引き籠もりVTuber 配信者編

龍之介21時

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推し部屋訪問配信

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【竹取家22:35】
「こんロミー。イングランド系ブイチューバーのロミーよ。ロミフレのみんな、今日も元気に頑張れたかな?」

✱「こんロミー」
✱「こんろみー」
✱「こんばんわ」
✱「推し部屋送ったよ」
✱「俺も送りました」
✱「選ばれたら嬉しい」

今夜は、事前に募集したロミーのリスナーの部屋の写真や動画を選別して、その中で選ばれた物をリスナーと一緒に見ながら、あたかも配信者ロミーが自分の部屋に来てくれたかの様な雰囲気を楽しむ回にしていた

「沢山の写真と動画ありがとうね。送られてきた3963の作品の中から、今夜は10点を一緒に見ようか?…今夜紹介されなかった物も捨てずに【推し部屋】のフォルダーの中に保存させてもらうわね♪」

送ったメールに返事も無く、更に元気も無く帰宅してそのままコラボ配信に向かった亜沙美の事が心配で、気が気ではないロミータだが…彼女は2年半以上もの間、配信を続けているベテランだ。亜沙美を想う気持ちを一旦、横に置いて配信を始めた


「オォ(*˙꒫˙* )これは凄いわね!ロミーのグッズがこんなに沢山あるなんて…凄く嬉しいわ♪」

✱「凄い数やな」
✱「100以上あるんじゃね」
✱「古参リスナーやろな」
✱「ヤッター!俺のが選ばれた!」
✱「おめでとう」
✱「ほぼロミーちゃんやん」

まずは写真の方から見始めたロミータ。3点目の作品は、部屋全体的にグッズが100点以上配置されていた。全てが【コンサート・プリンセス】メンバーの物だが…その内の約9割がロミーのグッズだった


「シャイニング・ロリーさん。こんなにもロミーのこと推してくれてありがとね♪もしかして…初期のロミーの方が好きだったりする?」

ロミータが配信活動を始めたのは中学2年生の春頃だった。今でも亜沙美より若干背の低い(しかしバストサイズは圧勝している)ロミータは、当時かなりロリロリしていたので、投稿主のハンドルネームからも予想出来るように、ロリっ子の頃のロミーが好きなのではないか?と予想したようだ

✱「え、えぇそうですけど…高校生のロミーちゃんも大好きっす。最推しです❤︎」

✱「愛が凄いな」
✱「いくら掛けたんだ」
✱「ロミーだらけや」
✱「家族に見せれんな」
✱「来客不可の部屋だ」

「確かにね…この部屋を人に見せるのは、かなり勇気が必要そうね…」

これほどまでに自分のグッズを飾ってくれている写真を魅せられたら、配信者冥利に尽きるというものだ。他にも沢山の愛ある作品が送られている。その熱量に圧倒されたロミーは、亜沙美を心配する気持ちを吹き飛ばされていた

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

「残り2作品は動画から選ばせてもらったわ。どんな作品が選ばれたのか?楽しみに見せてもらうわね♪」

とは言っているが、あまりにエッチ過ぎる写真や動画は使えないので、事前にササッとチェック済みだったのだが…

「コレは凄いわね!完成度高過ぎじゃない?何ヶ月掛けてくれたのかしら?」

ロミーが推し部屋の同時視聴をする為に、SNSで写真や動画を募集したのは約1ヶ月前である。この動画に映っているのは、とても1月では間に合わないクオリティだ

✱「夏の砂浜?」
✱「等身大ロミーちゃんだ」
✱「再現度パネェな」
✱「愛が凄いな」
✱「マジかよww」

「この水着って…今年の夏にロミーがアミとプール配信した時に着ていた水着に似てるわね…そのまんまと言ってもいいわね♪」

✱「部屋の中にビーチパラソルw」
✱「壁紙が夏の砂浜っぽい」
✱「この水着売ってんのや」
✱「よく見付けたな」
✱「ロミーが居るみたいだ」
✱「おお!ナイス、カメラアングル♪」

ビーチパラソルや壁紙を貼って、いかにも夏の砂浜という感じを出している中で、水着を着てその砂浜に立っているロミーを足元から、楕円を描くように徐々に上へと撮影している投稿主

✱「主わかってる」
✱「ナイス尻」
✱「エロエロやん」
✱「良いよ~次は前に行くね~」
✱「お客さんモデルさんには触れないように」

「( ̄▽ ̄;)舐め回すように撮ってるわねw」

ロミーと同じ色のウィッグを装着し、水着にパットを数枚入れて彼女のロリ巨乳を再現されたマネキンが、ジックリ丁寧に撮影されている。そのマネキンに対してロミーに語り掛けるように、想いを熱く語っている投稿主。と、ここまではロミーも事前チェックしていたのだが…


