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少女たちとの出会い
スライムに襲われた三姉妹
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【温泉宿からの帰り道】
温泉宿を後にした4人
「お兄さま、今日は素敵な温泉宿に連れて来て頂いてありがとうございましたの!」
「お前達3人が本当の姉妹の様に仲良くなれた記念だからな、ケチケチなんて出来ないよな!」
サーシャの奴隷商品として扱われていた過去の告白がキッカケで、3人は本当の姉妹の様に仲良くなれる様になった
そのサーシャが笑顔になれたのなら、連れて来て本当に良かったと思っているヒイロ
「ところでぇ、お兄ちゃん。家に帰る道と違う気がするんだけどぉ?寄り道ぃ?」
「あぁ、流石に資金が減ってきたからな…そろそろ仕事もしないと厳しいな」
【商業ギルド ジュリアン】
ヒイロは3人を連れて商業ギルドにやって来た
「ヒイロさん、こんばんはお久しぶりですね…6日ぶりになりますね。奥でジュリアンがお待ちしています…どうぞ」
受付嬢(ネネカ)さんからギルマスの待つ部屋に通された。ソコには細身ながら、鋭い目付きをした20代後半の男が居た
「兄さん、彼がギルマスの方なのかい?」
「お嬢さん達、初めましてだな。俺がギルマスのジュリアンだ、覚えてくれよ。さて、早速で悪いな。本題なんだが…ケヌマウロヤを知ってるな?」
「同じ鍛冶屋のケヌマですか、鍛冶職人のヘパイトスさんのところで見習い中だと聞いてましたが?」
「そうだったんだがな…アイツな、酒と女遊びが酷過ぎて破門になったらしいぞ、しかもだ…お前の成功を妬んでるって噂だ」
良くない話が出てきて、姉妹達からその男の事を質問された
【ケヌマウロヤ】ヒイロとほぼ同じ年頃で、孤児院から鍛冶屋を始めた、ヒイロと同期の男だった
生真面目に働くのらヒイロと同じだが…あまり遊ばないヒイロとは反対に、ケヌマは酒と女遊びが酷いと噂だ
「お兄ちゃんはぁ、真面目に働いてるもん!そんな遊び人がぁ、勝てる訳ないじゃない!」
「お嬢さん達、ヒイロの事をよく分かってるんだな。その通りだ、いわゆる逆恨みってところだな。陰湿な性格な奴だ、気を付けろよ
それと…6日間、顔を出さなかった分、お前への依頼が溜まってる…ちゃんと受けて帰ってくれよ」
ヒイロは商業ギルドと契約している
ヒイロは仕事に入ると、仕事依頼の来客が来て呼び鈴を鳴らしても気付けないので、ココに中継してもらっているのだ
受付嬢(ネネカ)から修復依頼の装備品を複数個受け取り、4人はギルドを後にした
【夜の路地裏】
すっかり日も落ち辺りは薄暗くなってきた
「ねえ、兄さん…さっきから誰かが…!?」
「おっと!鋭い奴が居るようだな…動くんじゃねーぞ!」
「ケヌマか…本当に妬んでいたとはな」
アリスの背後からケヌマという男が近付き、アリスの首にダガーを押し当てていた
「おっと!動くなよ、軍用の良く切れるダガーだ。暴れると危ないぜ……それと、勘の良いお嬢ちゃんにはサービスだ!」
ケヌマがクリスタルをカルーアに投げつけた
「きゃあっ!な、何だい?」
カルーアに当たるとクリスタルは砕け、中からモンスターが現れた
「んっ!?ソレはヒルスライムか?」
「その通りだ、良く知ってるな」
ヒイロは冒険者だった父親から、特に気を付けなければならないモンスターを、幾つか教えられていた…その内の1種のモンスターである
「お兄さま、あのスライムは一体なんですの?」
「生き物の肌に密着し生命力を吸い取るんだ。ソイツの厄介な所は、迂闊に剥がそうとしたり、攻撃したりすると、体内から無数の針を目標に突き刺し、その先端から神経毒を流し込むんだ」
ヒルスライムは布面積の少ない服を纏っているカルーアに取り付き、服の隙間から侵入しカルーアに張り付いていく
「嫌だぁ、服の中でウネウネ動いて気持ち悪いよォ…ソレに密着される程に…どんどんチカラが抜けてイクぅ…兄さん…助けてぇ…」
気持ち悪さと恐怖から涙目で叫ぶカルーア
アリスを人質に取られ、カルーアにモンスターをけしかけられ、大ピンチだった
「お前みたいな遊び人が…お兄ちゃんに勝てる筈ないでしょ!逆恨みなんて迷惑だわ!」
アリスは武器も持っていない状況で、ダガーを突き付けられているのに、気丈にケヌマに言い放った
ケヌマはダガーを持つ手を丸め、アリスの頬を殴りつけた
「あうっ!」
2人の姉妹を危険に晒され、温厚なヒイロも怒りに震えていた
「ケヌマ…ソレ以上、妹達を傷付けるなら俺は容赦はしないぞ!」
「はっ!この状況でテメーに何が出来る!お前の妹達をトコトン貶められる姿を黙って見てやがれ!」
「貴様ぁ!」
ヒイロの怒りは頂点に達していた
その時ヒイロの両目は紅く染まってきた
まさに【緋色】の目になった
ヒイロが大地を蹴ると一瞬でケヌマとの間合いを詰めた。左手でダガーを持つ手を掴むと、右手でケヌマの腹に拳を突き込んだ!
