き合いはしたが、純粋無垢なアリスの胸中から、ヒイロの事が綺麗さっぱり忘れられていた訳ではなかった
「う、うん…聞いてるよぉ…」
アリスのぎこちない返事にアリスを心配したヒイロは、あくまでも慰めの言葉のつもりで言った
「アリスも可愛いから…きっとアリスにも彼氏が出来るよ…その、アリスと付き合って…別れる。って言い出す男も居ないだろうしな!」
「あっ!?兄さん!?」
ヒイロはアリスとアドルの事を知らなかったのだ。知らないが故の慰めの言葉だったのだが…ソレはアリスの傷をえぐってしまった
「それなのに別れちゃったのは…アタシが原因なんだねぇ…考えが足りないからサーシャも怒らせちゃったしぃ……」
「姉さん、兄さんは知らなかったからなんだ。悪気は無いんだ!気にしないで良いんだよ!」
「えっ!?何の話なんだ?」
必死にヒイロをフォローしようとしたカルーアだったが…ソコにハイラがヒイロに飛びかかった!
「待つですの!」
サーシャはリードで木に止めるのを失敗していたようだ。ハイラなりに、ヒイロが主人であるアリスを傷付けた事を察知しているのか?彼に対して「ワンワン」吠えたてた
「なんだよハイラ!?ちょっと…アッチに行っててくれ!今は…邪魔なんだって!」
もちろんヒイロは、アリスではなくハイラに言ったのだが…
「そうだよねぇ…うぅ…お兄ちゃんにとっても、アドルにもとっても…アタシは邪魔だったんだよねぇ…」
勘違いからだが凹んでいたアリスに今のヒイロの言葉が深く刺さってしまう!感情が高ぶったアリスはボロボロと泣き始めた
「な、ナニを!?どうしたんだ?」
ヒイロが訳が分からないと思った時、アリスが握りしめている【賢者の石】がまばゆく光り、アリスを包む光の柱が天に昇っていく
「アタシは、アリスは…要らない娘なんだぁっ!アタシの居場所なんか無いんだぁ!!」
【賢者の石】から発せられる光がより一段と激しさを増した!
続く
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