✱「んっ?」
✱「ロミーちゃんのタペストリー」
✱「何だ何だ?」
✱「何する気だ」

しかし、その動画はそのマネキン撮影だけでは終わらずに、部屋の反対側にカメラを向けると…ロミーの制服姿の等身大タペストリーが飾られていた

そのタペストリーに描かれたロミーは、室内で頬を赤く染めながら自らスカートをたくし上げていた。しかし、彼女のスカートだけは本物が重ね付けされていた

✱「今日も仕事疲れたぜ。こんな日はロミーちゃんの黄金水を飲んで癒されるか♪」
✱「もしかして…」
✱「まさかコレは…」
✱「良いセンスしてる」
✱「やっぱりか」


「٩(๑`ȏ´๑)۶ こらー!ロミーに何させてんのよー!ふざけんなー!!」

投稿主がスカートの中に手を入れると…中には蛇口が取り付けられていて、ソレを捻るとビールが出てきたのだが…

✱「うおお、言い値で買うぞ」
✱「ロミー水やん」
✱「黄金色がまるで…」
✱「匂いまでしそう」
✱「これは美味そうだ♪」
✱「まるで…」

「ジョボジョボジョボ…」

投稿主が手に持っているジョッキに注がれたのは紛れもなくビールなのだが…絵面的には、スカートをたくし上げたロミーが、オシッコを排水しているようにしか見えなかった

「ヒィィィ!流石にコレは恥ずかしいって!シャイニング覚えときなさいよ!!」
(擬似的とはいえ…配信内でオシッコしているかの様な辱めを受けるのって、こんなに恥ずかしいんだ…亜沙美には悪いことしちゃったな~)

以前、似たような恥ずかしい思いを、オフコラボ配信中にさせていた事を思い出したロミータは、亜沙美に対して申し訳ない気持ちに駆られた

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

【00:13】
「それじゃ今夜も遊びに来てくれてありがとうね♪すんごく楽しかったわ…まぁ、2-3点ちょっと路地裏に呼び出して説教したい作品もあったけど…まぁ良いわ。それじゃまた明日ね。乙ロミ~♪」

✱「おつロミ」
✱「乙ロミ~」
✱「楽しかったよ」
✱「また明日」
✱「黄金水欲しいな…」

色々ありはしたが、今夜も持ち前の明るさでリスナーと楽しい時間を過ごしたロミータは、1階のリビングへと降りていった


「あ、ロミータちゃん。配信お疲れ様♪」

「うん、亜沙美も終わってたのね」

90分とは言え、ひたすらに喋り続ける配信者はかなり喉が渇くものである。一応持参しておいた1リットルの水も途中で飲み干していたので、何かを探してリビングに来たのだが…既に配信を終えた亜沙美がロミーを待っていたようだ


「何読んでるの亜沙美?」

「うん。コンプリのカウントダウンライブの取り説読んでたよ」

と言っても、亜沙美も数分前に配信を終えたばかりなので、本を開いて数行読んだ程度なのだが…

「喉乾いたでしょ?コーヒー入れるね?」

「あ、ありがとう…」


亜沙美はコーヒーを用意するのと一緒に、先に帰っていたロミータが作ってくれていた晩ご飯も温めたようだ

「あのね亜沙美…ロミーは今夜、推し部屋閲覧配信をしたのね」

「良いなぁ。私は配信歴が浅いから、募集しても集まらないよねぇ。まだグッズも数点しか出てないし…」

チャンネル登録者が2万人を超えた程度の亜沙美のグッズは、アクスタや缶バッジ、キーホルダーといった定番物しかまだ作られていない

その程度のグッズ数では、推し部屋配信をしようというのは無理があるのだ

「後1年もしたら出来ると思うわよ…それよりもさ、ロミーがスカートたくし上げしてるタペストリーがあるんだけどね。その、スカートの中に隠されてる蛇口を捻るとね…ビールが出る物を作ったリスナーが居たのよ」

「∑( °口° )えぇっ!?それって、まるでオシッコしてるように見えるんじゃ…」

「そう!マサにソレだったのよ…流石に恥ずかしかったわ。でね亜沙美、前に似たような恥ずかしい思いを配信中にさせてしまって申し訳ないわ。自分がされる方に回ると、あんなにこたえるモノなのね…」

「でっしょー!!私もすっごく恥ずかしかったんだからねぇ!!」

「すみません。反省します、本当に…」

亜沙美は、ロミータが本当に後悔しているのを理解した
(これでロミータちゃんのセクハラスキンシップも減りそうで助かるなぁ♪)

ロミータが反省したのは間違いないのだが…だがソレで、彼女の激しいスキンシップが減ると確証するのは間違いかも知れないのだが…



続く
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