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冒険と成長の三姉妹
母になるアリス
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【翌朝】
朝食を済ませてのんびりしていると、シェリー達3人が訪ねて来た
余ったミスリルで、追加装備の【ミスリル・アクス】が完成していた
それをガルダンに納品した
「ありがとう、ヒイロ君。キミの装備は丁寧に造られていて、凄く助かっているよ!」
ガルダンは素直に礼を言った。それに続いてシェリーが話し出した
「確か、ヒイロは南の採掘場になっている【ハイランド渓谷】は、知ってるよね?」
「だいぶ前に、カルーア達と鉱石を取りに行ったよ」
「あぁ!あの時も、兄さんに助けられたね」
シェリーの話に拠ると…あのロッジの近くに、ミノタウロスの群れが現れ、採掘場の人間を襲ったらしい
そして、冒険者ギルドから討伐依頼が来ているようだ。報酬がかなりの額だし、危険も高いのでヒイロ達を誘いに来たのだが…
ヒイロは、前回【不死の魔女】と【リッチー】との戦いで、傷めたアドルのクレリア・ソードの修理を受けていた
「そうなんだ…他の冒険者の依頼ならいざ知らず、街の英雄アドルさんの依頼じゃ、早くこなさないとヒイロの信頼に関わるわよね?」
シャルルはヒイロに気を使った
「なら、アタシが行く!」
以前【ヴォイドゥルフ】と互角に戦ったアリスが、クエストに立候補した
「姉さんが行くなら当然、私も付いていくよ!
…サーシャはどうするんだい?」
サーシャも、ついて行きたいのは山々だったが…一角土竜にほじられた尻の穴が痛くて、とても付いて行けそうになかった
「前回の時に、アチコチ怪我してるから、私は遠慮させてもらうの…ごめんなさい」
「いいのよ、安静にね!」
シェリー姉妹、ガルダン、アリス、カルーアの5人で討伐に向かった
【ハイランド渓谷】
ヒイロの馬車で移動したので、昼過ぎには目的地に着いた
ロッジに居たギルド職員から、ミノタウロスの目撃情報を聞き、5人は林の中へ向かった
「見つけた!3匹いるわね…ガルダンは魔法使い2人の護衛を!私とアリスちゃんで突撃するわ!」
「そうだ、カルーアちゃん!私と勝負しない?私が右のを狙うから、貴方が真ん中のを攻撃してちょうだい。そして2人に左のを頼む。と言うのはどう?」
ヒイロの事で、カルーアをライバル視しているシャルルがカルーアに挑戦して来た
「それは良いね、私の本気を魅せてあげるよ!ヒイロ兄さんからも、君たちの前でなら、実力を出して良い。と、言われてるからね!」
「ほほう!ソレは楽しみね!」
わざわざ競い合う2人だったが…アリスが何かに気が付いた
「ちょっと、待って!ミノタウロス以外にも何か居るよ?」
アリスの指さした方、左のミノタウロスが何かと戦っている……2匹の狼だった【ハイランド・ウルフ】と呼ばれている、大き目なウルフだ。その親子連れがミノタウロスに狙われていた
「許さない!」
2人の魔法を撃つと同時に、突撃する手筈だったが、我が子を守るウルフを助けようと、アリスは飛び出してしまった
「んもう!闇夜を駆ける雷よ、我が刃となりて敵を討て!【雷光龍(サンダードラゴン)】」
シャルルの魔法が、右のミノタウロスに直撃し、大ダメージを与えた
「どうよ!?」と言わんばかりに、カルーアに振り向いたシャルルは「ギョッ!?」とした
「世界を彩る7精霊よ!邪悪なる者を討ち滅ぼしたまへ…【七精守護霊(ハーロウィーン)】!!」
カルーアは封印を解いて、ハイエルフの姿になり、禁呪級の精霊魔法を打ち出した
カルーアの魔法に撃たれたミノタウロスは、木っ端微塵になった!明らかに、シャルルの魔法を上回っていた!誰の目にも明らかな差で!
残り一体を目掛けて、シェリーとアリスが斬りかかった!
シェリーのザンバスターを、斧で受け止めたミノタウロスの背後を、アリスが渾身の一撃を入れた
「ギュモォー!!」
怒り狂うミノタウロスは、シェリーを弾き飛ばした。アリスは咄嗟に距離を取った!そこを【ハイランド・ウルフ】の親が、ミノタウロスに攻撃を仕掛けたが…ミノタウロスに斬られてしまう
子供のウルフが捨て身で、ミノタウロスの首に噛み付いて離さない
暴れるミノタウロスに、アリスは【十字斬】を叩き込んだ!苦し紛れの斧の一撃を受け止めるアリス
「終わりよ!」
その脇から、シェリーがミノタウロスの心臓を貫き討伐した
「残念だけど…親のウルフは、もう死んでいるわ……」
子供のウルフは見知らぬシェリー達に、唸り声を上げている!親の死と、激しい戦いで気が荒ぶっていた
「大丈夫だよ!」
ウルフに微笑んで、手を差し伸べたアリス
「ガブッ!」
子供ウルフは恐怖から、アリスの右手に噛み付いた
「アリスちゃん!?」
「うん、平気…」
噛まれた場所から出血しているが、それでもアリスは子供ウルフに微笑んでいた
【ヒイロの工房】
「で、………懐かれたから、そのまま連れて来ちゃったと?」
「うん、わたしが面倒見るから…飼っても良いでしょ、お兄ちゃん?」
ヒイロは純粋無垢な、アリスの涙目のお願いを断る術(すべ)を持ち合わせていなかった
続く
朝食を済ませてのんびりしていると、シェリー達3人が訪ねて来た
余ったミスリルで、追加装備の【ミスリル・アクス】が完成していた
それをガルダンに納品した
「ありがとう、ヒイロ君。キミの装備は丁寧に造られていて、凄く助かっているよ!」
ガルダンは素直に礼を言った。それに続いてシェリーが話し出した
「確か、ヒイロは南の採掘場になっている【ハイランド渓谷】は、知ってるよね?」
「だいぶ前に、カルーア達と鉱石を取りに行ったよ」
「あぁ!あの時も、兄さんに助けられたね」
シェリーの話に拠ると…あのロッジの近くに、ミノタウロスの群れが現れ、採掘場の人間を襲ったらしい
そして、冒険者ギルドから討伐依頼が来ているようだ。報酬がかなりの額だし、危険も高いのでヒイロ達を誘いに来たのだが…
ヒイロは、前回【不死の魔女】と【リッチー】との戦いで、傷めたアドルのクレリア・ソードの修理を受けていた
「そうなんだ…他の冒険者の依頼ならいざ知らず、街の英雄アドルさんの依頼じゃ、早くこなさないとヒイロの信頼に関わるわよね?」
シャルルはヒイロに気を使った
「なら、アタシが行く!」
以前【ヴォイドゥルフ】と互角に戦ったアリスが、クエストに立候補した
「姉さんが行くなら当然、私も付いていくよ!