くの字に曲がるケヌマは苦悶の表情を浮かべ、その手からダガーを落とした
すかさず蹴り飛ばすと、背後の民家の壁にぶち当たり気を失った
「お兄さま…強いです…」
ヒイロは深呼吸すると、次第にいつもの目の色に戻った。そしてカルーアに近づいた
「そうだ!お兄ちゃん、カルーアに張り付いてるスライムどうするのぉ?無理やり剥がすとぉ…危険なんでしょ?」
「それがな…コイツにも弱点があってな…」
そう言うとバッグから袋を取り出し、中身の白い粉をヒルスライムにふりかけた
「あっ!スライムが縮んでいきます」
そう!ヒルスライムはナメクジの特性も持ち合わせていて、塩が天敵なのだ
塩を掛けるられるとチカラが抜けて、捕食対象を手放し針も出せなくなり、縮みきって死んでいくのだ
救出したカルーアをヒイロは優しく抱き留めた。涙を浮かべながらも、助けられたカルーアはヒイロに笑顔を向けた
チカラの強いサーシャはロープでかなり強くケヌマを縛り上げ、そのまま保安所まで引きずって行った
そして4人で被害届けを出し、ケヌマは逮捕された。そんなケヌマを見下ろしサーシャは言った
「ヒイロお兄さまに嫉妬した挙句、逮捕されるなんて…とんだマヌケ野郎ですわ!」
同じ孤児院の出身ながら、ヒイロは店を持ちそこで3人の少女と楽しく暮らしている。ケヌマでなくても羨ましく思う気持ちは分かるぜ!!
続く
温泉宿を後にした4人
「お兄さま、今日は素敵な温泉宿に連れて来て頂いてありがとうございましたの!」
「お前達3人が本当の姉妹の様に仲良くなれた記念だからな、ケチケチなんて出来ないよな!」
サーシャの奴隷商品として扱われていた過去の告白がキッカケで、3人は本当の姉妹の様に仲良くなれる様になった
そのサーシャが笑顔になれたのなら、連れて来て本当に良かったと思っているヒイロ
「ところでぇ、お兄ちゃん。家に帰る道と違う気がするんだけどぉ?寄り道ぃ?」
「あぁ、流石に資金が減ってきたからな…そろそろ仕事もしないと厳しいな」
【商業ギルド ジュリアン】
ヒイロは3人を連れて商業ギルドにやって来た
「ヒイロさん、こんばんはお久しぶりですね…6日ぶりになりますね。奥でジュリアンがお待ちしています…どうぞ」
受付嬢(ネネカ)さんからギルマスの待つ部屋に通された。ソコには細身ながら、鋭い目付きをした20代後半の男が居た
「兄さん、彼がギルマスの方なのかい?」
「お嬢さん達、初めましてだな。俺がギルマスのジュリアンだ、覚えてくれよ。さて、早速で悪いな。本題なんだが…ケヌマウロヤを知ってるな?」
「同じ鍛冶屋のケヌマですか、鍛冶職人のヘパイトスさんのところで見習い中だと聞いてましたが?」
「そうだったんだがな…アイツな、酒と女遊びが酷過ぎて破門になったらしいぞ、しかもだ…お前の成功を妬んでるって噂だ」
良くない話が出てきて、姉妹達からその男の事を質問された
【ケヌマウロヤ】ヒイロとほぼ同じ年頃で、孤児院から鍛冶屋を始めた、ヒイロと同期の男だった
生真面目に働くのらヒイロと同じだが…あまり遊ばないヒイロとは反対に、ケヌマは酒と女遊びが酷いと噂だ
「お兄ちゃんはぁ、真面目に働いてるもん!そんな遊び人がぁ、勝てる訳ないじゃない!」
「お嬢さん達、ヒイロの事をよく分かってるんだな。その通りだ、いわゆる逆恨みってところだな。陰湿な性格な奴だ、気を付けろよ
それと…6日間、顔を出さなかった分、お前への依頼が溜まってる…ちゃんと受けて帰ってくれよ」
ヒイロは商業ギルドと契約している
ヒイロは仕事に入ると、仕事依頼の来客が来て呼び鈴を鳴らしても気付けないので、ココに中継してもらっているのだ
受付嬢(ネネカ)から修復依頼の装備品を複数個受け取り、4人はギルドを後にした
【夜の路地裏】
すっかり日も落ち辺りは薄暗くなってきた
