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イシス王国&ドルイド王国編
コケコッコ遺跡
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【オカマツ伯爵邸】
「おはようございます!」
翌朝、早めに朝食を済ませたアリスとカルーアは、サーシャが泊まった(泊めさせられた)伯爵邸にやって来た
「これは、おふたり方お早う御座います」
執事さんが2人を出迎えてくれた
シューゾは軽戦士の出で立ちをしており、サーシャと衛兵10人を連れていた。馬車3台が用意され、それに乗り遺跡へ出発する
「俺に付いてこい!」
シューゾはやる気満々だ
そんな彼にカルーアが歩み寄る
「わたし達の提案に付き合わせてすまないね」
カルーアは遺跡がハズレの可能性も考慮し、あらかじめ伯爵に断りを入れておいた
「構わんよ、少なからず今も街では盗賊団の残党による犯罪が完全には無くならない。今回、ソレを撲滅出来れば儲けものだ」
少なくとも領主のシューゾは、三姉妹のわがままに付き合わされているという認識ではないようだ
【コケコッコ遺跡】
遺跡には沢山の鳥類が住み着いていた。彼らにとって、この遺跡は既に住家と化しているようだ。その中でもコケコッコが6割、300羽ほど居る
「こんなに沢山のコケコッコを討伐するのぅ…」
「こんなに多いとは思わなかったね…」
「まるで大きな養鶏場ですの…」
あまりの数の多さに三姉妹は、やる前からウンザリしている様子だ
「トサカがあるのが♂で、無いのが♀です。♀は攻撃して来ませんので、半分は捨て置いてよろしいですよ」
とは言え、約300羽を相手にする事になるのだが…衛兵達は何故か餌を与え始めた
「睡眠薬入りの餌です。恐らくこれで大半が寝てくれるかと…」
衛兵長はそう言うと、神殿の先の洞窟に入って行った。戦わずに通過できるのは楽なので、三姉妹も彼らに続いた
中は小さなドームのようになっていた。儀式が行えるような装飾や燭台が配置されていたが、その周りを囲むように沢山の石像が立ち並んでいる
「ほえぇ、立派な石像だねぇ…」
「本当ですの。まるで今にも動き出しそうな感じがしますの…」
アリスとサーシャは、まるで生きているかのような素晴らしいまでの石像の完成度に、素直な感想を口にしたのだが…
「姉さん、それにみんな!コレは人の手で作られた石像なんかじゃないよ…たぶん、石化させられた元人間だよ」
「( °◽︎° ;)えっ!?これ全部がそうですの!?」
カルーアの言葉に驚きを隠せない一行は、辺りを見渡した
「確かに!神殿の石像なら神官や村人などを作るハズなのに…ここにある石像は皆、盗賊団のような姿をしているな」
「この中にシューゾさんの妹さんの、サーシャさんが居るはずですの!」
「これは!?まさか…サーシャ、なのか…」
サーシャの勘は的中した。シューゾが洞窟の隅に、怯えた表情の少女の石像を見つけた
「本当だぁ、サーシャそっくりな娘だねぇ…」
駆け寄ったアリスも、その石像があまりにもサーシャに瓜二つなので驚いていた
「くえっ、くえぇぇ…」
洞窟には更に奥の部屋があるらしく、ソコからコケコッコらしき鳴き声が聞こえてきた
「この声量はコケコッコのキング級みたいだね…みんな用心してよ!」
カルーアの忠告を聞き、サーシャや伯爵達は恐る恐る洞窟の奥へと進んだ
「くえぇぇっ!!」
奥の洞窟には、一際デカいコケコッコが居た。身長約5メートルくらいだろうか?伯爵達に気が付いたらしく彼らと目が合った
「ズシン、ズシン…」コケコッコのキング級が伯爵達の方へ歩いて来る