…サーシャはどうするんだい?」
サーシャも、ついて行きたいのは山々だったが…一角土竜にほじられた尻の穴が痛くて、とても付いて行けそうになかった
「前回の時に、アチコチ怪我してるから、私は遠慮させてもらうの…ごめんなさい」
「いいのよ、安静にね!」
シェリー姉妹、ガルダン、アリス、カルーアの5人で討伐に向かった
【ハイランド渓谷】
ヒイロの馬車で移動したので、昼過ぎには目的地に着いた
ロッジに居たギルド職員から、ミノタウロスの目撃情報を聞き、5人は林の中へ向かった
「見つけた!3匹いるわね…ガルダンは魔法使い2人の護衛を!私とアリスちゃんで突撃するわ!」
「そうだ、カルーアちゃん!私と勝負しない?私が右のを狙うから、貴方が真ん中のを攻撃してちょうだい。そして2人に左のを頼む。と言うのはどう?」
ヒイロの事で、カルーアをライバル視しているシャルルがカルーアに挑戦して来た
「それは良いね、私の本気を魅せてあげるよ!ヒイロ兄さんからも、君たちの前でなら、実力を出して良い。と、言われてるからね!」
「ほほう!ソレは楽しみね!」
わざわざ競い合う2人だったが…アリスが何かに気が付いた
「ちょっと、待って!ミノタウロス以外にも何か居るよ?」
アリスの指さした方、左のミノタウロスが何かと戦っている……2匹の狼だった【ハイランド・ウルフ】と呼ばれている、大き目なウルフだ。その親子連れがミノタウロスに狙われていた
「許さない!」
2人の魔法を撃つと同時に、突撃する手筈だったが、我が子を守るウルフを助けようと、アリスは飛び出してしまった
「んもう!闇夜を駆ける雷よ、我が刃となりて敵を討て!【雷光龍(サンダードラゴン)】」
シャルルの魔法が、右のミノタウロスに直撃し、大ダメージを与えた
「どうよ!?」と言わんばかりに、カルーアに振り向いたシャルルは「ギョッ!?」とした
「世界を彩る7精霊よ!邪悪なる者を討ち滅ぼしたまへ…【七精守護霊(ハーロウィーン)】!!」
カルーアは封印を解いて、ハイエルフの姿になり、禁呪級の精霊魔法を打ち出した
カルーアの魔法に撃たれたミノタウロスは、木っ端微塵になった!明らかに、シャルルの魔法を上回っていた!誰の目にも明らかな差で!
残り一体を目掛けて、シェリーとアリスが斬りかかった!
シェリーのザンバスターを、斧で受け止めたミノタウロスの背後を、アリスが渾身の一撃を入れた
「ギュモォー!!」
怒り狂うミノタウロスは、シェリーを弾き飛ばした。アリスは咄嗟に距離を取った!そこを【ハイランド・ウルフ】の親が、ミノタウロスに攻撃を仕掛けたが…ミノタウロスに斬られてしまう
子供のウルフが捨て身で、ミノタウロスの首に噛み付いて離さない
暴れるミノタウロスに、アリスは【十字斬】を叩き込んだ!苦し紛れの斧の一撃を受け止めるアリス
「終わりよ!」
その脇から、シェリーがミノタウロスの心臓を貫き討伐した
「残念だけど…親のウルフは、もう死んでいるわ……」
子供のウルフは見知らぬシェリー達に、唸り声を上げている!親の死と、激しい戦いで気が荒ぶっていた
「大丈夫だよ!」
ウルフに微笑んで、手を差し伸べたアリス
「ガブッ!」
子供ウルフは恐怖から、アリスの右手に噛み付いた
「アリスちゃん!?」
「うん、平気…」
噛まれた場所から出血しているが、それでもアリスは子供ウルフに微笑んでいた
【ヒイロの工房】
「で、………懐かれたから、そのまま連れて来ちゃったと?」
「うん、わたしが面倒見るから…飼っても良いでしょ、お兄ちゃん?」
ヒイロは純粋無垢な、アリスの涙目のお願いを断る術(すべ)を持ち合わせていなかった
続く
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