「ねえ、兄さん…さっきから誰かが…!?」
「おっと!鋭い奴が居るようだな…動くんじゃねーぞ!」
「ケヌマか…本当に妬んでいたとはな」
アリスの背後からケヌマという男が近付き、アリスの首にダガーを押し当てていた
「おっと!動くなよ、軍用の良く切れるダガーだ。暴れると危ないぜ……それと、勘の良いお嬢ちゃんにはサービスだ!」
ケヌマがクリスタルをカルーアに投げつけた
「きゃあっ!な、何だい?」
カルーアに当たるとクリスタルは砕け、中からモンスターが現れた
「んっ!?ソレはヒルスライムか?」
「その通りだ、良く知ってるな」
ヒイロは冒険者だった父親から、特に気を付けなければならないモンスターを、幾つか教えられていた…その内の1種のモンスターである
「お兄さま、あのスライムは一体なんですの?」
「生き物の肌に密着し生命力を吸い取るんだ。ソイツの厄介な所は、迂闊に剥がそうとしたり、攻撃したりすると、体内から無数の針を目標に突き刺し、その先端から神経毒を流し込むんだ」
ヒルスライムは布面積の少ない服を纏っているカルーアに取り付き、服の隙間から侵入しカルーアに張り付いていく
「嫌だぁ、服の中でウネウネ動いて気持ち悪いよォ…ソレに密着される程に…どんどんチカラが抜けてイクぅ…兄さん…助けてぇ…」
気持ち悪さと恐怖から涙目で叫ぶカルーア
アリスを人質に取られ、カルーアにモンスターをけしかけられ、大ピンチだった
「お前みたいな遊び人が…お兄ちゃんに勝てる筈ないでしょ!逆恨みなんて迷惑だわ!」
アリスは武器も持っていない状況で、ダガーを突き付けられているのに、気丈にケヌマに言い放った
ケヌマはダガーを持つ手を丸め、アリスの頬を殴りつけた
「あうっ!」
2人の姉妹を危険に晒され、温厚なヒイロも怒りに震えていた
「ケヌマ…ソレ以上、妹達を傷付けるなら俺は容赦はしないぞ!」
「はっ!この状況でテメーに何が出来る!お前の妹達をトコトン貶められる姿を黙って見てやがれ!」
「貴様ぁ!」
ヒイロの怒りは頂点に達していた
その時ヒイロの両目は紅く染まってきた
まさに【緋色】の目になった
ヒイロが大地を蹴ると一瞬でケヌマとの間合いを詰めた。左手でダガーを持つ手を掴むと、右手でケヌマの腹に拳を突き込んだ!
くの字に曲がるケヌマは苦悶の表情を浮かべ、その手からダガーを落とした
すかさず蹴り飛ばすと、背後の民家の壁にぶち当たり気を失った
「お兄さま…強いです…」
ヒイロは深呼吸すると、次第にいつもの目の色に戻った。そしてカルーアに近づいた
「そうだ!お兄ちゃん、カルーアに張り付いてるスライムどうするのぉ?無理やり剥がすとぉ…危険なんでしょ?」
「それがな…コイツにも弱点があってな…」
そう言うとバッグから袋を取り出し、中身の白い粉をヒルスライムにふりかけた
「あっ!スライムが縮んでいきます」
そう!ヒルスライムはナメクジの特性も持ち合わせていて、塩が天敵なのだ
塩を掛けるられるとチカラが抜けて、捕食対象を手放し針も出せなくなり、縮みきって死んでいくのだ
救出したカルーアをヒイロは優しく抱き留めた。涙を浮かべながらも、助けられたカルーアはヒイロに笑顔を向けた
チカラの強いサーシャはロープでかなり強くケヌマを縛り上げ、そのまま保安所まで引きずって行った
そして4人で被害届けを出し、ケヌマは逮捕された。そんなケヌマを見下ろしサーシャは言った
「ヒイロお兄さまに嫉妬した挙句、逮捕されるなんて…とんだマヌケ野郎ですわ!」
同じ孤児院の出身ながら、ヒイロは店を持ちそこで3人の少女と楽しく暮らしている。ケヌマでなくても羨ましく思う気持ちは分かるぜ!!
続く
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