「たぶんコイツが石化ブレスの使い手だ、みんな奴のブレスには気をつけてよ!」
「コケーッ!」
コケコッコキングが、その大きな口から白い霧のようなブレスを吐いた
「うわあぁ…」
衛兵達の半分がブレスをくらい、ジワジワと石化していく。カルーアの仮説が正しい事が証明された
「コイツはヤバいですの、カルーアお姉様…【七精守護霊(ハーロウィン)】をブッ放して欲しいですの!」
サーシャはカルーアの超極大魔法が圧倒的威力なのを知っているから、姉の魔法を頼ろうとしたのだが…
「駄目だよ、洞窟内で放ったら…威力が高過ぎてコケコッコもろとも、洞窟が崩壊しちゃうよ!そうなったら石化された人達は、本当に全滅しちゃうよ!」
【七精守護霊(ハーロウィン)】ならば、コケコッコのキング級も一撃で撃破出来るのは間違いないのだが、強過ぎる魔法は使う場所を選んでしまうのだ
「雷光柱(ジャムルエッジ)!」
「コケーッ!」
カルーアが放った雷の魔法を、コケコッコキングは翼でガードした。羽が硬質化していて魔法を喰らっても表面が剥がれ落ちるだけで、耐えられてしまっている
「ならアタシが!…十字斬!」
「ガキィ!」獣人化でパワーアップしたアリスの斬撃でさえも、その羽根は食い止めてしまった
「くっ、洞窟内で戦うには厄介な相手だね…」
「ふんぬぅっ!」
サーシャはハンマーの鉄球を、魔力を流して大きくしキング級にぶつけた
「グシャッ!!…コケーッ!!」
サーシャも魔女の血を得ているので、鉄球は本来の5倍くらいまで膨らみ、当たったコケコッコキングはぐらついた
「どうやら、こういう場面では物理の方が有効みたいだね…あっ、サーシャ危ない!」
スグに体勢を立て直したキング級が、サーシャに対して石化ブレスを吐き出した
「しまった!避けられないですの!」
渾身のパワーで鉄球をぶん投げたので、その場からスグに動けないサーシャに石化ブレスが襲いかかる!
続く
「おはようございます!」
翌朝、早めに朝食を済ませたアリスとカルーアは、サーシャが泊まった(泊めさせられた)伯爵邸にやって来た
「これは、おふたり方お早う御座います」
執事さんが2人を出迎えてくれた
シューゾは軽戦士の出で立ちをしており、サーシャと衛兵10人を連れていた。馬車3台が用意され、それに乗り遺跡へ出発する
「俺に付いてこい!」
シューゾはやる気満々だ
そんな彼にカルーアが歩み寄る
「わたし達の提案に付き合わせてすまないね」
カルーアは遺跡がハズレの可能性も考慮し、あらかじめ伯爵に断りを入れておいた
「構わんよ、少なからず今も街では盗賊団の残党による犯罪が完全には無くならない。今回、ソレを撲滅出来れば儲けものだ」
少なくとも領主のシューゾは、三姉妹のわがままに付き合わされているという認識ではないようだ
【コケコッコ遺跡】
遺跡には沢山の鳥類が住み着いていた。彼らにとって、この遺跡は既に住家と化しているようだ。その中でもコケコッコが6割、300羽ほど居る
「こんなに沢山のコケコッコを討伐するのぅ…」
「こんなに多いとは思わなかったね…」
「まるで大きな養鶏場ですの…」
あまりの数の多さに三姉妹は、やる前からウンザリしている様子だ
「トサカがあるのが♂で、無いのが♀です。♀は攻撃して来ませんので、半分は捨て置いてよろしいですよ」
とは言え、約300羽を相手にする事になるのだが…衛兵達は何故か餌を与え始めた
「睡眠薬入りの餌です。恐らくこれで大半が寝てくれるかと…」
衛兵長はそう言うと、神殿の先の洞窟に入って行った。戦わずに通過できるのは楽なので、三姉妹も彼らに続いた
