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少女たちとの出会い

虐められる素質カルーア

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【虐められる素質】
こんばんはカルーアだよ。今回はわたしの主観で話を進めさせてもらうよ

今日のアリス姉さんはご機嫌だった
食事を終えた姉さんは
「お兄ちゃんと一緒に寝る!」
と言った

サーシャも
「仕方ないですの」
と言ってるし、純粋無垢な姉さんだから間違いは起きないだろうから…良いだろうね
けれど、姉さんはお布団だけでなく、お風呂もお兄ちゃんと一緒に入ると言った

「後片付けはサーシャとやっておくから、2人は先に入ってきてよ」

わたしとサーシャはゆっくり食事をすませた後、2人で食器の後片付けをする事にした

「それにしても…カルーア姉さんって後片付けは手馴れてますのね。料理は苦手。って言ってましたのに…」

「義母さんと居た時は、義母さんの趣味みたいなモノだったから、料理はあまり手伝えなかったんだ。その分、後片付けとお菓子作りだけは頑張ったんだよ」

「そうでしたのね。カルーアお姉さまは、立派なお嫁さんになれそうですの」

「何を言ってるんだい、そんなに煽てたって何も出ないよ(照れ)」

「あらあら、本当の事ですの。でも、ヒイロお兄さまは渡しませんの!」

「な、な、ナニ言ってるんだい!!前にも言ったけど、わたし達には、まだまだ早い話だろ…」

妹のサーシャは直ぐにソッチに話を持って行く。悪い子では無いんだけど…少しエッちい話にオープン過ぎるのが困ったものだよ


そんな話をしながら後片付けを終えると
間もなく兄さんとアリス姉さんが、お風呂から出てきた

「少し長かったね、2人とも?」

「あらあら、お風呂でエッちい事はしなかったんですのね(笑)」

「してねーし!」

ほら、コレだw全くサーシャは…

「姉さん、寝る前に髪はしっかり拭いて、風邪ひかないようにするんだよ」

「んもう!子供扱いしないでよねぇ、プンスカプン!」

「それじゃあカルーア姉さん、私達もお風呂入りましょうなの」



【サーシャとお風呂】
「カルーア姉さんの髪って、サラサラしていて艶っぽいですの。羨ましいですの…何か特別なコンディショナーとか使われてますの?」

「エルフの隠れ里に居た頃は、特別な樹液を配合してるらしいシャンプーを使ってたけど、孤児院にお世話になりだしてからは、特に何もしていないよ」

「それなのに、こんなに綺麗な髪だなんて…精霊魔法が上位レベルで使えると、髪や肌に良かったりしますの?」

「どうだろうね……でも、確かに高位の精霊魔法使いの人達は髪も肌も綺麗な人ばかりだった気がするね。さて、脱いで入ろうか?」
 


サーシャが頼んできたから、髪の毛を触らせてあげた。背後ろからわたしの髪を触っているサーシャは、余程興味があるのだろうか?
わたしの髪を撫でながら、しばらく無言で立ち尽くしていた

「美しいですの……」



【サーシャ目線】
「カルーア姉さん、その、髪を触らせてもらってよろしいですか?」

カルーア姉さんは快く承知してくださいましたの!……スっと私の指の隙間を、滑り落ちるように滑らかな髪
普段ポニーテールで束ねてるその髪を、解いて垂らせば膝の下辺りまで垂れるほどの超ロング

(女性なら誰もが羨む美しい髪ですの
その髪に覆われているような細い身体
キメ細かな肌と幼くも均整の取れた顔立ち
更に!ツンデレ気質ながら純情で恥ずかしがり屋さんなの……あぁ!サーシャが男性だったら、カルーア姉さんを自分のモノにしたいですの!
……………………………待ってください…………
いえ、別に同性とか、この際どうでも良く思えてきましたの!)


「黙り込んじゃって、そんなにわたしの髪はそんなに綺麗なのかな?」

「えっ!?えぇ、お姉さんの髪は羨ましいくらい素晴らしいですの。良いですね」


(あっ、危ない。あぶない!!思わずお風呂場に居ることを忘れて、カルーア姉さんに襲いかかろうとしましたの)

「カルーアお姉さん、お背中洗いますの」

「そうかい、悪いね。宜しく頼むよ」

カルーアの背中をゴシゴシするサーシャ

(うへへへ…良い匂いがしますの…)
カルーアからは見えていないが、サーシャの顔は怪しい笑みを浮かべている

(そうですの!前回の買い物でクエスト中に魔法使い系の敵と遭遇した時の為に、と買っておいた魔法減衰の粉末がありましたの!アレを使えば…
魔法の使えないカルーア姉さんなんて…サーシャの腕力(チカラ)で、どうとでも…ぐふふ)

「さぁ、終わりました。流しますの。カルーア姉さんは長風呂がお好きでしたわね。私は上がりますけど、お姉さんはゆっくりしてくださいですの。サーシャは野菜ジュースを作って待ってますの」

「色々とありがとうね、サーシャ」

(サーシャって非常識なところが多いから、2人でお風呂は危険かも?って思ってたけど、なんだ案外良い子じゃないか!疑って悪い事したかな)

サーシャがあがってから数分後、カルーアも風呂から出てきた
長い髪を丁寧にタオルで拭き取りながら、サーシャの方に行くと、サーシャは既に野菜ジュースを作り終えて待ってくれていた

「さぁどうぞ、カルーア姉さん」

「頂くよ、ぷはぁ!」

わたし達はお風呂あがりに他愛もない会話をして、ある程度 身体の熱が引いてからわたし達の部屋に入った

わたしはこの後、サーシャからあんな目に会わされるとは予想出来なかった。わたしは…まだまだ甘かった!
サーシャに油断した、わたしを憎みたい!



続く
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