中は小さなドームのようになっていた。儀式が行えるような装飾や燭台が配置されていたが、その周りを囲むように沢山の石像が立ち並んでいる
「ほえぇ、立派な石像だねぇ…」
「本当ですの。まるで今にも動き出しそうな感じがしますの…」
アリスとサーシャは、まるで生きているかのような素晴らしいまでの石像の完成度に、素直な感想を口にしたのだが…
「姉さん、それにみんな!コレは人の手で作られた石像なんかじゃないよ…たぶん、石化させられた元人間だよ」
「( °◽︎° ;)えっ!?これ全部がそうですの!?」
カルーアの言葉に驚きを隠せない一行は、辺りを見渡した
「確かに!神殿の石像なら神官や村人などを作るハズなのに…ここにある石像は皆、盗賊団のような姿をしているな」
「この中にシューゾさんの妹さんの、サーシャさんが居るはずですの!」
「これは!?まさか…サーシャ、なのか…」
サーシャの勘は的中した。シューゾが洞窟の隅に、怯えた表情の少女の石像を見つけた
「本当だぁ、サーシャそっくりな娘だねぇ…」
駆け寄ったアリスも、その石像があまりにもサーシャに瓜二つなので驚いていた
「くえっ、くえぇぇ…」
洞窟には更に奥の部屋があるらしく、ソコからコケコッコらしき鳴き声が聞こえてきた
「この声量はコケコッコのキング級みたいだね…みんな用心してよ!」
カルーアの忠告を聞き、サーシャや伯爵達は恐る恐る洞窟の奥へと進んだ
「くえぇぇっ!!」
奥の洞窟には、一際デカいコケコッコが居た。身長約5メートルくらいだろうか?伯爵達に気が付いたらしく彼らと目が合った
「ズシン、ズシン…」コケコッコのキング級が伯爵達の方へ歩いて来る
「たぶんコイツが石化ブレスの使い手だ、みんな奴のブレスには気をつけてよ!」
「コケーッ!」
コケコッコキングが、その大きな口から白い霧のようなブレスを吐いた
「うわあぁ…」
衛兵達の半分がブレスをくらい、ジワジワと石化していく。カルーアの仮説が正しい事が証明された
「コイツはヤバいですの、カルーアお姉様…【七精守護霊(ハーロウィン)】をブッ放して欲しいですの!」
サーシャはカルーアの超極大魔法が圧倒的威力なのを知っているから、姉の魔法を頼ろうとしたのだが…
「駄目だよ、洞窟内で放ったら…威力が高過ぎてコケコッコもろとも、洞窟が崩壊しちゃうよ!そうなったら石化された人達は、本当に全滅しちゃうよ!」
【七精守護霊(ハーロウィン)】ならば、コケコッコのキング級も一撃で撃破出来るのは間違いないのだが、強過ぎる魔法は使う場所を選んでしまうのだ
「雷光柱(ジャムルエッジ)!」
「コケーッ!」
カルーアが放った雷の魔法を、コケコッコキングは翼でガードした。羽が硬質化していて魔法を喰らっても表面が剥がれ落ちるだけで、耐えられてしまっている
「ならアタシが!…十字斬!」
「ガキィ!」獣人化でパワーアップしたアリスの斬撃でさえも、その羽根は食い止めてしまった
「くっ、洞窟内で戦うには厄介な相手だね…」
「ふんぬぅっ!」
サーシャはハンマーの鉄球を、魔力を流して大きくしキング級にぶつけた
「グシャッ!!…コケーッ!!」
サーシャも魔女の血を得ているので、鉄球は本来の5倍くらいまで膨らみ、当たったコケコッコキングはぐらついた
「どうやら、こういう場面では物理の方が有効みたいだね…あっ、サーシャ危ない!」
スグに体勢を立て直したキング級が、サーシャに対して石化ブレスを吐き出した
「しまった!避けられないですの!」
渾身のパワーで鉄球をぶん投げたので、その場からスグに動けないサーシャに石化ブレスが襲いかかる!
続く
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